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呪いの塔



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呪いの塔の評価: 3.93/5点 レビュー 14件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.93pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

平凡。

金田一耕助の登場しない横溝作品。放射線状に入り組んだ階段という迷路が事件の舞台であり、登場人物は誰もかも曰くありげな人物ばかりという外連味溢れる作品なのだが、肝心の迷路階段が実際にはどのような形状であるのかが分かりにくいので、事件の様相を思い描くのに苦労する。殺人にしてもかなり無理がある手段が使われていて納得しがたいものもある。真相の背後に横たわる「作家の秘密」には高い評価を与えられるとは思うのだが、物語の構築としてはむしろ平凡すぎる。
呪いの塔 (角川文庫 緑 304-45)Amazon書評・レビュー:呪いの塔 (角川文庫 緑 304-45)より
4041304458
No.2:
(3pt)

金が狂わせる、夫婦の運命

互いに不満を抱えつつも、銀婚式目前まで平凡な夫婦生活を営んできた、ジェフとスーザン。
ある日、スーザンが何気なく買ったサッカーくじが大当たり、巨額の賞金を手にする。
そこから徐々に歯車が狂い出す。
授与式のインタビューが新聞に載ると、二人は有名人になってしまい、転居を余儀なくされる。
それまで主婦として夫のサポートに専念してきた妻は、慈善活動に精を出し、表に出ることの快感に目覚める。

やがて互いに秘密を持ち、裏切り、これまで押し込めてきた不満が噴出、相手の破滅を密かに望むようになってゆく。
そして、愛も仕事も失い、自暴自棄になったジェフは、恐ろしい計画を企て、実行に移していく。。

些細なことから絶望的なまでに狂って行く人間関係の恐ろしさ、最後まで何をしようとしているのか読めないジェフの企み、いずれもミステリーとして秀逸。
しかし彼の心情、行動には、どうにも共感は出来なかった。
呪いの塔 (1977年) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:呪いの塔 (1977年) (角川文庫)より
B000J8UHEW
No.1:
(3pt)

人物のモデルや怪奇的な雰囲気などが興味深い

昭和2年の発表なので、設定などに古臭さもあるし、

殺人の動機や方法など、少々無理を感じる場面もある。

 しかしながら、著者の分身的な主人公・由良だけでなく、

江戸川乱歩や乱歩の作中人物などが思い浮かべられるような、

登場人物達の造型や怪奇的な雰囲気などに興味深さを感じる

長編作品であった。

 また、犯人が次第に明らかになっていく過程で、

次々と登場人物達の疑わしい事情が明らかになり、

隠された側面が明らかになっていくストーリー展開は、

なかなか楽しめた。
呪いの塔 (角川文庫 緑 304-45)Amazon書評・レビュー:呪いの塔 (角川文庫 緑 304-45)より
4041304458

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