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(短編集)

ゴールデン・マン



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ゴールデン・マンの評価: 4.25/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

本文もいいが・・・

表題作は予知能力を有するミュータントの捕物もので,展開は意外にスムーズ。ミュータントが神々しいほど美しい理由が意表をつく。コミュニケーションの不在による疎外感,その行く手を阻めない挫折感により,人類とミュータントとの隔絶が諦観を帯びて浮かび上がる。
 「妖精の王」は,ちょっと気恥ずかしいようなファンタジー。でも,主人公の老人が妖精のもとに戻る場面は心温まりますよ。シマック的雰囲気のある作品である。
 そのほか,ヴァーチャルの伝道師による大衆コントロールからの解放をさぐる「ヤンシーにならえ」,無実の人を犯人に仕立て上げる機械というアイデアが秀逸な「融通のきかない機械」など,やや饒舌ながらも読ませる作品が続く。
 しかし,本編のベストは,ディックの「まえがき」につきる。これは本当に胸をうつ。好き嫌いが分かれるかもしれないけれど。
ディック傑作集〈3〉ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ディック傑作集〈3〉ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫SF)より
4150109680

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