アンソロジー捨てる

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アンソロジー捨てる

アンソロジー捨てる (文春文庫)

アンソロジー捨てるの評価: 3.67/5点レビュー 6件。 Cランク

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Amazonサイトに投稿されている書評･レビュー一覧です

※以下のAmazon書評･レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1～6　1/1ページ

気分が滅入る

図書館で借りた。何かを思い違いをしているような人達の話のようだった。その思い違いが明らかにされると、いたたまれない感じになり、読んでいて後味が悪くて、読後気分が滅入って仕方がなかった。

Amazon書評･レビュー:アンソロジー捨てるより
4163903658

様々な、捨てるという行為…

「捨てる」この言葉にはネガティブなイメージが漂います。
だけれども、いくつかの作品は、完全にネガティブとは言い難い結末が
待っているのです。

最初に出てくる作品は一人の男性が何かを捨てようとしている少女に会うというもの。
なぜかかたくなに彼女はその捨てるものを見せようとしません。
どうやら何やら事情があるようですが…

その捨てたものを、その男性は受け継ぎます。
彼女にとっては絶対捨てたくなかったもの。
でも断腸の思いで捨てたのです。
その勇気を受け継ぐために…

そして飛び切りおっかない作品もあります。
一見手札を捨てているだけに思えますが、
そこにはとんでもない計画が絡んでおり
どうやらメンバーの一人を亡き者にしようとしている人が…
でも…

これはただひたすら鮮やかとしか言えない代物でしょう。

怖い作品がやはり一番イメージには残ります。

Amazon書評･レビュー:アンソロジー捨てるより
4163903658

ストーリーが面白い

捨てるという行為にこれほど色々な意味や動機があるとは思わなかった。ストーリーが面白い。短編なので読みやすいです。

Amazon書評･レビュー:アンソロジー捨てるより
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かなり楽しい

粒選りだ。
面白く楽しんだ。
あとがきを読んで「そうかも知れないけど、面白い短編読むと、やっぱ『続き』や『前後』をお願いしますー！」となってしまうんですよお。と、誰もいないトコで言い訳している自分がいた。
楽しみました

Amazon書評･レビュー:アンソロジー捨てるより
4163903658

様々な「捨てる」が描かれた切れ味の良い短編集

柴田よしき・大崎梢・光原百合・福田和代・松村比呂美
近藤史恵・永嶋恵美・篠田真由美・新津きよみ
女性作家9人による「捨てる」がテーマのアンソロジー。

いつも「あとがき」から先に読むのですがあとがきを書くのは持ち回りと言う事で
今回は近藤史恵さんが執筆されていました。
この「あとがき」から面白い。
内容はぼかしますが、このアンソロジーを出す事になったきっかけや
表紙に記載されている＜アミの会（仮）＞の由来が説明されています。

じっくり読める長編も好きですが、短時間で楽しめ
インパクトがある短編も大好きなのでこの短編集は楽しみにしていましたが
期待を裏切らない作品揃いでした。

全て描き下ろし作品と言う点も嬉しいですが、普段から読んでいる新津さん、松村さん
柴田さん、近藤さん以外の初読みの作家さんもいて新鮮でした。

負けた人が秘密をバラして行く永嶋恵美さんの「ババ抜き」
終始ゾワゾワする松村比呂美さんの「蜜腺」
女の本音が描かれた近藤史恵さんの「幸せのお手本」など
どの短編も切れ味が良く、印象に残りました。

表紙の花と物語がリンクしていたり、フォントも少し大き目で読みやすかったです。
新しいメンバーも加入されて今後も出版予定との事ですので楽しみが増えました。

Amazon書評･レビュー:アンソロジー捨てるより
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美しい九つの物語

「捨てる」って言葉から、あまり美しいものは連想できそうもないけど、女性ならではの視点から「捨てる」というワードが、それぞれ美しい物語になっている。それぞれのお話の表紙絵になってる花と物語がとてもマッチしている。女学生から大人になっていくだったのだから、これは少し大人バージョンの平成の「花物語」の側面もあると思う。女性ならではの細やかさ、意地悪さ、見ないではいられなくて、日常から一歩踏み出したその先の狂気..... 小さな声だけど、声援したい。アミの会、Forever!

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