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(短編集)

田嶋春にはなりたくない



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【この小説が収録されている参考書籍】
田嶋春にはなりたくない
田嶋春にはなりたくない

田嶋春にはなりたくないの評価: 3.50/5点 レビュー 8件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

空気を読むこと,読まないこと

不正はおろか,小さな誤りすら見逃さない正義感…もしくは融通の利かない田嶋さん.
不幸にも彼女に関わってしまった人たちが,知れば知るほどその素顔に魅入られていき,
なりたくなかったはずなのに…と,当人たちの変化を通じて彼女を描く様子が印象的です.

反面,明らかに万人受けのしないそのキャラクタは,大きく好き嫌いが分かれそうで,
どれもいい話にまとめられてはいますが,疎まれる彼女の言動に非がないわけではなく,
自らを傷つけてまで他人を救い,間違いを正そうとする姿にも共感することはできません.

また,入り組んだ時系列や,露骨なミスリードにはたびたび違和感を覚えることがあり,
彼女と周りとのズレたやり取りも相まって,あまり気持ちのいい読み心地とはなりません.

その一方で,空気を読むこと,読まないこと,実際の世でも功罪が語られたりしますが,
果たして自分はどうなのか,我が道を進む彼女に複雑な思いが浮かんできたのも確かです.
田嶋春にはなりたくないAmazon書評・レビュー:田嶋春にはなりたくないより
4101801452
No.1:
(3pt)

田嶋春には、なりたくても、そうそうなれない。

日本に田嶋春が増えたら…。もう少し、ましな状況になるのではないか。
率直で真面目、目端が利いて差別をしない。
人に好かれるため、自分を偽ったり、擬態する人間が増える中で、
自分を維持することは、自分が何者であるかを自覚することも含め、
困難、至難。
田嶋春の生き方に憧れても、真似できるものではなく、また真似をすること自体、
別ものになってしまう。
強力なキャラクターは、「野田」(柘植文著)以上の存在感だ。
ただ、野球をだらだらと鬱陶しいくらい書き続けるのには、閉口。
田嶋春の意中の男の設定は、著者の嫉妬心のように思えて、既視感。
この二つで星を減じた。
田嶋春にはなりたくないAmazon書評・レビュー:田嶋春にはなりたくないより
4103399112

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