■スポンサードリンク
(短編集)
掟上今日子の備忘録
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
掟上今日子の備忘録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 61~66 4/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ざっと読んでみた後の率直な感想。起伏のないストーリーだなぁと感じました。 大きな事件が起きたり壮絶な過去を持った登場人物が現れたり顔に変な刺青を入れた殺人鬼がカラオケで熱唱したり・・・ そんな展開はありません。些細なすれ違いで起きてしまったちょっとした事件をサラッと解決するだけの展開ばかりです。 「展開ばかり」と書きましたが、この小説は短篇集。 掟上今日子の備忘録は5章構成でそれぞれ独立した物語です(4章と5章はつながっていますが)。 そして前述のとおり、淡々とインパクトの薄い事件を主人公の探偵である今日子が依頼に基づき解決に導くお話です。 うーん、化物語のような言葉遊びの面白さと個性的すぎる登場人物たち、 そして突出した物語設定を期待している方にとっては退屈な小説になるんじゃないかと思います。 ちなみに一番インパクトのある設定は主人公である今日子の特徴。 記憶が1日しか持たず、寝て起きたら寝る前の記憶が全てなくなっているということ、 そして記憶が出来ない代わりに自分の体に大切なことをマジックで書き込んでいるというところ。 そんな忘却探偵がたった1日、起きている時間で事件を解決するというお話なんですが、 あまりこの設定をうまく使えていないようにも感じました。 ですが、私的にはこういう淡々と読めてジワジワと面白さを実感できる小説は好きですね。 おそらくこれが1巻なので、今後「忘却探偵」という設定を上手に使い、 さらに物語の中でパートナーを組む隠館厄介と面白おかしい言葉遊び満載の掛け合いを載せてくれることを期待しています。 P.S この小説、驚いたのは「電子書籍」で購入できたことです。 西尾維新の作品はほとんど電子化されておらず、泣く泣く紙の書籍で購入していました。 まぁ電子書籍に馴染む以前から紙の書籍を購入していたんですけどね。 だから、講談社の戦略なのか西尾維新がやむなくGOサインを出したのかわかりませんが、 やっと西尾維新の作品を電子で読めたので感激しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私の中での著者の印象は,物語シリーズで形作られています. こんなジャンルで大丈夫? と言う思いがありました. 既刊の別な本に冒頭部分が「付録」としてついていたのですが,敢えて目を通さず発売日を待ちました. 主人公の能力に関しては疑う点が無いと言うのが骨子の話です. しかし,制限事項として睡眠により記憶がリセットされると言う足枷がついています. この辺りは,ユニークでうが,ある意味お約束と言える部分ではあると思います. この特性を良く利用した物語だったと思います. 次巻以降への含みも含めて楽しく読むことが出来ました. 春頃に続編が出るらしいので,楽しみに待つことにします. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読者に提示された情報だけでは解答にたどり着くことは不可能な話がある なので推理しながら読む派には向きません、なんーんじゃそりゃwとなること請け合い 正直続終物語に付いてた冊子で第一話を先読みした時ははイマイチピンと来ませんでしたが まとめて読むとこれが面白い!1話より2話2話より3話と右肩上がりに面白さが増し あっという間に読み終えてしまいました 短編が5話収録されていて1話だけ今ひとつなので星4個です シリーズ2作目の掟上今日子の推薦文に期待! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かったですよ(⌒▽⌒)アニメ化するんでしょうか?ほっちゃんでお願いします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どこかが突き抜けて過剰な小説、不安定なまでのバランスの悪さこそが西尾維新の持ち味だと自分は思う。 好きな人はハマるし、苦手な人は受け付けない――という今までの作品群と比べると、本作「掟上今日子の備忘録」は、バランス良く、しかし小さくまとまりすぎの感がある。 本作は所謂「日常の謎」ものであり、一日しか記憶が保たないという探偵の設定こそ特異だが、人格的にはこれまでの西尾キャラと比べると一般人寄りで、視点人物たる青年の思考も常人のそれ(ただし巨漢というのは西尾作品としては新しい)。遭遇する事件も、とてもおとなしいものばかり。 また、一応ミステリの体裁は取っているものの、事件のうち半分くらいは解決編までに示されたヒントだけで真相に辿り着くことが事実上不可能であるものなので、本格ミステリを期待すると肩すかしをくらうかも。 ただ、つまらないわけではなかった。 奇抜な設定やキャラ立てのせいで隠れがちではあるけれど、西尾維新の構成力はとても高いと思う。これまでの作品群も、何かが過剰ではあるけれど、著しく欠けているものがあるわけではない。 だから本作のようにキャラや設定が淡泊になるほど、その自力の高さもよくわかる。 実際、本作はよくまとまった佳作だと思う。 けれど同時に、これは西尾維新じゃなくても書けるんじゃないかと思ってしまったのも確か。 なお単巻完結ものではなく、シリーズ化前提のようで、本巻だけでは解決されないままの伏線もあります。 もっとも西尾作品の常で、シリーズを追ったからと言ってその伏線の答えが提示されるとも限りませんが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この物語はミステリーですが、同著者の書いた"戯言シリーズ"のようなド派手なトリックや殺人はありません。 というのも、この作品は"ビブリア古書堂の事件手帖"や"謎解きはディナーのあとで"のように、短編の一話完結が原則なのです。 よって、派手にしようにも出来ません。 (一話完結と言っても、別に全然違う物語が展開されるわけじゃありません。誤解なきよう) またキャラクターに関しても、これまでの"化物語"などに代表されるような超ド派手なキャラクターは登場しません。 ストーリーも比較的地味です。 友人などに「超面白い本があるよ!衝撃的だよ!前代未聞だよ!」とは言えるものではありません。 しかしながら、それでもさすがは西尾維新さんと言うべきか――、安定した面白さがあります。 それに、超派手ではないですが、普通の小説に比べれば派手な探偵"掟上今日子"が活躍しており、私は既にこの"掟上今日子"が好きになりました。 まぁ、もちろん派手ではないので、露骨な萌えシーンやサービスシーンはないのですが。 しかし、そんな派手さを抑えることにより、少し大人向けな作品にしたかったのかな? という印象です。 主人公らの年齢も二十歳以上ですし。 なので、西尾維新さんに興味はあれど、あまりに強烈そうな雰囲気で敬遠していた人にもオススメ出来ると思います。 また、西尾維新さんのファンも、これまでと比べれば少し物足りないかもしれませんが、それでも充分に楽しめると思います。 "大人向け"とか"派手さがない"とか言っても、西尾維新さんの書いた本ですから、ちゃんと西尾維新さんらしさがそこかしこにあります。 まぁしかし、本当に西尾維新さんは、いろいろなジャンルの物語をちゃんと面白く書けるので尊敬します。 正直なところ、私自身が西尾維新さんの派手な作風に惹かれたファンであり、読む前の印象として「ちょっと地味そうな作品だなぁ」とそれほど期待していませんでした。 ですが、結果として、私はもう続きが読みたくなっています。 派手でなくても面白いのは、やはり西尾維新さんの技でしょうか。 それに上でも書きましたが、私は探偵の"掟上今日子"がもう好きになっています。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!