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神楽坂謎ばなし
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神楽坂謎ばなしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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<神楽坂謎ばなし>シリーズの第1弾。新たな落語ものの幕開けである。 収められているのは、「セキトリとセキテイ」「名残の高座」の2中編。ひょんなことから席亭代理を務めることになった女性が主人公。まったく落語とは無縁に生きてきたという設定で、読者も彼女といっしょに落語の基礎的知識を身につけていくことができる。反面、それなりに知識のあるひとにとってはいささか退屈かも。 ミステリ要素は非常に薄い。 | ||||
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「神田紅梅亭シリーズ」がとても面白かったので、その著者である愛川晶氏の新シリーズということで読んでみた。 まあ、今回はそれほど落語の内容にドップリ漬かったディープな内容ではなく、寄席を中心とした演芸の世界の住人達のお話というところだろう。 肩の力を抜いて気楽に読めるシリーズだなと思った。 本書では古典落語の「大工調べ」、「死ぬなら今」が登場するのだが、偶然にも僕はその噺を同時に聴いた事がある。 数年前にたまたま「落語研究会」を観に行った際に、橘家圓太郎が「大工調べ」を、瀧川鯉昇が「死ぬなら今」を演っていた。 自分が聴いた事のある噺が題材になっていたのでとても楽しく読めた。 「死ぬなら今」は東京ではめったに聴く事ができない珍しい噺だと言う事を知って、「偶然聴けた自分はラッキーだったんだな」と思った。 本書では「死ぬなら今」の内容が重要な役割を果たしているので、機会があればこの落語を聴いてから読むとさらに楽しめるでしょう。 「神田紅梅亭」シリーズのような落語の内容にまで深く踏み込んだ作品を期待しているファンは少しガッカリするかもしれないが、また別の視点で落語を身近に感じられるシリーズだと思う。 | ||||
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「神田紅梅亭寄物帳」シリーズで落語の世界を舞台にしたディープなミステリを見せてくれる著者ですが、今回は初心の読者にも読めるような 落語シリーズの開幕。 祖母と暮らす女性編集者が、たまたま、まったく知らなかった落語家の本の編集をまかされ、そこから飯田橋の〈神楽坂倶楽部〉に足を踏み入れるという本筋と、名も知らなかった父親が実は、というすじが合体する第一巻(と思われます)。 幼児期の記憶にあった呪文のようなものが、落語の一節だったり、落語家が本にふってきたルビが江戸前の言葉で、うっかり直してしまい、怒られたり、また老落語家が演じた大ネタの落ちが実は・・・とほろりとさせられたり、落語の世界にくわしい著者ならではの趣向が、あちこちにちりばめられています。 落語を愛する著者ならではの、楽屋ふくめてのこってりした味わいが胸にしみます。 後半でようやく落語の世界に入りこんだヒロインが、ユニークな立場(詳しくは明かせませんが)で、今後どんなふうに落語の奥深い世界にかかわっていくのか、次巻が待たれます。 | ||||
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