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ドグマ・マ=グロ
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ドグマ・マ=グロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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私はカジシンさんのファンです、と同時に夢野久作先生のファンでもあります。この作品は、「黄泉がえり」の大ヒットで復活した小説群の一冊ですが、あまりの評価の低さに、レビューを書かせていただきました。解説などを読むと、カジシンさんは若い時に、乱歩先生、海野先生や夢野先生に夢中になっていたそうですが、はっきり言って意外でした。この作品も、さきほど書いた諸先生の影響というより、ラヴクラフトの影響を強く感じました。しかしこのような作品においても、カジシンさんの持ち味である純愛、ユーモア、ホラー(ややドタバタしてますが)、SF設定(パラレル・ワールド)など、その後のカジシンさんの作品に通じるものが、この一冊に詰め込められています(やや詰め込み過ぎかも)。特にヒロインの由井美香さんの造形が素晴らしい、その後のつばきさん(つばき時跳び)や藤枝沙穂流さん(未来のおもいで)等に通じるヒロイン像を、この時点で作り上げています。尚、タイトル、最初と最後、たった1日(正しくは1夜)の出来事というのは、あきらかに「ドグラ・マグラ」を意識していると思いますが、オマージュとかパロディーとかではなく、同じ九州の先輩作家さんへのカジシンさんなりの挨拶だと思います。 | ||||
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凡百なパニックホラーに半端なSF要素をねじ込んだだけのがっかり作品。人物や描写もC級。 それだけならまだ良かった、ただ埋もれ行く作品で終わった。のだが、冒頭と最後でドグラ・マグラをオマージュしてるつもりなのが夢野ファンの神経を逆なでする。ドグラ・マグラ要素はタイトルと、冒頭と最後の文だけである。その文も多少変えてあるのがなおも腹立つ。 「梶尾真治の初期の駄作」で終わらせるには、夢野久作のタイトルは重きに過ぎた。ちょっとこの作品は闇に葬らなければならないのではないか。 | ||||
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読後感は割と爽やかだったんです。 が、よくよく考えると、これは、「由井美香」の永遠に続く「無間地獄」だったですね。 彼女とって、多層次元のどの世界でも、ショホロスク体との壮絶な闘いが必ず待っているという運命なんですね。 正に、恐れべき「無間地獄」です。 ・・・流石、梶尾先生、無間地獄を彷徨う美少女を見事に描き切りました。 読む継がれる名作です。 | ||||
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何が面白いんでしょ。屋根裏の散歩者、ドグラ・マグラのパロディとか行っているが、中身は全然違う化け物と戦うSFですから。 しかも視点がいったりきたりで読みにくいし、期待してたのと全然違うし、馬鹿馬鹿しくて読むきなくすし。 | ||||
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一気に読めたのだけど、少し軽い。ホラーというには怖さが少ないし、 SFというには最後の部分が納得しにくい。一気に読めたということは 面白かったということなんだけど・・・・読後感が物足りないです。 アイディア、小道具、大道具などはとてもいいので、文体のせいかも しれません。暗くならないというこの作者の長所が裏目に出た感じが します。 | ||||
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一言でいうとホラー感が強いSF小説ですが、 登場人物の言動が読み手を笑わせてくれます。 読み応えもたっぷりで読み終わったあと現実に戻るのが 大変なほど世界観にどっぷり浸かってしまいました。 | ||||
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個人的には楽しんで読みました。 やや人の命が軽く描かれてる感はあるが、 まあ一応ホラーである以上仕方ないでしょう。 某カップルのやりとりなどはコメディとしかいいようがないが、 それが物語に小気味よいテンポを与え、 おどろおどろしいホラーになりきらないように仕立てている。 それが本格ホラー志向の人には不満かもしれない。 だが僕はSF作品として楽しませてもらった。 ただ、ラストにはちょっと納得がいかない。 あれでは、ひとつの世界に同じ人間が2人いる、 という矛盾を生みそうな気がするのだが。 | ||||
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熊本県にある1つの病院で起こる不思議な出来事。 しかもそれはたった1夜の出来事で、それを400ページ以上にわたって、 描いていく濃密さは結構良かったと思う。 ただその分、時間感覚が麻痺するような感も否めなかかったと。 人物にはそれぞれ味があり、最終的には1つの結末へ人物の味わいが邂逅していく。 そこらへんは梶尾真治さんの力量が発揮されてるかと。 読んで後悔したような作品でもない。ただすごい良かったとも感じれなかった。 梶尾さんの作品の中ではホラーに近い内容かな? 結論的には普通でした。 | ||||
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母を癌で亡くした由井美果は、献身的な介護に感動し自らも看護婦となったのであった。彼女が勤務することになったのは、旧陸軍病院であったという培尾総合病院。その病院には、様々な怪異のうわさがあり、着任早々彼女もそれに遭遇することに…。 夢野久作「ドグラ・マグラ」に比べるとずいぶんライト。内容も、パロディというほどでもなく、オカルト&スプラッターでした。不定形の怪物に襲われ、溶かされる人体!というスプラッターは描写がアッサリしているので、ホラーフリークにはやや物足りないかもしれない。 ガンガン人死にが出ますが、上手いこと悲惨になりすぎぬ読み味におさえ、ユーモラスな場面も多い ので、ホラー風味付けのライトなSFとして楽しめると思う。一方、ドタバタとし!ていて重厚な雰囲気ではないところが不満でもある。 光る球体、不定形の怪物というと、確かに解説で言われているとおりラヴクラフトの創造した邪神「ヨグ・ソトホート」を連想しますが、私は棘や肉柱、触手から竹河聖の「妖聖記」シリーズを思い出したりもしました…。 | ||||
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