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(短編集)
田嶋春にはなりたくない
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田嶋春にはなりたくないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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不正はおろか,小さな誤りすら見逃さない正義感…もしくは融通の利かない田嶋さん. 不幸にも彼女に関わってしまった人たちが,知れば知るほどその素顔に魅入られていき, なりたくなかったはずなのに…と,当人たちの変化を通じて彼女を描く様子が印象的です. 反面,明らかに万人受けのしないそのキャラクタは,大きく好き嫌いが分かれそうで, どれもいい話にまとめられてはいますが,疎まれる彼女の言動に非がないわけではなく, 自らを傷つけてまで他人を救い,間違いを正そうとする姿にも共感することはできません. また,入り組んだ時系列や,露骨なミスリードにはたびたび違和感を覚えることがあり, 彼女と周りとのズレたやり取りも相まって,あまり気持ちのいい読み心地とはなりません. その一方で,空気を読むこと,読まないこと,実際の世でも功罪が語られたりしますが, 果たして自分はどうなのか,我が道を進む彼女に複雑な思いが浮かんできたのも確かです. | ||||
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日本に田嶋春が増えたら…。もう少し、ましな状況になるのではないか。 率直で真面目、目端が利いて差別をしない。 人に好かれるため、自分を偽ったり、擬態する人間が増える中で、 自分を維持することは、自分が何者であるかを自覚することも含め、 困難、至難。 田嶋春の生き方に憧れても、真似できるものではなく、また真似をすること自体、 別ものになってしまう。 強力なキャラクターは、「野田」(柘植文著)以上の存在感だ。 ただ、野球をだらだらと鬱陶しいくらい書き続けるのには、閉口。 田嶋春の意中の男の設定は、著者の嫉妬心のように思えて、既視感。 この二つで星を減じた。 | ||||
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