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少年と少女と正しさを巡る物語: サクラダリセット7
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【この小説が収録されている参考書籍】
少年と少女と正しさを巡る物語: サクラダリセット7の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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とても良かった | ||||
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個人的には、ケイと相麻との会話がラストで綴られる第3巻がベスト。ただ、物語を纏めるこの最終巻までストーリーが破綻する事もなく続いている作者の力量に感服しました。この巻も含めて読み応えのあるシリーズでした。 | ||||
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シリーズ全体面白く、キャラクターの考え方なんかも、思春期の学生にはちょうどいいと思いました。 この本も、途中まではみてて緊張感があり面白かったのですが、後半から展開が進みにくくなり、ケイと菫はなんのことについて話し合ってるのかわかりにくくなってきました…(ただ俺の理解力が足りないだけかも知れませんが。) それと気になったのが、二年前にケイたちが管理局に対抗したという話がちょくちょく出てましたが、結局あの時ケイは具体的に何をしたのでしょうか? なぜ索引さんが全ての能力を管理できるのか? ケイは春埼、宇川、坂上さんたちを引き連れていたとは書いてありましたが、具体的に何をしたのかは謎のまま…(もしかしたら気づかなかっただけで細かく書いてあったのかな?) シリーズ全体はかなり面白かったのですが、上の理由で☆4とさせて頂きます。 長文失礼しました。 | ||||
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所詮ライトノベルだなぁ。まあまあライトノベルなりによく出来た展開だったけど、結末が子供向けらしい如何にも子供が好みそうな自己中心的な思考展開で笑ったけど、低年齢層の読み物であるから その年齢が読む物としては秀逸だと思う。 個人的には乙一は大人でも読めるけど、河野祐は子供しか受け付けれないだろうと 一部大人はともかく、全般的に大人に評価される作品では無いので、やっぱりライトノベルの層からは脱し出来ない作者だろう | ||||
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秀逸でよく出来てるけど、ライトノベルらしい中二秒?な自己中心さで如何にも、その年代が好きそうな思考パターンな展開が、所詮ライトノベル止まりの作家というより、ライトノベルの作品らしいという 大人向けでは無いのでライトノベルとしては王道?と言えるかな?という感じです。乙一や伊坂にはなれない、まさにライトノベルな ライトノベルの世界を抜けることがない、その年齢層の為だけの作者?作品だと思う | ||||
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映画と同じイメージで読むつもりはありません。全7巻あって読み応えがあると思います。 | ||||
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全巻、通しで読んでみました。1巻のような緊張感もなく、少し冗長すぎだと思いました。 でも、日が経つにつれて、違う見方ができるようになりました。 十代の頃の気持ち。やっぱり、理解されたい。と同時に、相手の事も理解したい。それが普通にできると思っている。そんな時期。 やがて、それがとても難しい事だと気付く。大人との境目なのかもしれません。 時間が有限だと気付かずに、無駄な事ができる。自分の事を分かってもらえていると信じていたのに…裏切りだ。と傷付く。ひどく、繊細で純粋で、弱い。大人になったら、傷付かないと言ったら嘘だ。大人でも傷付く。ただ、リセットする事ができるだけだ。 大人にとってみれば、面倒くさいの一言で片付く、弱さ。そんな弱さに徹底的に向き合った作品。 作中、「浅井ケイは間違えない」というフレーズが何度も出てくる。正しくは、「浅井ケイは諦めない」だと思った。導き出した答えが本当に最善か?これ以上、先はないか?自問自答を繰り返す。だから、間違えない。 他者に対して、何故そこまで出来るのか?やっぱり、浅井ケイはどこまでも、優しいのだと思う。 これは、優しさの物語。自分はそう、思いました。 | ||||
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乙一氏の小説が大好きでした。 河野氏が書く小説も大好きです。 最近、心に深く入りこんでくるような、純粋でシリアスで、リアリティのある小説が減ってきている気がします。 | ||||
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ライトノベルでこんなにしっかりした「当たり前」の話が読めるとは…。 誰にでもある取るに足らない悩みや希望を表現する点において、小説は他の媒体より優れています。 (「私は『人間失格』だー。 」なんて考えるのは良くあることです)この小説は、SF展開でしっかり読者を飽きさせず最後まで連れて行き、そして『こころ』をしっかり叩きつける。 理想的な構成です。 と同時に商業作品のジレンマですが、エンタメ的「媚」がなかったがゆえに、アニメ、実写化はされていません。 つまりたくさんの人の目に触れる機会は逸してしまいました。 でも出版社編集も含め、最後までブレずに「文学」したことに拍手を送りたい。 | ||||
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この第7巻をもってサクラダリセットは完結する。そして、多くのシリーズがそうであるように最終章は分冊であり、第6巻の後編に当たる。 私はこのシリーズを、胸を張って好きだと言える。なぜなら、悪が存在しないからだ。 倒すべき巨悪など、排除するべき恋敵など、この世界に存在しないことを教えてくれる。 恋愛小説のような一方的な悪女や卑劣男はいない。能力バトル漫画のような、わかりやすい敵はいない。登場人物の一人一人が、確固たる意志をもって生きているだけだ。 だが前巻の末で、街の人々は全員、その意志を持つに至った過去を忘れさせられた。 今巻の前半では、忘れるということの優しさを、意味を目の当たりにするだろう。 そして、ここに書かれたレビューの一つに酷いショックを受けた。 最終巻まで読む熱心なファンを得ながら、そのファンが勘違いをしたまま最終章を読み終え、その誤解がそのまま物語の結末に抱く評価に繋がってしまったことだ。 悲しいことであり、ここに書こうと既に遅いのかもしれない。加えて、本来ここに書くようなことではない。だが、私の自己満足のために書こう。 ネタバレ注意。 猫を愛する彼女があの結末に同意したのは、不思議なことではない。なぜなら、それは第5巻で十分に語られていることだからだ。 彼女は、ある一人を忘れられないでいた。 何十何百という猫と共に過ごし「猫と人間を区別しない」彼女が、だ。 それは浅井ケイにとっての春埼美空や相麻菫に、あるいは魔女にとっての老人に、近いのかもしれない。それは読者の感性に委ねられるところだろう。 だが、彼女の中にあった明確な基点ではないか? 第5巻を読んだ上で。彼女がいた意味を、彼女を「計画」に組み込んだ少女の意を、考えた上で。あのレビューを書いたのなら、私に言えることはもう何もないだろう。 | ||||
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透き通るような文章、世界観、そしてキャラクターがものすごく魅力的です。 浅井ケイの幼い子どものような優しくも傲慢な願いや望みを、どこか達観した頭脳や価値観で叶えようと奔走する。 少年がそんな人間になったのも能力のおかげで、少年はそれを愛している。 すべての要素が有機的に絡み合って高い完成度を作り上げています。 普段ライトノベルを読まない方にも読んで貰いたい作品です。 | ||||
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シリーズ七巻目にして、最終巻となる今作は約430ページほどの大ボリュームになっています。 また、勿論内容の方もそれに負けないくらい濃密なものになっていると思います。 ケイや春埼に相麻はもちろん、サクラダリセットに登場する少年少女は一見大人びているように 見得ますが、根幹の部分ではみなどうしようもないほどに純粋で、それぞれに年相応の脆さがありました。 能力を失った世界の相麻は幸せでそれを思うと、ケイの選択を手放しで称賛することは出来ないけれど、 頷くこともできないこともあるけれど、その思いには痛いほど共感出来ました。 何が正しいのか、人の内面をじっくりと見つめる様なテーマはシリーズを通して描かれていて、考えさせられました。 | ||||
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たった一つ納得ができない点があり、評価が★2は下がりました 伏線は綺麗に回収しているし、話もまとまっている良作なのですが しかしどうしても納得できない、おかしい所が一つだけあり、作品の完成度を下げていると感じ★3としました 抽象的に説明するのは難しいので、以下ネタバレです 【ネタバレ注意】 「加賀谷の説得、幸せの為に、猫を犠牲にする」 こういう結論で終わってしまったことが非常に残念でなりません ケイがこの考えに至ること事態はおかしくはありません、彼は人間を優先してる設定ですからね ただそれに野ノ尾が協力する、これだけがおかしいです、全く納得できない 彼女は人間と猫を区別なく見ているキャラだったはずなのですよ それなのに見知らぬ人間を助ける為に、見知らぬ猫を犠牲にしよう、おかしな話です いくら、いつか猫も助ける方法を探し出すとか言った所で、今現在「人間>猫」としている事に変わりはありません そもそも数十年後に助かってもうらしま猫じゃないですか、猫だからいいだろなんてのはあんまりな話です 野ノ尾にとっては、見知らぬ人間も猫も同列である以上、どちらか一方の為に他方を犠牲にするなんて、彼女の人格設定を完全に破綻させています 「私も人間だから、人を救う方が正しいとわかる」云々の台詞は、本当に悲しいことです、誰ですかこのキャラはと問いたくなります 最後までその点に違和感を覚え続けたため、どうしてもスッキリしませんでした 残念です | ||||
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「サクラダリセット」の第7弾であり、いよいよ最終巻です。 2009年に「CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY」を 読んだ際に、河野裕さんの描く世界観に惹かれましたが、 巻を重ねるごとに劣化していく作品も多い中、この作品は 見事に発展してきたと思います。 今までにケイが出会い、時には敵として、時には味方として 関わってきた能力者をどのように使い、咲良田の能力を守るのか? みんなの幸せを祈るケイが、最終的に出す答えとはなにか? ここで細かいあらすじや結末を語ることは出来ませんが、 「読んで失敗」ということは無いので、安心して読んでください。 # ラスト直前にある6ページを使った椎名優さんの挿絵も この作品の世界観が表れていて、素晴らしかったです。 | ||||
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この世界は本当に全てが好きで、一体どこから語ったらいいのか見当がつかない。 それは例えばケイや春埼、相麻菫の会話における話題の選び方であり、言葉の選び方であり、この全てが予定通りに進んでいることを感じさせる超越した視点からの語り方であるのだけど、大小挙げるときりがない。 と言いつつも、もう一つ思いついたので付け足すと、お互いが本質を捉えていながらわざとその上辺や周辺でじゃれ合うだとか、寄り道をしながら本題に近づいていく会話が好き。 ただ相麻菫の言葉を借りるならこうしたことはきっとどうでもいいことで、惹かれることの根本にあるものはこの作品がいくつかの本質を取り扱っていて、その解釈にどうしようもなく共感するからだと思う。 登場人物の多くが筆者の思う幸せや正義といったあやふやなものに対する一つの解釈で、物語の進行に従ってその本質に迫ろうとしていたり、そう解釈したことの補足が描かれている。 それがたまらなく好きなんだ、きっと。 | ||||
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緻密な構成が、シンプルな情熱へと収斂してゆく。 全能のようにも見えた相麻菫は片思いの相手のために、愚かな行為に走る。少女は、理不尽なくらい高価な贈物を送るため、七巻もの長さになる儀式を組み上げた。あまりに多くの犠牲が供物として捧げられた。陳腐でささやかな贈物のために。 ケイは完璧な意志の権化にも見える。それでも、奇妙な状況において不条理に謝罪させてもらいながら、過去の重みと、己の限界を思い知る。 新登場10分間限定のあの人は、双子の姉が生き残るため、ほどほどに有意義に消費されてゆく。そんな生命体は困った風な微笑を残すのかもしれない。 それは緻密に練られた計画にも見えるけど、不条理で感情的な狂乱でもある。そんな中で、青々しく瑞々しい少年少女の純粋な情熱がほとばしる。 何も諦めずに進みいつかすべてを手に入れるのだと言い張り続けるケイが純粋で、まぶしい。 怖れを知らぬがゆえの勇敢さではない強さがすばらしい。 もはやケイは、願いを押し通すために傲慢であることを厭わない。 相麻菫は、石ころを王冠に変えた。 ケイは、王冠を掴み、王権を勝ち取った。 春埼は城。王者の住まいにして、守るべきもの。 いつか、その王権が理不尽な力で打ち砕かれるときがあっても、 いつか、その精神が不条理な石臼でひき潰されることがあっても、 いかなることがあろうとも祈り願い続けることを願う、意志への賛歌。 とてもシンプルで緻密な全七巻の賛歌だった。 | ||||
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