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悪意
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悪意の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全189件 61~80 4/10ページ
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最終盤に明らかにされる動機が非常に興味深い 皮肉にも善意が生んでしまった悪意 この作者の仕掛けのうまさ凄さは皆さんが語られている通りで、ただただ凄いの一言 私は一見するとしょうもないとも言えてしまうこの動機に いたく感銘すると同時にほんの少しの恐怖を覚えた そこに人間の本質を見た気がしたから 残忍な描写がないので非常に読みやすいですよ、強くオススメします | ||||
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登場人物の手記等の記録書によってストーリーが展開していくという書き方により、登場人物に感情移入し易く、 なぜ人が人を殺すのかを考えさせられます。 | ||||
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仲良くしている新聞記者の方が薦められていた小説を読みました。人気作家の殺人事件の動機を探る展開が続き、興味深く読みました。 (以下、ネタばれです) この小説を薦めてくれた方によると「文章って、やっぱり怖いよね。記者として痛感した。」というものでした。実際に読んでみて、自分も同じような印象を持ちました。 印象にのこったのは、次の3つです。 '(1)教員をやめた理由とこの事件のシンクロ 主人公の加賀恭一郎さんが、「教員を辞めた理由」と「この事件の真相」ということが、東野圭吾さんが書きたかったポイントだと思います。 その観点から考えると、ある意味、世の中には「気に食わない」とか、「なんとなく」とか、「太陽がまぶしかったから(カミュ)」という、さしたる理由なく悪事を働く人がいるということもありますが、それを助長するのは「性善説」を信じて対応した善意の人というところも訴えたいのだと感じます。 そうした意味で、自分のしたことにより、かえって悪しき展開をもたらしたということを人生最大の汚点として教員を辞めたところに、主人公の矜持を感じます。 '(2)真相を追求することの難しさ 「ほんとのところ、どうなんだろう」という好奇心を、最後まで追求することは難しいと感じました。というのは、それなりに「論理的」であれば、真相はどうあれ、よいと考える傾向があるからです。 例えば、「火のないところに煙はたたぬ」という難しさです。 お付き合いしている女性がいて、Facebookか何かで別の女性に「昨日は、朝までありがとうございました」というようなコメントをみて、「朝まで女性と飲んで、何もなかったわけない」という想像をすることは、何となく理解できます。 でも、朝まで飲んだこと=女性とやましいことをしていた、という因果関係はないこともあります。 そこで真相に迫ることで、「見たくない現実をみる」こともあるし、「まったくの誤解だった」ということもありえます。 どこまでも追求するかどうか、ということも、その人の生き方なんだな、と思いました。そして、そのような誤解をさせないようにすることも重要なんだと思います。 '(3)判断を人に委ねる危険 友人の記者がコメントしたとおり、「文章って怖い」です。 その文章や記録をみて、「この人って、こんなところがあるんだ」と良くも悪くも判断する人もいるからです。そうした危険がある、という前提で文章を書く、というのは、相当難しいです。 当然、誤解も生じるので、そこで'Aにあるように、ほんとうに大切なことについては真相をしっかりと確かめて、自分で判断することが大切なんだな、と思います。 | ||||
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予想していなかったストーリー展開で最後まで一気に読みました。 新参者のドラマでこのシリーズを知りましたがこの作品もドラマ化してほしいですね! | ||||
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久しぶりに昔の東野作品を読みました。 いまや、こんなに大人気になるとも知らなかった加賀刑事ものです。 私が最初に加賀刑事に出会った作品は『どちらかが彼女を殺した』でした。その頃はこの加賀刑事が阿部寛のハマり役になることになるとは知らず。 今回、昔の阿部寛イメージになる前の加賀刑事に阿部寛を重ねて読むと言う不思議な感じを覚えました。 閑話休題 これは、あまり語るとネタバレになるので気をつけなければなりません。 ひとつだけ言えるのは、加賀刑事が検証している事実と、物語として作中作になっているところを気をつけて読めば、もしかしたら?真実に辿り着ける? | ||||
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初め、主人公の友人が殺害される。加賀刑事の推理によって前半部分で犯人は明らかになるのですが、犯人はある目的のため頑なに本当の動機を隠し、それを悟られないように偽物の動機を用意しました。なぜ犯行ではなく動機を隠蔽するのだろうか? それが本書の肝であり、そこに人の長年にわたって潜んでいた悪意が感じ取れました。 本書は読者に話しの展開を読ませない、また読者の予想を巧みに裏切ることが多々あり、最後まで飽きることなく読めました。最後はああそうだったのか!と納得して読み終えることができます。 すぐに読めるのでおススメの一冊です。 | ||||
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既読の東野圭吾作品の中で一番凝った伏線だと思いました。 ミスリードが巧い。 加賀も言ってましたが、例のくだりで日村の人物像が定着してしまいました。 やられましたね。 何より、裏表紙の通りホワイダニットの秀作、うなづけます。 | ||||
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筆者らしい独特の味のある物語です。 犯人や犯行手段は早く明らかになりますが、探偵役の刑事は納得できない。特にその動機が。 後の容疑者Xの献身が彷彿される好著です | ||||
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先入観をうまく使った作者のトリックにやられました。 手記という形がメインなので、登場人物のダイナミックな動きや 場面の様子などを想像する楽しみが少ないので星4つ。 それでも、話の面白さは特筆に値します。 登場してくる加賀刑事の粘り強さには感心させられます。 納得するまで取材し、丁寧に事実を確認していき 矛盾点を説明するための合理的な解釈を積み上げていく過程には さすが元エンジニアと唸ってしまいます。 | ||||
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著者の作品に初めて接したのは、1985年のこと。 その年の江戸川乱歩賞受賞作「放課後」を読み、青春ミステリの新人登場、という印象を抱きました。 その後、次第に作風を変えていった著者の作品について、私は熱心な読者ではないのですが、ミステリのランキングでは早くから顔を出していたので、代表作になりそうな作品は読んでいるつもりです。 しかし、本作品は全くノーマークだったところ、なかなか評価が高いようでしたので、手に取ってみることに。 本作品は1996年発表とのことで、デビューから10年を過ぎたあたりで書かれたもの。 「悪意」という題名を掲げているとおり、誰が犯人か(フー・ダニット)、ということよりも、動機は何なのか(ホワイ・ダニット)、を主眼とした作品です。 著者は、2005年発表の「容疑者Xの献身」で直木賞を受賞していますが、本作品はそこに繋がるテーマを感じさせるものでした。 それは、真相が明らかになることにより、事件に関わった人物の「深層心理」も明らかになるという手法で、「最後にそれまで隠されていたことが明らかになる」というミステリの特色を最大限に活かしたものと評価している部分です。 ただ、残念であったのは、この作品のひとつの評価点であると思われる「意外な結末」に特別驚きがなかったこと。 これは巡り合わせの問題でしょう。 発表当時に読んでいればともかく、多くの推理作家により次々と高品質な作品が発表されている昨今、本作品の終わりから四章目で示される「解決へのヒント」は「やさしい」部類に入るものでないか…というのが率直な感想です。 「容疑者Xへの献身」の巧妙さに至る発展途上の段階の作品と言えるのではないでしょうか。 | ||||
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東野圭吾氏の加賀刑事シリーズの一編だが、本作はいわゆる犯人捜しやどういうトリックを使ったかという要素よりも徹底して犯行動機にこだわっているのが特徴。手記形式で動機を追及していく形式は下手な作家がやると単調なものになりがちだが、本作は最後に動機が明かされた際のそれまでの構築していた世界観が一変していまうような衝撃性は見事の一言。 本作は後の「容疑者Xの献身」と構造が同一で、容疑者Xが善意をモチーフにしているのに対して本作は悪意をモチーフにしていると言える。個人的には世評の高い「容疑者Xの献身」を遥かに凌ぐ出来だと思う。東野圭吾全作品中でも屈指の出来を誇っていると思われ、これを氏の最高傑作に挙げる人も多いのではないかと思われる。 | ||||
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どんでん返し。これが前期東野作品を説明する代表句だと思います。 こんな有名作家の著作に対して失礼を承知で言わせて頂くと、東野作品は大きく前期、後期に分かれると思います (ここまで来ると初期中期後期かもしれませんが)。つまり、あの頃僕らはあほでした、を含み、この悪意で完成する初期と、それ以降です。 つまり、全体に学生っぽさが残り、舞台が比較的学校やら、卒業後の人生やら、なじみやすい。トリックに執着する。一部では完全にそのトリックに酔ってしまう。そんなところがみられた前期。この悪意が代表作だと思います。 内田康夫さんなんかもそうだと思います。徐々に登場人物に困る、と言うより自分を参加させないと間が持たない。クリスティもそうですよね。作家が登場すると聞いた瞬間、とうとう東野圭吾もこうなったかと。そういう思いがよぎりました。つまり、学生時代ネタ、就職がらみネタ、刑事シリーズがなくなったかと。 一人称で語られる物語は、むしろ哀れさ、理不尽さを印象付けます。 最後のこれこそどんでん返しは、ものの見事にはまります。こういう風にひっくり返すかと。しかもこんな風に。 先ほどの、ネタ詰まり予感すらも利用された感じでした。 これは、東野圭吾作品の真骨頂とも言える作品だと思います。それ以後の作品も一通り目を通していますし、それぞれに面白いと思います。しかし、残念ながらオリジナリティーとか本当の意味でのトリックの東野圭吾らしさは、この作品が最高峰だと思います。 是非手にされてください。 | ||||
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最後の大どんでん返しにはやられた!さすが東野圭吾である。 まさに本作こそが加賀恭一郎シリーズ最高傑作と言えよう。 | ||||
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東野さんの作品は読み始めるとやめ時がわからない。 本作も一気に読んだ。 これほどまでに推理小説で背筋が寒くなった経験は今までにないし、今後もないだろう。 ある種、ホラー小説といっても過言ではない。 テーマ、全体の内容、展開、テンポ、結末、全てが素晴らしい。突っ込みどころがない。 本作に描かれた「悪意」こそが真の「悪意」だろう。 多くは書きたくないし、語りたくない。とりあえず死ぬまでに読むべき一作。 | ||||
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まさにミステリーの名著。 ストーリ展開もさることながら、小説の書き方とは何かをすごく見せられた作品だったように思う。 また、題名の付け方が深すぎて、2〜3日は考えさせられる。 ぜひ手にとって読んでみてください。 これはアタリです! | ||||
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物語の展開が悪意なのだろうか 誰の悪意だろう 学校の先生を辞めて小説家を目指した殺人犯の悪意だろうか なぜ,用意周到に何十もの罠をしかけたのだろう。 二度結婚したのに殺された小説家の悪意だろうか 一人称ではでてこないので,なんらかの悪意があったかどうかはわからない。 殺人犯の元,学校の同僚だった,今刑事の悪意だろうか。 たしかに,じわじわと癌になった殺人犯をいじめているようにも読めるので,悪意はあるかもしれない。 東野圭吾の悪意だろうか 間違いなく読者を翻弄する悪意が見え見えだ。 なるほど,これは東野圭吾の悪意なのだ, ある小説の解説で,同僚の小説家が,東野圭吾の騙しの技の鋭さをしてきしていた。 桐野夏生の書いている解説には悪意は感じられなかった。 | ||||
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読んだ後に「あ・・・そうきましたか・・・」という感じになる作品です。もちろんいい意味でやられたなあ感心してしまう作品ということですね。そして東野氏独自の人間の本質に対する迫り方が光る作品だと思います。 往年のミステリーファン(特にアガサクリスティ)である私にとって、どうしても登場人物の手記が出てきた時点でアク○イド殺害事件を思い出してしまいます。そのためこの作品でも早々に犯人はこいつだろうなあ・・・という感じで読み進めてきました。そして案の定そうだったときの期待はずれ感は相当なものでした。 しかし犯人の本当の狙いを知ったとき愕然としました。まさかその部分の偽装が狙いだったとは・・・予想の斜め上をいかれた感じというのはこういうことなのでしょう。 そして最後に知る悪意の意味。ある意味恐ろしい作品といえるかもしれません。 | ||||
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夫々の主人公の告白文で綴られていく。。 構成がとても、面白かった・・ 最後に向かって、やはりそうか? そうだよね・・という感じでした。 人間のプライドというのは、ずっと引きづりますね・ 藤尾という人間が、ちょっと判らないですね。 妹も人権とかプライバシ−なんて云える立場ではないですよね。。 いじめというのは、中々無くならないし@傷が残るものですね。。 桐野さんが解説を書いていましたが、「グロテスク」の構成は これに似ていますよね・・ | ||||
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この本に関しては、何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、何も書かない。 ただ一つ言えるのは、素晴らしい小説だという事だ。 | ||||
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後味の悪い小説 展開にうまみがあり、文脈により、騙されていく。 犯人より動機に焦点があてられているのだが 一方向からみて短絡的に決めつけで判断することが どれだけ本質とずれてしまのかがわかる。 加賀が実際人の過去や人柄まで分析していくことに感嘆。 人間が良い悪い助けれらた等の感情でなく、妬み・嫉妬が非常に 大きく逆恨みを生むことにドキとさせられた。 | ||||
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