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分身



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【この小説が収録されている参考書籍】
分身
分身 (集英社文庫)

分身の評価: 4.15/5点 レビュー 126件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全126件 61~80 4/7ページ
No.66:
(4pt)

引き込まれる

二人の視点からどんどん真相に近付いていく
展開にはおもしろくて引き込まれましたが、
道徳に反した私利私欲の研究が招いた悲劇に
ぞっとして鳥肌が立ちました。
誰もが悲しくて誰もが救われていないような、
釈然としないまま読了しました。
ただ、「人から愛されている」ということへの
重要さをすごく感じる本だと思います。
分身 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:分身 (集英社文庫)より
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No.65:
(5pt)

読み返したくなるおもしろさ

氏家鞠子と小林双葉、二人の主人公を軸に話が展開していきます。
全く接点がないにもかかわらず、うりふたつの二人がいつ出会うのか。
事件の真相よりもそこが一番気になりました。
解説にもあるように、途中、読み返してみたくなります。
まだ続きがありそうな終わり方だったんですが、この終わり方も潔くてよかったです。
続編があれば、ぜひ読んでみたいと思います。
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4087485196
No.64:
(5pt)

初めて東野圭吾さんの作品を読みました。

遺伝子操作、体外受精を題材にした医療サスペンス。
オチもしっかりしていて後味が凄く良かったです。

実は東野圭吾の作品を読むのは今回が初めてでした。
やはり面白いですね!
鞠子と双葉はいつ会うのだろうとソワソワしながら読むと先が気になって本を閉じることが出来ませんでした。

所々、医療に関する難解な説明もあるがなぜかスラスラ読めました。
これが東野圭吾の魅力でしょうか。

行きつけの書店でごり押しされていたので購入。
ドラマもやるみたいですね。

もしも自分に分身が居たら・・・と思うと面白い作品。
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No.63:
(5pt)

科学と人間のパラドクス

もし、自分が科学の力で生まれてきたのなら、もし、自分が両親の子ではないのなら・・・
果たして生きる幸せには影響無いのだろうか。

氏家鞠子と小林双葉の2人のヒロインは、両親からの愛され方に疑問を抱くようになる。そして、その原因をつきとめるため、自分の出生を調べようと北海道と東京を舞台に、そのストーリーを探りにいく・・・。

科学の手が、生命の摂理に触れるものならば、人の心は、あっけなく、脆く、儚く崩れ落ちる。生まれてきた鞠子と双葉は罪は無いにも拘らず、科学とそれを操ろうとする人間に翻弄される。
科学の進歩は人間の幸福をもたらすはずだが、それを操る人間自身をコントロールする科学は存在しない。人間の知的好奇心は上限がない。だから、結局、科学が進歩すればするほど、人間自身が科学に強く支配されなければならないという皮肉なパラドックスを読了後に感じた。

最後には全てが無に帰する結果となってしまった。ラベンダー畑で双葉がかじったレモンの味は、果たして鞠子のそれと同じだったのでしょうか。同じ運命を辿ってきた2人のその後は、そっとしておきたいものです。
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No.62:
(4pt)

母の愛を求めて・・

鞠子と双葉、2人のヒロインが、謎だらけの出生の秘密に迫っていく過程を、舞台を北海道と東京の両方から、時系列に繋がりをもたせながら交互にそれぞれのストーリーが展開されていく小説。

文中にもある表現だが、まるでジグゾーパズルを組み合わせるように、2人が突き止めた謎を合体させると全貌が見えてくる仕掛けになっている。

全く別の場所で生活していて、お互いの存在も知らなかった鞠子と双葉は、他人の空似を遥かに超えて、全く同じ容姿をしていた。

その謎は、やはり思った通りの展開だったけど、それ以外にも、そうなった背景など色々と謎解きがあり、どちらがヒロインのターンの話でも、ぐんぐん引き込まれていった。

鞠子は「母親に愛されていないのでは…。」とずっと悩んでいたけど、その答えが見つかった時、なんともやるせない気持ちになった。
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No.61:
(5pt)

現代または近未来における課題

分身という標題から,何か同じような人が現れるということが了解できた。
現代または近未来における課題として,
人が踏み出してはいけない一線がどこにあるかを考えるための題材を提供していると考えることもできる。

親子の絆を何に求めるか。
子供を育てることは,自分の分身を作ることになるという,
これまでの歴史の重みが伝わってこない。

母親には生んだという重みがあるかもしれないが,
父親には生んだという重みがないのだから,
もっと父親に関する描写があってもよかったかも。
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No.60:
(3pt)

普通です

東野圭吾さんの作品の中でも可もなく不可もなくといった印象です。

特にあっと驚くような展開もなく読み続けるのが少々苦痛でした。


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No.59:
(5pt)

2方向から真実に迫る

複数の視点から徐々に真実にたどり着く展開が大好きな自分は、
先が気になって一気に読んでしまいました。

主人公の二人は姿はそっくりなのに違う性格でそれぞれの手法で
真実に迫っていくという部分が楽しめました。
そして、二人の主人公の「元」になった女性の悲しさに心が痛みました。

小説は相性があると思いますが、東野圭吾さんの作品は、
私にはぴったりとくると再確認させられた作品でした。
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No.58:
(5pt)

サスペンス大作

「瓜二つ」では無く、「まったく同じ」人間が存在する。そこに秘められた謎とは。現代医学の危険な領域を描いたサスペンス長編。―

東野圭吾の不思議系作品としては処女作。
二人の同じ姿形をした人間それぞれの章によって語られる。ストーリーは激しく入れ替わり、躍動感満点。まさにサスペンスといった作品だ。


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No.57:
(4pt)

悲しい未来

読んでいる間は非常に面白く、ラストシーンも映像的に美しかったのですが、
この二人に待ち受ける未来を考えると、なんだか本当に同情します。
マスコミの餌食のうえ、長生きはできなさそうです。
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No.56:
(4pt)

分身

なかなかの秀作。現代医学関連の小説でも扱ったことのないテーマだと思う。全篇をそれぞれの女性クローンの立場で交代に記述された珍しい構成である。一般文学310作品目の感想。2010/12/23

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No.55:
(5pt)

産みの親より育ての親 神の領域

生まれてくるべきでなかった人間なんているのだろうか?いや、いないだろう。昔から産みの親より育ての親なんて言うが、この作品ではクローンがテーマとなっているので親は3種類になる。遺伝子をくれた親、産んでくれた親、育ててくれた親。どれが本当の親なんだろう?私は男性なので「腹を痛めた」ことがないから、本当のところはわからないが、子の親としては、育てることで子と対峙していくことが本当の親のような気がする。そういう意味では、混乱をやや無理矢理収束させている本作だが、育ての親への愛情や感謝、生まれて生きていく悦びを感じさせるハッピーエンドなところはホッとさせられた。2人の「分身」の立場でそれぞれ語られていく展開はスリリングでテンポが良く、最後まで一気に読ませてくれた。東野氏の代表作のひとつ。氏の作品を読むなら外せない傑作だと思う。
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No.54:
(5pt)

思わず、「自分だったら、」と考えてしまう

現代医学を扱った斬新なアイディア。今読んでも最先端だ。
この「分身」に関する仕掛け。
この謎を追う興奮はもちろんのこと、
それが分かっていて、読み返してもなお面白い。
自分の生い立ちを調べ、その事実が明らかになる。
P355「私はこの世で唯一の人間ではない」
それによって浮かび上がってくる、様々な苦悩。
これがとても力強い。
その苦悩に、この物語の核心が全て詰まっている。
すべての人間が綺麗事を言わず、正直に話している。
彼女たちはどう扱われるべきなのか。
現代医学はどう扱われるべきなのか。
彼女たちの存在が、そのまま最先端の現代医学に直結する。
思わず、「自分だったら、」と考えてしまう。
関係する人間全員の言葉の一つ一つに、作者の思いが込められている。
これほど、びしびしと伝わってくる小説はめったにない。
そこにあるメッセージ性の強さが群を抜いている。
そして、マイナス面ばかりでなく、プラスの面も見せてくる。
一概に悪いこととは言えない。だから考えさせられる。
他にも、親子の絆などにも触れていて、とても感動的でした。
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No.53:
(4pt)

科学技術は正しく使おう

読み終わって,分身というタイトルには,著者の科学技術に対するいろいろな思いが込められていると感じた.著者は大学で電気工学を専攻し,エンジニアとして勤務していたという経歴の持ち主であるので,科学技術は万能ではなく,それを利用する人の判断により,危険と隣り合わせであるということについて身をもって感じているのではなかろうか.詳細はネタばれのため,書かないが,本書の終わり方は,読者にこのテーマについて,熟考してほしいという著者の願いであろう.特に次代を担う子供や若者に読んでいただきたい.
小説の中で次のような記述がある.「自分の生が間違いないといいきれる人間なんて,この世にいるんだろうか.同時にこうも思う.自分が誰かの分身でないといいきれる人間なんているんだろうか,と.むしろ誰も彼も,自分の分身を求めているんじゃないのかな.それが見つからないから,みんなは孤独なのだ.」深遠で哲学的な記述ではあるが,多くの人に生きる勇気を与えてくれるであろう.
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No.52:
(4pt)

出生の秘密モノの新パターン・・・

 最近の海外トピックスで、精子バンクの一番人気はベッカム似なんてのがありましたが、この物語は、氏家鞠子サイドと小林双葉サイドの交互の章から展開させ、瓜二つとされる未遭遇の2人が、各々別々に同時期に、自分自身の出生の謎を追いながら、次第にその背景が、解明されていくというものです。
 発表が連載小説らしく、各章適度な長さでまとめられ、各章を読み進めるにつれ、一つづつくらい謎の糸がほぐれ、先の推理もしやすく ミズテリーとしてオーソドックスな轍を踏んでいるんだと思います。
 行き過ぎた医療を扱う点では、氏の「変身」はやるせなかったが、本作は、親子の絆に希望がもてる風の読後感もあり、好印象。
 
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No.51:
(4pt)

DNAは嘘をつかない。

東京と北海道、双葉と鞠子、交互に入れ替わる一人称。最初は、つながりのない二人が徐々に近づいていくていく過程が、サスペンスドラマを見ているようで非常にスリリングで面白いです。最後のシーン、これからのふたりを思うと少し胸が痛みました。
秘密 (文春文庫)
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No.50:
(3pt)

ややご都合主義的

せっかくの素材がミステリー仕掛けにしてしまい欲求不満。
一気に最後まで読ませる筆力はさすがだが、重要な鍵を握る記者が唐突に出てきたり、両親の心理がいまひとつだったりする。今の東野さんのレベルでリライトすればかなりのものになりそうなところが実にもったいない。中位の出来です。
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No.49:
(5pt)

最高傑作!

東野圭吾氏の作品はどれも素晴らしく、次の展開が気になり気づいたときには一気に読んで
しまう程であるが、本作品も期待を裏切らない素晴らしい作品だと思う。
1990年当時の時代背景の中で「クローン人間」問題を取り上げたその才能にも敬意を評すが、
私が一番感銘を受けたのはこの物語を通して出てくる「母」という存在である。
鞠子の育て母はずっと鞠子が自分に似てないことを感じながらも母親として振る舞い、そして
実は自分の遺伝子とは関係ない子と知って一家心中を試みながらも最終的に鞠子の命を救う。
双葉の育て母はクローン実験として当初は中絶を予定されていたにも関わらず、いわば他人の子
である双葉を出産し母として双葉を育て上げた。
クローンという単なる医学的倫理問題のみが取り上げられますが、自分はこの2人の「母」から
感じ取れる「母性」というものの素晴らしさ、壮大さという隠れたテーマが非常に秀逸に描かれて
いたと思います。
そして最後の鞠子、双葉の初対面のシーンは燃え盛る実験場を背景としてラベンダー畑の中で
幻想的な出会いとして描かれ、「その後二人はどうなった」などという野暮ったい現実的なシーンを
排除した非常に綺麗なシーンで物語を終えているところにも東野氏の才能の高さを感じずには
いられない。
当作品は人によって感じ方は違うと思われるが少なくとも私には最高傑作として感じ取れました。
分身 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:分身 (集英社文庫)より
4087485196
No.48:
(4pt)

クローン技術の是非と個の人間の在りよう

違う環境で育った二人の女性がクローン技術によって造られ、そして互いにあるきっかけをもとに自分たちの生い立ちを追うことになる。
クローン技術についての応用や道徳感についても軽妙に織り交ぜられており、近い将来の人類のあり方を考えさせられた。
同時に、人とは?とか、アイデンティティとは?など個人の生き様、表し方にも考えることがあった。
本来は星5つにしたいところだったが、この二人の女性が出会う過程があまりにも出来すぎていて、というかショートカットされている感があったところが星1つ評価を落とした。
作者の狙いがその過程のプロットに重きを置かれていないと考えれば、伝えたかったことが他にあったのかどうか知りたいところである。他の方のレビューも参考にさせてもらっています。
分身 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:分身 (集英社文庫)より
4087485196
No.47:
(4pt)

2人の女の子

ガリレオシリーズのようなおもしろさはなかったのですが、2人の女子大生がとてもよかったです。サスペンスと言うよりも、東野作品は心理状況の変化がとてもおもしろいです。2人の全く違う女の子。自分たちの出会った運命をうけつつ、未来はどうなるのか?揺れ動く心がとてもよく描かれていました。
分身 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:分身 (集英社文庫)より
4087485196

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