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サニーサイド・エッグ
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サニーサイド・エッグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 41~55 3/3ページ
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あの最上俊平が帰ってきた! まさかかの作品がシリーズ化されるとは思ってなかった。 嬉しいです。 前作は切なすぎる最後で終わりましたが、 はて、今回は? 相変わらずペット探し専門のような探偵稼業の最上。 ハードボイルドな探偵に憧れるものの、 目下の仕事はいなくなったペット探し。 そんな最上のところにまたもや風変わりな秘書が・・・。 今度の秘書は16歳。 アメリカにいたちょっとスレた感じの女の子。 理由ありなのは前作の綾さん同様。 今回はどんな理由なのか・・・。 で、最上の仕事はいなくなったロシアンブルーの探索。 依頼人に淡い恋心を抱きながら 仕事に没頭しようとする最上の元へ更なる猫探しの依頼が・・・。 そしてその猫もロシアンブルー。 奇妙な偶然がやがて必然に変わり、 最後はジェットコースター級の物語へと展開。 スピード感溢れ・・・そうで、なかなか、そうは行かないのは 主人公が最上だからか!? 小説自体は前作同様動物虐待の話も絡めながら 解離性同一性障害も入り込み 一見複雑そうで、しかし読みやすく書かれている。 さすが荻原さんですね。 最上のダメダメさにも愛嬌が出てきました。 最後秘書さんは無事で今後も活躍してくれそう? 面白かったです。 | ||||
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前作に引き続き今作も非常に面白かったです。結構分厚いですが、引き込まれてあっという間に読み終えてしまいます。最後の一行まで、きちんと笑わせてくれました。(実際に読むと言っている意味が分かると思います)ただ、少し残念なのが今回は主人公と助手の絡みがちょっと少なかった事です。前作は助手とのやりとりが非常に楽しかったので、もっと登場させてあげてもいいような気がしました。 | ||||
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「オロロ畑でつかまえて」「なかよし小鳩組」に続く三作目。登場人物のブットビ気味な会話やしぐさ,クライマックスでの大立ち回り,そしてホロッと泣かせるラストという,荻原作品を構成する要素はしっかり入ってます。 理想の人生を描けないなら,空想の中で自分を演じて生きてしまえばいい。読後にワタシが感じた作者のメッセージはこんな感じ。理想のキャラを演じる快楽と,現実のギャップ。俊平の生活はまさにその通りですが,ラストシーンでもう一つそのギャップを見せ付けられ,ハッとします。 痛快な展開では「神様からひと言」,ミステリという枠では「噂」に近いかな。どちらかを読んで面白かったと思う方にはオススメです。 | ||||
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カッコつけてるのにカッコ悪い探偵と、元気なバアサンと、くっさいホームレスのドタバタコメディだと思って読んでましたが、最後の一行で熱いものが頬を伝い、しばらく止まりませんでした。 | ||||
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おもしろかったです。主人公・俊平がフィリップマーロウにあこがれているせいか、文章が独特の文体でそれが逆に笑えます。 俊平が募集した秘書募集に広告を見て応募してきた綾とコンビを組んで殺人事件を解決するのですが、この二人がお互いの持ってないものを補い合いまさに絶妙です。この殺人事件の犯人にははっきりいって驚きます。当然ここでは書きませんが・・・ 最後の結末は泣けます。 涙あり、笑いありの荻原作品健在!って感じです。 | ||||
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本書の帯に『電車の中で読まないでください』とあったが・・・本当にそのとおり。抑える間もなく声に出して笑うこと数十回。どうしてこんなに面白い文章が書けるんだろう?ところどころ、ちょっとわかりにくい部分もあるにはあったが、最後までテンポよく読める。ミステリーとしてもなかなか。特に登場人物がよく描けており、愛着がわく。しかも、これほど笑わせておいて、本当に泣かされてしまうとは・・・。まいりました。 | ||||
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笑いのセンス抜群ですが、そればかりでなくしっかりミステリーしている ところがすごい。 ハードボイルドの代名詞、フィリップ・マーロウに憧れ、事あるごとにセリフ を引用したり、真似してみたりするものの、相手が80過ぎのばあさんでは 締まらない。そんなユーモアがちょっと感動のラストに繋がったりもします。 軽いノリで最後まで行くのだろうなと思ったら、どんでん返しが用意されて ました。あなどれませんこの作者は。術中にはまって他の作品も読み始めて います。 | ||||
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おそらくジャンル分けが困難であろうが、ミステリーになるのだろうか。 格好のつかない探偵という題材も面白いが、彼がことあるごとにマーロウを持ち出し、しかもそれがことごとく肩透かしをくうのが面白い。 話の展開も悪に対する正義という見せかけから、全てが主人公の逆へと転がっていく。 しかしそれに不快感、不条理感を伴わないのは、やはり作者の力だろう。 サブキャラクターもウィットにとんでおり、決して大活躍をするようなこともないが、存在感を確かに示してくれる。 そしてヒロイン(?)だ。 おそらくこの手の作品としては希有だろうが、彼女もまた大活躍をすることはない。驚くべき特技も持ち合わせてはいない。 しかし主人公を支える役目をしっかりとはたしていて、それが作品のラストにおいて、どこか切ないが悲しみだけで終わらない要素を醸し出している。 アウトローに徹しきれず、しかし救世主にもなれず、現実の冷たさを味合わせながら、しかし読後の清涼感を感じさせるこの作品はまさに傑作であろう。ハードボイルドではないけれど。 | ||||
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タイトルとカバーに惹かれて読み始めました。 初めの方は、主人公と動物とのやり合いで少し退屈でしたが 最終的にはやっぱり最後まで読んでよかったなと思いました。 主人公と婆さんのやり取りはテンポがよくて素直に楽しめます。 時に笑えて、時にシリアスで、最後は涙…。 荻原さんの他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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フィリップ=マーロウにあこがれて、探偵となったものの、ろくな仕事は来ない。でも、気分は、マーロウの私立探偵が、ダイナマイトな(??)相棒の女性と、本物の事件に遭遇、本物の私立探偵となれるのだろうか・・・?マーロウになろうと現実の中でもがく、主人公の姿が、時には滑稽であり、時には悲しく、そして清清しい。そんな、主人公と、その相棒の魅力で最後まで、一気に読ませる本です。最後に、ホロっとくる本です。プロットやトリックは、そんな複雑なものではないです。その分、主人公の一挙一動や心情が、丁寧に描かれている印象です。脇役も巧みな配置です。 | ||||
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コンスタントに新作を発表してくれる作者ですが本格的なブレイクも近い気がします。早めに読んでおきましょう。で、本作ですが一応ミステリーなのかな。でも何よりもユーモアと愛情あふれる登場人物たちへの視線がたまりませんね。特に押しかけ秘書と主人公のやり取りがラストになって涙腺を直撃するのは確実かと・・・。私はソフトカバーで読んだのですが読み終えてから裏カバーのイラストを見直すと思わず号泣してしまいました(読んだ方ならお分かりなのではないでしょうか)。気持ちのいい作品です。是非っ! | ||||
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『オロロ畑‥‥』のときもよかったんだが、あのとき以上だ。著者の、書けといわれても書けそうで書けない文章。軽いタッチのなかにきちんと織り込まれている人間に対する愛‥‥。タイトルどおり、ハードボイルドな男の、孤独やら、愛やら、弱さやら、かわいらしさやらが、てんこもりだった。老人やら、動物やら、ホームレスやら、泣けそうな材料をがんがんに転がしている。だから、そんなものに落ちたのか?と言われれば、なんとなく、わたしが『ねぎカモ』に思えなくもない。でも、それでもいいか、と思った。小説はそれでいいんじゃないか、と。虚構だよなぁと思いつつ、心が揺らされてしまう。そういうんでいいんじゃないか、と。当たり前と言えば、当たり前の展開に(でもそんなに簡単なストーリーにはなっていません!念のため)、でもやっぱり、じーんとしてしまったのだ。文句あっか?!ないよね。 | ||||
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1ページ目をめくり、失踪事件が始まりかと思い、文庫の裏には、「泣けるから人前で読むな」と書いてあった。だから、買ったのだ。そして、それは、真実だった。。。峯不二子のように、しなやかで、タフな、謎の秘書、片桐綾に、魅了され、そして泣ける。 | ||||
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一人称の主人公があまりに情けないハードボイルドで,あんましおもしろくないかもと疑いながら読み始めたものの,気がつけば手放せなくなり,終いにはバスの中で読みながら号泣という1冊でした。当たり前のよくいる人たちです。自分のイメージと現実のギャップを,全てひっくるめて自分なのだなぁと思える本です。 | ||||
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さして格好が良くもなく、スマートにモテるでもなく、非常に親近感が沸く普通の探偵が、コンビを組むことになるおばあちゃんと展開していく掛け合いがとてもおもしろい。さくさくと読める。探偵ものとしてはさして奥深くもないが、どこにでも居そうな探偵に妙に共感が沸き、一緒にいるように感じることができる。軽く読みたい時にはぴったり。 | ||||
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