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聖女の救済



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【この小説が収録されている参考書籍】
聖女の救済
聖女の救済 (文春文庫)

聖女の救済の評価: 3.87/5点 レビュー 309件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.87pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全211件 181~200 10/11ページ
No.31:
(4pt)

安定感のある面白さです

ガリレオシリーズでは珍しい長編です。
長編なのでガリレオこと湯川は120ページほど読まないと出てきません。湯川の活躍が早く見たい人はガリレオの苦悩を読むといいでしょう。
草薙と内海のそれぞれの視点の捜査と湯川の頭脳が相まって事件の真相がだんだん分かっていく展開は実に面白いです。聖女の救済というタイトルも読後になるほどと思うでしょう。
ガリレオシリーズを始めて読む人でも前の作品を読まないと内容が分からないということはないので安心してください。
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.30:
(4pt)

嗚咽までにはいかなかったけど

いつもの様に引き込まれる作品。ぐいっと夢中となって読みました。
ただ、「容疑者Xの献身」を読んで嗚咽がでるほど号泣して、映画で見てまた号泣したので
そこまでの感動はなかったかな。
そこまでの愛はなかったなぁと思いました。
ただ、普段自分が物事を論理的に考えるってどういうことだろという
観点で読んでも面白いなという作品でした。
聖女の救済 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.29:
(4pt)

安定感のある面白さです

ガリレオシリーズでは珍しい長編です。
長編なのでガリレオこと湯川は120ページほど読まないと出てきません。湯川の活躍が早く見たい人はガリレオの苦悩を読むといいでしょう。
草薙と内海のそれぞれの視点の捜査と湯川の頭脳が相まって事件の真相がだんだん分かっていく展開は実に面白いです。聖女の救済というタイトルも読後になるほどと思うでしょう。

ガリレオシリーズを始めて読む人でも前の作品を読まないと内容が分からないということはないので安心してください。
聖女の救済 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.28:
(4pt)

正直………ありかな?

いつものように短時間で読み終わりました。読者を最後まで引きつけるストーリーテリングは感心です。 肝心の本文ですが、正直……ありかな?っと首を傾げざる得ない気もします。 容疑者が少ない上に犯人も目星が付く。まさかまさか……っと思っていたらそのまさかで少し残念。もう少し容疑者増やせなかったのかな?って感じです。 トリックに関しては確かにすごいです。これを解明したガリレオ先生にも感嘆します(笑)確かにトリックを使う上での人物像や性格などをしっかり描いていますが……。もし万が一という場合、犯人はどうしたのだろうっと思いました。これはトリックに繋がるので詳しく書けませんが、少し大胆過ぎかなって感じです。 どんでん返しも特にないし、伏線もだいたいわかるし、物足りない感じもしました。 しかし、こんなトリックを作り上げて、それを論理的に解明出来るところは素晴らしいと思います。よくやったって感じです。 トリック以外は……東野圭吾の作品の中でも、中ぐらいだと思います。
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.27:
(4pt)

嗚咽までにはいかなかったけど

いつもの様に引き込まれる作品。ぐいっと夢中となって読みました。
ただ、「容疑者Xの献身」を読んで嗚咽がでるほど号泣して、映画で見てまた号泣したので
そこまでの感動はなかったかな。
そこまでの愛はなかったなぁと思いました。
ただ、普段自分が物事を論理的に考えるってどういうことだろという
観点で読んでも面白いなという作品でした。
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.26:
(5pt)

新しい東野ファンも古くからの東野ファンも納得

もはや余計な論評はいらない名作です。容疑者Xでは完全犯罪をもくろんだ容疑者は男性でしたが、今度は女性。
しかもその容疑者に草薙刑事が惹かれてていく・・・。
トリックもすごいのだが、それだけではなく、更に深い人間ドラマが事件の陰にある。
そして最後に救済の意味が。
読み終わった後に更に読み返しても面白いミステリーなんてそうはありません。
なお、本書の中には本当に福山雅治が登場します(笑)。
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4167110148
No.25:
(4pt)

正直………ありかな?

いつものように短時間で読み終わりました。読者を最後まで引きつけるストーリーテリングは感心です。

肝心の本文ですが、正直……ありかな?っと首を傾げざる得ない気もします。

容疑者が少ない上に犯人も目星が付く。まさかまさか……っと思っていたらそのまさかで少し残念。もう少し容疑者増やせなかったのかな?って感じです。

トリックに関しては確かにすごいです。これを解明したガリレオ先生にも感嘆します(笑)

確かにトリックを使う上での人物像や性格などをしっかり描いていますが……。もし万が一という場合、犯人はどうしたのだろうっと思いました。
これはトリックに繋がるので詳しく書けませんが、少し大胆過ぎかなって感じです。

どんでん返しも特にないし、伏線もだいたいわかるし、物足りない感じもしました。

しかし、こんなトリックを作り上げて、それを論理的に解明出来るところは素晴らしいと思います。よくやったって感じです。

トリック以外は……東野圭吾の作品の中でも、中ぐらいだと思います。
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4167110148
No.24:
(5pt)

新しい東野ファンも古くからの東野ファンも納得

もはや余計な論評はいらない名作です。容疑者Xでは完全犯罪をもくろんだ容疑者は男性でしたが、今度は女性。
しかもその容疑者に草薙刑事が惹かれてていく・・・。
トリックもすごいのだが、それだけではなく、更に深い人間ドラマが事件の陰にある。
そして最後に救済の意味が。
読み終わった後に更に読み返しても面白いミステリーなんてそうはありません。
なお、本書の中には本当に福山雅治が登場します(笑)。
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4163276106
No.23:
(4pt)

実に面白い、よくできた作品

まず同時発売された「ガリレオの苦悩」から読んでください。
まず、「容疑者Xの献身」まででは登場しなかった内海薫がでてきます。
「聖女の救済」から登場、というのは順番が違いますので。

もっと言うと「ガリレオの苦悩」の最初の作品「落下る」が「容疑者Xの献身」の続編
(時間軸的にも発表的にも)になり、彼がまた警察の協力をする話となり、「聖女の救済」が
その後になります(連載が2006年11月〜2008年4月まで)。ただ、小説の中に出てくる「内海刑事」
とTVの「内海刑事」はキャラクターが全然違いますけどね(まぁ、当たり前ですが)。

「聖女の救済」は、まぁ「容疑者Xの献身」と比較してしまうのは少し酷なのかもしれませんが、
とてもよく出来たパズルをうまく積み上げ、組み合わせた作品だと想います。
すごく面白い。ただ、読み進むうちに色々なキーワードが終息の「収束」に向かって想像できてしまった所
(その意味で最後のほうはあぁ、という感じだっただが)私には少し残念ではあったが、
そんな事は取るに足りないと思っている。本当に面白い作品であるのは間違いないし、やはりよく「出来て」いる。
まぁ、この作品は映画というよりもTVシリーズの方がいいのかなぁ、という気がします。
それぐらい何話かに分かれて場面転換できるような構成であり、映像化されても普通な展開になっているような気がします。

また、「容疑者Xの献身」は主人公(笑)石神とは元同じ大学にいた事もあり、知り合いだからこそ直接的な話をしていたのに対し、この作品では草薙・内海が基本的に動く事で、湯川は間接的な動きで「手助け」をしているにすぎない(もちろん核心は当然彼が持つのだが)。
そういう意味でも「容疑者」を経た次の続編がこうなる、というのも「実に面白い」。

まだまだ東野圭吾氏の「ガリレオシリーズ」は飽きそうにもない。

なお、物語の中に、今までの本を読んでいたり、映画やTVを見ていた人には、にやっ、とするような「遊び」が含まれているのも、さすがの続編、という感じです。
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4167110148
No.22:
(4pt)

実に面白い、よくできた作品

まず同時発売された「ガリレオの苦悩」から読んでください。
まず、「容疑者Xの献身」まででは登場しなかった内海薫がでてきます。
「聖女の救済」から登場、というのは順番が違いますので。
もっと言うと「ガリレオの苦悩」の最初の作品「落下る」が「容疑者Xの献身」の続編
(時間軸的にも発表的にも)になり、彼がまた警察の協力をする話となり、「聖女の救済」が
その後になります(連載が2006年11月〜2008年4月まで)。ただ、小説の中に出てくる「内海刑事」
とTVの「内海刑事」はキャラクターが全然違いますけどね(まぁ、当たり前ですが)。
「聖女の救済」は、まぁ「容疑者Xの献身」と比較してしまうのは少し酷なのかもしれませんが、
とてもよく出来たパズルをうまく積み上げ、組み合わせた作品だと想います。
すごく面白い。ただ、読み進むうちに色々なキーワードが終息の「収束」に向かって想像できてしまった所
(その意味で最後のほうはあぁ、という感じだっただが)私には少し残念ではあったが、
そんな事は取るに足りないと思っている。本当に面白い作品であるのは間違いないし、やはりよく「出来て」いる。
まぁ、この作品は映画というよりもTVシリーズの方がいいのかなぁ、という気がします。
それぐらい何話かに分かれて場面転換できるような構成であり、映像化されても普通な展開になっているような気がします。
また、「容疑者Xの献身」は主人公(笑)石神とは元同じ大学にいた事もあり、知り合いだからこそ直接的な話をしていたのに対し、この作品では草薙・内海が基本的に動く事で、湯川は間接的な動きで「手助け」をしているにすぎない(もちろん核心は当然彼が持つのだが)。
そういう意味でも「容疑者」を経た次の続編がこうなる、というのも「実に面白い」。
まだまだ東野圭吾氏の「ガリレオシリーズ」は飽きそうにもない。
なお、物語の中に、今までの本を読んでいたり、映画やTVを見ていた人には、にやっ、とするような「遊び」が含まれているのも、さすがの続編、という感じです。
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No.21:
(5pt)

タイトルに深く溺れる

 ガリレオシリーズの2冊目の長編。
 この長編のために内海という刑事は登場したんだなと必然性を感じました(ちなみに、内海刑事登場は「ガリレオの苦悩」1話。しかも、ドラマより発表は前です。この短編があったからこそ、ドラマの内海が登場したんだなと思います)。内海刑事が女性であることというのが、大切な要素なんですね。
 ガリレオシリーズはキャラクターがしっかり認知されている分、読みやすさにつながっています。ちなみに、短編もののように、トリックが科学的で何をいっているのか難しくてわかりづらいということはないかと思います。難しい用語も多少出てきますが、気にしなくても大丈夫です。
 他の人も書いていますが、タイトルの意味がわかったとき、その深さに溺れます。この深さがこの作品のポイントですね。
 ドラマを見たことない人、容疑者X読んでない人でも、読めます。うなってください。
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
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No.20:
(5pt)

読み返すと完成度の高さがより明らかに

帯に書かれたあらすじを読むと、今回の事件は毒殺。地味そうな題材だなと思ったが、読み始めると、東野さんお得意の緻密な推理ドラマが展開され、スリリングな展開に目が離せなくなってしまう。東野作品だからと言ってなんでもかんでも星5つにするつもりはないが、これは良く出来てると思った。一見、安っぽいサスペンスドラマのようなネタを、これだけ重層的に展開させていくのは、東野ミステリの真骨頂といえる。

 「容疑者Xの献身」とはまったく別の事件なので、物語上、特に関連性があるわけでもないが、トリックと犯人の心情、動機がうまく結びついてる点は同様で感心させられる。また「容疑者〜」では男の献身的愛情を描いたのに対し、今回は女の献身的愛情が軸となり、それが事件の真相に収束していくのには唸った。

 「容疑者Xの献身」では本格論争なるものが巻き起こったらしいが、今回はどうなんだろうと思い、読み終わった後にもう一度重要な点に絞って読み直してみた。率直にいうと、今回は衝撃度は若干負けるものの、完成度はこちらのほうが高いような気がする。複雑で、かつ論理的に組み立てられた話なので、もしかしたらあまり一般受けしないかもしれないが、ここ最近の氏の作品の中では、かなり満足した。

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No.19:
(4pt)

実に面白い!

読みはじめて1日で読み終わるほど凄く引き込まれる感じがして、気が付いたら何時間も読んでいるという感じでした。

草薙刑事は大丈夫か?と思いながら少しハラハラしながら、会話のやり取りや徐々に明らかになっていく事件に一喜一憂して楽しめました。

素晴らしい作品である事は確かですが、もう少し湯川教授が出て来て、派手目な仕掛けだと良かったかな?と思いました。
ただ単に湯川教授のシーンが読みたいって話なんですがね(^_^;)
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No.18:
(5pt)

タイトルに深く溺れる

ガリレオシリーズの2冊目の長編。
 この長編のために内海という刑事は登場したんだなと必然性を感じました(ちなみに、内海刑事登場は「ガリレオの苦悩」1話。しかも、ドラマより発表は前です。この短編があったからこそ、ドラマの内海が登場したんだなと思います)。内海刑事が女性であることというのが、大切な要素なんですね。
 ガリレオシリーズはキャラクターがしっかり認知されている分、読みやすさにつながっています。ちなみに、短編もののように、トリックが科学的で何をいっているのか難しくてわかりづらいということはないかと思います。難しい用語も多少出てきますが、気にしなくても大丈夫です。
 他の人も書いていますが、タイトルの意味がわかったとき、その深さに溺れます。この深さがこの作品のポイントですね。
 ドラマを見たことない人、容疑者X読んでない人でも、読めます。うなってください。
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No.17:
(5pt)

ぜひ、ガリレオファンの方読んでください♪

長編で、読後達成感があります。
読み終わると「聖女の救済」のタイトルに感動します。
湯川・草薙・内海がバランスよく登場して、どの登場人物のファンでも
楽しめると思います。
特に草薙は「恋」が絡みますので、草薙ファンはドキドキかもしれません。
容疑者Xの献身を読んだときのような「うるうる」は無かったのですが、
東野さんのトリックの作りが好き!という方には楽しめると思います☆
いつもいつも、最後の数ページで「そうか・・・」とずっしりきます。
こちらもドラマや映画で映像化されたらいいのに〜と思いました(^^)
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
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No.16:
(5pt)

裏切りません!

本の内容は書きません。
なぜなら、楽しんで読んでもらいたいからです。
東野圭吾さんは今回も裏切りませんでした!
もう続きが気になって、気になって
私は一日で読んでしまいました〜!
それほどのモノです!
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.15:
(4pt)

語りたいけど語れない面白さ

ガリレオシリーズの最新作。東野圭吾と言えば、私なんかは加賀恭一郎シリーズの方がピンと来るが、今やこのガリレオシリーズはTVの影響も有ってすごい人気だ。「探偵ガリレオ」や「予知夢」が出たばかりの頃は、まだ知る人ぞ知るシリーズだったのだが。
そしてガリレオシリーズは現在公開中の映画「容疑者Xの献身」のヒットによって名実共に東野圭吾の代表作になった。それにしてもこのタイミングで小説を刊行するとは間違いなく確信犯だ。
さて肝心な中身だが、最近の東野作品には「大作なんだけど佳作」「力作なんだけど重厚さに欠ける」という内容が比較的多く、内心どうかなと思っていたが、読んでみてその不安は一掃した。
読み出したらどの場所でもやめることが出来ず、気づくと2時間で読破していた。
話はさすがよく練られており、まとまっている。今回から新キャラ「内海薫刑事」が登場するが前面に出すぎず、草薙、湯川と見事なトライアングルで活躍し、本作を引き立てている。
個人的には、今までのガリレオシリーズは警察側のキャラクターが物足りなかったので、いいスパイスが加わったという印象だ。加えてドラマの影響か小説版の湯川も福山バージョンに近づいているようでキャラクターが良い意味で明確になっているようにも感じられた。
本作は、ドラマや映画からハマった人も、昔からの東野ファンも裏切らない良作といえるだろう。
それにしてもこれだけ売れっ子になってもなお高いクオリティーを保てる東野圭吾は凄いと思う。
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.14:
(5pt)

一気読みよみでした!

聖女の救済というタイトルを最初に聞いた時の予想していた内容と、読み終わった後の感じは全く違いました。東野先生!こういうのを待っていたんです!でも他の方のレビューにも在る様に、うまく表すことができません。でも個人的な意見としては、「容疑者Xの献身」よりこちらの方が好きです。ただ小説の中の内海薫や、草薙はドラマのイメージありきで執筆されたのかな?という印象です。でも今回の作品では、草薙の人間性や内面を知る事ができました。前の晩に「ガリレオの苦悩」を一気読みし、そしてこれも一気読み・・・いい作品を読む事ができて嬉しい半面、楽しみが無くなったので寂しい感じがします。もう一度ゆっくりじっくり読む事にします。東野圭吾、最高です!!!
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.13:
(5pt)

読み返すと完成度の高さがより明らかに

帯に書かれたあらすじを読むと、今回の事件は毒殺。地味そうな題材だなと思ったが、読み始めると、東野さんお得意の緻密な推理ドラマが展開され、スリリングな展開に目が離せなくなってしまう。東野作品だからと言ってなんでもかんでも星5つにするつもりはないが、これは良く出来てると思った。一見、安っぽいサスペンスドラマのようなネタを、これだけ重層的に展開させていくのは、東野ミステリの真骨頂といえる。
 「容疑者Xの献身」とはまったく別の事件なので、物語上、特に関連性があるわけでもないが、トリックと犯人の心情、動機がうまく結びついてる点は同様で感心させられる。また「容疑者〜」では男の献身的愛情を描いたのに対し、今回は女の献身的愛情が軸となり、それが事件の真相に収束していくのには唸った。
 「容疑者Xの献身」では本格論争なるものが巻き起こったらしいが、今回はどうなんだろうと思い、読み終わった後にもう一度重要な点に絞って読み直してみた。率直にいうと、今回は衝撃度は若干負けるものの、完成度はこちらのほうが高いような気がする。複雑で、かつ論理的に組み立てられた話なので、もしかしたらあまり一般受けしないかもしれないが、ここ最近の氏の作品の中では、かなり満足した。
 
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
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No.12:
(4pt)

実に面白い!

読みはじめて1日で読み終わるほど凄く引き込まれる感じがして、気が付いたら何時間も読んでいるという感じでした。草薙刑事は大丈夫か?と思いながら少しハラハラしながら、会話のやり取りや徐々に明らかになっていく事件に一喜一憂して楽しめました。素晴らしい作品である事は確かですが、もう少し湯川教授が出て来て、派手目な仕掛けだと良かったかな?と思いました。ただ単に湯川教授のシーンが読みたいって話なんですがね(^_^;)
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