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(短編集)
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ぬしさまへの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 41~58 3/3ページ
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しゃばけの第2作目ですね、短編が収められていて読みやすいです。 作者はこの頃はしみじみ系の物語に力を入れていたのでしょうか、一太郎の兄松之助を描いた「空のビードロ」などは、ちょっと山本周五郎もどきの悲しくってやがてあたたかくって泣く、と言った物語です。 新人の作者が気合を入れて書いていた、編集者がしっかりついていて「しっかり書かせた」と言う一作です。 今は人気作家になっていますが、作者のこの頃の一生懸命な感じ、ひたむきさ、いいですね。 | ||||
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あぁ、今のせちがらい世の中から抜け出したいなぁ。 なんて思ったらこの作品を読んでみると良いかも? 300年の太平を維持していた江戸時代の温和な雰囲気が楽しめます。 主人公の若だんなのしゃべり方もなかなか雰囲気でてて良い。 ワトソン役が妖怪ってところも趣向が変わってて面白い! 若だんなは、病気がちのため寝込みがちなので布団の上で推理をする、いわゆるアームチェア・ディティクティブなんです。 それはそれで良いんですが、手代たちにもっと出かけてもらって、江戸の町並みの描写を増やしてもらったら満点かも? | ||||
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文庫化を待ち構えて買いました。 「しゃばけ」に続く短編集ですが、私の一押しは、何と言っても「空のビードロ」。 病弱な主人公の異母兄から見たお話です。 若旦那とは実に微妙な間柄になりますが、これを読むと「ああ良かった。 悪い人じゃないんだ」とほっとします。 「しゃばけ」で、妖し達にさんざんお人好しと言われた若旦那の心遣いが、決して独りよがりに終わらずにこの人に届き、救いになってたんだなあ、と。 何だかとても嬉しくなりました。 光に透ける青のイメージが、少し浅田次郎の「蒼穹の昴」(内容は違いますが)を思わせました。 | ||||
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久々面白い本に巡り合えた〜!と思って読んだ「しゃばけ」の続編です。こちらは短編で構成されていますが、しゃばけと同様ほんわかとしたムードは健在です。主人公の若旦那一太郎は、病弱だけど魅力溢れる人物ですし、登場人物及び登場妖怪達も皆、魅力があってそれぞれのキャラ設定がうまい! 妖怪物と言っても京極夏彦作品の様な感じとは全く違います。 柴田ゆうさんの挿絵が、この本の雰囲気を全て表しているのではないでしょうか?ちょっぴりとぼけた味わいで温かみのある挿絵がまさにピッタリです。 鳴家は恐い顔だけど可愛いし、若旦那の(ホントは悩みは沢山あるが)悩みなんて何もありません〜みたいな顔なんて最高です。ぜひストーリーと挿絵と両方楽しんで下さい。 | ||||
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相変わらず寝込んでいる若旦那と、人間とは大分感覚がずれている妖怪たちの物語。 6編の短編集です。 どれも楽しかったけれど、中でも「仁吉の思い人」は最高でした。 正体は妖怪白沢である手代仁吉が、寝込んでいる若旦那に「顔を近づけただけで目に染み、涙がこぼれ出るしろもの」である薬を飲んでもらうことと引き替えに、千年前に始まる片想いと失恋の話をします。 人間とは別の時間の中で生きている妖怪の、純情可憐(?)な恋がとてもすてきで、ますます仁吉のファンになりました。 | ||||
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身体が弱くて繊細で力もない日本橋大店の若だんな、一太郎。 (くしゃみ一つでもすれば布団にくるまるというから驚きです) そんな若だんなの身の回りを守っているのは、犬神・白沢・屏風のぞきといった不思議な連中たち。 そんな一太郎、ある日、店の手代殺しの疑いをかけられてしまいます。 無実をはらすために、さっそく妖怪たち総出で調べに乗り出しますが…。 最強の味方が憑いてる若だんなの推理物語。 弱い一太郎が妖怪達の力をかりて強く生きているという設定がなんともいえません。 | ||||
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「しゃばけ」でデビューした畠中恵さんの、若旦那シリーズの続編。 今度は全部短編で、書き下ろしもたっぷりという贅沢さ。 妖怪と縁のある薬種問屋の跡取り息子の若旦那は、風が吹いても布団に伏せてしまうほどの超虚弱。 手代として若旦那の面倒を見る二人の手代は実は妖怪で、若旦那の部屋には妖怪がわんさか登場。 体の弱い彼の世界は非常に狭いところだけれど、そこにもいろいろな話が運び込まれてくるもので…。 短いですがどれも小粒でいい話が勢ぞろい。 現代風な話もあり、それでいて手代の過去話もあり…。 このままレベルが落ちずにシリーズが続くといいですね。 | ||||
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江戸の大店、長崎屋の一人息子、一太郎。 めっぽう体の弱い彼の周りには、妖がいっぱい。 なにせ、彼の祖母様が強い力を持つ妖。 彼を守るために兄やとして妖が送り込まれている始末。 長編だった「しゃばけ」に続く今回は、短編集であるが一つ一つが 面白く読み応えあり。 お馴染みの妖の話だけでなく、一太郎の周囲の謎や問題が不思議な雰囲気の中、解決されていくので読み手はすっきりしていきます。 どの話を通しても一太郎の優しさが感じられホッとさせられます。 また、虚弱体質の彼は、守られているだけのようだが心の中は、自分が守られるだけの存在になりたくないと考えている。 その彼の成長が頼もしくもあり読み手には楽しみであるだろう。 個人的に、一太郎が鳴屋をひざに乗せたりおやつをあげたりしている姿は可愛らしくお気に入りです。人間の登場人物も個性的で楽しいですよ。次回作が、早く文庫化されるのを楽しみにしています。 | ||||
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しゃばけ、若旦那シリーズ第二段。 体の弱い若旦那はせっせと布団を抜け出してはおとぼけの妖たちと事件を解決し、また病をもらって床に戻る。 手代であり若旦那の護衛、妖の仁吉と佐助も心配で心配で…。 そんな仁吉のもとに脅迫文が「・・・しね」、三春屋の栄吉の作った餅で人が死んでしまった、若旦那の兄松之助の涙、若旦那の新品の布団が泣き出した、目元の涼しい色男仁吉の失恋話、ついに仁吉と佐助の堪忍袋の緒が切れた!!、今日も若旦那は困難に立ち向かう!!そんな若旦那がなんだかかわいくて、すっかりファンになってしまいました。 | ||||
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妖怪を祖母に持つ一太郎。 祖母に頼まれ、一太郎の面倒をみる妖怪たち。 そこには生き物の違いを超えた信頼関係があった。 憎まれ口をきいたり、大騒ぎしてみたり・・・。 読んでいてうらやましい関係だ。 事件が起これば、妖怪たちは情報収集、一太郎は情報分析。 見事な連係プレーを見せる。 そして見事解決!いつまでもこの関係が続きますように。 でも、一太郎のお嫁さんになる人は大変だろう・・・。 そう思うのは取り越し苦労だろうか?? | ||||
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しゃばけ第二弾 江戸の街中で殺人事件 おかっぴきの親分より先に事件の情報を 手に入れるのは薬種屋の若旦那 病弱の若旦那が今回はちょっと成長しているみたい 腹違いの兄を気遣い 自分の将来を不安に思い 甘やかされている自分から離れたいと感じる 短編集だけれどそれぞれに人間味のある ドラマがあって前作より味わいが深い | ||||
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NHKのFM放送の「青春アドベンチャー」で、初めてこの本の存在を知りました。そこに出てくる一太郎や鳴家たちの声がもうすごく可愛い! 本の中では小鬼のような姿で登場する鳴家たちですが、子供たちが笑ってるみたいなすごく可愛らしい声でいい。 若だんな・一太郎もとてもステキな声で、是非この原作の本を読まなくては!という気になりました。 なので私は今、しゃばけのCDが欲しくてたまらない気持ちです。 本に出てくる市太郎や鳴家たちもやっぱりステキで可愛くてとっても良かったです。 軽くミステリー風味で重くなく、短編集の形で本になっているので気分転換に読むのにも丁度良いと思います。 また、この前編にあたる「しゃばけ」も面白いのでお薦めです。 読んだら貴方も畠中さんの魅力にはまること間違いなし!!!です。 | ||||
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ひとつの謎を追いかけた前作「しゃばけ」とは違い、 こちらは幾つもの事件を集めた短編集。 もちろん、前作でたくさんのファンを獲得した 主人公ほかのキャラクター達は健在で、 さまざまな活躍をみせてくれます。 エピソードをふやしたことによって、 畠中恵ワールドがより豊かに楽しくなりました。 これを読んで「江戸に行ってみたい!」(ムリですが)と 思った読者もいるのでは?・・私は思いました。 シリーズ3作目の「ねこのばば」はまだ読んでいませんが、 わかだんなのお兄さんの今後がとても知りたくなりました。 | ||||
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病弱で、両親と妖(あやかし)たちから溺愛され、心配される 長崎屋の若だんな、一太郎。何かっつうと寝込んでしまう若だんな。 芯が強くて情に厚い、とても人間味のある性格なんだな。 普通の人間には見えない妖たちや、普通の人間のふりをしている 大妖(たいよう)のふたり、佐助と仁吉の手助けもあって、 お江戸の事件の謎を解き明かしてしまう利発ぶり。 そんな若だんなの一太郎と、周囲の妖たちや人間たちとの心が通い合う 様子に、気持ちをやわらかく解きほぐしてしてもらいました。 小鬼の姿をした鳴家(やなり)、付喪神の屏風のぞき、手代にして大妖の 犬神と白沢それぞれのキャラの、おかしみを誘う風情がいいですねぇ。 飄々として、この世の人間たちとは考え方がどっかずれているおかしみ。 あちこちで、くすりとしながら読んでいきました。 宮部みゆきさんの時代もの、『あかんべえ』なんかがお好きな方でしたら、 きっと楽しく読めるんじゃないかな。 話の、なかでも、「空のビードロ」「仁吉の思い人」「虹を見し事」の 各短編が心に残りました。 前作『しゃばけ』を読むと若だんなと妖たちとの距離感やなんかが、 「なるほどお」と掴めるから、『しゃばけ』→『ぬしさまへ』の順に 読んでいったほうがより楽しめるでしょうか。 でも、本書だけ読んでも、作品のほっこりとしたあたたかさ、 若だんなと妖たちのキャラの飄々、とほんとしたおかしみが 堪能できるでしょう。 | ||||
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シティリビングの小さな記事を見て買いました。 カバーに描かれている妖怪達が本の中で大活躍!短編ミステリーを一話、二話と読み進み、登場人物(妖怪!?)の名前が頭に入った頃、一気に読み切りたくなる衝動に駆られます。 朝のグッタリした電車の中で、夢うつつ読むには最適かも!? | ||||
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病弱若だんなと妖怪たちの推理帖第二弾。 面白かったです。 しかし何より装丁が好きです。 ハードカバーではなく、厚手の表紙が貼ってあって なんだか江戸時代の絵草子のような、そんな感じをうけます。 見たことありませんが…。 昔の本はこんなだったのかなと思います。 そして、ぜひカバーをとってください。 カバーをとると、鳴家たちがアクロバティックに文字を作っています。 近くで見るとなにがなんやらわかりませんが ちょっと離してみると ほう なるほど と。 凝った作りで、作った人たちの愛情が感じられます。 大切にしたくなります。 | ||||
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前作『しゃばけ』の続編にあたる。 設定は前作を引きついでいるようで、祖母である大妖の血を引く一太郎は普通の人間だが、日本橋大店と若旦那として祖母の手下の妖怪たちに囲まてれ暮している。体は病気がちだが推理は冴えている。江戸で起った事件を妖怪たちを駆使しながら事件を解決していく。典型的な安楽椅子探偵の設定である。 この本は、この一太郎ものの6編の短編集となっている。 前作を読んでいないせいか、最初の2作「ぬしさまへ」と「栄吉の菓子」は話としてそれなりにおもしろいが、推理ものとしてはそこそこだし妖怪たちという要素を生かせていない、つまり「この妖怪たちがいたからこそ、こうも見事に解決できた!」というのがない。 が、読みすすめるうちに、「空のビードロ」「仁吉の!思い人」などは粋な人情話だし、特に「虹を見し事」などはストーリーもよいが水に写った月を掬う様など非常に妖しく美しい情景の描写が多く作者の力量を感じる仕上がりである。 オビには「痛快人情推理帖」とあるが、推理ものを期待するとちょっと違和感があるかもしれない。妖怪たちという独特の要素をからめて安楽椅子探偵的な推理もの体裁をとりながら「江戸の粋、人情」を描いた作品である。笑いあり涙ありで温かな気持になれる。 短編ということもあり非常に読みやすい。ほっとした気持に浸りたいとき、前作とあわせておすすめできる一冊だ。 | ||||
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