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ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件
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ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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なかなか面白かった。 ちょっとGosickっぽい。 そうくるかぁという自分としては予想外な展開だった。ただ、伏線はきちんと張られていて、本の副題も合わせれば、きちんと事件の真相が予想できるものだったと思う。 仕方ないとは思うけれども、これだけの世界観を設定して、一巻だけで終わるのはちょっと勿体無いなと。 あと、よく読んで考えると所々設定の甘い所とか変な所が見受けられて、作者はまずこういうトリックを使いたいと思って話の流れを考えて後出しでそれに付随する詳細を書いたんだろうな、というのが読み取れるのが面白かった。 | ||||
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外連味あふれる謎と、丁寧かつ論理的に示される解答、そして読者の予想を上回るラストが素晴らしい! あとがきで述べられている某シリーズにもニヤリ。この世界観で新しい事件を読みたい。 | ||||
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皆さんレビューを長々と書かれているのを見ても分かるとおり、この作品は色々と詰め込んでおります。 そしてそれが程度に差こそあれちゃんと読者に伝わっているのですから、私としては次にどんなものを書いてくれるのか楽しみでもあります。 しかし所々端折りすぎてる気がしてちょっとモヤモヤしたのも事実。ですが、それは「描けない」ではなく「尺の都合」だろうなと感じさせる出来でした。 この作者さんがシリーズものを書いてくれるなら、出来には期待できそうです。 | ||||
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ファンタジー世界のミステリーが好きな人にとっては、とても面白い作品だと思う。 この作品に対して低い評価をする人間は、そもそも好き嫌いが分かれるこのジャンルが合わないだけだと思う。 うみねこのなく頃にが全く合わないひとは嫌いで、合う人はとても面白いと感じるかも・・・ ただ、うみねこと違ってしっかり答えが提示されますので、その点はご安心を (作者も影響をうけた作品にうみねこを挙げているぐらいだし) 以下のような人は受けると思う ・ファンタジー×ミステリーが好き ・計算された伏線が好き ・最後に騙された+なるほどという感想を持ちたい 私は、メインの謎の答えにはたどり着いたので、終盤は答え合わせのつもりで読みました。 ただ、エピローグの謎まではたどり着けず、なるほどと思いました。 千年前の歴史的ミステリー事件と、その千年後の記念祭で起きた見立て殺人がぴったりと重なるストーリの綺麗さは読む価値ありと思います。 | ||||
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読み終わっての感想はひどいのひと言に尽きます。 最初から最後まで理不尽きわまる謎解きとも言えない当て推量を延々読まされました。 事件の動機、密室のトリック、真犯人の全てに納得がいかない上に、提出される証拠も「で?」と言ってしまえば済むような吹けば飛ぶレベルの弱い物でした。(物語ではなぜか真犯人が自白してくれますが) これがライトノベルにありがちななんちゃって謎解きものだったらこんな酷評はしなかったでしょうが、作者があとがきで執拗にミステリであると強調しているので、評価もそれに準じるべきだと思いました。 間違いなくミステリではないです。作者はミステリを読んだことがないのか、作者と作者以外の人間でミステリの定義が違うのだと思います。 文章の方も、ストーリーに比べればマシですが、かなり首をかしげるレベルです。 視点がいきなり変わるうえに、やたらと難しい単語で装飾されていて、読みづらくてしょうがなかったです。 そのくせ、語彙はお世辞にも豊かとは言いづらく、ちょっとテンションが上がるとすぐ「殴る殴る殴る」みたいに動詞を連呼しだします。 なんでこんな風に書くのか全く理解できません。 帯には新房監督が「世界観、キャラ、そしてトリック、とにかくすべてを楽しませようとしている」と書いていますが、上手い表現だなと思います。 楽しませようとしている。楽しめるかどうかは知らないけど、ということなのでしょう。 私は全く楽しめませんでした。 | ||||
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第1回集英社ライトノベル新人賞「優秀賞」受賞作品。ファンタジーとミステリのミックス作品 という事で「何でもあり」のファンタジー世界でどうやってミステリを成立させるのか興味を 持ちつつ拝読 物語は主人公のウェルナー・バンフィールドが騎士学校を首席で卒業し、聖騎士としての初任務に 臨む場面から始まる。初任務はなんと皇帝直々の依頼で六ヶ月前に「死因の無い死体」を生み出し 続けた魔女による連続殺人「リーパー事件」を解決した「魔女狩り女伯」ルドヴィカ・ルカントーニ の「百年女王」の遺跡調査に同行して身辺を護衛するというもの。ルドヴィカの屋敷に向かった ウェルナーは白衣の下は素っ裸という姿を晒すルドヴィカに驚かされるが、「言われた事をするのは 得意だが、自分で判断するのは不得意」という自分の性格をあっという間に見抜かれた事で更に 驚かされる事に。やがて若返りの伝説で有名な百年女王の居城の遺跡調査が始まるが、謁見の間が 引火性の強い「薪石」で作られている事などは分かったものの調査はなかなか進まず、玉座に残された ボナンザグラムで綴られた碑文の謎も解き明かせない。その一方で町は若返りの奇跡から千年の 節目を迎える祭りで賑わっていた。気分転換でパレードに参加したウェルナーたちだったが、ルドヴィカ の助手のアイダとはぐれてしまう。パレードの終着点である謁見の間に到着したウェルナーだったが そこで目にした物は玉座に鎖で繋がれたアイダと彼女を取り囲む炎の壁であった。百年女王の伝説 通り、玉座で生きたまま焼かれるアイダを助ける事もできず、見殺しにしてしまったウェルナー だったが、丸一日燃え続けた炎が消えた謁見の間で骨しか残らなかったアイダの傍でルドヴィカが 騎士のメダルを見つけ「これは殺人だ」と言い放つ。更に現場を調べようとするルドヴィカだったが 現れた学院時代の同期生で今は異端審問官のエルシリアに調査を阻止された挙句、ルドヴィカ自身が アイダ殺しの犯人だとされ、殺人を犯す者=悪魔に誑かされた異端者として異端審問を受ける事に… 最初に言ってしまえば、本作をミステリとして考えるならば出来の方はちょっと微妙と言わざるを得ない 魔法みたいな「何でもあり」な能力が存在し、聖騎士であるウェルナーがFateのサーバント並みの 身体能力を苦も無く発揮する様な世界で「物理的に不可能なトリックは反則」という大原則がある ミステリを成立させるのは難しいのが当然だけど、魔法が、それもどんな効果があるのか説明不足気味の 状態でエピローグ部分の種明かしに次から次に絡んでくるので読んでいて「へー、そうですか」と 作者の一人語りに付き合わされている様な微妙な気分にならざるを得なかった どんなミステリにも言えることだけど、種明かし部分が冗長過ぎる作品はどうにも小説としての根幹 をなすドラマ部分と大仕掛け過ぎるトリックの部分が分離した状態になってしまい、小説としての 出来は今一つと言う事になりやすい。本作も「千年にわたる閉じた輪廻」というトリックを明かす部分 が大仕掛け過ぎて作者の自己満足的な部分を感じる 斯様にミステリとしての出来は今一つな本作なのだけど、読む部分が無い作品なのか、と言われれば そうじゃない。理不尽極まる権威主義に支配された社会に生きる人間のドラマとして読むならば これはこれでかなり読める作品なのである。ヒロインであるルドヴィカが冒頭で見抜いた様に 聖騎士であるウェルナーは自分が生きる社会の構造に疑問を持たず、騎士として有能ではあるけど 言われた事しかできない木偶の坊みたいな人間として登場する。そんな彼が自分が納得できない事は 真実として認められないというルドヴィカに触発され、一方でルドヴィカの同期でありながら 過去の事件を通じて「正義」の弱さに絶望し権力に裏付けされた「真実」で異端者を処刑する異端審問官 となったエルリシアの横暴さに立ち向かう中で「自分の頭で何が正しいか考える」人間に成長する 姿が描かれる部分はかなり楽しめるのである その昔、秋山瑞人が発表した「猫の地球儀 焔の章 (電撃文庫)」という作品があるのだけど 本作で作者が描こうとした人間ドラマはこの名作に近い部分を持っている。異端審問官が異端者と 決めつけた人間が派手な処刑で始末される様子を娯楽として楽しむ民衆の像や、社会の構造を 維持するための理不尽の存在を知りながら、何も出来ずにいる自分を「正義を持たない一振りの剣」 と諦めているウェルナーの兄ヴィクトルから「人を動かせない正義には価値など無い」と言われながら 剣の力では及ばないながらも立ち向かおうとするウェルナーの姿には中々惹かれる物があった ただ、人間ドラマとしてもルドヴィカとエルリシアが対立する切っ掛けとなった学院時代の 悲劇をもうちょっと掘り下げて欲しかった。作中で描かれるヒロイン二人の対立構造が産まれ 「真実を追う側」と「真実を創り上げる側」に分かれた二人の過去としてはあまりもあっさり し過ぎて物足りなさを感じた。ミステリの他にも聖騎士たちによる活劇の場面やアイダを巡る 家族愛の問題などとあれこれ盛り込み過ぎてあちこちが中途半端になってしまっている。もう少し 書くべき事を整理して掘り下げる部分と捨てる部分を分けるべきだったのでは? またファンタジー世界を描くのならもうちょっと雰囲気づくりにも拘って欲しい。登場人物の口から 平然と「チェック」だの「ナンバーワン」だのと言った英語が出てきたり、「コアラ」という動物が 物の例えに使われたり、挙句の果てに距離の単位として平然と「キロ」が使われている辺りどうにも 杜撰と言うか作り込みの甘さが感じられる 理不尽な権威主義社会と、その中で「自分の頭で考える事の意味」を描いた部分は良かったけれど、 あれこれ盛り込み過ぎて全体的に中途半端で散漫な印象を与える作品に仕上がってしまった点は 否定できない。また世界観の造りの甘さなども更に工夫する必要がある。ただ、取り組もうとした テーマその物は悪くないので、下手にミステリ仕立てにするよりも人間ドラマ中心に掘り下げて 作品を作る事を心掛ければ意外な方向に化ける可能性もあるかもと一分の希望を感じさせてくれる 一冊となっていた | ||||
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「集英社ライトノベル新人賞」優秀賞作品と知り購入。 ミステリーとファンタジーの融合したストーリーと捉え、読破したのだが・・・ 簡潔に言うと、この作品は何もかもが洗練されすぎている。 集英社ライトノベル新人賞の審査員の方は「欠点が見受けられなかった」と ネットでコメントしていた。・・・いや、それは当たり前だったのかもしれない。 何故ならこの作品、「欠点が存在しては成り立たないようにできている」からだ。 ページ内に張り巡らされた些細な文章、行動、展開、設定。 それら全てが複雑かつ的確に絡み合い、この本は結末へと向かっていた。 そしてエピローグ。一つ前の章を読み終え、安心した所へ畳み掛けるように この物語の「恐るべき真実」が明かされるのだ。 「このラスト」のために「あの人物」、「あの設定」、「あの場所」は存在したのか。 エピローグだからと気を抜いた自分はまだまだ未熟なバカだったのかもしれない。 一種の叙述トリックのような物が、あの時あのページでの設定と絡み合っていた。 この驚きを内にしまうことができず、読み終えてすぐこのレビューを書いている。 これがデビュー作だなんて、この作者の凄まじい底力にはただただ感服し、尊敬する。 読み終えた今は自分の本棚の中でも一際違う何かを放っているようだ。 この作者の底知れないイマジネーション。これが次回以降の作品には どう関わっていくのか?今から本当に楽しみで仕方がない。 | ||||
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ミステリーなので当然だけど、後半につれ畳み掛けてくるように真実が明らかになる感覚は、テンポよい文章とともにワクワク感を高めてくれて一気に読んでしまった。読み終わってからタイトルを見るとにやりとできるのがまた好きなところ。ファンタジーとミステリー好きならぜひ読んでもらいたい一冊。 | ||||
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