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悲素
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悲素の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 1~20 1/2ページ
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まるでルポルタージュの様に細部に渡って書いてある本です。丁寧に被害に遭われた方の経過など書き込まれていて面白かったです。本人が無実を一貫して訴えているので動機は不明で不可解な事件ですが、カレー事件の前の保険金詐欺事件なども詳しく書かれていて読みごたえがありました。 | ||||
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まだ読み始めていません。 でもははきぎ先生の作品に外れはありません。 目を閉じて情緒豊かな文章を振り返ると、まさに自身がその場に立っているかのごとくイメージできるほどリアルです。語彙不足と感じる方にお勧めです。 | ||||
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ネットでの中古本購入は初めてでしたので、直接見ていないので心配していましたが、とても綺麗な状態でお安く買えて大満足でした! | ||||
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箒木さんの著書を何冊も読んでいるが、本作も素晴らしい作品。特に、他のレビュアーの方も書かれているように、主人公退官時に送られた担当刑事の礼状は読んで涙を禁じ得ない。それゆえにWikipediaにあるように夫への誘導尋問問題、司法取引疑惑が本当にあったとしたら残念至極であり、本作にも出てくる『九仞の功を一簣に虧く』と言わざるを得ない。Wikipediaに登場する小寺検事とは、本作では『寺内検事』として登場しているようだが(喜多検事かもしれないが?)、誘導尋問、司法取引が無かったのであれば、堂々と反論して欲しい。それが出来なければやはり、『九仞の功を一簣に虧く』なのか?本作主人公のモデルになった九州大名誉教授井上尚英先生も浮かばれないのではないだろうか? | ||||
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筆者が医師であることから、ヒ素の中毒症状が、詳細に描写されている。 | ||||
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この作家さんの作品は最近集中して読んでいます。この作品も奥深く真実を追求する研究者とその周囲の人々を真摯に描写して余すところなく表現しています。一人の女性の行動がどんなに大きな被害をもたらしたか なぜそんなことをしたのかが説得力ある文章に良く表れている。恐ろしいというしかない。 | ||||
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こんなまだ本当に良くわからない証拠を取り揃えて、死刑と言う罪状。 冤罪なのでは? 保険金詐欺に関することは間違えないであろうが、 動機が全くわからないでの逮捕! 帚木さん、本当ですか? 全くもって信じられない内容だと私は思っております。 | ||||
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最後の光山元刑事の手紙に感動しました。人の気持ちに寄り添う事は大切ですね。 | ||||
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とても良くできたサスペンスでした。面白かった。 | ||||
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小説ではあるが最終章にある文章から大きな視点を得た。 1.「毒を手にした人間は、知らず知らずのうちに万能感を獲得する。万能感とともに神の座に上り詰めた錯覚に陥る。中略。こうして毒の行使がまた次の行為を呼ぶ。やめられない嗜癖の病態に達する。」(p。539) 毒の使用による外界の変容。毒使用の中毒性、依存性。単発の行為はありえないという考察。 2,「一審二審三審とそろい踏みのように真由美の犯行動機に行きつけなかったのには理由がある。カレー事件だけに主たる眼目を置き、過去の殺人や殺人未遂を軽視し、有機的に連関して考察しないという初歩的なミスを犯したからである。あくまで一人の人間が犯した罪を、人為的に切り離して考えるなど、一般常識からも逸脱している。」(p。541) 3.第八章トッファーナ水とマリー・ラファルジュ事件 からも 重要な知見を得た。「毒は犯行の追跡が難しい。それが何ものにも替えがたい利点だ。」(p。128) | ||||
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作者は以前からとても鋭い視線で書いている。上下ともあります。 | ||||
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「小林真由美」ですか。。。 小説なので、これを事実として捉えてはいけないと思います。が、解明を目指す和歌山県警と沢井教授の活躍を通し、「犯人」がより憎らしいものになっていきます。 | ||||
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内容的には、すごく詳細を描かれていてすごい作品と思えたが、ヒ素が出来た経緯、ヨーロッパでの色々なそれにまつわる話は、要らない。横文字が出てくると地名なのか名前なのかわからないし身近に感じられないので事件との関連性を描きたかったんだろうけど素人にはあまり関心のない部分と思われる。 | ||||
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本は綺麗だったのですが、また読みたい部分を解りやすくするためか頁の角を折ってあったり、鉛筆で傍線が引いてあったりしてとても気になりました。古本なので仕方がないとは思いますが、今まではこんなことはなかったので、★が少なくなりました。 | ||||
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いかにマスコミが捜査を阻害し近隣迷惑や被害者や協力者の恐怖となり、悪くすれば容疑者に逃げられたり逆転判決になることを再認識させられた作品であった。知る権利等はマスコミが独占するモノでは無く本来は我々一般庶民のモノなのだ。当時、容疑者の放水にもめげずシャッターをトリガーの如く切ったカメラマンは一時期、英雄扱いで報道されていたが、本書ではたった二行の扱いであった。 また、裁判官のプライドにも触れていたが、今回のカルロスゴーンの逃亡事件で日本の司法がいかに後進国か海外から指摘を受け、ガラパゴス化していることを著者は先読みしていたのだろうか? 惜しむらくは精神科医の顔も持っている著者としては、被告の臨床心理的見地・成育歴や家族関係等も別立て一章を設けてもらいたかった。 | ||||
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面白く拝読。 | ||||
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九州大学は、九州で唯一の帝国大学。流石です。 熊本県の水俣病は4大公害病として全国的に認識されていますが、SMONは知りませんでした。この薬害にも九州大学は影響していたんですね。歴史的な重みを感じます。結果的に教授は、SMON、サリン、砒素と日本の近代的な社会的重要事件に大きく絡んでいるということですね。真摯な態度に頭が下がります。 本の最後の林被告に手錠をかけた刑事から教授へのお手紙は、警察、検察、監察医それぞれ、優秀な日本の公的権力のあり方が現れていて、心打たれました。またこれと一緒に教授の裁判所への意見も最後に書いてあり、裁判所の判断に対する監察医としての意見を超えた彼の判断は、事件の全貌を俯瞰していて非常にわかりやすくまとまっていて良かったです。裁判所が認めた罪はほんの一部ですが、それでも十分に死刑に値しており、アメリカだったら懲役150年とかいう判断になったのでしょうか。 結局カレー事件の動機は今ひとつわかりませんでしたが、周囲に対する怒りということなのでしょうね。こんなひどい保険金殺人を繰り返していた林被告は鬼畜にも劣る殺人鬼です。弁護する人の気が知れません。被害者がカレーを口にできる日が来るといいですね。 衛生学、中毒学、神経内科学、公害病を志す人、九州大学出身の人に読んでもらいたいです。ドグラ・マグラよりは数倍いい本です。 | ||||
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こんなに高評価の小説は見たことありません。なにせ全員5つ星です。 事件の裏話といえばそうですが、捜査に携わる警察と、医学的な見地から事件に関わる医師の真摯な取り組みについて克明に記載するだけでなく、間に根拠となる史実を織り交ぜることによって見事な小説に仕上げています。 帚木蓬生いや、森山教授が九州大学医学部を卒業する以前に東京大学文学部(仏)を出ていることがその背景に色濃く現れていると感じました。ちなみに九州大学出身の小説家といえば井上靖以外に片山恭一もそうなんですね。九大精神科といえば夢野久作のドグラマグラの舞台ですよね。 和歌山の例の事件だけでなく、オウム真理教のあの事件にも教授が深く関わっていたのというのは、九州大学関係者には大きな誇りでしょう。麻原彰晃が食べていたメロンが逮捕のきっかけになったという裏話にはびっくりでした。 中毒学に興味が湧きました。医学生にオススメです。 | ||||
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帚木蓬生氏の著書をはじめて読んだ。 感情を交えず、淡々とした筆致でオーム事件にも匹敵する大事件の真相に迫る。 本書は小説の形式をとっているが、その筆致や和歌山県警との緻密な連携などの描写から見て、ほぼ事実の研究報告に間違いないと思われる。 和歌山カレー事件は1998年7月25日に起きている。ちょうど今から21年前だ。 事件の一報に接した和歌山県警はただちに食中毒との仮説を立てたが、事実が食中毒に比べて余りにも急激である。 カレーを食した67人中4人が死亡、他の多くの人達も嘔吐、下痢、などの激甚障害を起こしている。青酸カリによるものとも推定されたが、これも青酸カリ中毒とは症状が違いすぎる。 その毒物と症状の鑑定に白羽の矢が立ったので九州大学の毒物中毒専門家、沢井教授である。 沢井教授は和歌山県警との密接な連携のもと、毒物がヒ素であることを確認する。 驚いたことに、事件の周辺には、十数年前からヒ素中毒で死亡、後遺症に悩むものが4名いたことである。これらは、ある特定の人物、小説では小林真由美の使用人であった。毒物を入れた目的は保険金の詐取である。 さらに驚くべきことは小林の両親も保険金詐欺の犠牲者となってヒ素を盛られて毒殺された疑いが濃い。 沢井教授と和歌山県警は過去の診療記録や保存臓器の分析などから、周辺の犠牲者もヒ素中毒と確定する。 これまでの、経過を本書では専門的な医学的、薬学的分析により虱潰しに調べていく。 最後は犯人の逮捕から第一審決心、沢井教授の退官までで全編を終了している。 その学問的検証は緻密で、なるほどと思わせる反面、一般読者にはくどすぎて飛ばし読みを誘う部分も多々ある。 また毒物中毒の説明をするうち、本件とは直接関係のない、フランスで昔起きた「マリー・ラファージュ事件」や1960~1970年代に話題となったSMON病に一章を割くなど脱線が多い。 しかし、これらの脱線も医学的解明としては読んでいて面白く、長いこのドキュメンタリー小説の色取りとして興味深い。 総じて、事件の説明は冗長に過ぎるきらいはあるが、ほかに類を見ない小説であり、この一編をものにした著者の博識に賛辞を呈したい。 | ||||
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良く調査されていると思います。たぶん、真実に近いのでしょう。 図書館で読んで面白かったので、読み返すためにkindle版を購入しました。 医療関係者にもおすすめします。 | ||||
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