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盗まれた顔
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盗まれた顔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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本作は文庫版で393頁という分量で、手に取るとボリューム感があるが、 読み進めるのは辛くなかった。 文章はぎこちなくて読書欲を刺激するものではないが、悪文とまでは言えない。 「見当たり」という捜査手法についての記述が多く、捜査員の抱える焦りや困難が 伝わってくるし、犯人の確保を描いた現場での描写等も臨場感があり、面白みを感じた。 一方で難点も二つほど感じられ、それらについても書き記しておきたい。 ●表現 「あの顔を、間違いなく自分の脳は知っている。目の奥が緩むほどの親しみを感じるのだ」 (文庫版5頁) 見当たり捜査員の主人公、白戸が捜査中に犯人を視認したときの身体反応は 「目の奥が緩む」ということなのだそうだが、よく分からない表現だと思った。 「涙腺が緩む」という表現なら判るが…。また「親しみ」という言葉も、 犯人に対する表現としては浮いているように思われるのだ。 ただ、この表現を作者は気に入っているようで、白戸が犯人を見つけるたびに 「目の奥が緩む」、「親しみ」という言葉を頻繁に用いていて、 このことに些かストレスを覚えた。 なにしろ、この風変わりな表現についての説明がなされていないので、 読者が脳内補完するしかない事になっているのだ。 一読者の個人的評価としてだが、この点はマイナスだった。 ●同棲相手に関する記述 主人公の捜査員は出会い系で知り合った女と、互いの結婚観を確かめ合うようなこともせず、 なんとなく四年以上も一緒に同棲している。まずその設定に違和感を覚える。 結末近くで同棲相手との会話にまとまった分量を割いており、 そこで互いに分かり合った内容にまとめているものの、手抜き感が強く、違和感は消えなかった。 以上を勘案すると、読んで損したという感想は持たなかったので並以下というわけではないものの、 残念な部分も幾つかあり、星三個半程度が妥当と思われた。が、 半星が無いため星三個の評価となった。 | ||||
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羽田さんのテンポ、 調べ尽くされている感じが 好きなので この作品も、引き込まれながら 読んでいます。 どんなラストが、待っているのか ゆっくり楽しみたいです。 | ||||
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謎の正体は陰謀なんですが。陰謀で済ませるのであればどんな話しでも作れるので、禁じ手ではないでしょうか。 結局色々な謎は千春の行動以外全部「陰謀だった」で何一つ明らかにされません。 DNAを秘密組織が、中国人マフィアが。等々要素が多すぎる。 巻末に著者が参考にした資料が大量にあげられてますが、資料が多かったために詰め込みすぎたんでしょうね。 | ||||
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一行目からして言葉が流れないというか、リズムが悪い無駄で稚拙な表現が多いように感じ、読んでいてとてもストレスが溜まり疲れました。文法的におかしな点も多々あり、語彙力も無く、日本文学の劣化を堂々と見せつけられた思いがしました。こんなレベルが芥川賞作家だなんて・・・。正直、恥ずかしくて本棚には並べたくない類い。 | ||||
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まだ今、読んでいる最中ですが・・・ おもしろいと思われます。時間の許す時に、読んでいきます。 | ||||
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「見当たり捜査」という世界が本当にあるのか知らないが、あるのだろう。 突然、指名手配犯が捕まったというニュースがあるのもある意味不自然だと思っていた。都会の人間はそんなに他人に詮索しないからだ。 どちらにせよ、その見当たり捜査にあたる人間の心情の機微がうまく描けていると思う。 また、機械による顔認識でも対応できず人間にしかできない世界があることを描いているが、それもそうなのであろう。 読中に想起したのは、「ブレードランナー」である。探すものはレプリカントと犯罪者という差はあるものの、追うもの追われるものの心情を描いているという意味ではイメージが重なるものがある。 冒頭の逮捕シーンはイントロとして軽く読んでしまったが、実は、後々大きな意味を持つことに気づかされる。 一方、白戸の同棲相手には何か二重スパイ的なものを期待していたが、それは少し裏切られるかもしれない。 p.110以降の、男子アイドルコンサートの終了後に何が起こるかという話は、自分にとっては奇想天外で面白かった。 著者の羽田氏は、実は全然知らなかったが、クイズ番組出演時の不思議な佇まいが気になり、日経新聞の連載がおもしろかったので、本書を少し読んでみようかと思った次第。 やはり、不思議な仮想とも現実ともいえない空間が広がっていて、けっして時間を損したとは思わせない作品であった。 | ||||
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著者の作品の中ではまともな方?の作品。しかしそれでさえもこの評価といったところ。終盤は残念としか言いようのない展開。 | ||||
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主人公になりきって、一気に読めました。 面白かった。 満足です。 | ||||
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最後まで頑張って読みましたが面白い展開にはならず、イマイチでした。 | ||||
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半分読んだ時、千春が実は、死んだはずの同僚が性転換したのでは?だから出会い系で見た時、心に引っ掛かったのでは?と思ってワクワクした。 結末まで、たいした展開も無かった。 ガッカリ。 | ||||
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先日、又吉直樹の蔭に半ば隠れるようにして、ひっそりと芥川賞を受賞した著者の警察小説。 警察や公安についてよく勉強したらしいことは伝わってくるし、「見当たり捜査」に着目したのも ユニークだとは思うが、率直に言ってそれ以上の面白さはなかった。主人公は毎日場所を変え ながらひたすら「見当たり」を続けるばかりで、とくに文学色のないエンタメ小説としては構成が 単調過ぎるように思えたし(都内各地の盛り場の説明的描写が延々と続くせいか、無理にガイド ブックを読まされているような気分にもなった)、それ以外では同棲相手がどうやら浮気している らしい、ということぐらいにしか話の興味がなく、クライマックスにもいまひとつ緊迫感が感じられ なかった(せっかく優秀な美人の部下を出したのに、なぜ肝心な場面で使わなかったのだろう)。 | ||||
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警視庁捜査共助課「見当たり捜査員」という、特殊な捜査員の世界を描いている。 まるで架空の捜査方法みたいだが、実在する。 500人の顔を覚えて、人ごみの中に手配犯を探す。ぎりぎりと自分の精神を追い詰めるような緊迫した世界が描かれている。 私生活の同棲相手とも、出会い系サイトで顔を頼りに付き合いを始めたという特殊な関係を盛り込んでいる。 ある日、死んだはずのかつての同僚の顔を見た様な気配を覚える。 顔って一体なんだ。自分は顔をどうやって認識しているのか。 結末ははぐらかされたような感じもするが、終始漂う緊張感が、サスペンスフルなひりひりした感触をもたらす作品だ。 | ||||
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見当たり捜査ってご存知ですか。 アマゾンの内容紹介にもちらりと書いてあるけど、警察にそういう捜査をする部署があるそうです。 ウィキで見てみたら、こんな方法でこれがけっこう検挙率高いんですって。 で、自分は見当たり捜査というものに興味を持ち、本書を大いに楽しみにしていました。 現場の雰囲気はリアルに描かれてる感じでよかったです。 描写が丁寧で詳細。本格リアル路線が好きな人にはおすすめです。 でも、んー、エンタメ小説としては完成度低し、かな。ま、読めば分かります。 作者のエネルギーと力量は伝わってきますが、おもしろさにはなっていないっす。主人公の思考の描写がくどすぎたりね。 同じく見当たり捜査を描いた作品に、新津きよみの七倉愛子ものもあります。 これもエンタメとしては中途半端でした。 素材的にはすごくおもしろそうなのに、だれかいい作品ご存じないですか。 | ||||
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