惑 まどう
- 焼死体 (75)
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本書は「アミの会」という、推理ものを書いている作家達によるアンソロジー。 この「惑」で第四弾という事で、それなりに評価されているのであろうか。 「あとがき」には、「舞台裏を明かしますと、企画そのものが参加メンバーの話 し合いをもとに進められていくので…いざ本になる頃、すでに次の企画が立ち上 がっています」、とある。 「最強の作家集団」と帯の惹句にはあるが、さすがにそれは言い過ぎか。8人の 作家だが、デビュー年は1990年頃が一番多いが、最もキャリアのある作家は 今野敏で1978年のデビュー、一番遅かった方で2006年。 各編30ページか40ページほどの短編が収載されている。 推理ものであるが、収載された作品は「ツメが甘い」と言わざるをえない。 細部がきちんと組み立てられていないような作品もある。 ストーリーも、短編という制約のためか、どうしても1つのアイデアなりトリ ックなりをなぞっているだけ、そんな味のない作品が多い。 「あれっこれで終わり」と拍子抜けすることもあった。 全体として、8編ともに、文章に緊張感がなく、だらだらしたストーリー展開 で、読後感も軽すぎて、作品の感想も「内容がないな」と嘆息するのみ。 個人的なこと。最近はほとんど推理ものには手を出して折らず、アンソロジー なら各作家の個性が出て面白いかと思ったが、どうにも水準に達していない。 不十分な作品の骨格、そもそも肉付けが薄すぎる。手間を惜しんだような作品が 目立つ。 特に最後の今野敏の作品は、唖然とするほど面白くない。そもそも小説として 成立していない。粗筋(それも筋が滅茶滅茶の筋)を単に文章化したもの。会話 文を多くしていて、明らかにページ稼ぎ目的のスカスカの文章。売れてくると文 章が荒れるというが、その典型だろう。 大先生、赤川○○にならぬように。 性同一性障害(ママ)をモチーフにした作品もあったが、十分練れた筋でも問題 的でもなく、読後感も良いものではなかった。もう少し作品に責任を持つことが できないものなのか。 やはり、全体的に質が低い。おすすめできるレベルではない。 | ||||
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短編集なので、中には面白くない話もあると思いましたが、残念。 息も継がせず読む終わるような短編がほとんど無い。短編集のくせに、退屈な本でした。 私が最後まで一気に読んだのは1編だけでした。 | ||||
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8編の短編集。アミの会(仮)という「実力派女性作家」集団のプロデュースで、テーマをその都度決めて組まれるアンソロジー・シリーズ。今回のお題は「惑」。 収められた8人の作家は、商品画像の通り。今野敏、法月綸太郎以外は、初めて読む作家。大雑把に言えば全編ミステリ。ただ殺人事件を正面から扱ったのは1作だけで、それ以外は、日常の謎、SF、イヤミス、など多様な内容。 自分がこういうアンソロジーを読む目的は、好きかも!っていう作家を新たに見つけて、自分の幅を広げていくことにある。こんな面白い作家いるんだという、新鮮な驚きを味わいたいという。 その目的で言うと、今作では、矢崎存美(やざきありみ)さんの作品がダントツで面白く印象に残って、次なんかこの人の読まねばと思わせてくれた。 タイトルは「最後の望み」。死ぬ間際の老人と死神とのやりとり、そこから生まれる家族の変化。限られた枠のなかで、父親の心情を無駄なく巧く描く。ウェットな星新一、あるいはえんどコイチの「死神くん」の秀逸エピソード、という感じでしょうか。なかなかジーンときました。 | ||||
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本書は「アミの会(仮)」によるアンソロジーということで、8人の作家が「惑(まどう)」をテーマに書き下ろした作品を収録しています。 私は、この会のアンソロジーを初めて読んだのですが、あとがきによれば、これまでに「捨てる」、「毒殺協奏曲」、「隠す」をテーマにアンソロジーを出されているようです。アミの会は、「美味しいものを食べながらおしゃべりを楽しみ、本も作っちゃおうという欲張りな会」だそうで、「企画そのものが参加メンバーの話合いをもとに進められていく」とのことです。 本書を読んでると、すでに発表済の作品を出版社の編集者が再構成しただけのアンソロジーとは異なり、作家たちが好きで集まって作った本という感じが伝わってきます。充実感のある作品集に仕上がっています。 本書に収録されている作品はそれぞれにおもしろいのですが、私の場合は、大崎梢「かもしれない」、加納朋子「砂糖壺は空っぽ」、光原百合「赤い椀」「喫茶マヨイガ」が好きです。 そして、永嶋恵美の「太陽と月が星になる」は好き・嫌いというより、読んでゾッとしました。それも上質で、嫌味のない緊密な作品で、とても印象に残りました。(この作品は人によって好き嫌いがあるかもしれません。) 「惑」といっても、いろんな捉え方があって、バリエーション豊かなストーリーが楽しめる本。 読んで損はないと思います。お薦めします。 | ||||
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「赤い椀」と「内助」が気に入った。前者は1人語り部分のリズムが良く、後者は全体のテンポが好み 「砂糖壺は空っぽ」で、ん~、自分が「普通」じゃない自覚があっても、やっぱ「普通」の子に好かれたい、と思う。のは当たり前と言えば当たり前なんだけど、自分が「普通」を要求されるのは辛い訳で…しばし思考のループに入った 概ね楽しみました | ||||
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