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呪いの塔
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呪いの塔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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軽井沢もののひとつ。『仮面舞踏会』のような軽井沢の美しさはない。相変わらずの出だしのくどさは横溝の長編ものならでは。それでも読者も一緒に悩ませてくれるストーリーは他の有名作品とも引けを取らない秀逸さを感じる。情景描写も人息を感じるリアリティで好きだ。あえて欠点とするなら登場人物の作り込みや関係性が他の作品に比べて薄く、粗いことだろうか。それでも、全ての登場人物がそれぞれに個性を得て動く様を見れば大したことはないだろう。 | ||||
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横溝正史の作品だが金田一耕助は出てこない。 では、誰が探偵なのか。由比耕作という探偵小説雑誌の編集者が物語のキーマンだが、どうも探偵役ではないようだ。 物語を読み進めると途中から登場する白井三郎という人物が謎を解いていくような雰囲気になる。しかし、登場にあたって語られるキャラクターの説明では不気味な男でおよそ共感を得にくい。だから読者は登場人物の誰にも犯人の可能性を感じながら読み進むことになる。シリーズ探偵に馴染んだ横溝作品では面白い経験を味わった。 物語は2部構成で、前半の軽井沢ではタイトルになった「呪いの塔」という迷宮(寂れた観光施設)を主舞台に展開する。それがオドロオドロシイ作品ムードをうまく醸し出している。 後半は舞台を東京に移すが、ちょっと残念なことにこのムードが冷めてしまう。謎解きがはじまるのだからやむを得ないのだろう、とは思うものの少し寂しい。 | ||||
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good | ||||
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横溝氏がまだ編集者時代の昭和初期に乱歩の陰獣にインスパイアされて書かれた初期の長編作品。 まだ金田一耕介ものが始まる以前の時代のものであり、タイトルも呪いの塔というタイトルのイメージとは全く異なるライトタッチの純粋本格クローズドサークルものである。 鮎川哲也氏とかの本格ものに近いテイストである。 トリック等は今から読むと安易なところもあるが、ストーリー自体は今読んでも十分楽しめる。 | ||||
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着くのも早かったですし、発行年の割には、今までアマゾンマーケットプレイスで注文した中でもいちばん状態がよく、感心しました。たいへん満足しております。また機会があればぜひ利用したいと思います。ありがとうございました。 | ||||
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横溝作品の特徴が良く出ている作品です。 風変わりな探偵役、異型の人間、過去に繋がる怨念、女の情念などの特徴が随所に垣間見えます。 横溝ファンなら中盤ぐらいで犯人の検討はつくと思いますが動機は最後まで不明なので楽しめます。 私の想像力が乏しかったからかもしれませんが作中に登場するバベルの塔の構造が文章だけではイマイチ理解できませんでした。 挿絵や構図などで示してくれると良かったです。 横溝ファンなら楽しめると思います。 | ||||
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初出は昭和7年。新潮社から出た『新作探偵小説全集』の1冊としてであった。 江戸川乱歩の『陰獣』をモチーフにした作品であり、そちらから読むべきと思う。もちろん、横溝なりのトリックやひねりが加わっているし、これだけでも楽しめる作品ではあるのだが。 軽井沢を舞台とした怪奇な事件で、人間関係のもつれがトリックにつながっており、完成度の高さはなかなかのもの。よく練り込まれたプロットに感心させられた。 まあ、個々には欠点もあるが、もっと見直されて良い一冊と思う。 解説は細谷正充だが、物足りない。 | ||||
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初出は昭和7年。新潮社から出た『新作探偵小説全集』の1冊としてであった。 江戸川乱歩の『陰獣』をモチーフにした作品であり、そちらから読むべきと思う。もちろん、横溝なりのトリックやひねりが加わっているし、これだけでも楽しめる作品ではあるのだが。 軽井沢を舞台とした怪奇な事件で、人間関係のもつれがトリックにつながっており、完成度の高さはなかなかのもの。よく練り込まれたプロットに感心させられた。 まあ、個々には欠点もあるが、もっと見直されて良い一冊と思う。 解説は中島河太郎。 | ||||
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横溝氏の著書は、全て「金田一物」と思い込んでいた私は 読み始めて「ん?違うの?」と分かった時、 一瞬、読むのをやめようかと思いました。 しかし、せっかくだからと思い直して読んでみると・・・。 著作としては古いのに「金田一物」の様におどろおどろしておらず、 時代の生活感・価値観を改めて思い知らされるわけでもない作風でした。 事件の構成は「偶然」が多すぎると思ったものの、実際の生活を 作為よりも偶然によって事が流れているようなものだから・・・ と考えてみると、緻密に計算された作品とは違う楽しさになりました。 探偵役の人物が、こっちと思わせといて、するりと変わるところも 意外で良かったですし、登場人物の側面も最後まで小出しにする所も 飽きさせないという点ではポイントプラスです。 全体的には、やはり、横溝氏独特の絶妙な伏線の貼り方と 人物描写に引き込まれて、一気に読みたくなる一冊でした。 | ||||
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この作品は、横溝正史の初期の長編物です。なかなか作品自体知られてはいませんが、有名な八墓村等の作品とは異なりますが内容は濃く、トリックも犯人も興味深く、気が付くと夢中で読み終わっていました。作風は江戸川乱歩の「陰獣」を思い出させるものではありますが乱歩の作品が好きな方にもオススメですので読み比べをするもの良いと思います。 | ||||
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~舞台は濃霧が立ちこめる信州軽井沢。 雑誌編集者、由比耕作は怪奇小説作家で知人の大江黒潮の別荘に招かれる。 別荘には由比以外にもいろいろな人々が集っている。 別荘のそばには、バベルの塔と呼ばれる不思議な塔が建っている。今や使われなくなった塔は閑散として、まさに殺人事件が起こるにはふさわしいシュチエーションだ。 ~~ 登場人物それぞれが殺人の動機らしいものをもっているのだが、 なにせ容疑者が多く、なかなか特定の人物にたどりつけない。 ふつう読者も読み進めて行けば、ある程度容疑者が絞り込めるものだが、 後半に向かうにつれ、ますます犯人が分からなくなっていく。 この人怪しい!あの人おかしい!と振り回されているうちに気付くとエンディングが近かった。 ~~ 個人的にはエンディングに少々物足りなさが残ったので星4つになりました。~ | ||||
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