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眠りの森
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眠りの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 61~80 4/5ページ
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加賀シリーズにはまり、5冊目。 (新参者→悪意→赤い指→卒業→) これまたいい! 高柳バレエ団に忍び込んだ男が殺された。 正当防衛と主張する。 そして死んだ男を誰も知らない。 何のために忍び込んだのか? 全く手がかりが掴めないまま、第2の事件が起きてしまう。 そして第3の殺人未遂事件まで。 加賀が未緒に惹かれていく様が鮮やかで、 恋愛小説的な高揚感も相まって、読む手が止まらない。 「卒業」の後日談も綴られ、想像をふくらませるが、 沙都子とはそれだけなのか? 終盤、真相を知れば、複雑に絡み合う思いがある。 純粋かつ狭き世界で生きるゆえに激しさがほとばしり出る。 それぞれの分岐点で、もう少し相手を大切に思うことが できていたら、こうはならなかったか。 未緒を守ろうとする加賀の言葉にぐっときた。 若き加賀恭一郎に乾杯! (未緒とはその後、どうなるのかな?) | ||||
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珍しく凄く読むのに時間がかかりました。 その分感情移入でき、ラストもより栄えたと思います。 これほど続編を読みたいと思ったものは初めてです。 | ||||
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東野圭吾作品の中で私がもっとも愛する主人公、加賀刑事が登場するシリーズである。 この作品では加賀刑事が男らしくもやさしき刑事として、厭味無く描かれていて好感が持てる。ヒロインへの想いもうまく表現されており、バレエ界という閉鎖された空間での特殊性が物語に深みをあたえている。 前半は、話がなかなか進まず、読み進めるのがつらい部分もあるがそれも複線ゆえで、後半は話しの展開が早く、最後まで一気に読み進めることが出来る ダンサーの悲哀を描いた作品なのに意外なくらい爽快な読後感を味わえたのは加賀刑事のキャラクターによるものだろうか。そういった意味では前述の「赤い指」に通ずるものがあるだろう。 | ||||
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この作品は好きです。 作品としての良し悪しは抜きにして、若手刑事とバレリーナの儚い恋愛という設定がとても切なく 感動的でした。 加賀恭一郎シリーズ第2作目。 1作目の『卒業』では大学生だったのですが、2作目『眠りの森』ではいきなり刑事に。 先生になったのでは?沙都子とはどうなったのか?という疑問を持ちながら読んだのですが 2つとも過去になっていました。 浅岡未緒というバレリーナを大事にしたいと考えながらも捜査を進めるに連れ 彼女と事件の関連が色濃くなっていく。 それでも最後まで彼女を守り続けるというストーリーが好きです。 バレエ以外の世界を知らない未緒の純粋な考え方や話し方も好きになってしまう人も 多いのではないでしょうか。 | ||||
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自分がバレエ団の入門クラスに通っているので興味をもって読み始めましたが もうひとつ楽しめなかったかも… レッスンの様子、ダンサーの立ち姿や振る舞いなどが視覚的に伝わってきませんでした。 具体的にどんなポーズか?登場人物はどんな場所にいるのか?天井の高さ、壁の色、調度品は? 何を着ているのだろう?年齢や容姿が明らかになっていない人もかなり多い。 主人公以外の警察関係者のキャラクターもよくわからない。所謂「キャラ立ち」していない感じ。 色々な場面が出てくるのですが、それがイメージしにくくて、本文の中で回想されても思い出しにくかったりします。 観念的に、頭のなかでつくったストーリーという感じがしました。 本当に現実にこんなことあるだろうか?という「つくりごと」観がぬぐえませんでした。 謎解き自体は面白くて、ある人物の言動がもう一つ腑に落ちないと思っていたけれどまさか… おそらく著者にとっては縁遠い世界を、御自身の取材によって書かれた意欲作なのでしょう。 でも、なんだかやはり本心から東野さんがこの世界に馴染んでいるわけではなく、 少し遠くから恐る恐る覗いてみた、そんな気がしました。 小説を読みながら、そういう著者像のほうが透けて見えてしまって、もうひとつ没頭できない体験でした。 でも、単なる謎解きに留まらず、ダンサーの人生観などにも触れていて、 毎日を稽古に費やし人生をそれに賭ける気持ちを想いました。 うちの先生も独身なんです。そういえば。 | ||||
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こんなにも出だしのつかみがいい小説は初めて読んだ。 最初の一文から、一気に興味をかきたてられる。 そして、加賀恭一郎がいいキャラ。 存在感があるというか、この人が出てくると話が引き締まります。 バレリーナの舞台裏や、加賀自身の恋愛なども絡まって来て、面白い。 このあたりの描写力も流石です。 ただ登場人物も多めで、話も複雑というか多岐に渡るので、じっくり読む必要があるでしょう。 実はこの事件の犯人は誰々だったとなっても、えーとこれは誰だっけ?と言うことがしばしばありました。 個人的には、もう少し話をシンプルにしても良かったのではないかと思いますが、どうでしょう。 | ||||
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同じ著者の他の作品は割と好きだったので、他の方のレビューが高かったのを見て購入しました。 でも正直楽しめず、読書は眠る前のひとときなのですが、数ページ読む度に確実に眠くなりました(笑) 登場人物たちの気持ちにもまったく共感できなかったし、何より全てにおいて現実味が感じられませんでした。殺人の動機や過去のできごとなど、いかにも考えて書いたものという印象でした。 白夜行や手紙等の作品に比べてしまうのは、少々厳しすぎるのかも知れませんし、よい出来のものと、力を抜いて書いた厚みのない作品の差が多少はあっても仕方ないとは思いますが、個人的にはとても残念に思えました。 | ||||
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推理小説でなく、恋愛ものでもあります。 さらりと加賀恭一郎がバレリーナに恋心をいだくので、 あまりの唐突さにちょっとびっくりだったのですが、 まあ恋ってそんなもの!? 推理小説としてはやっぱりテンポよく、 その真実にたどりつく展開はとても面白かったです。 私はバレエ経験者でもあるのですが、 その説明の細かいところにも作者の読者への配慮が伺え、 とてもバレエを美しく、 そしてその美しさのための厳しい現状をきちんと 描かれてているように思いました。 | ||||
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私の大好きな加賀恭一朗刑事シリーズ(∀)バレエの世界を現しつつも,それを事件の世界に設定出来るとゎ思ってみませんでした。事件を解く鍵がそんなところにあったのか,と最後に気付きました。やはり加賀刑事シリーズゎ面白いなと思います(¨) | ||||
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東野圭吾さんは、男性にとっての「運命の女」というのをよくテーマにするような気がいたします。「白夜行」「幻夜」もそれを思いましたが、これもその一つじゃないかしら。そしてその女の性格によって、随分と話が変わるような…。バレエ団の中で起こった殺人事件なのですが、バレリーナのヒロインがとても可憐で、主人公の刑事さんがもうメロメロ。切ない雰囲気もいいです。女性向きかな(*^_^*)。 | ||||
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月9の「ガリレオ」も好調なスタートを切り、今や押しも押されぬ作家となりつつある東野圭吾お得意の、恋愛+ミステリー小説。なんと15年も前の作品で、確かにポケベルの描写はあったけど、携帯電話の描写はまったくなく、15年で世の中だいぶ変わったなぁ、と感慨深くなる作品でもあった。 バレエ団で起きた、傷害致死事件。強盗に入ったと思われる男であったため、正当防衛となるかが鍵である事件だったのだが、様々な証言や捜査を進めていくうちに、状況がほころびていく。そして、バレエ「眠りの森の美女」の稽古中、バレエ団の目の前で第2の殺人が起こるのであった。。といったスタンダードなミステリと、浮世離れしたバレエ団の描写、刑事の加賀とバレエダンサー美緒の東野圭吾お得意の純愛模様も織り交ぜ、読みやすい良作に仕上がっている。 | ||||
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タイトルの「驚きと悔しさと爽やかさが共存している作品」というのは東野作品で「推理小説」に分類されるものに共通していえることです。 いつも東野圭吾に勝負を挑み、負けています。読みながら、驚きの声を上げ、読んだあとは悔しくてしょうがありません。しかし、なぜか読んでしばらくすると爽快感が起こります。「本当に東野圭吾は素晴らしい作家だ」とこのときしみじみ思います。本作品でも、同様でした。 私は今後も東野圭吾に勝負を挑み続けます。そして、また同じことを繰り返していくことでしょう。 | ||||
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加賀恭一郎シリーズ、第二弾。 バレエ団を舞台とした、一連の事件、そして加賀恭一郎とバレリーナ、浅岡美緒の悲恋物語。 あらゆる部分が、奇麗事なく非常にリアルに描かれていると感じました。 まず、捜査の進められ方。理論整然と捜査が進む、「いかにも小説」といった展開ではなく、捜査員が何度も何度もバレエ団を出入りする所や、状況から仮説を立てるにあたる、捜査員同士のやりとりなど、まるで現実の捜査模様を垣間見ているようなリアルさがあります。 また、バレエ団という特殊な団体の内情。日頃私達が舞台上で見るバレエの美しさではなく、その裏舞台で見られるダンサー達のストイックさ、そしてバレエ界の厳しさが強く強く伝わってきました。 そして、若き加賀恭一郎の、1人の刑事としての自分と1人の男性としての自分の狭間で微妙なバランスを保ちつつも捜査を進めている様子は、初めから激しく恋心を表に出すよりも、むしろその気持ちの強さを感じ、ラストはとりわけ胸が締め付けられるものを感じました。 | ||||
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加賀シリーズ2作目、とあるバレエ団で起きた悲劇の物語。 加賀刑事がバレリーナの1人である浅岡美緒という女性に恋をするのだが、 刑事としての彼の魅力と、1人の男性としての彼の魅力、その双方がたっぷり描かれている。 バレエってあまり馴染みのない世界だが、ダンサーたちの踊りに対するストイックな姿勢や人間関係、 それらの独特な空気がすごく分かりやすく書かれていて夢中になって読んだ。 想像を絶する努力で築きあげられた"プリマドンナ"の地位、 それはどんなことをしてでも、守らなければならないもの。 華やかな世界の裏側に隠された彼女たちの苦悩・・ちょっと悲しい物語だが、 加賀刑事の美緒に対するピュアな恋心がそれを大きく救ってくれているように感じた。 それがこの作品の醍醐味であり、全てである。 | ||||
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読み終わった後,とっても切なくて,でもとても綺麗な物語だと感じました。バレエの練習をしている風景や,発表の舞台,加賀刑事の表情などとても頭の中で思い描きやすかったです。加賀刑事のファンになってしましました★ 読みやすいし,何度も読みたいなと思える作品です。読んだことがない人は是非読んでみてください。 | ||||
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物静かなタイトルである。素人目には絢爛豪華に映るバレエの世界を舞台に起きる幾多の事件。このコントラストが読者を最初に惹きつけるのかもしれない。加賀恭一郎刑事の初の短編集『嘘をもうひとつだけ』で最初に扱われたる事件もバレリーナのそれであったことが想起され、本書にはもとより親近感があった。登場する地名が大泉学園や中村橋、そして富士見台といった西武池袋線上のものであっただけで、自分が住んでいる生活圏での物語であることが一層の「和み」を与えてくれた。 人気シリーズと呼称してよい加賀恭一郎であるが、最初に大学生として登場した『卒業―雪月花殺人ゲーム』から数えて本書は二回目の再出演で、大学卒業後、当時の中学教師から今は警視庁捜査一課の刑事となっている。本作品ではまだ自分自身のことを「自分」ではなく「俺」と呼んでいることにあたりに、何となく初々しさを感じるのである。加賀自身の身体的特徴をことさらに強調する記述も本書では少なかったように感じられた。 「加賀恭一郎は進化する」という帯のフレーズに違和感はない。それ以降の作品も何冊か読んでいるか、間違いなく刑事・男性としての魅力さを増している。陰鬱な終わり方であるよりは、自分が好きな(愛した)女性にきちんとした想いを告げるという清々しい締めくくりに読者はある種の安堵感を得られる。刑事としてだけでなく一人の魅力ある男性としての進化にも必然的に興味が湧くであろう。本書の内容には触れない。読んで決して損はない作品だ。 | ||||
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バレエ団を舞台にした悲劇です。「眠れる森の美女」のレッスン、ゲネプロ、公演の様子を背景に、バレリーナの自己管理の厳しさを横糸に織り交ぜながら、不可解な殺人事件が続きます。半分まで読んでも誰が犯人なのか私には分からず、解決したい一心で一息に読んでしまいました。最後はパズルが上手くはまったように、謎が解き明かされ、安堵。ストーリも魅力ですが、刑事役の加賀恭一郎の目線で描かれたバレリーナの日常や舞台の風景もこの本の面白さかも? | ||||
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名刑事加賀恭一郎シリーズです。 私は「私が彼を殺した」「どちらかが彼女を殺した」から読んだので, 熟成した加賀刑事しか知らなかったのですが, 硬派で,内心なにを考えてるのか全然見えない加賀刑事を もっと知りたいと思っていたら,なんと恋物語篇があると聞き,本書を購入。 バレリーナとの静かな恋愛で,ちょっと悲しい雰囲気も漂います。 加賀の内心描写を積極的にしないスタイルを保っているので, やっぱりミステリアスなんですが,男性特有の不器用な愛情表現もかいま見えて なかなかよかったです。 もちろんこの作品も,恋愛はサイドストーリーにすぎず,メインはバリバリの推理小説。 しかもバレエの世界を色々研究して書き上げているようで, ダンサーたちのそれぞれの悩みや思惑が動機となって交錯し,謎を複雑にしています。 残念ながら犯人は読む前から知っていたのですが, それでも十分おもしろく,一気読みしました。 | ||||
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東野作品に共通な律儀な感じに組み立てられて、堅く結びあわされた謎が、最後のバレエの舞台の進行につれて解けていくところは読んでいてすごく快感だ。 最初の事件と二つ目の事件の関係は何か、登場人物同士の因果関係や利害関係は何かという推理小説の基本的な構成がしっかりできていて、読んでいても小気味よい。しかし、海外での因果関係というような読者には分かりにくい部分に手がかりがあるのは、読者探偵には厳しい。 クラシックバレエにはまったく縁がないが、本書ではひとつのバレエ作品のみならず、バレエ団の運営や、練習風景、バレエダンサーの私生活に至るまで詳しく取材したように見受けられる。作者の人格や作風に合致した印象だ。 登場人物の言葉で次の二つが特に心に残った 「ダンサーは他人との実力差を客観的に捉ええているものなんだ。自分より優れたものがいる時に、その者をおしのけて自分が踊るなんて言うことは本能的にできないんだよ」 「ダンサーは若いときにコンクールでいい成績を取っても、大人になったらまた鍛練を積んで基礎をつくって、今まで若さや子供の体でやっていたことを、大人の体を使って完成された技術によってできるようにすることによってプロになる」 | ||||
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美貌のバレリーナが男を殺したのは果たして正当防衛なのか?正当防衛なのか意図した殺しなのかを加賀恭一郎が追及するわけである。バレリーナのストイックさが際だっているなあという感じがします。一日練習をサボるとそれを取り戻すのが大変な世界なんだな。 加賀恭一郎は、真相を追究すると共に美女バレリーナの世界にどっぷりつかることになる。その中でも、浅岡美緒という女性に惹かれることになる。加賀は彼女を温かい視線で見守っているかのようなまなざしをしている。好きと言う気持ちと冷静に事件の真相を追究するという相反する気持ちを持つことになる。好きと言う気持ちが余りにも強すぎると、真実を曇らせることもある。正当防衛ならばいいなあと思っても、だんだんと真実が分かっていくともしかしたらという気持ちがよぎることになる。 本書は、バレリーナという独特の世界観を持つものを取り扱っていることから、ストイックだなとか閉じた世界だなという印象がある。その中でも、哀しい世界観ではあるけれども何か温かさを感じるのは、加賀恭一郎が浅岡美緒を見つめる視線の温かさを感じるからではないだろうか。 | ||||
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