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悪意
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悪意の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全189件 81~100 5/10ページ
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いや〜、やられましたね。 このやられた感は、ぜひ多くの人に味わってもらいたい。 そう思わせる作品でした。 とても爽快で清々しいほどのやられた感を味わえるでしょう。 東野作品は、五本程読みましたが、この作品が私の中では群を抜いています。 | ||||
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ミステリー作品で早々と犯人逮捕という展開に驚いた。 しかし、ここからが面白い。 読みながら自分が想像していた事が見事に裏切られ、最後の最後まで本当の「動機」を知ることができなかった。 犯人捜しではなく「動機」探しというあらたな展開はものすごく面白いものだった。 | ||||
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この作品の醍醐味は、後半部分からです。 犯人は、ミステリー好きならば 最初の段階ですぐに わかってしまうのですが、「動機」がわからない。 ミステリーに最も大切な「動機」がわからないから 読んでる方も、気持ちが悪くてスッキリしないまま、ストーリーは 色々と転がって進んで行きます。 ●事件の章 ●疑惑の章 ●解決の章 ●追求の章 ●告白の章 ●過去の章ーその1 ●過去の章ーその2 ●過去の章ーその3 ●真実の章 それぞれが、犯人の手記や加賀恭一郎の記録や独白などによって 綴られて行き、過去の章あたりから 読者も「ん?」という 展開に変化していきます。 早くからその展開に気付く方もおられるでしょうが 私は、すっかりと題名のことを忘れて読みふけっておりました。 読み終えてから、表紙を見て 題名を再度確認し 改めて「あぁ!成る程」と妙に納得が出来ました。 「悪意」とは、表面ではわからない、根深く、底知れないものなのだと 思い知らされる作品です。 | ||||
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読み終えた後、あらためて本を閉じて表紙を見たら、「白い背景に黒い悪意の文字、そしてシャドウの効果」。これは、良いデザインだと思いました。 潔白そうに見えて、実は悪意という人間の闇がたしかに見え隠れしている、そこに救いようのない心の影がどんどん広がっていく、という本の内容のイメージとぴったりです。 読み終えてから表紙を見直すのも、楽しいですね。 東野さんの本の中で一番好きです。 筋にリアリティがあるので、結末がとってつけたような不自然感はなく、逆に衝撃的だけど、よくよく考えたら必然だったのかと考えさせられます。 東野さんの本で、どれから読もうかと迷って、この本を手に取ったのは幸運でした。 不自然なトリックが苦手で、ロジックとリアリティ重視で、人間の業というか性悪説的なものを読むのが好きな方にはおすすめかも。 | ||||
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殺人動機を積極的に作り自ら捜査を受ける積極性を描いた点が新鮮で面白い。これまでになかった作風だけに興味を抱いた。一般文学337作品目の感想。2011/02/20 | ||||
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こういうチャレンジな作品、好きです。 全てがレポート感覚で進んでいくのであらゆる視点から 観察していくところがこの作品のミソではないでしょうか。 作品の約半分でいきなり事件は終息を迎えるのですが そこからが俄然おもしろくなります。 犯人のちょっとした文章表現から加賀はいろんな推察をしていくことになるのですが その追い込み方がいい。 いかにも加賀恭一郎です。 これは東野圭吾作品の中でも傑作に入ると思いますよ。 また加賀がなぜ教師を辞め、刑事になったのかを知るエピソードと 絡めてあるところも見所です。 | ||||
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今までの加賀シリーズとは違い、手記という形で話が進行していく。 そして、タイトルの悪意の意味。読み進めて、人を貶めるって怖いと思ったところで、最後の大どんでん返しでやられたと思った。 と、同時に本当に人の「悪意」って怖いと思った。 ただ、生理的に合わないとかムカつくとか・・・ そんなことがとても怖く感じた。 | ||||
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人気作家、日高邦彦が仕事場で殺された。それを最初に発見したのは妻の理恵と、被害者の友人である野々口修の二人。ところが野々口はこの事件の一部始終を文章にして残す事にするという。実は彼も作家なのだった、見上げた(?)作家根性である。一体作家を殺したのは誰か、そしてそれはなぜか? 本作の特徴のひとつは、いわいる地の文がないという事です章ごとに野々口修が書いた手記と、加賀刑事が書いた事件記録が交互に配置されている構成で読者は二人の視点を通して徐々に事件の真相に近づいていく仕組みになってます圧倒的な構成力に驚かされる事うけあいの悪意、禍々しい題からイメージされるようなネガティブ成分はほとんど含まれていませんのでタイトルで敬遠している方もぜひ読んでください。まだ読んでいない全ての人におすすめします。 | ||||
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遊び心がありました。 文章を使っての誘導に自信があったのは、この小説の犯人であり、この小説の作者自身。 作家なんだから当たり前といえば、それまでだけれど。。 単に自分の考えを書き綴ることを超えて、自分が書いたものを読んだ人の反応を想定してる。そのちょっといやらしいおもしろさを知ってる。 交錯してゆく登場人物の手記を読みながら、この描き方に何が隠されているのだろう?と好奇心をそそられました。 一瞬ぎょっとするタイトルな割に、手記を書く二人の力関係は程よく、テンポよく読めました。 | ||||
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天才だ! 全てを読み終えたとき感嘆した! 仕組まれたトリックが明らかになっていく過程は驚きの連続。 取り付かれるように読み進めてしまった。 それにしても、この「悪意」というタイトル。 深層心理にまで迫るものだ。 途中、単なる表層意識的な”悪意”かと思ったが、そうではない。 「恩を受けたが故に恨む」とは、鋭い。 卑屈、狭量な人間にある怖さ。 そうであればこそ、殺された日高が可哀想でもある。 感動や悲哀よりも、”驚き”の連続の会心作だ! 文句なしに面白い! ※加賀恭一郎シリ−ズ読了2作目。 ガリレオシリーズが好きだが、こちらもいい。 東野圭吾の人間観は深いと思います。 | ||||
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読みながらこういうことなのかなと多少推理しながら読んでいた。 残り数十ページのところまではなかなか面白い小説だな、でもありきたりといえばありきたりな内容だったな。など考えていると最後に話は全く予想していない方向に。 東野圭吾さんの小説は初めて見るが小説ってすごい!と思う本だった。何が本当で何が嘘なのか。分かっているようで全く分かっていない。数字に騙されるな!という言葉は聞いたことがあるが、この本は言葉に騙されるな!と教えてくれた。 | ||||
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東野圭吾さん作品の大ファンで、彼の作品はほとんど読んでいます。 「悪意」も、非常に読み応えのあるよい作品でした。 ただ、一点だけ・・・。(以下ネタばれ) 私たち読者も、加賀刑事と同様、猫殺しのエピソードにて、偽りの被害者の人間像を思い浮かべてしまったせいで、まんまと東野圭吾の術にはまってしまい、それがこの作品の魅力となっていると考えますが、しかし、この被害者は本当はどのような人間だったのでしょう? 最後の章にて少しだけその説明はありますが、それだけでは、被害者の人間性をくつがえすには少しパワーが足りないように思います。 もう少し被害者の本来の人間性を示すエピソードも入れてよかったのでは?そうでないと、この被害者が少し気の毒では?と思ったので、本当であれば星5つだったのですが、星4つで! | ||||
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東野圭吾の短編集『探偵倶楽部』を読んで、とても面白かったので、長編の『悪意』を次に読んで見ました。タイトル通りそのままなのですが、何重にも謎が重なっていて読者を圧倒させます。とある売れっ子作家の殺人事件のミステリーなのですが、事件が解決したと思ったら、実は別の糸口があって…の繰り返し。事件の根底にあったのは、高校時代の「いじめ」でした。ネタバレになりますが、かつていじめていた同級生に作家として先を越されたコンプレックスが、動機でした。そして、作者は「人の第一印象」を巧みに使って、私たち読者を翻弄します。秋の夜長に一読の価値ありです。 | ||||
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これは一つの殺人事件を解明する物語だ。 もちろん、悪者は犯人だ。 だが、本書は最終章まで、犯人よりも殺された被害者の方が悪者に感じられるように書かれている。 はじめは卑怯で嫌な奴だという程度だが、 中盤からは本当に最低で極悪非道な、殺されても仕方ないと思えるぐらいの描写がされている。 そして加賀刑事の推理も、どんどん深くなってゆく。 死亡推定時刻から手書きのノート、写真、過去の章‥。 刑事の疑問や推理の仮説が交互に明かされ、真相を知った気になってしまう。 それが犯人本人による手記だとわかっていながら、「そうだったのか!」「やっぱり!」と 騙されてしまう。何故か。 それは犯人より被害者に対して、良くない印象を受けてしまっているからだ。 読み終えた方はお解りだろうが、最初の猫の下りだ。 読者に対して悪意を植え付ける作者からはある意味、プロとしての悪意を感じる。 本当の真相を読み終えたとき、淡々としながらも奥深く陰鬱な悪意の存在に感服する。 東野圭吾はもはや人情作家やエンターテイメント作家だという意見もあるが、 やはり一流のミステリ作家だと頷ける作品だ。 | ||||
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殺された作家の友人の手記と,刑事の視点からの回想・独白という形で進むミステリー. 犯人の仕掛けたトリックは次々と明らかになって,中盤あたりで犯人が捕まってしまい おいおいまだこんなに残ってるよ??と困惑してしまった. しかし,次第に明らかになっていく加害者と被害者の人間像から 事件の真相にたどり着く. 通常のトリックは犯行を隠したり,自分が捕まらないために考えるものだが, 本作品ではそうではない. 他者を貶めるためにトリックを考案し,それに膨大な時間と労力を費やす. そのあまりにも大きな負のエネルギーに寒気がする. そこにあるのは怨恨とか憎悪といった因果関係のはっきりした感情ではなく 悪意としか表現のしようのないドス黒い感情である. 東野作品ではテーマ性,文学性においてはピカイチの一作. | ||||
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最初に言っておきます。 レビューなど読まずに「悪意」を読んで下さい!!! この作品は「仕掛け」を知ってしまっては魅力が半減してしまいます。 この本に対する予備知識は無ければ無いだけ良いでしょう。 ですので私はなるべく内容に触れません。 (本当は色々語りたいのですが…) ただひとつ、悲しく、切ない雰囲気の作品である事だけは書いておきます。 ですので、明るい作品が好きな人にはオススメしません。 今まで面倒くささから本をあまり読んでこなかった私ですが、 こんなにも面白いものもあったのか!と 頭をぶん殴られたような衝撃を受けました。 これを期に他の東野圭吾作品も読んでみようと思います。 それだけの「引力」がありました。 とにかく、面白かったです。 | ||||
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東野作品はよく読んでいますが、読むのが2度目のこの作品。 やっぱり上手にできています。 「悪意」だなと最後は納得! 悪意のある人とかかわりあいたくないものだし 悪意ほど醜いものはないなというのが学べる本。 文章とミステリーのうまさを読みたいと思った時に 何度でも読める本! | ||||
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東野作品の中でも、私にとってはかなり上位にランクインしている作品。 犯人と加賀刑事が、交互に事件の真相を語っていく斬新さに驚きました。 更に「そうなのか・・・」と思っていると、次々に物語が違う方向に展開 していき、読み続けずにはいられない。でもとにかく何だか怖い。 その怖さが、最後にはっきりした時、「さすが東野圭吾!」と唸ってしまい 人間が本能的に持っているであろう「悪意」について、ずっと考えてしまい ました。時々、自分の悪意に気づく瞬間、怖いなと思います。 | ||||
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「白夜行」につながる、と書きましたが、シナリオ上は何ら接点はありません(笑)。 まったく本音を語らない登場人物の心をどうやって読み解くか、 という本作のアプローチ方法が、なるほどこれで東野さんはこの後に「白夜行」書くことになったのかと考えさせられます。 最初に読んだ高校時代の時はラストに納得がいかなかったのですが、 年取ってから読んでみると、人間の心の奥に誰も一度は感じたことのある「悪意」がリアルに描かれていると感じます。 今の東野さんには無い作風ですが、ミステリー好きなら是非! 「秘密」「白夜行」と同じ時代の傑作です。 | ||||
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テンポが非常によくストレスなく軽快に読めました。 やや後出しジャンケンの感も否めないのですが、犯人のトリックの巧妙さと緻密さ、東野圭吾の構成力には 唸りました。他作品とは全く異なる手法で描かれており新鮮です。 加賀恭一郎シリーズは初めて読みましたが、ほかの作品も気になります。 | ||||
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