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魔境の女王陛下: 薬師寺涼子の怪奇事件簿
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魔境の女王陛下: 薬師寺涼子の怪奇事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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主人公薬師寺涼子は27歳の女盛りで頭脳明晰、おまけに絶世の美女かつ大金持ち。これ以上ない完璧なキャラ かと思いきや人を人とも思わぬ女王陛下である。ある哲学者の言葉だが「女は好きな男の前では奴隷でありた いと願い、その外の男には女王様でありたい・・・」という。相棒の泉田君との関係もしかり。傍若無人の女 王陛下ぶりのなかにも微かに他の奴隷とはちょっと違うものを抱いている様子。読者にオヤッと思わせる淡い 希望を感じさせるところは著者の憎いサービスである。 本書では凶悪犯を追って旧ソ連時代の秘密都市へ向かうストーリーだが、「私、失敗しないので・・・」の ごとく、安心して読み進めることが出来る。 | ||||
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まず、皆様が言うほどひどい作品ではないんでないかな、と思う。 社会批判や世間への風刺・手厳しい皮肉は田中芳樹の本では従来からもあったし、 刊行二ケタ台以降の創竜伝ほど耐え難いレベルには至っていない。 しかし、どうもキャラクター性や話の展開に違和感やチグハグさが拭えない。 キャラクター性においては主に泉田警部補のセリフ回しとか。今までのイメージでは 泉田警部補は普段は表面的にだけでも(よく考えると痛烈な皮肉を含んだ)礼儀正しい 応対で、敵役的な位置づけの相手や不遜・高飛車な相手に対しても決定的な破局に 至るまでは最低限の儀礼を守った言葉遣いをしてて、同格の相手や部下に対しても わりと対等な言葉遣いだったと思ったんだが、本作ではそのあたりにやや違和感。 例えるならドラマとかである主要人物を演じている役者が変わったかのような。 そしてストーリーのほう。これが最初の一気読みで「?」となるところがしばしば。 装甲車輌の外に人間を襲う猛獣が潜んでいるのを泉田警部補やお涼が気づく 描写があったのに続いて場面転換している様子もなく、平気で装甲車の外に出て のんびり雑談を交わしたり、あろうことか外で食事を始めたり。 敵のリーダーには名前を与えられた手下が3人いることはあらかじめ説明があったが、 一行がそのうちの1人と遭遇し、銃を突きつけられてリーダーのところへ連行され、 しばらくリーダーとの問答の描写が続いたあと、突然他の手下が口を挟んできて、 「あれ?こいつっていつからここに居たの?」と思わされたり。 今までの田中芳樹の作品ならこういうときには「入らされた部屋にはリーダーと 手下B、手下Cが顔を揃えていた」的にしっかり説明があって、そこで1人欠けて いたりすると後からの伏線で「ああそういやこいつあの時ここに居なかったな」的な 面白さが出てきてたはずなのに。 そして終盤の乱戦、敵も見方も関係なく襲うような猛獣が何頭もそこかしこに居るはずなのに ちょくちょくフリートークタイムになってたり、あまつさえ食事休憩を取ったり。 通常この段階(お涼付メイド参戦段階)にくれば大立ち回りと作戦会議がスピーディに 展開して小気味いいところなのだが、なんだか本作では妙な間延び感が。 薬師寺涼子シリーズだから、という点で読む分にはそう非難めいた評価にはならないが、 もしこれが田中芳樹の新シリーズ第1作目だったとしたら、以後の続巻を追うべきか ちょっと躊躇うかも。 | ||||
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ストーリーを紹介する前に、感じたことを少し書かせてください。 原発とかその他いろいろな方針を批判をされる日本政府も日本政府ですけども、批判をただただ書いているだけだと、立ち呑み屋でグチっているサラリーマンのおっさんとレベルは大して変わらないものです。 第1作で「上役がいないのが作家のいいところ」とおっしゃっていましたが、私には先生もそんなサラリーマンと同じに感じましたよ。 作家先生なら、 「ではどうすれば良いのか」 という指針・正当性を発表し、読者レベルから反響を得て次第に口コミで大きく世論を巻き込んで、という効果を目指されてはいかがでしょうか。 とにかく、作品の主眼が国家批判に思えて残念です。 ここは西隣の大国ではありませんから、別に国家批判がいけないわけじゃありません。 内容の大半が批判の作品がいけないと思うだけです。 そういうのは某歌手のように、ツイッターで思う存分やってください。 で、肝心のストーリーは、我らが「お涼」さんたちがはるばるシベリアまで行って活躍するものです。 謎もドラマチックな展開も特になく、作家志望の中学生がノートに書きとめているストーリーの方がおもしろいかも、という内容です。 田中先生の作品は今までいろんな人に自信を持って薦めてきました。そうすることで人間関係に豊かさを持たせ、また、作品内容について協議できるのが楽しかったものです。 でも、この作品はそうできないのが残念です。 先生の趣味までは存じませんが、いっそ思い切って体をどんどん動かしてください。水泳でもジョギングでも何でもいいです。炎天下はまずいですが、とりあえず汗をかきましょう。 そして政府の方針を”それはそれとして”と置いていただき、本来の官僚機構に物申す爽快感あふれる薬師寺涼子さんを描いていただければ幸いです。 これからもがんばってください。 | ||||
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シリーズ全てというか、著作のほとんどを読ませてもらってます。架空戦記や歴史物は割合すんなりとその世界観に入り込めるのですが、本シリーズなどの現代を舞台にしたものは、所どころに挿まれる時事問題への批評が邪魔をして、エンターテイメントとして楽しめません。その部分が楽しみで読まれている方もいらっしやるかとは思いますが、物語としてみると不要であると感じます。 | ||||
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