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(短編集)
押入れのちよ
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押入れのちよの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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毎年この時期に開く怪談読書イベント…参加者のなかで怖いのが苦手だけど…という方のために毎回怖くないホラーも探している。帯に書かれた「とり憑かれたいお化けNo.1」と云う文句に惹かれて読んでみたのだが「ニガい」、表題作の切ない苦さはまだしも、大戦末期の殺戮兵器の副作用、友への背信、からゆきさん、気色悪い猫、夫婦の不和、介護と云う虐待、間抜けな殺人者、過去の犯罪の発覚と嫌な苦さが続く、その為か最後の真夜中の友達とのほろ苦い邂逅は何だかさわやかな感じがするから不思議だ。何にしても苦手な方に苦い話は薦められない。 | ||||
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三省堂の本の福袋で手に取った作品。ホラーは普段まったく読まず、表紙からして怖かったので年末まで寝かせてしまった。9作の短編が収録されている。読んでみると表題作『押入れのちよ』はホラーではあるものの心温まる話でとてもよかった。格安アパートに引っ越した恵太が部屋で見た自称明治39年生まれの14歳の女の子・ちよ。謎の存在ながらも、ビーフジャーキーをかじってカルピスを飲む姿が愛くるしい。彼女の過去がわかっていくたびにどんどん感情移入してしまった。 『コール』も同じくしっとりとした読み味の作品でよかった。「桜は無慈悲なぐらい美しかった。人の都合に関係なく、時期が来れば咲き、時期が終われば散る。人間の生き死にと同じだ」という言葉が好き。この作品や『お母さまのロシアのスープ』など、短編の中にも予想を裏切る仕掛けがあって面白く読めた。 『予期せぬ訪問者』『殺意のレシピ』は笑いつつ読める短編。ダークな設定ではあるんだけど、コントを見ているような感覚で読めるね。 三省堂の福袋のおみくじに「本当に怖いもの、それは“座敷わらし”でもなく、“鬼”でもなく“人間”…」とあったけど、ホラーやファンタジー要素がありつつも、現実や人間の醜い感情を隠さずに描くからこそのリアリティがあって怖い話も多かった。『介護の鬼』は自業自得なんだけど、あの結末は鳥肌が立った。仇を取るという大義があれども、人間の方がやることは怖いね。 | ||||
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こわーい話もあるし癒される系の話もあります。 所々クスっと笑えるところもあるので、米澤穂信みたいな怖さはないです。 | ||||
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1本めの「ロシアのスープ」がなかなか面白くて、 これは期待できそう!と思いましたが、あとはわりと 普通な感じでした。 表題作は心霊系ですが、その他にも色々な恐怖の パターンが書かれています。 中には筒井康隆氏や星新一氏の匂いのする話があって、 ある意味、日本の怪奇短編集らしかったです。 | ||||
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まず読んでいくと展開が呆気なさ過ぎる気がします。 内容は中盤まで引き込まれていけますが後半になるにつれ話が急展開過ぎる。 偶然が重なっただけで話が動くことに違和感があるかも。 様々な本を読まれている方ならば途中に出てくる単語だけでもオチの予想ができます。 すらすらと、尚かつハッキリとした終わり方が好きな方にはオススメです。 ですがもっとひねりがほしい、そういう方には少し物足りなさを感じるかもしれません。 | ||||
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全体的に良かったとは思うけれど、ページをめくるスピードが止まらないほどではなかった。 なぜかを考えてみると、一本目が良くなかったのではないかと思う。 自分は野球が好きなのだが、「一番が重要」「先制点が大事」だと思っている。 さらに野球だけに限らず、とにかく「最初は大事」と思っている。 そういう意味でいえば本作はいま一つだったのではないかと思う。 短編集なだけに、一本目がいまいちだとそれ以降の期待も削がれる。 面白い作品が多かったにも関わらず、この評価になったのはそれに理由があると思う。 作者の作品が好きな人は読んで良いと思う。 きっと気に入る作品があるだろう。 | ||||
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ホラーといってもぞくっと怖いものから、ミステリ仕立てのもの、心があたたまるものまで様々。表題作「押入れのちよ」は切ないですね。思わず抱き上げてあげたくなる。一番怖いのはどれだ?やっぱり『お母さまのロシアのスープ』かなあ。子供を守るためならという母親の覚悟が怖いです。 | ||||
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短編集とは知らずに、購入したので少しショックでした。 「押入れのちよ」は、ホラーが苦手な私にはホラーの要素が強く少し怖かったです。しかし、楽しかったり切なくなるような会話や文の構成で楽しく読めました。最後はしっかりホラー要素のある落ちで少し怖かったのですが、ハッピーエンドで盛り上がりも良かったです。 同時に集録されている作品は、読みにくいものや盛り上がりに欠けるものもあり全体的には、まあまあだと思います。 | ||||
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怪奇な出来事に、涙あり笑いありの“荻原流”怪談ホラー9篇。 これが荻原浩さんの本でなければ絶対に買いません! もう、表紙からして、恐ろしくて、こわくて。 しかし、“荻原流”とはいえ ■超恐いのが、 ・「お母さまのロシアのスープ」 ・「老猫」 正反対に、 ■まさしく「これぞ荻原浩!大爆笑」は、 ・「押入れのちよ」 ・「介護の鬼」 ■名作は、 ・「木下闇」 押入れのちよ (新潮文庫) *恐いから心して読むように! | ||||
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お話として気楽に面白く読めるし、ストーリーにもムリや破綻がなく、文章にもイヤになったりうんざりさせられる欠点などがなくてホントお上手な方です。 伏線も自然に折り込まれていたりして、この作家さんはきちんとしたまじめな方なのだなあ、と好感がもてました。 。。。でも。。あと一歩何かが足りない感じなのです。 すんなり楽しく読めてしまうけど、 心に強く残る、ひっかかって忘れられないナニカに欠けてるように思いました。 強い個性とか作家のアクみたいなものが感じられませんでした。 もひとつあえて言えば 作者が「すごくうまい表現だ!!」と嬉しかったのでしょうけど、同じ比喩がいろんな作品で使われているのにちょっとビックリしました。 短編集としてまとめるときにでも編集者が忠告しないのでしょうか?? こういうのをプロとしてカッコ悪いな、と思わないのがなんか釈然としないんですけど。 ちょっとイジワルすぎるかな?? | ||||
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表紙を見て、他の本に入っている新刊案内を見て、ホラーだろうとは思いつつそこまで怖いものではないだろうと手に取りました。 表題作は最高でした。「ちよ」が可愛らしいが故に、更につのる切なさと儚さ。纏まり具合もいいと思います。 ただ、「ちよ」の連作短編だと最初は思っていたので、全く違う短編集だったのが肩透かしになってしまったのかも。他の作品は今ひとつ入り込めませんでした。 「老猫」がひどく怖かったのが印象に残っています。 | ||||
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どの話も不思議でちょっと怖い。だが、そのなかには切なさも含まれて いる。特に印象に残ったのは表題作の「押入れのちよ」そして「木下 闇」「しんちゃんの自転車」だ。幼くしてこの世を去らなければならな かった者の哀しさがよく描かれている。夫婦の心の中を描いた「殺意の レシピ」は別の意味で怖かった。本当に怖いのは幽霊?それとも人の 心?後者かもしれない・・・。 | ||||
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表紙のインパクトがすごい。 ちよちゃんと思われる女の子が今にも押入れから出てきそう・・・。 彼女の視線、古めかしい髪型と着物などすべてが 作品の雰囲気とマッチしていてたまらない不気味さをかもし出しています。 ホラー短編集ですが、 背筋が寒くなる本格ホラーから B級のブラックコメディみたいなものなどバラエティに富んでます。 中でも完成度が突出して高いのは表題作の「押入れのちよ」。 主人公とちよちゃんの関係はおかしくも不思議で、 怖いというより微笑ましい♪ ぜひシリーズ化希望します! しかし、これだけで満足度は充分なのに、 他の不完全さで本全体の足を引っ張ったような印象が残るのが残念です。 まぁ「お母様のロシアのスープ」のオチには血の気が引いたけど、 「殺意のレシピ」は3ページ読んで展開がわかったし、 全体的にもっと一味ほしかったです。 | ||||
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