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ハケンアニメ!
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ハケンアニメ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全108件 41~60 3/6ページ
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アニメの世界は詳しくないけど、思わず色々見てみたいと思う良作なお仕事小説。 またCLAMPの表紙が良い期待感を持たしてくれる装丁からワクワクしました。 発行から一年くらいして、書き下ろし短編付きカバーを見つけた時には悔しい気持ちになりましたが、しっかり立ち読みさせてもらいました。笑 | ||||
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初めてタイトルを見たとき、「派遣」とか頭の中で変換してしまって、アニメ界のブラック労働の実態を軽いノリで描いているのか?なんて、思い違いしてた。 労働の実態はおいておくとして。 すごく熱い本だった。 単にアニメの世界に限らない、本気で仕事すること、本気で好きで、本気でそのために何ができるかを考えて全力を尽くすこと。 そんな熱がぐんぐん伝わってくるような本だった。 面白かった!! | ||||
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一言で、たいへん面白い小説でした。 一気に読んでしまいました。 生きていくには、あと1歩現実に踏み出す勇気と、つまらないプライドを捨てることではじまることがたくさんあると。 (これは本当にそう思う。) アニメ業界にはあまり興味がなかったけれど、なにかをつくる仕事は共通するものがあると改めて感じた。 今さらという感じでしたが、やはり期待を裏切らない内容でした。 ある切り口から見ると、現実的ではないかもしれないけれど素直に共感できるし、何より面白い。 辻村深月さんの小説は、中の会話のカッコよさ、最後の終わり方がいつも好きです。 | ||||
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アニメは全く興味ありませんが、辻村深月作で売れているらしいので読んでみましたら、一気に引き込まれて読んでしまいました。辻村さんはやっぱり心理描写が絶妙で後半は思わず涙腺が緩みました。 | ||||
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アニメ業界で働く3人の女性主人公とその周りの魅力的なプロフェッショナルの姿を描いている。 女性の心理描写は細やかに、男性はやりすぎなぐらい魅力的に描かれている点に、女性作家による女性誌連載作品であることを強く感じた。 読んでいると、登場人物の人物造形や語られる哲学の端々に、フィクションではあるものの、実在のアニメ関係者を彷彿とさせる描写が多々あることに気づく人も多いだろう。 巻末の謝辞に、取材した業界人が列挙されているが、この人たちに取材したらこうなるよね!と思わず納得できる名前が並んでいてニヤリとさせられた。 | ||||
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お仕事小説と呼ばれるものの一つでしょうか。 とにかくストーリーがとても面白くてハマりました。 | ||||
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そんなにアニメに詳しい訳ではありませんが、本書を読むと無性にアニメが観たくなります。 あとがきで著者が謝辞を送っているアニメーション監督さんの作品は、タイトルだけは聞いたことがあるものの、ちょっと好きなジャンルでないことから観たことがなかったのですが、本書に登場するイケメン天才アニメーション監督のモデルとも思われ、俄然興味がわいてきました。 また、アニメのエンディングロールで流れる監督・プロデューサーなど制作者や関係者の名前などはこれまで全く無関心だったのですが、今では「ああ、これほど多くの人たちが、この作品のために協力してきたのだなあ、と感慨深く観るようになりましたし、気に入った作品だと、この監督が他にどんな作品を作っているのだろうと興味がどんどん広がっていきます。 また、本書はアニメを作る側を描いた「仕事小説」でもあります。 プロデューサーとして、天才アニメーション監督王子千晴の突然の失踪に翻弄される有科香屋子。 そんな監督に翻弄されながらも彼の才能を信じる香屋子は、苦労をしても「作品のクオリティーをあげるためなら喜んでつきあう」との意気込みで仕事に打ち込む。香屋子にとって王子はアニメそのもの。憧れと尊敬のすべてなのだ。 そんな王子も「現実を生き抜く力の一部として俺のアニメを観ることを選んでくれる人たちがいるなら、俺はその子たちのことが自分の兄弟みたいに愛しい。その人たちのために仕事ができるなら幸せだよ」との仕事に対する信念を持っている。 この二人を軸に展開する第一章の次に登場するのが、第一章でちらりと姿を見せた女性監督斉藤瞳。 大学二年のある日に観たアニメによって、それまで貧乏でコンプレックスだった「自分の住んでいた街と団地を肯定していい。自分がそこを好きだったことを認めていい」と気づき、子ども向けだと思っていたアニメが大人の自分にこれまで存在をしられずにいたことに衝撃を受け、アニメ業界入りする決心をした彼女。 アイドル声優とのトラブルや一見ドライな敏腕プロデューサー行城との関係を通しながらも、仕事人として成長していく姿が描かれます。 第三章の主人公は、王子監督や斉藤監督からも一目おかれるアニメ原画家の並澤和奈。 彼女の描く原画は天才的だが本人は他人からの評価を信じておらず、地方の原画会社で黙々と仕事に打ち込んでいる。 そんな彼女がひょんなことから地元で開催されるアニメによる町おこしのため、地元の役場の公務員とタッグを組むことになる。 彼女は「自分が好きな世界に囲まれて、絵を描けていれば、それで幸せ。それがどんなに小さな世界だって、そこで安定してしまえるそういう人間なんだ」と思っており、アニメに無知で現実世界しかしらない公務員宗森に対しては現実だけしか充実していない「リア充」と馬鹿にした態度をとってしまう。 そんな彼女があることをきっかけに自分が何をすべきか、自分のすべき「仕事」に気づきます。 この瞬間が素晴らしい。 このように本書は連作短編の形態をとりながら、部分部分で他の短編とも関連づけながら一つに収斂していき、全体として見事な「お仕事」長編小説となっています。 実はそれほど期待せず軽い気持ちで読み始めた本書ですが、期待以上の面白さと奥行き、力強い言葉のある良質な作品でした。 | ||||
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アニメは好きだけど、アニメの制作過程については全然知らないから楽しめないかも…と思いつつ手に取った本。 三人の主人公が離れたり重なったりを繰り返しながら進む話にどんどん惹かれていきました。 読んだ後に、あー、楽しかったー!と思い、なんかワクワクして元気が出て、自分も頑張っちゃおうかなあなんても思えたりして。 並澤さんのヘタレっぷりには突っ込みたくなりましたが、終わりよければナントカなのでよしとしましょう! アニメの制作にもっと興味が湧きました。 アニメの見方も変わってくるかも。 | ||||
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アニメ業界を舞台に、スタッフさん、監督さん、作画担当さん、各々の話が微妙に リンクしながら描かれます。 みんなまっすぐで、悪い人が出てこない、とてもハッピーな一冊です。 世間からなんと言われても、好きなことを貫き通す姿は尊くかっこよいのだ、と あらためて思いました。 気になったのは、細かな描写のこだわりが有川浩に重なる点と、鳥肌がたった、 というセリフがあちこちで出てくるところかな。 | ||||
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ズルい。こんなに面白いなんてズルい ついこの間、大崎梢さんの「クローバー・レイン」が、今年読んだ小説の中で一番て書いたのに、前言撤回します。「ハケンアニメ!」ダントツで今年読んだ作品で一番です。本当にズルいです。 昨年の8月に刊行されたこの作品。大好きな辻村深月さんの作品だったので、当然手には取ったのですが……表紙画はCLAMPだわ、an・anで連載してたと言うわ、タイトルもなんだか狙いすぎでなんか妙な嫌悪感を抱いてしまって、初期の「凍りのくじら」「ぼくのメジャースプーン」「スロウハイツの神様」あたりの作品が大好きなウチは「図書館で借りるか」と思いっきりスルーしてしまいました。 アニメ業界を題材にアニメ監督とプロデューサー、そのライバル企画、二つの作品にかかわる原画アニメーターと作品を基盤に地域活性化を図る公務員と3編のそれぞれ違った視点から見た世界を連作中編で繋ぐ構成の作品。 わがまま放題の天才肌のアニメ監督、要領が良くてお金の匂いに敏感なプロデューサー、傷つきやすいアニメーター、登場人物それぞれの「キャラ立ち」がしっかりとしていて、なんというか……途中で、著者が違うんじゃないか、これ有川浩さんが書いたんじゃない? と思うくらい、物語の展開が予想出来るほどにベタなのにそれが心地良くて爽快です。 題材はアニメなんですが、帯に書かれた「“いい仕事”がしたい! やる気がみなぎる、お仕事小説誕生。」というのが本当に的を射てます。映画化された「ツナグ」とは違う意味で、誰にでも、 これは読め とお薦め出来る面白い作品だと思います。 個人的にツボだったのは、やっぱり第3章の「軍隊アリと公務員」の観光に携わる公務員の下り。ウチは観光行政に携わったこともなければ、勤めている自治体も大都市ですが、そのエッセンスは十分共感できます。 特に、アニメと連動したご当地グッズを販売場所に納品するときに、 「こんなの市役所の本来の仕事じゃないですよ。運送屋さんのしごとです」と言ったアニメーターに「いや、業務ですよ」「僕の仕事です」という公務員の言葉が、それやよな、ウチらの仕事はそれやよとついつい力が入っちゃいました。 作中でわがままなアニメ監督・王子千晴が「リアルが充実してなくたって、多くの人は、そう不幸じゃないはずでしょ? 恋人がいなくても、現実がつらくても、心の中に大事に思ってるものがあれば、それがアニメでも、アイドルでも、溺れそうな時にしがみつけるものを持つ人は幸せなはずだ。」なんて言葉を吐く(個人的にはその先の「リア充どもが、現実に彼氏彼女とのデートとセックスに励んでいる横で~」の方がウチには刺さるんですが)あたりが、辻村深月さんの作品らしくて大好きです。 本棚のスペースを開けて置くスペースを作るので、この本を買いに行こうと思います。 | ||||
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仕事に向き合うとはどういうことか。情熱を注ぐとはどういうことかを教えてくれました。 登場人物がみんな熱い!仕事に貴賎なんてないと、個性を活かしあって仕事は成り立つんだと感じられます。アニメ界のお話ですが、別業種でも働く人には思い当たる事が多々あると思います。 自分の仕事振りなんて、全然甘いと思い知らされました。非リア充だと卑屈になりがちな横面を張られる様な、爽快なお話です。 アニメがより一層、誇りを持って好きになりました。 | ||||
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ある業界を徹底的に取材し分かり易く説明、リアリティを持たせ、その仕事に情熱を傾ける人々を書いた小説は良書が多いと思いますが、本作もその典型的な作品かと思います。 内容紹介にある、次から次へと謎を呼び新たな事件を起こす、というのは辻村深月氏の作品だけに期待が高まりますが、それが正しいのかやや疑問が残ります。ミステリー色は一切なく、純度100%のお仕事小説家と思います。 プロデューサー、新人監督、アニメーターの3人の女性の視点から、それぞれが悩みながらも信念を貫いたり、或いは人に影響を受けながら自分が変わったりする姿が語られ、最後はやや出来過ぎ感はありますが、3つの物語が交錯し爽快で感動的なラストに繋がります。 ハケンという重要なテーマに、本作も答えを出しています。それに十分納得するのは、そんなことも些末な事と思えるぐらい、登場人物たちのアニメに対する情熱や想いが読み手に伝わってくるからだと思います。 | ||||
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本屋大賞の第3位なのでやはり面白いです。雑誌ananにclampさんのイラストで好評連載されてたらしく、美男美女達がそれぞれの自分の持つアニメをそのクールでの一番のアニメ作品「覇権アニメ」を取ることに一生懸命になるオシゴト小説です。 アニメ製作という仕事の大変さ、プレッシャー、裏黒さ、そして夢を仕事にしているということに対してのクリエイターの夢と熱さのあるセリフの数々。とてもちゃんと書けていて、東京モード学園の指定教科書にしても良いくらい良く出来てます。アニメ好きの方、その方面に進みたいと志している方は、読んでみると勇気付けられると思います。 ただ、惜しいかな、本屋大賞3位の地位が表すがごとく優勝「鹿の王」に比べての深み、哀しみといったものが足りません。 なぜかと考えるとキャラクターが確かに活き活きと書かれているのですが、彼等彼女等がそこまで惚れ込んでいる肝心のアニメ作品の像がどうにも上手くフォーカスされてこないのであります。 見るだけで一気に引き込まれ、人生を変え、苦しさを支える支柱になっているというアニメ作品達について、メインの筋書と内包するアニメ作品自体が二重構造のように構成され、お互いが共鳴しあってラストになだれ込んでゆくようなつくりにはできないもんだろうか?とかなわぬ望みを持ってしまいました。ガラスの仮面とか・・・良く出来てましたよね。 でも、そうしたら上下巻になってしまいますな。 辻村さん、続編書くときは参考にしてください | ||||
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タイトルの意味を勘違いしていて、手に取るのを躊躇していた自分を反省しています。 これは素晴らしいお仕事小説。 アニメ制作の業界で働くひとたちにスポットをあて、オムニパス形式で進みます。 それぞれ違う立場の三人の女性が、きつい仕事の現場で困難を乗り越えて一つ一つ階段を上っていく。 いっけんイヤな奴にみえる人が実は仕事ができて、当たり障りのない人がイヤな人だったりする。 そういうリアルが面白かったです。 ほんのちょっとラブ要素もあり、そういう意味でも読みやすいです。 個人的に王子がお気に入り。 ぜひ続編を。 | ||||
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雑誌連載小説だったためか 最初からアクセル全開で物語が展開され 一気に物語の世界に惹き込まれました。 第1章は、中堅アニメ制作会社のプロデューサー有科香屋子を主人公にし 監督の王子千晴のわがままに翻弄される日々が描かれる。 第2章は、大手アニメ制作会社の若手監督 斎藤瞳を主人公にし 同じクールに放映されるライバルの側から描かれる。 第3章は、王子作品と斎藤作品の両方のアニメーターをしている 並澤和奈が主人公になる。 斎藤作品の舞台のモデルとなった土地で聖地巡礼が盛んになるように 公務員の宗森周平と一緒に奮闘する。 第4章は、それぞれの後日談が描かれている。 登場人物はみな仕事に一生懸命で、 私もそれに感化され、仕事を頑張りたい気持ちになった。 更に、打ち込みたい仕事につけている自分は幸せだと再認識した。 名言も随所にあった。 例えば、422ページ。 「人生には、大事な何かを失っても、それでも何かを成し遂げたい時がある」 46ページの王子の発言。 「かわいいけど、現実のかわいさなんてどうがんばったって二次元には敵わないじゃない」 「だったら誰だって同じだよ。見た目や、容姿なんて」 主人公が思った順に書かれているため、 読み慣れない文体に最初は戸惑ったが、 すぐに慣れた。 慣れた後は、主人公の心情がストレートに伝わってくるようになり スピード感を持って主人公の心情を追体験できた。 全体を通じて、この小説にはとても堪能できた。 | ||||
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ハケンアニメ=覇権アニメの座を巡る、アニメの製作現場で働く人たちのお話です。 ジャンル的には、ドキュメンタリー+恋愛って感じで、純粋にエンターテイメントとしても、十分楽しめます。 アニメが好きだとか、アニメに関しては誰よりも詳しいと思ってる人は勿論、普段はアニメを観ない。アニメは子どもや、オタクが観るものだとと、考えている人に読んで貰いたいです。 普段何気無くテレビに流れているアニメを、どんな人達が、どんな思いで作っているかを、知る事が出来ます。 所々専門用語も出てきますが、その都度丁寧に解説がいるので大丈夫です。 とにかく一度読んでみてください。この本を読む前と後では、アニメと言うものへの考えや、思いが多少なりとも変わるはずです。 それと出来れば、将来アニメ業界への就職を夢見てる学生の人には、是非読んで貰いたいです。 普段アニメを観ているだけじゃ解らない、仕事としてのアニメの楽しさや、苦しさ、そして、社会に出て働くというのは、どう言う事なのかが、この本を読めば解るかもしれません。 | ||||
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私はアニオタなので、タイトルからしてかなり興味深かったのですが、 読んでみたら本当にめちゃめちゃおもしろかったです!! アニメ業界や声優業界の内側が少し垣間見れることや、 個性的でなおかつ魅力的なキャラクターと心理描写がおもしろくて止まらなくなり一気に読みました。 私も似た業界なので共感できることもあるのですが、とにかくこういう業界の人って 確かに作品に愛があります。 人付き合いが不得手でも、他にとりえがなくても、これだけはってモノに情熱を注いでる姿に、 読んでる方も熱くなるものがありました。 本当に続編を望むほど個人的に大好きなのですが、 難点を言うなら、章ごとに主人公が変わるため、1話1話が少々不完全燃焼でした。 1章目の王子監督と有科さんの話が好きだったので、ほぼ「サバク」の方がメインで (そっちもものすごくおもしろかったのですが)その点は物足りなかったです。 また、anan連載時にあった挿絵が載ってなくて、これまたものすごく残念でした…。 ananを読んでいなかったので、メインキャラ6人のビジュアルしか分からず、 折角のCLAMP先生の絵を見たかったなと思います。 最後に、作中に出てきたタナカ・コーキ先生の「V.T.R」という作品。 同名の小説を辻村先生が書かれているという遊び?があり、次はこちらを読んでみたいと思います。 | ||||
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辻村さんがミステリーを封印してくると、作風が似ているからか、どうしても有川浩と比較してしまう。そして有川さんなら、『派遣』も絡めて、ダブルミーニングにしてくるところだろうな、と。 さて、本編。元々興味のある世界だったから、「このエピソードはもしや、あれか?」と感じるシーンは多々あったが、巻末の取材先一覧を見て、「あぁ、やっぱりなw」と。 面白かったのは、一章と二章での、行城さんのキャラ対比。ただのハイスペックも、立場が変われば鼻持ちならないやつと思われるのは、現実世界でも良くある話。うまく盛り込んで来たな、と思った。 そして第三章。これからアニメで町おこししようと考えている自治体は、この章と、有川浩の『県庁おもてなし課』を併せて読めば、大分勉強になると思う。 小説としては、★★★くらいの評価なんだけど、描かれるアニメがいちいち面白そう。辻村さん、こういう才能もあるのね…と感心したので、★追加。どっちも見たいけど、結末の好みで言えば『サバク』の方かな。 最後に、表紙について。どうせCLAMPつかうなら、題材と絡めてもっとアニメのセル画っぽく…と思わなくもないけど、描かれているのは実際に働いている【人間】だから、これはこれでいいのか。 ただし、裏表紙の左端!テメエは駄目だ!まさに「誰おまwww」状態。おそらく行城さんだと仮定して、スタイリッシュさとか、なんかもう色々、どこに捨ててきたの!と(悲)。CLAMPは、こういう設定無視をたまにやらかすよな。 | ||||
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アニメ業界の中の3主人公による3つのお話。 いずれも尊敬・情熱・信頼といったテーマを感じさせながら 最後に集約されてゆく・・・熱量を感じる良いドラマです。 | ||||
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さすがClampです、描画が丁寧でとっつきやすい感じに描かれていました。 また、ストーリーも一応すべてつながってはいるのですが、簡潔で無駄なく、 それぞれ独立しているので、スイスイ読みやすかったです。 それでいて、内容もしっかりしており、子供から大人まで楽しく読めるのではないかと思います。 続編が出ればぜひ読みたくなりました。 欲を言えば読み応えがもう少しあってもいいかなという感じでしたので、 総合して星4つとさせていただきました。 | ||||
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