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愛しの座敷わらし
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愛しの座敷わらしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
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コンキチ :今回は次男のタクタクにも加わってもらい 鼎談でご紹介します、この本はタクタクの 高校の図書館の書士の先生が薦めて下さった 作品で3人で読んだんだよね! ナターシャ:座敷わらしの居つく家は幸福になるという 伝説を軸に、離れ離れになっていた家族の 再生がテーマなんですよね! どうってことない会話や仕草に現実の生活観が あり、楽しい読書でしたよね! タクタク :書士の先生とは仲良しで本の話で長居しちゃう ときもあるんだ、もしかしたら俺が一番学校で 本読んでいるかもしれない、この本は、ほのぼの する読後感がさわやかな作品だと感じました。 コンキチ :私はこの本が相当気に入りました、なんとも言えず 癒されたし、なんともない一日が素敵な日に 感じたし、今日一日が特別な日になったような気が しました、最後の最後にあっと言わせる仕掛けが 用意されています、是非最後まで読んでその驚きを 感じてほしいです、お薦めします! | ||||
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左遷された主人公が、どうせなら「夢の田舎暮らし」をしようと郊外の古い民家を借りて家族揃って移住する。都会でしか暮らしたことのない妻、実家から引き取って以来、ときどき「あちら」に行ってしまう実母、クラスでうまくいってない長女、軽い喘息をわずらう長男。ひどくぎすぎすした家族が、その家に棲まう座敷わらしによって再生していく。 まぁ、直木賞にノミネートされましたしねぇ…というわけで読んでみました。なんというか、ひどくできの悪い児童文学を読まされているような気分になりました(←とか言ったら児童文学に失礼かもしれん)。 ズレているがゆえに軋みをあげる家族とその再生というテーマは、重松清もよく取りあげるので、つい比較して読んでしまったのですが、やっぱり重松清のほうが、かなり料理上手なんでないかと思わされます。あー、なんか絵に描いたように幸福になってってよかったわねー(棒読み)、みたいな。だいたいタイトルでネタを割っちゃイカンだろ。「座敷わらし」が出てくる時点で、この家族の幸福は約束されているようなものなのだから、それをわざわざタイトルに持ってくる意図が私には分かりません。登場人物それぞれの一人称で語られるため、章ごとに視点がコロコロ変わるのもちょっと嫌だったし、何のためについているのか分からない小見出しも鬱陶しいと思いました。 そしてちょっとフェミがかった読み方をすると、主人公の妻は、非常にステレオタイプな「妻」で、しかしタラタラ文句ばっかりたれる割には主人公にとって都合のいい妻なのが気に入りませんでした。個人的には「大人の女」になることを拒否していたサッカー少女のエピソードが好きでしたね。どうせなら女性であることを受け入れて、その上で「なでしこジャパン」とかを目指すくらいのガッツが欲しかったところです。 | ||||
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座敷わらしの描写がとても良かった。いたいけな子供らしさが作者の筆力で遺憾なく表現されていました。 内容はというと、主に登場人物達が田舎の素朴な人たちとの交流で自分を取り戻して行く話しがちょっとステレオタイプのような気がしましたが、飾らない人たちとの出会いは自分の心も無垢に戻れるような気がして田舎生活の憧れと相まって温かい気持ちになれました。最後まで笑みがたえない納得の一冊です。 | ||||
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47歳課長職での地方支店への異動を命じられた晃一は,会社の中の主流から外れつつある。妻:史子は,頼りない夫に辟易している。長女:梓美は学校の友人から仲間はずれにされている。長男:智也は小児ぜんそくを小さいときに患っていて,いつまでも子供扱いする親たちに抵抗がある。祖母の澄代は夫に先立たれて以来,人生に張りがない。この5人が引っ越すことになったのが,ど田舎の築100年を超す大きな一軒家であった・・・ 夫の思いつきで引っ越してきた田舎の一軒家に引っ越してきたバラバラの家族が,自然とその地方伝来の座敷わらしによって絆を取り戻していく物語。内容的にはほのぼのとしていて,読みやすく話もさくさくと進んでいくのであるが,どうも座敷わらしの存在が中途半端であったような気がしてならない。しかし,話の内容はおもしろく,最後のほうの夫婦の会話などはありきたりではあるが,ぐっとくるものもあった。 | ||||
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読んでいる途中で、必要以上の描写にダラダラとした感じを抱いたが、 それを補って余りある内容だった。家族の心がバラバラになりかけて いたときに現れた座敷わらし。晃一・史子夫妻、娘の梓美、息子の智也、 そして晃一の母澄代。それぞれの抱える問題は、いつしか和らいでいく。 座敷わらしは福をもたらすと言われているが、福をもたらすのではなく、 身近にありすぎて気づかない幸福に気づかせてくれる存在なのではないかと 思う。高橋家の人たちもそれに気づいたとき、再び家族の絆を取り戻す。 「私たちは、大切なものを犠牲にしたリ、失くしたり、忘れたりしながら 毎日の生活を送っている。」そのことを強く感じずにはいられない。座敷 わらしの生まれたいきさつにはホロリとさせられたが、全体的にほのぼのと した心が温まる作品になっている。ラストの1行は絶妙!輝いている♪ | ||||
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荻原さんの作品は、ほとんど全部読んでいます。まあ、読みやすいのは当たり前として今回は、う〜ん・・と思いました。作品に漂う家族のほのぼのとした雰囲気や、一人一人が自分を見直して頑張っていく姿は、読んでいて非常に面白かったです。でも、全体の物語としてはイマイチかな〜と思ってしまいます。この本を読む前に「座敷わらしを通じて家族が絆を取り戻していく物語」という説明を読んだのですが、ほんとにそのまんまでした。それ以上でも以下でもない。この一文で最初から最後まで内容が表せてしまう物語はちょっとどうなのかなぁ・・と思いました。 | ||||
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それぞれが家族に不満を持つ一家が父の転勤で引っ越すことになる。 しかし、父の選んだ新しい家は昔話にでてくるような古くて大きな家。 しかもなんと「座敷わらし」が住み着いているみたいで・・・。 座敷わらしをいたわることのよって家族は絆を取り戻していきます。 座敷わらしを通して、「家族に必要なものは何か」を問う作品です。 「福の神なんてどこにもいない。自分で何とかするするしかない。」 それに気づいた家族たちが、それでも座敷わらしを大切にする優しさがあたたかい。 いいことをすれば、座敷わらしはキチンと彼らに「福」をもたらしてくれるのだ。 最後の一行にやられました。 あたたかい気持ちになれる素敵な作品です。 | ||||
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現代の、なんとなくよくいそうな個性をもつ、それぞれのキャラクター設定の仕方と、そのさりげなさが秀逸。携帯を見つめながら、そのメールを出そうかどうか、その返事のフレーズ一つ一つを気にして悩む女子中学生。ぼけの中に身を潜め、息子夫婦との微妙な距離感を図る義母・・・そしてその一人一人が、新しい田舎暮らしと出会い、そして座敷わらしとの邂逅を通じてひとつ、またひとつと薄皮が向けていくように心を開きあってゆく。そうしてできていく家庭の絆を、さりげなくテンポのよいせりふでつづっていく。重厚なテーマとさりげない軽妙な作品両方を手がける著者の作品の中でも、温かさがにじみ出て秀逸な一品。おすすめです。 | ||||
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日常生活に起こるちょっとした出来事をきっかけに、バラバラになりかけていた家族が再生し ていく姿をユーモラスに、時にほろりとさせつつ描く荻原節全開の一冊です。サスペンスミス テリーからシリアスものまで、幅広い才能を見せる作者ですが、「なかよし小鳩組」や「オロ ロ畑でつかまえて」、「神様からひと言」といった爽やかな読後感の残るサラリーマン小説を 描かせたら三つ星シェフだと思います。 自らが広告代理店でのサラリーマン経験があるからか、描かれているサラリーマンの家族像に リアリティがあって、登場人物の描きこみの深さも見事です(ここが嘘くさいサラリーマン小 説が多い)。そのリアリティをベースに、過度ではないユーモアやファンタジーを加え、最後 にちょっとしたうれしい驚きを加えて仕上げる腕はプロフェッショナルだと思います。 新聞の連載小説という体裁を取っていたこともあって、劇的な展開はなく、平凡な話が淡々と 続くので、小説自体の完成度は書き下ろしの方が優れているとは思います。ですが、それを割 り引いて考えても、この小説を読んだ後、古民家に入る機会があったら、きっと座敷わらしを 探してしまうだろうな、と思わせるだけの力があります。 | ||||
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この本は読み進めるうちに、座敷わらしをいつの間にか心待ちにしてしまっている。 座敷わらしは、誰かを恨んだり怒ったりしないし、褒めても喜びもしない。 「ふわぁ」と風の音に似た小さな吐息とそのしぐさで、こちらまで心を奪われてしまう。 急な転勤で東京から東北の田舎の古民家に越してきた家族5人の悩みも、 可愛い座敷わらしがうろちょろするうちになんとなく上手くいくようになっていく。 座敷わらしに会いたいから、続編出してほしい。 | ||||
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荻原さんは大好きな作家ですので、あえて辛口コメントを 「文庫で、よかったかも???」 文庫発売まで待ちきれず、発売即、買ってしまった。 「さて、今回の荻原節、何処まで笑わせてくれるのであろうか???」と、 Nnnnn―、「想定内の、ほんわか家族愛!」ってところでしょうか? 最後の1行、やはり期待を裏切らず、思ったとおりで安心END。満足、満足! ■お薦め度:★★★☆☆(普通の著者本より確かに面白いのですが・・・) | ||||
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最近この作家の本を読み始めました。 この作品は彼の中でもベストではないでしょうか? 皆さんお書きになられているようにラストも見事ですが、家族が再生して行く姿も中々楽しく読めました。 座敷わらしに関する作者の話は本当なのでしょうね、少し胸が詰まりました。 読み手によって登場人物の誰に一番自己投影をするのかも夫々で家族で違った読み方が出来るかもしれません。 それにしても東京の名所が六本木ヒルズはともかく原宿ハンジローが出てくるのに時代の流れを感じました。 作者もかなり時代に敏感なんですね。 | ||||
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生意気盛りの中学生の梓美と小学生の智也、実母が同居して面倒を掛けているだけに妻に頭があがらない中堅食料品会社の万年課長、晃一が地方支社へ飛ばされたのを契機に、田舎の大きな一軒家を購入しそこに住み始めることになります。 文字通りどこにでもあるような典型的中堅サラリーマン一家です。そしてそのような一家に典型的にみられるような、嫁と姑、特に父親に対して反抗期にある娘、小児喘息の気がある息子、真面目にはたらいている割には出生運に恵まれない夫に何かといらだつ妻といったドメスティックな問題をかかえたまま、この一軒家に引越しをしてきます。 この家に住みついている不思議な座敷わらしに最初に気付くのは梓美で、引っ越してきた晩にこの屋敷で見つけた手鏡で髪を整えようとすると鏡の中に子供の影のようなものが映っていたのでした。勿論、はじめは不思議な現象におびえたり気味悪がったりするのですが、そう悪さをするわけでもないし、福をもたらすという説もあって一家は次第に座敷わらしの存在と折り合っていきます。 やがて座敷わらしはその昔、親の愛を知る前に間引かれてしまった子供の招魂なので、言葉をはなすこともできず、遊ぶこともわからず、親や兄弟にあまえることも知らないということをきき、一家はわらしをすっかりまるで家族の一員のように受け入れるようになります。そのころになると不思議なことに一家が抱えていた問題は智也の喘息の発作までなくなり、ギクシャクしていた嫁姑問題も雲散していたのでした。ところが皮肉なことにかって散々な不評であった晃一の企画が本社で再評価されて・・・・ 最後の一行のオトシは確かにシャレていますし、読後感もハッピーなものなのでお読みになることを別に引きとめはしませんが、あまりにも当たり前すぎる善いお話で、悪意のある登場人物は一人もいなく、まあ毒にも薬にもならない作品ということになるのでしょうか。 | ||||
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出世の見込みもなく家での居場所もない父。子育てと姑そして家を顧みない夫に不満を持っている妻。父との関係も悪く、本当の友達がいない長女。喘息を持病に持ち過保護に育てられた 長男。夫の死後、認知症の症状が出て来た祖母。どこの家庭でもあるような問題を抱えた家族が、父の仕事の都合で田舎の昔の家に引っ越すことに…。しかし、そこにはかわいい座敷わらしがいて…。★ほんわかとして荻原さんの作品では好きです。★今、どこのお家でも抱えているような問題を持つ一家が座敷わらしを通して一致団結してゆく姿がとても微笑ましかった。★座敷わらしが、とてもかわいらしくってちょっと怖いイメージがあるけれども我が家にもぜひ来てちょうだいと思えるほどしでした(爆)。★座敷わらしの本当の意味を初めて知った時は、切なくウルッと…。童謡『しゃぼんだま』の本当の意味と遭い重なってジーンとしてしまいました。★幸福を招くを言われている『座敷わらし』は、高橋一家に家族の意味をきちんと残してくれたことでしょう。 | ||||
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