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クレオパトラの葬送: 薬師寺涼子の怪奇事件簿



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クレオパトラの葬送: 薬師寺涼子の怪奇事件簿の評価: 3.70/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.70pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

悪役は常に何かのマニアか自称愛国者?

娯楽作品としての出来はけして悪くは無く、小難しいことを
考えずにパッと読めるフィクションとしては面白い作品です。
いわゆるクローズドサークルとして、豪華客船という舞台をつくり
内部描写で、読者を疑似的に豪華なクルージングの気分に
させてくれるところは流石と思います。

しかし一方で、作者が老齢になってから、現代日本を舞台にしての
作品では、常に「自称愛国者」を卑劣な敵役として登場させ、
また「何かのマニアやオタク」も悪役として「一般人の代表」
を自称する語り手によって嘲笑する、という手法は
陳腐化し、興ざめ以上に、読んでいて苦痛を感じる場合があります。

ここらへんは「左派はインテリ」時代の人間特有の
作者の個人的な好みと言ってしまえばそれまでですが、
代案も無くひたすら不毛な反対だけしていれば議員給与がもらえる
泡沫野党やテロ行為を乱発していた某左派政党の情報を
知って育った世代の読者にはいささか、政治臭が
不要な意味できつすぎるように思えます。
若い頃の作者が批判していた「一方的な偏見」くささが
作者自身から感じられるのは非常に残念ですね。

娯楽作品として書くのであれば、作者の政治的好悪を
無理矢理劇中にねじ込むのは作品としての価値を削る
愚作です。読者は作者の政治的見解に付き合う義務は
全くないのですから。

主人公が「正確は悪いが富豪で有能無比」とする設定は
素晴らしいものですが、残念ながら、その設定が作者の
能力を超えてしまっている(有能さを表現し切れていない)
と思える部分もチラホラ。
クレオパトラの葬送 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クレオパトラの葬送 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社ノベルス)より
4061821970

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