■スポンサードリンク
天に星 地に花
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
天に星 地に花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
特になし | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帚木蓬生さんの作品には、根っからの悪人は出てこない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
天然痘今は忘れられた、死の病、自分は奇跡的に回復し、人のために尽くす。 久留米藩の人々は、江戸末期、明治に活躍した偉人が多い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
医療とは何か、人に寄り添うってどういうことか 考えさせられました。 読み終わって「あぁ そういうことだったんだ」、思わず涙してしまった。 良い本に出会えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
綺麗で問題なし | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
綺麗で問題なし | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帚木蓬生の小説は、歴史上の偉人ではなく、市井の人々へ注がれる視線が優しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
静かな描写が続く上巻とは違い、息をもつかす一気に読み続け、圧巻の最後でした。満足です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
静かな感動が沸き起こります。人、時代、暮らしを丁寧に書かれていてとても馴染みます。その中に感動が、沸き起こります。下巻が楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近,感動できる本がないなあ,と嘆いている人には,こちらの本をご紹介したい。 舞台は江戸時代中頃の久留米藩領井上村。農村を襲う飢饉や疫病,領主による搾取から百姓を守るために身を尽くす家老,大庄屋,庄屋,神主,医師。彼らを支える女性たち。 「思いやり」「慈愛」に満ちた人と人とのふれあいに浸かりたい人にとって,最適な本である。 医師や教師,政治家を志す人たちには,絶対に読んでほしい1冊でもある。 というより,この本を読んで,「こういう医者になりたい」と思う人が増えてくれることを望みたい。 『ネガティブ・ケイパビリティ』を読んでから,この歴史小説に入る,という手もある。 私自身は当初,筑後川流域という「舞台」に注目してこの本を手にとった。 九州北部を襲った豪雨災害を調べていたときに,「脊振山地」という名前を初めて知り,恥ずかしい思いをしたことがあった。この小説の中にも登場している。 子どもたちに慕われた主人公(文庫本では下巻で独立した開業医になる)が,月に1回,子どもたちに勉強を教える場面も印象的に残っている。 数の数え方,円周率の求め方,空気圧の概念などを楽しそうに学んでいる子どもたちの姿が目に浮かぶようだった。 読んでいて,辛い場面も少なくない。自然災害に襲われる場面を読んでいると,稲作が九州に伝わったものの,そこで大きな政権が定着することなく,どんどん東の方へと「政権誕生可能地域」が探られていった結果,山地がある行き止まりの場所=ヤマトに行き着いたのだ,と想像してしまう。 「こういう医師に診察してほしい」と羨んでしまう気持ちが出てくることがデメリットだろうか。 主人公が歯磨きをしない百姓に注意する場面がある。歯は最も大事なもの。次は母。そして「ははは」と笑うこと。患者とのコミュニケーションが上手な医師が増えてほしいという気もする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
地元出身の者です。後記で述べられている維新の偉人についても誇りを持って読ませていただきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
派手さこそないが、人に寄り添う医師や家老、庄屋の姿や、それを取り巻く百姓の純朴さは 心温まるものがあってとてもよい。 このような百姓を一揆に駆り立てる政治の身勝手さは読んでいて素直に悲しいと思った。 政治と民の乖離さは、なんとなく現在の政治状況に似ていると感じました。 「人に慈愛」。とてもよい言葉です。 ぜひ、まとまった時間を確保してじっくりと読んで欲しい一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大庄屋の家に生まれ医師となった主人公を中心として江戸時代中期の市井に生きる人々が描かれている。 大庄屋の家族とともに無名の農民達の日々の生活もよく描かれている。 当時の久留米藩の無謀過酷な搾取税制と戦った農民達の物語でもある。 けっして派手さは無いが感動がじんわり淡々と浮かんできた。 福岡県小郡市出身の作者の殆ど地元(あくまで現代のクルマ移動だとね)あたりが主な舞台。 西に背振山・北に宝満山・近くに花立山、そして南に向かって明るく開けた広大な筑後平野。 地理的な臨場感が伝わってくる。 (大分自動車道の筑後小郡ICあたりが主舞台の近辺になるのかな。花立山は福岡から大分方面に向かう時に左側に見えます。本当に低い山だ) そして龍のような大河が筑後平野の風土を完成させ、この作品の骨格の一部を成している。 豊穣の秋となった筑後平野を描いた緒方修一氏のカバー絵も素晴らしい。 読了後にしみじみ眺めていると、稲刈りに励む百姓夫婦そして畦を歩き去る医師のあふれんばかりの喜びが伝わってくる。 「今年は良かったなー」とか言葉を交わした後なのかな。 カバーではない状態のこの絵が欲しい。 同じ作者の「水神」、こちらも素晴らしい作品。 未読の人には先にこちらから薦める。 筑後平野久留米藩もの、という意味での連作なので。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の高松庄十郎の目を通して、1700年代の約60年に渡る久留米藩の様子が描かれています。幼い頃は大庄屋の次男坊としての立場で、14歳で医師に弟子入りしてからは医師見習いとして、32歳で独立してからは1人の医師としての目で見た、農民を始めとする名もない市井の人々の生活が粛々と語られます。悪天候による不作の年の厳しい生活、苛酷な年貢の取立て、現代とは比べ物にならない医療技術と知識の時代に、病んだ人々に施す治療‥‥。 九州にはまったく土地勘がないので、ウィキペディアで久留米藩について検索してみたところ、本書に出てくる第7代藩主については、好意的な記述がなされていました。「窮民救済などに意を払ったものの、大規模な一揆も発生しており、平坦なものではなかった」と書かれており、「学問藩主」「和算の大家」「風流大名」などという褒め言葉が多く見られました。 歴史を書き残す側の上つ方から見れば名君だったかもしれませんが、本書では、領民の目には「計算高い算術殿様」「蕩尽殿様」と映っています。確かに、その殿様の学問も風流も、支えているのは領民です。特に農民たちの地を這うような暮らし、塗炭の苦しみの上に成り立っているものだということは、歴史書には決して載らないことでしょう。 宝暦4年に命ぜられた新たな増税が発端となり、とうとう全藩を挙げての一揆が発生します。さすがに藩もある程度の譲歩をみせ、一揆は収束しますが、藩は見せしめに、大庄屋、庄屋、農民のリーダー格37人を死罪、193人を所払いという処分を下します。大庄屋を継いだ庄十郎の兄も斬首されました。一揆では打ちこわしだけで、死者は1人も出なかったにもかかわらず。 天満宮で月に1度、庄十郎が近隣の子供達にお話をする会で、庄十郎が子供達に語りかけます。 「もとはと言えば、公儀が突然、人別銀ば言い出したけんで、こん大騒動が起こりました。騒動ば仕掛けたとは、百姓じゃなかとです。非があるとは、お上の方でっしょ。それなのに処罰者を出すとは、みせしめ以外の何物でもなかち」 村追放になった農民の娘の、うちのおとっつぁんは何か悪いことをしたでしょうか、という問いに対して、 「何も悪かこつばしとらん。正しかこつばした。恥じるこつはなかとぞ。人間は、お上が気に入らんでも、正しかこつなら、せにゃならんこつがある。」 私自身も前を向いてまっすぐ生きて行きたい。本当に良い作品に巡り会えたと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
比較的発行年月が新しくて気持ちがいいです。 約半額なんですがこういう商品にあたると嬉しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帚木蓬生さんの本はどれも裏切られたことはありませんが、この本はダントツでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
感動しました。この言葉に尽きます。近来まれに見る感動的な本といえます。 最近の作家は、人間の善意とか本性を書かずに、その場限りの夢想的で非現実的な内容であったり、セックスと暴力を主題とするものが多過ぎます。そうした内容の本は、まあ一過性のものと思えばいいし、それをもてはやす時代の要求かもしれないが、時間の経過とともに忘れ去られ、消滅していく運命にあります。 その意味では、この「天に星 地に花」は不朽の名作として後世にも語り継がれていくに値する本だと高く評価します。 この作家をいつまでも追い続けて読みたいものと思います。次回の作品が待ち遠しいほどです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
年貢の負担が重くなり、怒った百姓たちは一揆を起こそうとする。だが、家老の稲次因幡の働きにより、かろうじて一揆は回避された。この出来事は、久留米藩井上村の大庄屋高松家の次男・庄十郎の胸に深く刻み込まれた。時がたち、庄十郎は医師の道を歩み始めるが・・・。 いつの世も、一握りの権力者が利益をほしいままにする。百姓たちにできることは集団で訴える一揆しかない。だがそれは、藩存続の危機になりかねない。家老の稲次因幡はかろうじて一揆を抑えることができたが、彼のその後の運命は残酷だった。 庄十郎は、病で九死に一生を得る。そのことがきっかけで医師を志すが、兄との間に生じた溝は生涯消えることはなかった。稲次因幡と庄十郎、このふたりの間には不思議な絆が生まれていく・・・。 医師となった庄十郎だが、どんなにがんばっても救えない命もある。絶望や挫折を乗り越え、成長していく彼の姿は胸を打つ。また、貧しい中で支えあいながら生きていく百姓たちの姿も胸に迫る。だが、そんな彼らに、藩主の理不尽な要求が突きつけられる。黙って受け入れても命にかかわる。逆らって騒ぎを起こしてもただではすまない。彼らがとった行動の結末は・・・。 「天に星 地に花 人に慈愛」 読了後、この言葉の持つ意味がどれほど重いかを実感した。そして、「人が生きていくうえで必要なのは何か?」そのことをあらためて考えた。感動的で、いつまでも余韻が残る、珠玉の作品だった。 * この作品の中に出てくる5人の庄屋の話は、同じ作者の「水神」に詳しく描かれています。そちらもオススメです♪ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高松凌水と大石堪治のお話です。近くに住んでいるので、地名などなじみがあるのでわかりやすいと言うこともあります。高松凌雲が今の小郡市の出身だと言うことも知りませんでした。百姓一揆の話などが交えられています。箒木蓬生の本は「水神」以来少しは読んでいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原作者のファンです。期待を込めながら読み込んでいます。読後は満足感に浸る事が出来るでしょう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!