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分水嶺
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分水嶺の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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この著者の小説に共通するのは、全て一本道でありゴールに向けて一直線に進む。 メインに主人公の目的があり副菜に事件がある。なので真犯人が誰か? みたいな推理物では無く単に物語の為、最後に事件の全貌がサラッと解説される所も有りと言えば有り。 犯人あてみたいな読み方をすると低評価になる。 頭を使わずに読める上に山の描写は非常に良いので、単純に物語としては面白い。 | ||||
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何か物足りなさを感じた。 いや、内容的には詰め込みすぎではないかというくらいで、主要人物に起こるもろもろの厄介事はてんこ盛りだ。 見所はもちろんオオカミに会えるのか。存在を証明出来るのか。 ということなのだが、 終盤のクライマックスも予想できた上に、 まるで作者が考えることを放棄したよう厄介事も最後の数ページでバタバタと全て丸く収まってしまった。 内容はけっして読み終わった後に満足感を得られる作品ではなかった。 話の肉付け全てに少しづつ無理がある。 そこに何か気持ち悪さを感じるのだ。 何より気になった、いや気に食わないのが"人との縁"というものが重なりすぎていて、本来なら心揺さぶられるであろう出会いが、コイツもか…と辟易してしまったことだ。 0の気持ちが100に向かう気持ちの移り変わりがこちらとしては読み応えがあるというものだが、この"縁"というものを絡めてくるので90くらいから意図も簡単に100に気持ちが動くだけであって何の面白味もない。 何故こんな楽な描写を選択したのか笹本氏に伺ってみたい。 | ||||
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狼の存在は、あっていいし、あって欲しい。それとともに信じることの大切さが学べた。本気で何かを信じられる人間になりたい。 | ||||
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読み進めていくうちに本当に日本狼や蝦夷狼が本当にいるのではないかと ひっそりと暮らしているのではないか そんな感じをしながら最後まで一気に読み終えました。 | ||||
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たぶん、山岳小説の分野では、現役作家の中では最高レベルでしょう。本作ではそれに加えて写真・カメラに関する描写もすごくリアルで、この分野についても相当な知識をお持ちなのだろうなと思いました。 ただ、ラスト近くになってからの展開があまりにもファンタジー的であったのと、冤罪事件の真相があまりにも浅薄であったのが惜しいと感じました。 これだけの知識と描写力があるのだから、無理にサスペンスにしなくてもよかったような気がします。 | ||||
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「還るべき場所」といい「その峰の彼方」といい、笹本稜平氏の山を題材とした小説は、とにかく素晴らしい。 山や自然の本質が、そして更には、山や自然に向かい合う主人公たちを通して、人間の本質が、決して大げさではなく、しかし、とことん深く掘り下げられていて、自然と涙があふれてくる。 本書の一節に、主人公の思いがこう語られている。 「いまは信じる以外にできることはなにもない。しかしそれは容易くはない。(中略)何らかの証拠や根拠があって信じることはだれにも出来る。そもそもそれは信じるというに値するものでさえないかもしれない」 これを読んだとき、真っ先に頭を過った言葉がある。 新約聖書の「ヨハネによる福音書」第20章29節で、主イエスは、復活の場に立ち会えなかったために主の復活を信じなかったトマスに言われた。 「わたしを見たから信じたのか。見ないで信じる者は幸いである」 ひとは、意外と簡単に「信じる」という言葉を使っているが、本当の意味で「信じる」ことのできるひとは、いったいどれだけいるのだろう? もう一度「信じる」ことの意味を噛みしめて、「見ないで信じる者」への努力をしてみようと思う。 | ||||
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山をベースにした小説は、読んでいるボク自身もまるで山を登っているかのように感じられるかが、面白いかどうか判断できる基準ですが、その点では少し入り辛い感じがありました。 ストーリー重視という感がありました。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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一言でいえば「男のロマン」でしょうか? 山岳写真やら、絶滅したはずの日本オオカミやら、冤罪やら 大雪山を舞台に盛りだくさんです。 登山、とくに冬山経験者にはたまらないだろうなぁ。 自然描写がなんともすばらしい。 ただ・・・あまりにくどい(笑) もうちょっと絞ってくれた方が 緊迫感があったんですけど。 でも。 読んで損はなかったです。 | ||||
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「天空への回廊」を読んでから、著者のファンになり出版されている本をほとんど読みました。 「分水領」は最新作だったので期待して読んだのですが・・ 最初は、人生の哲学的なことを述べていて良かったのですが、 読み進んでいくうちに、途中でダレて終末が分かってしまうという、 ハラハラドキドキというものが全くなくて残念でした。 | ||||
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先を読み進めるのが恐ろしいほどの緊張感があった。 敵が待ち構える陥穽。オオカミとの遭遇が果たされるのか?? 冤罪を晴らす殺人の謎と真実がどのようにいつ明らかにされるのか?? 物語は壮大で美しく、かつ、人間の身勝手な本姓を描き出し抉り出す。 素晴らしく高邁で得難いほどの感銘を受けた小説であった。 | ||||
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笹本稜平の山岳物は外れなし。 今回はオオカミと人の触れ合いという、ちょっとファンタジーっぼい テイストですが、そこにミステリーの要素を絡めて、読み応えある 作品になっています。自然描写はもちろん抜群。人と自然のあり方 についての深い洞察や、人生についての味わい深い会話が、心にじ んときます。ラストの思いがけない結末は感動的です。 それと別の方が書いていますが、作品中に大雪山にブナがあるという 描写はどこにもありませんよ。人物描写のための比喩として「ブナ」 という言葉が1個所使われているだけです。 | ||||
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