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パラレルワールド・ラブストーリー
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パラレルワールド・ラブストーリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全186件 121~140 7/10ページ
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SFが好きなので本当にパラレルワールド物なのかと思って購入しました。そうでない事は割とすぐに悟りましたが、とにかく不可解な謎や伏線が多くて興味深く、割と厚めの本なのに1日で読み終えてしまったです。読む途中から色々結末や黒幕を想像していましたが、「記憶」の研究機関という事で、ある程度は先読みが出来たものの、結局は予想だにしなかった綺麗な終幕を迎え、感動しました。なにしろこれはどう転んでも泥沼終幕だろうと思っていたので(;^ω^)。 すごく面白かったです。 | ||||
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催眠術とか化学薬品とか外科手術とかで「人の記憶を修正できる」というのは、小説上ルール違反では? これができれば何でもありになってしまう。 ラブストーリー部分は楽しめました。もう少し「切なさ」が欲しかったです。愛しているがゆえにしてしまったところがあまり無かった。 | ||||
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「自分なんてないのよ。あるのは、自分がいたという記憶だけ。みんなそれに縛られている。 あたしも、あなたも」 そうかもしれないな、と思う。 恋愛小説にとどまらず、後書きで新井素子さんが書いているように 「私」がテーマの、面白い作品だと思いました。 | ||||
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私がこの作品に魅了されるには、大して時間を要さなかった。 序章だけで十分だった。 最初の数ページを繰っただけで、その後の数時間の間の至福を予感させた。 とにかく序章が秀逸すぎる。 だが、作品全体としてもその期待を裏切ることはなく、寧ろ物語にグイグイと引き込まれた。 いくつかの伏線がラストで一気に繋がるこの爽快な感覚は、民法の学習において、まず分野ごとに断片的な知識を培い、 その後、全ての分野を網羅し、民法というものを体系的に捉えられるようになったときのまさにそれ。 専門用語が幾度となく登場するが、それを理解できなくてもなんら問題はなく、スムースに読み進めることができる。 ラブストーリーというタイトルに敬虔している男性がいるかもしれないが、 この作品はラブストーリーとミステリーの融合であり、ミステリファンも満足できるはず。 | ||||
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SFな内容なのに現実離れさせずリアリティを持たせているところが流石という感じでした。 最後の終わり方が個人的には少し物足りない感じでしたが途中のわくわく感はたまりませんでした。 面白かったです。 | ||||
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東野圭吾さんの作品を初めて読みました。どの本も売れている流行の作家だけあって、日常描写から、彼が描く世界に引っ張り込んでゆく力がとても強く、続きを読まずにおけない、「次はどうなるんだ」という一気読みしたくなる衝動を抑えながら1週間かけて読みました。 あの山手線と京浜東北線の並走は、首都圏で通勤した人々にとっては、なかなか非日常的な不思議さですし。リアルに思い描くことができます。 結末がちょっと物足りなかったような気がします。本人と関係者との謎解きは、ともかくとして、親友の両親にまで、自営している店を臨時休業させるほどの「得たいが知れない不気味な外資系企業」の恐ろしさが急激に減衰してしまい、このまま、得たいが知れなさを最後まで引っ張ってほしかった。そんな気がします。 | ||||
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麻由子が崇史の親友である智彦の恋人の章と、麻由子が崇史の恋人の章が交互に描かれながら、真実の記憶に迫っていく物語で読み応えがあった。親友の恋人を好きになってしまい、親友と彼女のどちらを選ぶのかというラブストーリーも楽しめたが、記憶の改編という科学的にも非常に難しいテーマについても分かりやすく描かれていて読みやすかった。この作品は著者の初期の作品なのだが、2009年現在でも全く色褪せていなかった。 | ||||
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もともと、東野圭吾の作品は好きで、何冊も持っているんですが、どうしてもミステリー小説=東野圭吾のイメージが先入してしまい、題名からなんかはずれかも…。と思い、今まで読まずにいました。まぁ、ちょとしたきかっけでこの本を手にする機会があって読んでみました。結果、泣きました。(笑)読んでいくとどんどんと作品に吸い込まれていくような感じで、最後の最後まで楽しませてくれました。また東野圭吾らしい作品になっていて読んで良かったです。東野圭吾が「書きたくてももう書けない作品」と言ったこの一つの作品、見事にやられました。 | ||||
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愛する人が自分の恋人という世界と親友の恋人という世界,この2つの世界を行き来しながら物語は進展します.序章の京浜東北線と山手線の話は,パラレルワールドへの興味をかき立てる秀逸な書き出しです. 2つの世界の中で揺れ動く主人公の心情に共感しつつも,一体どうなっているんだというミステリーへの興味でどんどん読み進んでしまいます.半分くらい読むと大体オチは読めてきたかなという気になります.さて,どんでん返しはあるのでしょうか. 一応サイエンスものですが,パラレルワールドの不思議に突っ込んだというよりは,ラブストーリー中心ですので,青春真っ盛りの若者たちにも,昔は若かった人たちにもお勧めだと思います. | ||||
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謎を含んだパラレルワールドを追っている最中は面白くて、夢中になってページをめくりました。 設定や構成の妙ばかりでなく、東野圭吾さんの文章はいつも読みやすく、 特に心理描写が的確で、すうっと胸に入ってくるので、 物語に引き込まれ自然に感情移入してしまうのは毎度のことです。 が、読み終わってみたら、何だか納得のいかない感じが残りました。 ネタバレになるので詳しくは書けませんが、後味がもやもやした原因は、 終盤で急展開して明かされる三輪智彦のやり方にあまりにも無理があると思ったからです。 記憶や、その元となる経験は、個人の物ではない、他者との関わりの中で作られる物でしょう?と、突っ込みたくなります。 天才だって恋愛で判断力が曇ることもあるのでしょうが、その先に生じる不整合を考えないとは無謀すぎます、智彦さん…。 記憶は、自分の性格形成や行動規範の根底にある物。 そして大切な人と記憶を共有する喜び。 記憶がゆらぐことの恐怖。 「記憶」について、いろいろと考えさせてくれる作品でした。 | ||||
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「記憶」という難しいテーマを掲げながら、この本にすんなり入りこめるのは序章のおかげだと思う。序章という前提を置き、そこから始まる現実とパラレルワールド。専門的用語が出てきて堅苦しく感じるかもしれないが、それはおまけのようなもの。理解しなくてもすんなり読んでいける。だが全ては繋がっている。恋と友情で悩む主人公に後味の悪い結末を予想したが、最後の章を読むだけでしがらみが消えていき切なさ、爽快感すら感じた。その後の全てを事細かに記載しないところにも好感がもてる。 | ||||
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サイエンス・ミステリでもありラブストーリーでもある。おそらく、この手の作品を書かせたら東野圭吾の右に出る作家はいないでしょう。 題名にもある“パラレルワールド”は、 ・ヒロイン・麻由子が、主人公・崇史の恋人として流れる時間軸 ・ヒロイン・麻由子が、主人公・崇史の親友である智彦の恋人として流れる時間軸 という二つの時間軸から物語が構成されていることに由来しているのでしょう。 最終的には、二つの時間軸が、一つの時間軸に集約されて、一つの結末を迎える。二つの時間軸を違和感なく、一つの時間軸に集約するところなんかは、流石って感じです。 また、本作品は、導入部分が秀逸だと思う。この導入部分があるからこそ、結末も締まるというものです。 本作品のキーワードを一つ挙げれば、それは“記憶”です。“記憶”ということで、脳科学の話なんかも織り交ざられています。この辺は、東野圭吾らしいですが、ちょっと小難しいなぁと感じるかもしれません。ただ、この辺の小難しさを差っ引いても、十分に楽しめる作品だと思います。自信を持って、お勧めできる一冊です。 | ||||
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パラレルワールド(2つの時間軸)がドンドン近づいていくのがドキドキ。 2つの世界がつながった瞬間の台詞と、僕好みのラストシーンにはテンション上がりました。 個人的には「容疑者X」よりおもしろいと思う。 この作品が好きな人には、映画「バタフライエフェクト」がオススメ! | ||||
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東野作品で最高の作品といってもおかしくない作品です。 まず、序盤は「?」の連続でした。まったくつかみどころがなくて、わけがわからなかった。しかし、少しずつ話が見えてきて、少しずつ面白く、そして最後は驚きの結末だった。 一番の「驚き」は「真実」はもちろんなんだけど、それと同じくらい驚いたのが「伏線」。「伏線」の張り方がすごい。「さすがは東野圭吾」と心の底から思った。 星は5個が最高だから5個以上はつけれないのだけど、もし上限なくつけれたとしたら星を何個つけていたかわからない。それほどの作品だった。そう思うと星5個が最高でよかった。 10年以上前の作品なんだけど、最近の作品と比べてみても遜色ない。最近の作品しか読んだことがない人には是非読んでほしい作品だ。 | ||||
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ミステリーにはありがちだけど続きが気になるので、約3時間でいっきに読み通しました。 一応サイエンスフィクションのエリアにはいるのでしょうか。 もう少し専門的な話が出てきていたらロビン・クックみたいになるね。 人間の記憶に関する科学的な考察をヒントにしたミステリーってとこかな。 確かに人間の記憶は無意識化において改竄されるって事実はあるけれど、まあ最終的には自分の都合のいいようにしか変わらないって事かもしれない。 ただし設定にある人間関係が現実味がないので、あくまでミステリーとしてしか捉えられなかった。 メインの3人のどれにも感情移入できなかったのが原因かもしれないけれど。 小説では科学によって記憶を操作することで過去をかえる人間が描かれている。 そこまでしなくとも、たいていの人は過去を風化させ選択的な記憶を持っているだけに過ぎない。 記憶と現実のギャップを、そしてそのどちらもが実はどうでもいいことではないのだろうかと考えさせられた。 | ||||
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実におもろい。久々に、活字読んだ。久々にじっくり読書にはまった。久々にツボに入って、一気読み。まぁ〜じで良かった場面展開が最高先を予想出来そうで、出来ないとこが、またいい。スラスラと心情が胸に入ってくるのも、またいい。ラブストーリー苦手な方!これ、ラブストーリーじゃありませんから、超いち押しです。是非、読書の秋にどーぞ | ||||
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主人公:敦賀崇史の中に存在する二つの「世界」と、消えない二つの「記憶」 この二つの世界が交互に出現してきます。 親友の恋人が、かつて自分が一目ぼれした女性であり、嫉妬に苦しむ様子は読み手に感情移入させるものがあり、また崇史と親友、智彦の親友としての日々はとても心温まるものを感じました。 また、東野氏の豊富な専門知識に裏付けられ、他にないラブストーリーになっているのもわかります。 ただし私の正直な感想としては、麻由子が最後までよくわかりませんでした。 その行動も、そして心理状態も。 | ||||
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隣の電車の車窓から見える女性にほのかな想いを寄せる崇史、幼馴染の智之が恋人として崇史の前に連れて来た麻由子。 そんな冒頭、親友の恋人が自分の恋人となっている過程、曖昧さとは違う記憶のもつれた糸が織り成す巧みな伏線は読者をも翻弄していく。 かすかな恐怖を感じつつもグングン引き込まれ、実は私もパラレルワールドにはまってしまったひとりかも・・・ 踏み込んではいけない領域を超えてしまった並外れた頭脳のたどり着く先は・・・ 友情か恋愛か、得るものと失うもの、それはあまりにも大きく、欲望を満たすために人はここまで冷酷になれるのか、破壊と建設は紙一重。 そして私にも、誰にもこういう心理が存在することを否めない。 どこまでも信じきること、優しくて哀しい嘘とそれは背中合わせになっている。 | ||||
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この作品を読み終えて初めに感じたのは現代版こころだなと言う事。 読んでいる途中、自分ならどうするかなってイロイロ考えてしまった。 更に心情だけでなく設定も複雑で読み進めるうちにドンドン謎が深まり、少しずつ謎か解けていく。 オススメの作品なのであえて内容は触れないでおきたいと思う。 | ||||
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以前から妙に気になっていた東野作品の1つが本書だった。興味関心を惹くのは、タイトルの「パラレルワールド」という表現だろう。東野圭吾が描き出すラブストーリーが巷に溢れた並みの内容であるはずはない。事実、本書を読み終えて私はそう感じた。彼の作品は導入部分が素晴らしいとあらためて実感している。「序章」の分量は短いが、読者を彼の世界観(彼がこれから展開するストーリー)に引き入れるには十分な内容であった。要するに、最初の数頁で本書の価値は決まったわけだ。 「記憶」が本書の重要なキーワードの1つ。前後に揺さぶる作風は見事だが、「読みずらい」と感じる読者もいるに違いない。むろんそれは、ありふれた恋愛作品を超えたものを執筆したいという作者の信念に起因するものだが、現実と記憶のなかで揺れ動く人間心理のダイナミズムを克明に描いており、今読んでいる内容が「真実」なのか「虚構」なのか、混乱してしまう可能性があるからでもある。私自身、読み返した箇所が何度かあった。とはいえ、「友情」と「恋」(親友の恋人を愛してしまうという設定)の狭間で揺れ動く主人公の心理的葛藤は、十分に伝わる。自分をその主人公に置き換えて読んでしまう。簡単に「よくある男と女の三角関係の話か」と思うことなかれ。そこには上述された「記憶」をめぐる専門的知識を駆使した内容が加味されている。 総じて、本書が一味も二味も違う作風になっているのは、友情と恋を描き出した物語の基盤には、「高度な専門知識」に裏付けられた作者の世界観があるからである。本当に東野氏はよく勉強している。それを小説に組み込んで卓抜の作品を作り上げている。一気に読み終えてしまうような作品は少ないが、本書はその1つとなった。「帯」には「今ではもう書けない」とあるが、それは本書がそれだけの価値を秘めた作品であることを著者自身が明確に認めている証左であろう。神秘的なラブストーリーだ。 | ||||
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