(短編集)
田嶋春にはなりたくない
- 青春ミステリ (357)
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自分の「好き」を詰め込んだオリキャラが必ずしも人に受けるとは限らないパターンの典型。 社会に溶け込む為に必要な暗黙の了解、ルールへの屈服、服従、遵守、好きでもない他人との輪の中で生き続けるために人は何かしらの仮面を被り続け何かを諦めたり疲れ果て、善悪入り乱れた中庸の人間達が世の中を動かしてる。そう思えるからクソメガネの浮世離れした振る舞いが全編に渡って全ての人を否定してるようで不愉快だった。両親が弁護士だから公平モンスターが生まれたとかどういう偏見だ。 冒頭の電車内でおしりに柿ピーが引っ付いて周りに笑われてるおばさんに空気の読めない質問責めを浴びせてさらに笑い者に仕立て上げるとか本当に正義マンだったらもっとマシな方法思いついただろうに、あまりにも陰湿で間抜けすぎる。 そんな空気の読めないマイペースなクズキャラが作中で観察力に長けた正義マンとして周りからどんどん神格化されてるのも説得力に欠けるしそもそもなぜコイツがここまで空気読めないバカなのかも全く説明しきれてない。 後半から作者が野球のうんちくを語りたいのか白熱したクソ長い草野球をするくだりがあるのだが明らかに違うジャンルすぎて陰湿なクソ寒コメディがさらにシュールな薄ら寒さを醸し出しててキモいことこのうえなかった。重要ではないがいちおう片思いをしており「こんなキャラでも普通の人間みたく女の顔になる時もあるんですよ笑」みたいな空気を出してるが恋愛に絡む最後のエピソードに至るまで散々イラつかされるので思い出したかのようにこのサイボーグには感情がありますよ的なこと言われても感情の学習機能が正常に作動しないガラクタに感情移入できる読者がいると思ってんのかとしか思えなかった。 二編目の倦怠期の夫婦の切ないすれ違いのエピソードだけは短編として出来が良く人間観察に長けた作者の長所が生かされていて面白かった、それ以外は全部このクソメガネのせいで白けっぱなしだった。 | ||||
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最近はこういったカバーが付けられた 文庫本が非常に増えたと思います。 内容的にも純粋文学というよりもちょっと 崩した感じのスタイルなので良いと思いますね。 カバーで惹かれて書店にて 少し立ち読みした後に一気読みしました。 第1章を読んだ時は主人公の奇天烈さに 少々頭が痛くなるようなものがありましたが、 章を進んで読んでいく内にどこか心に染みるというか ほんのりと暖かくなっていく感じがします。 なぜこの子に惹かれるのか、 それは正直な人を羨ましいと思う気持ちが 自分にあるからなのでしょう。 時として周りの目や人間関係を考えて 自分を偽ることは珍しくないはずです。 ここまでストレートに正義と自分を ぶつけられる一面に惚れていくのです。 そして自分を1番と言いつつも周りを 考え周囲のために動こうという精神。 …ちょっと奇天烈な面もあるようですが笑 読後感は非常に良かった。 読み終わりこの主人公と別れるのが ちょっと寂しくなりましたね…。 周囲の友人先輩方を描いた続編など 是非とも読んでみたいものです。 | ||||
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ってレビュータイトルは大したことではないのですが、個人的にあまり野球が好きではないので野球のやり取りの部分は少し飛ばし気味に読みました。 もう「なんだこの女は!?」に尽きますが、三章辺りから田嶋春のことがわかってきて、良い子だなぁと読むのが楽しくなりました。 四章の現会長とのやり取りが楽しくて楽しくて、この二人が主人公の話も読んでみたいと思いました。 | ||||
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不正はおろか,小さな誤りすら見逃さない正義感…もしくは融通の利かない田嶋さん. 不幸にも彼女に関わってしまった人たちが,知れば知るほどその素顔に魅入られていき, なりたくなかったはずなのに…と,当人たちの変化を通じて彼女を描く様子が印象的です. 反面,明らかに万人受けのしないそのキャラクタは,大きく好き嫌いが分かれそうで, どれもいい話にまとめられてはいますが,疎まれる彼女の言動に非がないわけではなく, 自らを傷つけてまで他人を救い,間違いを正そうとする姿にも共感することはできません. また,入り組んだ時系列や,露骨なミスリードにはたびたび違和感を覚えることがあり, 彼女と周りとのズレたやり取りも相まって,あまり気持ちのいい読み心地とはなりません. その一方で,空気を読むこと,読まないこと,実際の世でも功罪が語られたりしますが, 果たして自分はどうなのか,我が道を進む彼女に複雑な思いが浮かんできたのも確かです. | ||||
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最初はなんだコイツ、と思っていたタージが周りにどんどん影響を与えていき(本人も相手もわからないうちに)、章が進むたびに魅力的に思えてくる。最後はなんだか悔しい気持ちになるほど。 面白かった。表紙のイラストも秀逸。 | ||||
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