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(短編集)

深泥丘奇談



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深泥丘奇談の評価: 3.54/5点 レビュー 37件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.54pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 21~37 2/2ページ
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No.17:
(3pt)

ある意味独特の世界観

夢現な雰囲気が漂う怪談風な連作短編作品。
起承転結の転が抜けたような印象というか未消化な感じ。
小説の端々にちりばめられた思わせぶりな言動と小道具に期待させられつつも、結局は「・・・だからなんなの?」と。

ストーリーというよりは雰囲気を味わう小説です。

ちゃんとした結末が欲しいという自分みたいな人間にはオススメしませんが、ちょっぴり恐怖を味わいたい方に向いているかもしれません。

正直、実験的な作品だなぁ。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.16:
(3pt)

ある意味独特の世界観

夢現な雰囲気が漂う怪談風な連作短編作品。
起承転結の転が抜けたような印象というか未消化な感じ。
小説の端々にちりばめられた思わせぶりな言動と小道具に期待させられつつも、結局は「・・・だからなんなの?」と。
ストーリーというよりは雰囲気を味わう小説です。
ちゃんとした結末が欲しいという自分みたいな人間にはオススメしませんが、ちょっぴり恐怖を味わいたい方に向いているかもしれません。
正直、実験的な作品だなぁ。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745
No.15:
(2pt)

怪談と呼ぶには厳しい

本格ミステリで華々しくデビューを飾り、幻想小説やホラーをも吸収しながら、常に飽くなき進化を続ける綾辻行人。「霧越邸」の様な格調高いものから「どんどん橋」の様なパロディまでカバーできるその才能はあっぱれだが、この「深泥丘」は、よくない意味で彼の個性が出過ぎてしまったか。 本作の欠点は全然恐くないという事だ。「ちちち」といったオノマトペにしても、恐怖を駆り立てるどころか逆に可笑しくて、ホラーを読まされている気になれない。最初からパロディ小説として書いていれば、佳作になったと思えて仕方がない。怪談を書くというのなら、彼の十八番の読み手が徹底的に総毛立つ様なホラーに仕上げてもらいたかった。 九つの短編の中で、唯一のミステリ作品でもある「悪霊憑き」だけが気に入った。できれば、単品でミステリ短編集に収録してもらえれば嬉しかったのだが。怪談と呼んでも差し支えないと途中までは思えた「深泥丘魔術団」は、ストレートに決着をつけてくれればよいものを、オチを曖昧模糊にしてしまったのが悔やまれる。 そして、最後に蛇足だが、京都情緒を醸し出した淡泊な装画と挿絵は文句無しのセンスだった。決して皮肉ではない事を断っておくが、この作品の五割はこれらが支えていると言っても過言ではない。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745
No.14:
(2pt)

これで終わりなら、駄作

著者の新しい作風への挑戦ということはわかる。何を目指したかも、それなりにわかるが、はっきり言おう、駄作である。こういう作品としてはあまりにも中途半端であり、本格もので実績のある作家だからここまで凝った装丁で出版してもらえたのであって、そうでなければ、これ、どの文学賞でも最終選考まで残らないだろう。この手の作品に読者が求めるのが何か、どこまで明かしてどこをあやふやにするか、まるでわかっていない。
読み終えて、星は一つと思ったが、もし続編が出る予定でもあって、そちらでこの欲求不満が解消される可能性があるのなら1冊目として意味があるのかもしれないと思い、二つにした。
でも、私はもう買わない。少なくとも定価では。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.13:
(2pt)

これで終わりなら、駄作

著者の新しい作風への挑戦ということはわかる。何を目指したかも、それなりにわかるが、はっきり言おう、駄作である。こういう作品としてはあまりにも中途半端であり、本格もので実績のある作家だからここまで凝った装丁で出版してもらえたのであって、そうでなければ、これ、どの文学賞でも最終選考まで残らないだろう。この手の作品に読者が求めるのが何か、どこまで明かしてどこをあやふやにするか、まるでわかっていない。
読み終えて、星は一つと思ったが、もし続編が出る予定でもあって、そちらでこの欲求不満が解消される可能性があるのなら1冊目として意味があるのかもしれないと思い、二つにした。
でも、私はもう買わない。少なくとも定価では。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745
No.12:
(2pt)

装丁は良いが

装丁は良いが内容に関しては、落ちがない為、中途半端な出来になってしまっている。
 話も特に怖い内容ではなく、いまいちであった。
 この作者は「時計館の殺人」がピークで、それから先の作品がいまいちの出来ばかり
 なので、今後の作品に期待します。 
 装丁が凝っていて豪華なだけに個人的には、残念でした。
 綾辻行人の作品を読んだことのない人は、「十角館の殺人」「時計館の殺人」「緋色の囁 
 き」「霧越邸殺人事件」がとても面白い作品なので、おすすめです。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.11:
(2pt)

装丁は良いが

 装丁は良いが内容に関しては、落ちがない為、中途半端な出来になってしまっている。
 話も特に怖い内容ではなく、いまいちであった。
 この作者は「時計館の殺人」がピークで、それから先の作品がいまいちの出来ばかり
 なので、今後の作品に期待します。 
 装丁が凝っていて豪華なだけに個人的には、残念でした。
 綾辻行人の作品を読んだことのない人は、「十角館の殺人」「時計館の殺人」「緋色の囁 
 き」「霧越邸殺人事件」がとても面白い作品なので、おすすめです。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745
No.10:
(3pt)

高評価が続く中、申し訳ありませんが…

まるで、主人公と共に、この世とあの世の狭間にいるような感覚にさせられる小説ですね。
短編の集まりのように見えますが、主人公と主人公が通う病院のスタッフは同じ人物です。
主人公の奇妙な体験のみならず、そんな体験をしながらも次の短編に移った時点で主人公は、過去の奇妙な体験の記憶がほとんどなくなるなど、さらに奇妙な状況が重なります。

奇談ですから「謎が謎のままで終わる」のは全く問題ないし、中には完成度を高く評価したいものもあったのですが、トータルとしてイマイチ評価できなかったのは、まず主人公の妻の人物設定に中途半端さを感じたことがあります。
いっそのこと、奇談とは全く無縁の普通の主婦として描くか、逆にとことん怪しげな主婦として描くかすればまだ良かったのですが、中途半端に怪しげな状況に関わっている人物として描かれているため、それが奇談の持ち味である「奇妙さ」を出すにあたり、足をひっぱっている印象がありました。
あと、「六山送り」での目形マークはまだしも、「悪霊憑き」での手持ちの言葉で表記しようがない言葉を、「*」という文字で表現しているところは、活字では限界があると感じました。
これは映像で、音として耳にしたなら、奇妙さが増した内容だったかもしれませんが。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.9:
(3pt)

高評価が続く中、申し訳ありませんが…

まるで、主人公と共に、この世とあの世の狭間にいるような感覚にさせられる小説ですね。
短編の集まりのように見えますが、主人公と主人公が通う病院のスタッフは同じ人物です。
主人公の奇妙な体験のみならず、そんな体験をしながらも次の短編に移った時点で主人公は、過去の奇妙な体験の記憶がほとんどなくなるなど、さらに奇妙な状況が重なります。
奇談ですから「謎が謎のままで終わる」のは全く問題ないし、中には完成度を高く評価したいものもあったのですが、トータルとしてイマイチ評価できなかったのは、まず主人公の妻の人物設定に中途半端さを感じたことがあります。
いっそのこと、奇談とは全く無縁の普通の主婦として描くか、逆にとことん怪しげな主婦として描くかすればまだ良かったのですが、中途半端に怪しげな状況に関わっている人物として描かれているため、それが奇談の持ち味である「奇妙さ」を出すにあたり、足をひっぱっている印象がありました。
あと、「六山送り」での目形マークはまだしも、「悪霊憑き」での手持ちの言葉で表記しようがない言葉を、「*」という文字で表現しているところは、活字では限界があると感じました。
これは映像で、音として耳にしたなら、奇妙さが増した内容だったかもしれませんが。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745
No.8:
(5pt)

新しい怪奇幻想譚

半覚醒の状態で、ふわふわと漂っているような
不思議な作品世界でした。個人的に大好きです。
角川ホラー文庫のアンソロジーが好きだった方は
間違いなく楽しめると思います。
舞台は京都なのですが、
やはり『古くて新しい京都』の描き方が秀逸だと思いました。
地名のもじり方も面白くて、ユーモアがあります。
土地勘のある人はニヤリとくると思います。
装幀も、幻想的な作品世界にとっても良く合っていて、
何度も、手にとって眺めてしまいます。
伝統を踏まえつつも、新しい感覚の怪奇幻想譚です。
作品1つ1つの完成度も高いと感じました。
★5つです。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.7:
(5pt)

新しい怪奇幻想譚

半覚醒の状態で、ふわふわと漂っているような
不思議な作品世界でした。個人的に大好きです。
角川ホラー文庫のアンソロジーが好きだった方は
間違いなく楽しめると思います。
舞台は京都なのですが、
やはり『古くて新しい京都』の描き方が秀逸だと思いました。
地名のもじり方も面白くて、ユーモアがあります。
土地勘のある人はニヤリとくると思います。
装幀も、幻想的な作品世界にとっても良く合っていて、
何度も、手にとって眺めてしまいます。
伝統を踏まえつつも、新しい感覚の怪奇幻想譚です。
作品1つ1つの完成度も高いと感じました。
★5つです。
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4840121745
No.6:
(5pt)

浮世離れ

綾辻さんの作品は本格ミステリであっても現実離れした
幻想的な雰囲気を醸し出しているが、本作ではそれがさらに濃密になっている。
リアリストには向かない作品ですが、フィクションの世界から抜け出して
幻想的な世界に飛び込みたい人にはお薦めの一冊です。
 
本格ミステリと違い、『謎は謎のまま』終わってしまいますが、
それに納得できるかどうかで評価は大きく変わると思います。
 
私はこの世界にどっぷりハマれたので満点です!
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.5:
(5pt)

浮世離れ

綾辻さんの作品は本格ミステリであっても現実離れした
幻想的な雰囲気を醸し出しているが、本作ではそれがさらに濃密になっている。
リアリストには向かない作品ですが、フィクションの世界から抜け出して
幻想的な世界に飛び込みたい人にはお薦めの一冊です。
 
本格ミステリと違い、『謎は謎のまま』終わってしまいますが、
それに納得できるかどうかで評価は大きく変わると思います。
 
私はこの世界にどっぷりハマれたので満点です!
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745
No.4:
(2pt)

最後まで…

明らかに超常的で悪夢のような出来事なのに、
主人公は「ーーような気がする」と、呟く。
自分の感覚、記憶さえも確かではない、曖昧模糊とした恐怖の世界。

雰囲気は悪くない。
暗うつで、朦朧。
内田百けんや、漱石の『夢十夜』に通じる味わいがある。

しかし、おぞましい怪異や、暗示される秘密、その恐怖ついて
最後までなにもはっきりしたことは提示されない。

何も解き明かされないまま、謎が謎のままで終わる事で、
読み終えた後に、静かな衝撃を残す小説もある。

だが、この小説は、全てが「おもわせぶり」であり、「かたすかし」であった。
恐怖の設定も、どこかで見たり読んだりしたイメージが多い。
ある短編は、過去の忌まわしい思い出のイメージでさんざん引っ張っておいて、
最後はショートショートみたいな「ひと言」オチで終わり。
正直、呆れた。

まったく代価に見合っていない本。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.3:
(5pt)

こういう綾辻も良い

いわゆるホラー小説とはまた味わいの違う、作者初の怪談集ということだが、
思っていた以上の完成度の高さに驚いた。
こういう綾辻も良い、というか、もしかしてこっちが本領だったりするのだろうか?
短篇ひとつひとつが読みやすく、それでいて独特の余韻を残すものばかり。
怖い話、凄惨な場面もあるくせに、
どこか淡々・飄々としている語り口のせいで、そこに妙な滑稽味がにじみでてくる。
それらを続けて読むことで、全体が不思議なリアリティをもって、
えもいわれぬ「奇妙な世界」が立ち上がってくるのだ――。
こういう味の連作集、最近ではなかなか他に類を見ない気もした。

とにかく完成度の高い作品集であることは間違いない。
この本をどんなふうに愉しむことができるか、それは読者次第だろう。

祖父江慎の装幀の素晴らしさも加わって、
文句なしの星五つ、です。
深泥丘奇談 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (角川文庫)より
4041014743
No.2:
(2pt)

最後まで…

明らかに超常的で悪夢のような出来事なのに、
主人公は「ーーような気がする」と、呟く。
自分の感覚、記憶さえも確かではない、曖昧模糊とした恐怖の世界。
雰囲気は悪くない。
暗うつで、朦朧。
内田百けんや、漱石の『夢十夜』に通じる味わいがある。
しかし、おぞましい怪異や、暗示される秘密、その恐怖ついて
最後までなにもはっきりしたことは提示されない。
何も解き明かされないまま、謎が謎のままで終わる事で、
読み終えた後に、静かな衝撃を残す小説もある。
だが、この小説は、全てが「おもわせぶり」であり、「かたすかし」であった。
恐怖の設定も、どこかで見たり読んだりしたイメージが多い。
ある短編は、過去の忌まわしい思い出のイメージでさんざん引っ張っておいて、
最後はショートショートみたいな「ひと言」オチで終わり。
正直、呆れた。
まったく代価に見合っていない本。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745
No.1:
(5pt)

こういう綾辻も良い

いわゆるホラー小説とはまた味わいの違う、作者初の怪談集ということだが、
思っていた以上の完成度の高さに驚いた。
こういう綾辻も良い、というか、もしかしてこっちが本領だったりするのだろうか?
短篇ひとつひとつが読みやすく、それでいて独特の余韻を残すものばかり。
怖い話、凄惨な場面もあるくせに、
どこか淡々・飄々としている語り口のせいで、そこに妙な滑稽味がにじみでてくる。
それらを続けて読むことで、全体が不思議なリアリティをもって、
えもいわれぬ「奇妙な世界」が立ち上がってくるのだ――。
こういう味の連作集、最近ではなかなか他に類を見ない気もした。
とにかく完成度の高い作品集であることは間違いない。
この本をどんなふうに愉しむことができるか、それは読者次第だろう。
祖父江慎の装幀の素晴らしさも加わって、
文句なしの星五つ、です。
深泥丘奇談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:深泥丘奇談 (幽BOOKS)より
4840121745

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