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光の庭
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光の庭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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女たちのグロテスクな内面を、これでもか、これでもかと、えぐりだした新種のホラー小説、として読み進んでいきました。 東京でライターをしていたが、たいした芽も出ず、都落ちして、故郷へ帰ってきた志津。 高校時代、つるんでいた仲間のうち、ひとりは、男たちに凌辱され、殺されていた。 彼女のことを調べて、本にするべく、旧友たちとコンタクトをとるが……。 旧友たちは、みな、不幸にさいなまれていた。 セレブと結婚し、一番幸せなはずの理恵さえも、例外ではない。 かつての、仲間のきずなは消え、みな、グロテスクでおぞましい自我をぶつけてくる。 おぞけをふるうような前半のホラー的な雰囲気が、クライマックスのどんでん返しから、がらりと変化します。 そして、最後は、とってつけたような、未来志向の明るい結末となります。 うーん、なんでこうしたんだろう。 どんでん返しの内容なんて、本の初めのほうで、出してしまえばいいのに。 そうして、女たちの内面を、もっともっと戯画化して、えげつなく描けばよかったのに。 もしそうしていたら、「そこそこの出来のミステリー」ではなく、「新種のホラーの佳作」という評価が得られたんじゃないか。 そんな気がします。 吉川トリコのファン以外には、ちとお勧めしにくい作品でした。 | ||||
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