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鷲見ヶ原うぐいすの論証
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鷲見ヶ原うぐいすの論証の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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「洋館でのクローズドサークル」「首無し死体」と言う一般的な推理モノのテーマですが、普通の犯人探しでは終わりません。 「悪魔はいるのか」、「何故首無し死体なのか」、「魔術や魔法とは何なのか」など犯人を見つけるために色々な命題をとにかく論証していく物語です。 ストーリーの中に「悪魔の証明」や「ゲーデルの不完全性定理」、「首切りの理論」、「科学の理論」など聞いたことのある用語から何ソレ?って用語まで出てきますがちゃんと分かりやすく解説しているのでそうゆうのも楽しめると思います。 ただ「ミステリーは証拠やアリバイを元にトリックや犯人を見つけていくんだ」という人には退屈だと思います。なのでどちらかと言えばファンタジーが好きという人にオススメな気がします。 作品中に伏線のような設定が色々出てくるので次回作が出ることを期待してます。 | ||||
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最初は悪魔とか言い出すので、どうなることかと思いましたけど(笑) 超能力みたいなものを使える人達がでてくるんですけど、実際に謎を解くのはすごく頭はよいけど、特別な力は持たない女の子です。 最終的には事件の真相と人の心の闇みたいなものが明らかになって終わりました。 うぐいすさんは好みのキャラですね!1巻だけで終わりになっても違和感はないようになってるんですけど・・・シリーズとしてこの先も続くといいですね。 | ||||
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閉鎖空間の中での首なし殺人というきわめて古典的な趣向 に、神経系素質という特殊設定が掛け合わされている本作。 中でも、普通のミステリでは反則というべき能力を持つ人物が登場しているのですが、 その人物の能力が円滑に機能せず、逆に不可能状況を強化する結果となっているの が秀逸です。 しかし、それらの諸設定は、作者が本作で描き出そうとした「ゲーデルの 不完全性定理に見立てられた殺人事件」のための構成要素に過ぎません。 ゲーデルの不完全性定理は、数学という論理体系に真か偽か確かめられない、 決定不能な問題=“闇”が存在することを明らかにしたのですが、本作ではその “闇”が、「悪魔」と言い換えられています。 「悪魔」とは証明不可能を表す概念であり、罪そのものである抽象的存在。 「悪魔」の犯行を論証するには、閉鎖空間内の情報と論理だけ では不可能で、「ルールの変更」が、要請されることになります。 そうして導き出される〈顔のない死体〉の意味や、前述した“反則能力”が機能 しなかった理由などは、どちらもよくあるパターンなので、拍子抜けに感じる向き もあるかもしれません。 しかし、本作の主眼は、そうしたミステリ的仕掛けの真相そのものにあるのではなく、 あくまで「ゲーデルの不完全性定理に見立てられた殺人事件」という全体像を完成 させ、「悪魔」の不在を論証することにあります。 そのことを踏まえ、さらに犯人には、ある人物を絶対に傷つけてはならないという 強い動機とシビアな制約が課せられていたことを念頭におけば、一見、迂遠で、 不合理な犯行に必然性があったことが理解できます(麒麟館に、素質者たちが 呼ばれた本当の理由も)。 | ||||
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