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スザンヌの日記
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スザンヌの日記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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SUZANNEの日記の部分は本当に心打たれます。 大都市でキャリアにも高レベルのボーイフレンドにも恵まれ現代の幸せの象徴の様なSUZANNEが不治の病に倒れ恋人にも捨てられてから、シンプルだけれど本当に心満たされる生き方を見出していく日記です。 健康も仕事も恋人も失って初めて知った穏やかな幸せ。 生命の限界を知ってから気づいたこの世の栄誉の儚さと「生命」の楽しさ。 そんな事を考えながら、SUZANNEのピュアな心に引き込まれ、夫となるMATTと生まれてくる息子NICHOLASへの深い愛に心打たれました。こんな男性に出会えたら…と女性なら誰でも思うのではないでしょうか。 SUZANNEの日記があまりにも素敵な為、(一応)主人公であり日記を読んでいるという設定のKATIEの行動と心の動きが間に合わせの様に感じてしまいます。 特にラストは…ちょっと微妙~…って事でマーナス1☆で、星4つとしました。 | ||||
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細かく丁寧に描写された主人公ケイティとスザンヌの気持ちに共感し、感動するだけに最後に違和感が残ってしまった作品となった。 冒頭部分で互いの愛を確信し、信頼しあっていると思っていた恋人マットから突然の別れを告げられ茫然自失となるケイティ。混乱の中、傷ついた心を何とか修復して生きていこうとする彼女が読み進めて行くスザンヌの人生。 スザンヌもまた誠実にそして懸命に生き、運命の伴侶と巡り合って得た家族をひたすらに愛していく一人の女性だ。 ケイティもスザンヌも、傷ついた心を抱えながらも懸命に生きている。そして一つの愛を大切に守って行こうとするその一途な心は、真実の愛に巡り合ったものだけが持つ強さなのだろう。 その愛の強さと心の強さに共感し、感動を禁じえないが、この二人の女性の存在感に比べ愛されるマットの弱さが逆に浮き出てしまう感じが否めない。 ミステリー仕立てのラブストーリーで謎解きのスリルも十分に楽しめ、おまけに繊細な表現でスザンヌの人生の不条理さも描かれていく。それだけ作品に引き込まれ涙を流したその結果、たった1年程でこういう結末を選ぶマットを私は正直理解できなかった。それが残念。 | ||||
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とりあえず、読んだ後いい気持ちになれる本。予想通りのオチではあるが、だからといってつまらないわけはない。 とはいうものの、スザンヌとケイティが常に「守られている存在」として描写されていることに違和感を抱く読者もいるに違いない。この二人がそれぞれ医者と本の編集者という「キャリアウーマン」であるにも関わらず、あまりにも「自己決定」に欠けるのだ。彼女らは、自らの幸福を「Isn't it lucky?」というフレーズで表現している。つまり、あくまでも彼女らの幸福は夫のマットによってもたらされた「luck」なのだ。そして、子供たちは神から与えられた「gift」というオチまでついている。アメリカというと何となく男女平等とのイメージを持ってしまうが、彼女らのこのような発想の方が一般的なのだということを再確認できる作品と言えよう。 特に、病気持ちのスザンヌが第二子を妊娠し、危機に陥るところ(中盤の山場)では、なぜ事前に妊娠しないような方策を採らなかったのかが、日本人には分かりづらい。優しく思いやりのある夫のマットが何故スザンヌを危険に追い込むようなことについて無頓着なのか?。だがこれも、避妊をするのは女性側というアメリカ文化を分かっていれば、こうなることがよく分かる。(無論、宗教的な問題もあるかもしれない。)このような観点では、マットは決して優しくないし、思慮深い人間でもない。無邪気なまでに無神経なのだ。そしてこれはアメリカの文化全体に言えることである。 なお、英語は比較的平易であると思われる。 | ||||
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今までさまざまなジャンルの小説を読みましたが、これは私が読んだ恋愛小説の中で最高のものです。海外作家によくみられる遠まわしな物言いの表現があまり私には馴染めず外文はほとんど読まなかったのですが、これは違いシンプルで直接的な表現で語られていて、とても切なく全ページに愛がある物語です。ミステリー作家ならではということもあって、謎解きに似た要素も含んでいて最後まで楽しみながら読んでいくことが出来ると思います。特に女性の方にお勧めできる一冊です。 | ||||
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今まで色々なジャンルの本、物語を読んできましたが中でもこの本は私の中で最高傑作といえる作品です。ミリオンセラーとなっている「12番目の天使」と並ぶほどの感動小説だと言っても過言ではない気がしました。普段、独特な外人作家の文中での遠まわしな表現の仕方がなかなか私には馴染めなく、海外小説はほとんど読まなかったのですが、これはまったく違い物語にどっぷり浸かって最後までスイスイ読むことができました。こんなにどこを読んでも愛にあふれてる小説は他にはないと思います。最後は涙なしでは読めません、特に女性に読んでもらいたいです。オスギさんの言葉を借りて言うなら「この本になら3000円だしてもいい」です。 | ||||
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冒頭、Katieの飼い猫の名前がグウィネヴィアだったり、犬の名前がマーリンだったりして、アーサー王物語ファンとしては、いきなり引き込まれる感じがしたが、延々愛の言葉が連なり、死があり、さらに衝撃的な事実があり、どう見てもお涙頂戴を意識して書いているとしか思えない筋書きに、結果としては退屈した。結局、アメリカ人が好きそうな「ちょっといい話」だったわけだ。 | ||||
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作家はミステリーを専門としており、彼の新境地を開く実験的な作品である。ある日、幸せの絶頂にあったと思っていた女が、恋人の男から捨てられる。男は、女に自分の妻が書いた日記を送りつけて、これを読めば、なぜ、自分が貴方を捨てたか分かるという。絶望のどん底に落とされた女は、その日記をもって、自分の知らない恋人の軌跡をたどる-というミステリー作家らしい謎解き形式をとっている。恋愛小説ながら、読者をドキドキさせる仕上げは評価できる。深い性格描写には欠けるが、仕組みだけで十分に読み応えがある小説である。 | ||||
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ミステリーを専門とする作家の新境地を開く実験的作品である。 幸せの絶頂にあった女を捨てた男から、彼女に一冊の日記が届く その日記の作者は、彼女の妻。そこには息子の名前”ニコラス” もあった。絶望のどん底にある女は、妻の日記から自分の知らない 男の過去を読み解いていく。恋愛小説ながら、ミステリー仕立て になっており、読むものを飽きさせない。性格描写が若干弱いものの、 それを補うドキドキ感は秀逸。 | ||||
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作者のことは何も知らず、表紙にあったコピー文句の「スリラー作家が書いたラブストーリー」に惹かれて飛行機の待ち時間に空港で購入しました。 久しぶりに読んだペーパーバックでしたが、とても平易な英語で書かれていて、あっというまに完読。でもこの作品の魅力はそれだけではありません。 文章の簡潔さの中に、繊細な表現がちりばめられています。それがとても美しいのです。 私もSuzanneと同じ35歳。同じ働く女性として、子供を持つ意味がいかに重要かが共感できる一冊です。そして現実の恋愛に疲れた人も、これで少しは癒されること請け合いです。 | ||||
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スザンヌが息子のためにつづっていく日記がとても印象深かったです。 日本語で読んだら、ちょっと恥ずかしいかも、と思ってしまうような部分もありますが、 恋愛面でも母性愛に関しての内容は 女性には特に共感できる部分が多いと思います。 個人的な感想ですが、オチはもう少し違う形で終わったほうが おもしろいような気がしました。何かちょっと当たり前すぎるというか、 無理やり終わらせたような気もします。 それでも、最後まであっという間に読んでしまったので 不思議な魅力はあるのでしょうね。 ついでながら、英語で日記を書こうと思っている方、英語でラブレターを書こうと思っている方にもお勧めです。 参考になる表現も多く含まれていると思います。 | ||||
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ミステリーのプロットに関してはPattersonは独創的である。簡単な単語を使い、短文を多用する彼の文体が読みやすいリズムを作り、それにプロットの面白さが加わり、読者が思わず引き込まれる作品を書き続けている。 これは彼がラブストーリーとミステリーを合体させようと試みた作品だ。ラブストーリーであるからには「こころのヒダ」を表現し、ミステリーであるからには「プロットの妙味」を表現しなければならない。Pattersonは前半については失敗している。後半についても彼の普段のレベルではない。特に前半については彼の文章はラブストーリーを書くには、荒削りすぎな文章が多すぎる点はどうしようもないくらいだ。 ラブストーリーとミステリーを合体させる試みは面白い。Pattersonの作品は全部読みたいと考えている人には、少し面白い「異形」としての価値はある。しかし彼の作品をあまり読んでいない人はこれを読むことから彼の作品に親しむことは、やめておくほうがよい。 | ||||
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