■スポンサードリンク
インパクトファクター: 水鏡推理2
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
インパクトファクター: 水鏡推理2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全75件 21~40 2/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とある事件を彷彿とさせるストーリーでしたが、誰もが納得出来るような結末で心優しい気持ちになれました。 水鏡瑞希のキャラクターが立ってきて前作より、より楽しめました。序盤では最終的に物語がこのように動くなんて想像できません。また、瑞希が気付きだした中盤からの勢いがとても良く、一気に読んでしまいました。推理小説、としてだけでなくエンターテイメント小説としても楽しめます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
わお、驚いた。 前巻で仲間になった人たちが誰も出てこないよ!? 今回の瑞希と事件の解決(?)にあたるのは宗田と野村。 若い野村はともかく、最初厳しそうだと思っていた宗田がすぐに瑞希のペースに巻き込まれてしまう過程がおもしろい☆ そして捏造疑惑の中心人物の一人は、瑞希の幼馴染の智美。 捏造の内容としては「STAP細胞」(作品内ではSTEP細胞)がモデルなのかなぁ。 日本を飛び出してタイやインドまで出張する展開にこれまた驚きです。 瑞希の幼馴染を助けたい気持ちからの奮闘ぶりが多少行きすぎて、ネット炎上や謹慎にまで及びヤキモキ。 そのヤキモキを晴らすような爽快なエンディング! 今回も楽しめました♪ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前回のチームが再度戦うのかと思いきや、まさかの同じ課にいなければ、作中1回も出てきません。 でも相も変わらず本人同様に個性的な面々・・・不正研究への追求と共に主人公と周りの人間関係も 面白さの1つです。 研究の不正も丁寧に描写されてくれているので難しいなと感じることなくあっという間に読み終わります。 実際の研究の現場が抱えてる問題等もリアルな感じがしていつも色々考えさせられます。 次回作も楽しみです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作で気持ちが打ち解けたタスクフォースの登場人物は、今回、がらっと変わり、 総合職と一般職の格差を改めて感じる中、また1からの人間関係のスタートでした。 正義の為に突き進む、ブレない瑞希と、疑惑を追うにつれ、同僚、宗田・野村と心が通うようになっていきます。 現実に起きた事件「STAP細胞」と、「FOV人工血管」 いずれも存在の可能性はゼロではないが、再現できていない事や、研究をとりまく環境等が似ているように感じられ STAP細胞事件当事者の小保方さんと、瑞希の同級生の姿とがダブりました。 ラストの謎解きの部分では、図解入りで、素人にも解りやすく、難しい専門用語が入りながらも、爽快に一気に読み終えました。 研究所副所長が大けがをするシーンがありますが、どんな大けがでも「人の死なないミステリー」だから大丈夫!と自分に言い聞かせ 安心して次のページを捲れるのも松岡ミステリーの一つの良さと特徴だと思います。 テレビのニュースからは毎日のように凄惨な事件が伝えられる昨今、「人が死なない」と最初から解っているミステリー小説は、 ミステリーは好きだけど、怖いのは苦手という私にはぴったりです。 前作同様、官僚の圧力や差別、疑惑相手にも怯む事なく、後先の事は考えず自分の信念に沿って突っ走る主人公です。 前作では不正は絶対許さない主人公瑞希でしたが、 今回は、組織の人間としての推理の難しさ、そして、相手の心情を理解し許すという成長をみせました。 文科省は利益のあがるものばかりに支援する傾向にある事を知り、 流行りの生命分野以外のにおいては、商業的に期待できる効果を示さない限り支援してもらえない分野である、 「X線自由電子レーザー」の捏造を許すなど、以前であれば絶対正義の瑞希ではしなかっただろう、 相手の背景を理解し、正義を振りかざすだけが正しい事ではないと知った、成長した瑞希がそこにいました、。 次作が続くのを期待し、新たな疑惑、そこに瑞希の成長や新しい登場人物など、ますます期待できるシリーズ です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い展開で、勉強になります!というか、大人の事情というのは、こういうことをいうのかと、なんでも世の中で突き進んでいくためには、いろいろな事情を飲み込んで対応しなくては、いかんのか!と思いました。同級生の窮地を助けようとする水鏡の青臭さも心地よく、つい熱くなりましたが、ああ、このようなミステリもいいものだなあと思いました。憎しみあったり、殺しあったりするだけが、人生ではないし、そう書籍を通じて私達はいろいろなことをまなんでいくものなんだ!と思いました。若い人に楽しみながら、社会の断片を勉強してもらいたい!そんなエンタメミステリです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
暴力も殺人もなく、安心して読めるミステリである。 そして、読み始めれば途中でやめることが難しく、 どんどんのめりこんでしまった。 設定も面白く、科学的な側面もちゃんと共慮されて作品が構成されている。 元生物学研究者の私からしても、とても興味深く読むことができた。 水鏡推理の瑞希が出る他の作品も面白く、「探偵の鑑定」も楽しみにしている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回は瑞希の幼なじみ・智美のノーベル賞級の 論文が掲載された事から始まる物語。 前回登場したタスクフォースの面々が 誰一人登場しなかったのは吃驚だったけど 新しい仲間と真相を探って行くのは 面白かった。 「インパクトファクター」と言う言葉の意味も 勉強になった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは、『夜中でも読めるミステリー』です。殺人や暴力は怖い。でも、推理ものは好き!そんな私にピッタリの夜中でも読めるミステリー。それは人が死なないから。初刊同様、おもしろくて一気に読み進められました。 知識は力。考えろ。視野を広げろ。 読書後はパワーがみなぎります! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
毎日、あちらでは人を傷つけたり、こちらでは人を殺めたりと心が痛むようなニュースが流れる昨今。 こんな時代だからこそ本書のような「人の死なないミステリ」が必要なんだと思います。 松岡先生らしいテンポの良さと設定の細かさが楽しめると思います。 今回は幼馴染 如月智美との対決?となるため、瑞希は信じようとする心と疑いの心で揺れ動きます。科学者たちの思惑の中、瑞希は「正義」のために突っ走ります。勧善懲悪の物語なので犯人に言い渡す瑞希のセリフが読了後の爽快感を生みます。 ほとんどのミステリは人が死ぬことで始まって、探偵役が解決をして終わる。こんな時代だからこそ、せめて架空の話の中だけでも「人の死なないミステリ」が必要だと思いませんか。 追伸 本作品から読んでも何の問題もありませんが、1作目から読むと主人公 水鏡瑞希の成長がわかると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作が未読でも,水鏡推理についての予備知識がなくても,十分に楽しめる。 現実に起こった事件をモチーフにしているが,こちらの方が,より現実的な気がして, STAP細胞事件の方がなぜか非現実的な話に思えた。 幼馴染みが関わった論文捏造事件に,自分の推理力だけで立ち向かう一般事務官・水鏡瑞希の行動力に 共感を感じると同時に,胸のすく思いがした。 とにかく,読み始めたら最後の結末まで水鏡瑞希を追い続けること間違いなし。 《人の死なないミステリ》最高傑作は,少し大げさだが,読んで損のない傑作であることも間違いない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「STAP細胞事件」では、未だに「動機」の点で謎の多い部分が多いのですが、本書ではしっかりと「動機」の部分まで踏み込んでいて、納得しながら読めました。 また、事件の真相を追う主人公と、追われる立場の幼なじみとの人間関係などが複雑に絡み合っています。 若さゆえに無茶をいとわず行動する主人公とテンポの良いストーリー展開に最後までハラハラ感がつきまといました。 結末は主人公の推理が存分に生かされ、スカッとすること間違いありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
難しい話でも分かりやすくスピーディーな展開で、読みやすかった。 読み終わり、まず思ったことは自分がいかにニュース番組や新聞の報道を鵜呑みしていると痛感した。 STAP細胞事件のときに小保方さんが悪者のようにその時は思ったが、ニュース番組や新聞の報道を鵜呑みしていた結果だと思った。 今後は、ニュース番組や新聞の報道を鵜呑みしないよういけないと痛感できるいい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
不正を、その鋭い推理力で暴く異色の文部科学省の一般職事務官・水鏡瑞希。 前作に登場した人たちが、彼女以外ごっそりといなくなり、再び厄介者扱いされる中で挑むのが世紀の発見とされるFOV人工血管の真実です。 実在の出来事を下敷きにしているので、話は受け入れやすいですが、作中にもうひとつ同じ出来事から生まれた事件が出てきているのは、少し混乱してしまいますね。 前作は瑞希の行動原理、推理力など、彼女のことを読者に理解させるための序章だったように思えます。今回は、事件の当事者に幼馴染が関わっているために、前作よりも私情で動く部分が多くなり、独りよがりと思える行動が出てくるのもちょっと残念なところです。 しかし、不正研究の追求という仕事を扱うのであれば、絶対に避けては通れない話題を、松岡先生流に料理して、不正に関わった研究者たちの人間的な部分、エゴに迫ったのは、読んでいてワクワクしてきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
☆官僚を押しのけ霞が関を揺るがす、美貌のヒラ職員の下克上ミステリ。☆ 「水鏡推理Ⅱ」 松岡圭祐著 講談社 ご恵贈して戴きました。 朝香クリステル聖栞 (あさか・クリステル・せしる) {159513E1-8C12-424F-AA90-42A1DF2035B2:01} 弱冠25歳の美貌の大学院生・如月智美は、生命科学人工臓器研究所、最年少の研究班リーダーになった。 25歳の美人大学院生。 傷がついても自然治癒するFOV人工血管を完成させたという論文を発表、一躍リケジョの星になる。 「ノーベル賞ものの発明」 「国民的スターの誕生」 美しいヒロインの誕生に、国中が沸き、祝福ムードに。 しかし、論文の内容が精査されると直ぐに、捏造の疑惑が持ち上がる。 小保方晴子氏のSTAP細胞捏造事件を彷彿とさせる冒頭である。 勃発する研究ノート窃盗と捏造疑惑。 智美に降りかかる災いの真相とは。 如月智美が勤務する研究室のある施設は、文部科学省所管による国立開発法人化が検討されており、瑞希を含むタスクフォースのメンバーは、立ち入り調査をおこなうことになる。 ノーベル賞級の論文を科学誌に掲載した研究班リーダーの如月智美と、タスクフォースの一員、水鏡瑞希は幼なじみだった。 水鏡瑞希は、国家公務員一般職(旧II種)事務官。 現在25歳で、文科省に実在する不正研究を暴くタスクフォースに配属されている。 知力と行動力で上級官僚をはるかにしのぐ、美貌のヒラ職員。 如月智美とは小学校の同級生だった。 FOV人工血管とは。 「合成高分子材料に培養人工血管と遺伝子導入した人工血管を混合した、まったく新しい素材が用いられた」 とメディアは報道した。 「たとえ人工血管が切断されても、傷口が自発的に隙間なく吻合され再生し、血流が復活する自然治癒能力を有します」。 如月智美は捏造疑惑を否定し続け、決して認めようとはしなかった。 ≪人の死なないミステリ≫最高傑作! リケジョの星VS.文科省ヒラ職員 世界的発見にまたも捏造疑惑。 彼女が譲らぬ「正しさ」とは? ごきげんよう。 朝香聖栞(あさか・せしる) 女優/モデル。大島観光特使。 映画「火花」出演中。 ミステリを偏愛するお嬢さま書評家 / 文筆家。 学業の傍ら新刊レビューや文庫解説を執筆中。 本業はマンション経営です。 書道初段。 ランコムガール。 野菜ソムリエ Jr.マイスター。 日本ロリータ協会会員No.3223 カプコンオフィシャルモニター。 アメーバ スマホガール。 雑誌「ダ・ヴィンチ」読者審査員。 [・・・] [・・・] [・・・] モデル朝香聖栞の☆幸運を運ぶ3つのメルマガ募集 メルマガ「モデル聖栞のお天気予報」 [・・・] メルマガ「モデル聖栞のダイエット」 [・・・] メルマガ「モデル聖栞の本に寄り添う乙女の作法」 [・・・] | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
待ちに待った松岡さんの「水鏡推理Ⅱ」を読むことができた。 前作で「悪を懲らしめる」という爽快な小説に今回も期待した。 主人公の水鏡瑞希以外の出演者が変わっていて、ちょっとどうかなって思ったことを 後悔した。新しくかかわる役所仲間も魅力的なキャラクターで、安心した。 読んでいくと今回のストーリーは最後の書評に書かれているように、 「あれあれ?この事件は?」とあの有名な事件のまるで再現のような事件が起こる。 (どの事件かは実際に読んで・・・) 作者なりの落としどころを言いたかったのかなと興味深く読んでいった。 水鏡瑞希の幼馴染に対する苦悩と、正義をなすための決断に拍手を送りながら読んだ。 満足できる一冊だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作を読んでみて面白かったので、続きということで楽しみにしていました。 今作も続きが早く知りたい!と読むのを中断したくないくらいでした。 理系のりの字のもない自分でも謎解き部分はしっかり分かりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現実に世間を騒がせているSTAP細胞問題を彷彿とさせるシリーズ2作目。 今作もとにかく知識量の多さに圧倒され、勉強になることばかりだった。 フィクションなりの誇張や虚構の部分はもちろんあるだろうが、論文が名門誌に掲載されることの意味、学術論文と実験結果に関する驚きの現実、地位や名誉やインパクトファクターを欲する研究者たちの実情を非常にリアルに読ませてくれる。 奇術のように強い錯覚を植え付け専門家さえも欺く、単純でありながらも巧妙な捏造を如何に見破っていくのかという過程は今回も興味深かった。 瑞希の真っ直ぐさは、体裁や体面を重んじ必要悪を是とする省庁にあって異端と呼べるものかもしれない。見ていて時に面倒で歯痒いところもあるのだが、自分だって本当は納得のいかないことにはこんな風に凛と声を上げたいんだ、という思いを代弁してくれているような清々しさがある。 次回はまたタスクフォースのメンバーが入れ替わるのだろうが、その顔ぶれが瑞希とどんな化学反応を起こすのかとても楽しみだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず前作に出ていた主人公以外のキャラが誰も出ないということにビックリ!!(※家族は除く) なので前作を読んでなくても置いてけぼり感はないし、前作を読んでる人も新しい気持ちで読める。この手法だと長く続けれられそうなので、末永く続くことを期待します!! 本編は理系ミステリーのような雰囲気ですが、理数系が苦手な自分にもわかるお話です。 ST●P細胞の件は一時期連日ニュースで取り上げられてましたが、実際どんな不正があったのかは良く分かりませんでしたが、もしかしたらこんなシンプルなことが起きていたのかな、智美や滝本のような想いで作業していたのかなと思うと、またあの事件について違った見方ができます。 実際の事件に作者オリジナルの話を混ぜた作風はとても面白いので、次回以降も期待してます!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリー展開の速さ、謎解きの面白さが、何と言っても心地よい作品です。 また随所に描かれる、同僚の人間味も良いスパイスになり、面白いだけでなく、こころ暖まる作品です。 一見どこにでも居るような女性の、瑞希が、時には途方もなく大きな存在に思える、そのギャップに引きつけられます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
研究の世界ということは日常生活の中であまり考えることがない。研究をする人は、ぼくの頭の中では、鉄腕アトムや鉄人28号を作り出したり、ゴジラを退治する方法を考えついたり、タイムマシンを発明したり、ハエ人間になってしまったりする、というようなコミック・映画の世界、つまり異世界の住人でしかあり得ない。 日頃、研究者の生活が頭に浮かばないのは、彼ら/彼女らが、陽の当たらない研究室に閉じ籠っているからなのだろう。テレビやニュースに登場するのは、そのごくごく一部だけの極めて幸運な人々で、これまで名も知られなかった彼らは、いきなりノーベル賞を受賞したり、星や微生物などを新しく発見したりしてぼくたちの日常に唐突に出現する存在である。 だからこそスタップ細胞の発見とその後のセンセーショナル展開についてのニュースが日本中を沸き立たせたあの日々は、ぼくらの日常に普段あまりピンと来ることのない研究室の裏側を想像させたり邪推させたりする特別なきっかけになった。 本書は「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース」に所属する水鏡瑞希の第二弾。一作目『水鏡推理』では、新しく個性的なミステリジャンルへの作者の挑戦意欲を課せられた水鏡瑞希という新キャラクターのシャーロック・ホームズ張りの推理力に焦点を当て、胸のすく活躍ぶりを読ませてくれたが、本書ではついに、あのスタップ細胞事件の相似形のような構図を作者は作り出し、水鏡の推理力を持って真相に迫ってゆく。インパクトファクターという研究誌掲載による得点稼ぎが、研究者にとって有利となる状況などは、本書で初めて知るところだった。いわば俗世間の金銭欲や色欲とはまるで違った、ラボラトリーにのみ存在する欲望がここに存在するのである。 水鏡瑞希の幼馴染の如月智美が渦中に巻き込まれることになるのだが、小保方さんをモデルにしたとしか思えない役柄を割り当てられた智美の人生劇にスポットが当てられ、彼女を過去親友だった一人として救い出そうとするヒロイン瑞希の活躍と、彼女が向けた怒りの行方が相変わらず頼もしい。タスクフォースの官僚たちではなく、ただの事務員として様々な差別を受けつつも反逆してゆく姿勢とその推理能力の高さが魅力であるが、今作は、智美との絡みが錯綜してどこへ行き着くのかという要素が、物語の肝となっている。 印象的なラストシーンで終わる本書、切れ味も後味も極上。題材はセンセーショナルながら、あくまで人間らしさにこだわる作者のペンの流れが頼もしい限りだ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!