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下町ロケット2 ガウディ計画



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下町ロケット2 ガウディ計画の評価: 4.56/5点 レビュー 257件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全257件 81~100 5/13ページ
No.177:
(5pt)

「人間ってのはな、マイナス思考に陥るのは実に簡単なんだよ。それに比べたら、プラス思考のいかに難しいことか。苦しいときこそ、人の真価が問われるんだ」

最終回(12・20放送)では視聴率22.3%を記録し、昨年放送の民放連続ドラマ最高視聴率に輝き、最高人気ドラマとして話題を呼んだTBSドラマ『』!

 本書は『』でおなじみの池井戸潤原作による第145回直木賞受賞作の作品『』の続編である。前作から5年を経て昨年10月に刊行されたばかりの新書であるが、即座にガウディ編としてドラマ化された本作は主演であるさんの熱演もあって見応えがあってよかったので、当然原作も興味を持ってこのタイミングで読んだ次第である。

 帝国重工とのロケットのバルブシステムにおける共同開発の成功から5年が経った佃製作所。今度は医療関係として心臓手術に使用する人工弁「ガウディ」開発に取り組む物語だ。
 前作のロケットのバルブシステムから今回の人工弁を作る話ではタイトルに偽りありと思うかもしれないが読んでいてつながっていく事がわかります。
 今回もドラマを先に見ていたので(ドラマを見られた方にとっては)登場人物が鮮明にイメージしやすくなっています。

 会社への不満から帝国重工のバルブシステムのテストで不良品を納入させて失敗させようとした元従業員で現在はアジア医科大学の研究員で人工弁「コアハート」の製作を勧める真野賢作、教授との軋轢から一人で人工弁の開発に挑むゴッドハンドの異名を取る若手の名外科医・一村隼人(が熱演!)、一村に賛同してスポンサーとして協力する編み物会社である株式会社サクラダ社長・桜田章(が好演!)、
 それに対して一村の師匠であり、日本の心臓外科でトップクラスといわれるアジア医科大学の看板教授として人工心臓開発のチームリーダーとして君臨する外科部長・貴船恒広(が嫌演!)、佃製作所が着手するロケットエンジンのバルブシステムや人工弁「コアハート」の開発の競争相手に名乗りをあげるサヤマ製作所の椎名直之(が憎演!)

 他にも人工弁開発の依頼をしながら佃製作所を見下す医療機器の大手販売メーカー・日本クラインの久坂寛之と藤堂保、財前のライバルであり、サヤマ製作所に肩入れして悪だくみする帝国重工の宇宙航空部部長・石坂宗典、一村たちが手掛ける人工弁「ガウディ」に何かと揶揄する医療機器の審査機関であるPMDAの専門員で露骨な嫌味をいうイタチ顔の滝川信二、そして今回の物語のキーパーソンともいえる会社への不満からサヤマ製作所に移籍した佃製作所の元従業員・中里淳(前回は真野がそうだったが今回は中里が大きな役割を果たしている)……など一癖もふた癖もある登場人物が錯綜している。

 今回も多くの配役が登場するが、読んでいくうちに池井戸先生特有の善玉と悪玉の二極元化に分かれて、佃製作所VSサヤマとの図式となって整理されているので読みやすい。

 ただ、ドラマとの相違でいえば、娘の利菜は登場せず、ドラマでは「ガウディ編」の最大の敵役である椎名社長が単に悪役として描かれるだけではなく、自身が親から引き継いだサヤマ製作所を大きくする事やNASAの科学者になるまでにどれだけの苦労や辛酸を味わってきたかが伝わる挿話や最終的には椎名がモノ作りとして原点に戻る姿が描かれていたが、本作ではその事は特に描かれておらず、むしろ貴船教授がその役割をしている。
 元々は名外科医で患者を思いやる貴船教授だったが地位と権力にこだわるようになり、一村もなんとか目覚めてほしいと願っていた事やそういう人には挫折しかないという佃のアドバイスがあって、最後には地位を失った貴船が本来の姿に戻るのも印象的でした。

 あと、ドラマでも描かれていたが人工弁「ガウディ」の開発に幾度となく頓挫して悩んでいる開発部の立花洋介と加納アキが自分たちが作っているものがなんであるのかを改めて認識するために福井へ飛び、現場で手術を受ける子どもたちや一村が懸命に手術を着手する姿を見て、失敗を繰り返して意欲を失いかけてきた時に見失っていたものが今はっきりと認識できたシーン(222頁)は本作の最も印象的な名場面だ。

 最後に佃が中里に向けた言葉も心に残りました。

「人間ってのはな、マイナス思考に陥るのは実に簡単なんだよ。それに比べたら、プラス思考のいかに難しいことか。苦しいときこそ、人の真価が問われるんだ」〈108頁〉

「どこに行っても楽なことばかりじゃない。苦しいときが必ずある。そんな時には、拗ねるな。そして逃げるな。さらには人のせいにするな。それから――夢を持て。」〈119頁〉
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No.176:
(5pt)

とにかく面白い

TV視聴と並行して読んだ。とにかく面白い。池井戸シリーズもピークにきていると思う。
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No.175:
(2pt)

予想を裏切る展開はなかった

前作『下町ロケット』から数年後――東京の町工場・佃製作所はロケットエンジンの部品と心臓病患者のための医療機器の開発に取り組むことになる。しかしその途上、大企業の横暴な理屈に翻弄され、また医療界の権力争いに巻き込まれ、佃製作所はきりきり舞い。さらには人材を引き抜かれ、経営上も大きなダメージを受ける。果たして二つの製品開発は達成することができるのか。

 前作『下町ロケット』は痛快無比のエンターテインメント小説でした。その続編が出来(しゅったい)したと耳にした以上、読まずにはいられません。迷うことなく手にしました。
 ですが、なにやら様子が違います。前作で、最後は正義が勝つ小説だ、と学習してしまったせいでしょう、佃製作所に二度三度と襲い掛かる非常事態にも、読み手である私は特段の不安を覚えないのです。彼らは最後にきっとこの危難を乗り越えるにちがいない、という安心感があるため、手に汗握る思いを味わえないのです。
 そしてまた最終局面で佃製作所に救いの手をのべるものが“敵失”とも呼ぶべき展開であり、そのあっけなさには肩透かしを覚えました。

 また、佃製作所と対立関係にある人びとがことごとく類型的悪役であり、その一方で、佃製作所とタッグを組む側の人間が例外なく善人だということも、人物造形の手法としては単純化しすぎてはいないでしょうか。
 前作『下町ロケット』では、仇役の中に中間管理職が抱える悲哀を感じとり、そこがあの小説の一番の魅力であると私は考えました。今回の登場人物には、邪(よこしま)である者は徹底して邪(よこしま)であり、そこに一分(いちぶ)でも世人を納得させる理屈があるようには読み取れないのです。

 とはいえ、以下の二つの言葉は心に迫るものがありました。 
「耐えがたい情念に突き動かされ、為す術もなく突っ走る。そうせざるを得ない、駆り立てられるような動機というものがあったとは。」(89頁)
「桜田さんとウチとでは仕事をする理由がまるで違う。人の数だけ、仕事をする意味があるのかな」(90頁)

 労働というおこないに関して作者が読者におくったこの二つの言葉を読んで、己の働き方を今一度みつめなおす契機にしたいという思いが私の中に生まれたのは事実です。
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No.174:
(5pt)

面白かった!

どんどん読み進めて、あっという間でした。緊張感と、スリルがたまらないです。
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No.173:
(5pt)

諦めないが肝心

何度もなんども苦境に立たされながらも這い上がっていくスピリッツに感動しました。
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No.172:
(5pt)

GOOD

何の問題もなく届いております。
また機会があればよろしくお願いします。
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No.171:
(3pt)

新しいからか、高価?

最初の「下町ロケット」と同様に面白いが、価格が倍以上するのは、どうかと思いました。
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No.170:
(4pt)

単純に面白かった

流れもあり、面白かった。ただし、最後の部分で、話が解決する落ちまでの経過が急展開すぎる。勧善懲悪で結構だけど、話のながれの持って行き方の速度が速すぎる。あと読者の勧善懲悪期待感を利用して事項の表現に略が多く、読者の思い込みを利用しているが、どうしてこうなるのって思う事もある。少々後半1/4は話が粗く、強引。
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No.169:
(4pt)

経営者と社員との成長

決して器用ではない経営者が苦悩しながら中々自分と向き合えない社員との葛藤を乗り越えていく様子が他人事ではない想いを共感させられました。そして、最後には、経営者と社員が同じ方向に向かい成長していく姿は、現実に苦しむ私に勇気を与えてくれました。ぜひ社員にも読ませたい1冊です。
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No.168:
(5pt)

仕事とは何か

仕事とは何かを改めて考えさせられる作品です。何のために仕事をするのか、忘れかけていた思いを再確認することが出来る素晴らしい作品と思います。
単に金儲けのためでなく、夢がある、目的がある、大義がある。その素晴らしさを教えられました。
涙が出ます。
いま仕事で行き詰まっている人、価値を見出せないでいる人に是非読んでほしい。
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No.167:
(5pt)

小畑正三

テレビで話題になり購入して読みました。下町シリーズは日本の中小企業の現状を良く表しています。
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No.166:
(5pt)

ドラマ版視聴後に読破

池井戸先生の作品は初めてですが大変読みやすい内容でした。
今回の敵は白い巨塔。
TBS版のドラマでは端折られた一村教授、桜田社長のエピソードに胸を打たれます。
あと、この小説の実質的な主役は立花とアキちゃんの二人です。
二人を信頼し、ガウディ用のバルブ開発を託す佃。娘が登場しない分、父親的な立場が強く感じられた。
一方で敵役の椎名は合理主義者であり汚い真似も平気なタイプの経営者。
原作の椎名はコアハート納入に絡む根回しやらデータ改竄でしっかりと悪役として機能しているが、貴船教授に入れ知恵したり帝国重工の石坂部長に賄賂送ったりするのは省かれている。
貴船教授、コアハートのアイデアパクリ、学長選挙で腹黒い一面を見せ、医療事故が起これば部下に責任を転嫁するなど、白い巨塔なら鵜飼医学部長みたいなキャラです。ドラマ違って原作では最後の最後でかつての医は仁術の志を思い出し、憑き物が落ちたような顔になります。
大活躍の財前部長が原作でもやってくれて最後にはスカッとさせられる。
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No.165:
(5pt)

とても感動

とてもとてと考えされされる作品、感動できる作品。医療関係者である自分を投影してしまいました。
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No.164:
(4pt)

TVドラマより面白い

ドラマに合わせて読んだが、やはり原作の方がよく出来ている。
小説は個人的感想が様々なので、面白かったとだけ言います。
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No.163:
(5pt)

間違いなし

展開にワクワク、やり過ぎず手抜かりないディテール、そして安心のハッピーエンド。まさに池井戸クオリティー。
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No.162:
(5pt)

すっきり

相変わらず、熱い想いを抱く登場人物達が心地よいです!
一気読みでした♬
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No.161:
(4pt)

地元だけに面白いが。

今は海外在住しているものです。Kindleで読みました。
下町ロケットの1も読みましたが、舞台である佃製作所が私の故郷である東京都大田区上池台なので、懐かしい情景を思い出しながら読んでいきました。
(同作者がお書きになった「架空通貨」の主人公も、大田区上池台でしたね)

医学は私も興味が深いところなので、読みだすと「ふむふむ」と思いながら止まらない感じでした。佃や、トノさんも前作と変わらない性格で、コンサバな私には「安定感」のある作品でした。
しかし、作風として「敵が政治的・反則的な手段を用いることで窮地に陥る主人公たちが、最後の最後に大どんでん返しを食らわす」というのが池井戸潤の良いところでもあり悪いところでもあります。半沢直樹シリーズ全作を読み、ルーズヴェルト・ゲームを読み&テレビで見た私個人的には、ちょっとこの展開には飽きてきたかな・・・という印象もありまして・・・内容は面白いのでぜひ読んでいただきたいですが、その「飽き」という点から星4つにさせて頂きました。
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No.160:
(5pt)

下町ロケットの続編

下町ロケットの続編で、ぜひ読んでみたいと思って、Kindle版で購入し、下町ロケットと同じようにKindleに入れてある。まだ読んでいないが、面白そうで期待している。
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No.159:
(5pt)

ドラマを見た後でもお読みください。

あまりドラマでは見ないのですが、殆ど池井戸中毒なので、
この本も例にもれず、手に取りました。
 こともあろうか、この度はドラマを年末見てしまっていたの
ですが、読み初め。気が付いたらそこはロスジェネ、イカロスでも
お馴染みの池井戸ワールド。

 物語は、コアハート計画なる人工心臓プロジェクト、そのバルブ
製作に佃製作所が関わる場面から始まります。アジア医科大学なる
大学の貴船教授から、日本クライン、そしてサヤマ製作所が絡み合い、
いつしか一村教授率いるガウディ計画の純粋さに佃製作所が協力し、
描かれたその結末は?

 という物語。
 イカロスでは、とうとう半沢と日本のトップを戦わせた池井戸さんは、
佃さんをこの作品で白い巨塔と闘わせ始めました。
 ドラマを見た後で言うのもなんですが、ドラマの脚本の方は、ちょっと
医学のお勉強を端折っておられたようですが、池井戸さんは、とっても面白い
アイディアを提供され、私はかなり驚き。キーワードはシュレッダー。
 現在、内皮細胞が覆う繊維は、結構開発が進んでおり、また血栓予防の
コーティングはそれはそれで工夫がなされています。但し、当たり前ですが、
完璧はありえず、老化とともに、恒常性は失われます。それに比較して、
とても面白いアイディアで良好。

 100点x3。
 いつもの100点の三乗、とまでいかないのは、残念、使われていない駒が
ちらほらと。
 でも、下町ロケットの一巻よりは、私は好きです。
 ドラマを見た後でも、十分に楽しめます。お勧めします。
下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)より
4094065369
No.158:
(5pt)

最高です

読み終わって気分爽快になります。
ぜひ続きがあります様に願っています。
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4094065369

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