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光の庭



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【この小説が収録されている参考書籍】
光の庭

光の庭の評価: 4.33/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ホラーと割り切ったほうが……

女たちのグロテスクな内面を、これでもか、これでもかと、えぐりだした新種のホラー小説、として読み進んでいきました。

東京でライターをしていたが、たいした芽も出ず、都落ちして、故郷へ帰ってきた志津。
高校時代、つるんでいた仲間のうち、ひとりは、男たちに凌辱され、殺されていた。
彼女のことを調べて、本にするべく、旧友たちとコンタクトをとるが……。
旧友たちは、みな、不幸にさいなまれていた。
セレブと結婚し、一番幸せなはずの理恵さえも、例外ではない。
かつての、仲間のきずなは消え、みな、グロテスクでおぞましい自我をぶつけてくる。

おぞけをふるうような前半のホラー的な雰囲気が、クライマックスのどんでん返しから、がらりと変化します。
そして、最後は、とってつけたような、未来志向の明るい結末となります。
うーん、なんでこうしたんだろう。
どんでん返しの内容なんて、本の初めのほうで、出してしまえばいいのに。
そうして、女たちの内面を、もっともっと戯画化して、えげつなく描けばよかったのに。
もしそうしていたら、「そこそこの出来のミステリー」ではなく、「新種のホラーの佳作」という評価が得られたんじゃないか。
そんな気がします。

吉川トリコのファン以外には、ちとお勧めしにくい作品でした。
光の庭Amazon書評・レビュー:光の庭より
4334910777

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