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(短編集)
田嶋春にはなりたくない
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田嶋春にはなりたくないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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自分の「好き」を詰め込んだオリキャラが必ずしも人に受けるとは限らないパターンの典型。 社会に溶け込む為に必要な暗黙の了解、ルールへの屈服、服従、遵守、好きでもない他人との輪の中で生き続けるために人は何かしらの仮面を被り続け何かを諦めたり疲れ果て、善悪入り乱れた中庸の人間達が世の中を動かしてる。そう思えるからクソメガネの浮世離れした振る舞いが全編に渡って全ての人を否定してるようで不愉快だった。両親が弁護士だから公平モンスターが生まれたとかどういう偏見だ。 冒頭の電車内でおしりに柿ピーが引っ付いて周りに笑われてるおばさんに空気の読めない質問責めを浴びせてさらに笑い者に仕立て上げるとか本当に正義マンだったらもっとマシな方法思いついただろうに、あまりにも陰湿で間抜けすぎる。 そんな空気の読めないマイペースなクズキャラが作中で観察力に長けた正義マンとして周りからどんどん神格化されてるのも説得力に欠けるしそもそもなぜコイツがここまで空気読めないバカなのかも全く説明しきれてない。 後半から作者が野球のうんちくを語りたいのか白熱したクソ長い草野球をするくだりがあるのだが明らかに違うジャンルすぎて陰湿なクソ寒コメディがさらにシュールな薄ら寒さを醸し出しててキモいことこのうえなかった。重要ではないがいちおう片思いをしており「こんなキャラでも普通の人間みたく女の顔になる時もあるんですよ笑」みたいな空気を出してるが恋愛に絡む最後のエピソードに至るまで散々イラつかされるので思い出したかのようにこのサイボーグには感情がありますよ的なこと言われても感情の学習機能が正常に作動しないガラクタに感情移入できる読者がいると思ってんのかとしか思えなかった。 二編目の倦怠期の夫婦の切ないすれ違いのエピソードだけは短編として出来が良く人間観察に長けた作者の長所が生かされていて面白かった、それ以外は全部このクソメガネのせいで白けっぱなしだった。 | ||||
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