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ビストロ青猫謎解きレシピ 魔界編



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【この小説が収録されている参考書籍】
ビストロ青猫謎解きレシピ 魔界編 (小学館文庫)

ビストロ青猫謎解きレシピ 魔界編の評価: 4.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

土曜ワイド劇場を彷彿とさせるオカルト・ミステリー

「相棒」や「深夜食堂」などのノベライズを手掛ける大石直紀のオリジナル小説。静岡新聞に連載されていたそうです。

 主人公は、「ビストロ青猫」で働く辻村凪子(三十代)。新聞記者をしていた旦那(公輔)が失踪中の彼女は、ケータリング先で関わったインチキ霊能力者が殺されたり、ゴシップまみれの家族の失踪事件に巻き込まれて怪我をしたり、毎度散々な目に遭いまくります。
 そして、バラバラに見えたそれらの事件は、物語が進むにつれて徐々に繋がりを見せ、極悪人達の影が見え隠れし、公輔の失踪事件の真相へと迫ってゆくのです。

 凪子の相棒的な大学生・準平が「魔界大好き」という設定で、物語の随所に京都や静岡のミステリースポットが出てきます。けれど、作中ではそのオカルトな言い伝えや現象の真理に迫るわけではなく、登場しては消えてゆく悪党(小悪党含む)達の骨肉の醜い争いから起こる事件を、強気な凪子が刑事の大和田らから状況や事件の背景を聞き出したりして解決してゆく物語でした。
 土曜ワイド劇場のちょっと長めのを読んでいるような印象を受けました。

 500ページ近くある物語ですが、中篇集の様になっているし、そんなに凝ったトリックが出て来るわけでも無かったので、電車などで読み易かったです。京都のミステリースポットが好きな方、特にオススメです。
ビストロ青猫謎解きレシピ 魔界編 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:ビストロ青猫謎解きレシピ 魔界編 (小学館文庫)より
409406110X
No.2:
(3pt)

読み応えあり、読後感も悪くなし。

京都の隠れたスポットを、期待してはいけない。が、
静岡の日本平と久能山東照宮にうとい者には、「へぇ〜」と思える
観光案内がある。

ビストロが舞台だが、美味しいもののレシピを求めては、いけない。
お品書きは、いろいろ出てくるが、作り方は皆無に等しい。
せめてポテトサラダの作り方くらいはと思わなくもない。

ビストロで猫が飛び跳ねるのは、衛生上問題だと思う人は、注意してください。
眉をひそめることになるでしょう。
警察ものとは、言えません。
素人のビストロのアルバイトが、人々との縁のおかげで、なぜか、事件解決を導く、という
ある意味、荒唐無稽。
3時間強。
星は2つ半くらいかもしれない。
ビストロ青猫謎解きレシピ 魔界編 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:ビストロ青猫謎解きレシピ 魔界編 (小学館文庫)より
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No.1:
(5pt)

京都と静岡の魔界を舞台にした、オカルティック・ユーモア・ミステリー

偽霊能力者のトランク詰め殺人、首なし死体の消失、髑髏崇拝と家康伝説、鬼の子孫が棲む村での待ち伏せ、厳重なセキュリティー下にあるマンションでの惨殺──。数々の怪事件が主人公・凪子の周りで連続する。
 本は厚めながら、文章は軽快でスイスイ読み進めることができる。内容は結構オドロオドロしいのだが、魔界オタクの京大生・準平や、刑事の大和田がユーモラスな味を出していて、決して重苦しくはならない。ロシアンブルー種のネコ・ターニャの存在も可愛らしい。しかも、京都と静岡の、ガイドブックには載っていない「裏案内」にもなっていたりして…。
 様々な角度から楽しめる、ミステリーの逸品。
 
ビストロ青猫謎解きレシピ 魔界編 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:ビストロ青猫謎解きレシピ 魔界編 (小学館文庫)より
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