■スポンサードリンク
恋愛中毒
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
恋愛中毒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全147件 61~80 4/8ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恋愛中毒という衝撃的なタイトルであるが 終盤にくるまで私の中では あまりしっくりきてなかた。水無月はそれなりに冷静さを保ちながら一途に創路を愛し 便利に扱われていることも承知で精一杯 尽くしていた。 そして創路を愛しながらも 別れた夫を忘れ切ることができずにいる。 ごく普通の可愛い女性にしか思えなかったからである。 しかし 終盤に来て 一気に様相は変わっていく。水無月の抑えてた心が爆発し 壮絶な過去もあらわになる。 さすがに引いてしまう展開。 そういう結末を踏まえて もう一度読んでみると なるほど と思える場面や 少し違う角度から水無月を見ることができて 面白みが増した。 しかし小説としての面白みはともかく 私はこの物語の登場人物の誰一人として好きにはなれなかった。 ただ荻原社長は本当にいい人だなと思う。 こんな人が近くにいるだけでも 水無月は幸せな人だと思うのだが 理解のある友より 刺激的な恋に走りたくなるのが人間の悲しい性なのかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若い頃、例えばライバルに好きな人の事を諦めさせるようなことをする。そんなことをかつて自分もしたな。そんなことを思い出しました。でもそれは、まわりからみれば、とても滑稽なことだったなと。私自身、恋愛中毒から抜け出すのが遅くアラサーで今だに1人ですが、次の恋愛こそ愛し過ぎないように自分を失わないように、そして失わさせない相手と出会いたいと、そう思わされる小説でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公に何とも言えない不気味さを感じながら読みました。最後はやはり、、、。面白い本でした。この作者の小説をまた読みたくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルに興味を持ち購入した。ストーリー展開が想像つかず一気読みした。山本文緒さんの作は初めて読んだが他の作品も読んでみたい。中古で購入したが状態が良く感動した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上手いなぁ。 これは上手い。 主人公のやっていること、これはもう完全におかしい。 「我慢していること」 「耐えること」 「受け入れること」 が相手を愛していることと等価だと勘違いしている。 そう言う小説は良くある。 上手いなぁ、と思うのは 「読んでいるときには『主人公のやっていることはまぁ、アリなんじゃないのか』」 と思わせるところ。 世間一般的に見れば、犯罪な訳だし全くありえない。 でもアリだと思わせる。 これは読者に感情移入させる内容、文章力のなせる業です。 素晴らしい。 あと、どうでもいいですが、この主人公と相手の男の奥さんと足して二で割ると 「誰よりも美しい妻(井上荒野)」 が出来上がると思ったのは僕だけでしょうか。 星五つ。 今度はエッセイを読んでみよう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
精神的自立ができていない女性の恋愛形態の記載がリアルです。妙に面白い読み物です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
10代後半か二十代前半に読んで 十数年経っても記憶の中で生きていた小説。 それだけ頭に残るんだから気になってるんだろうっと思い もう一度購入。 大人になって読んでも、何か人の純粋で汚い部分がとても愛おしくて重いお話で 一晩で読破。 ハッピーな感じが好きな人には薦めません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なにかで良い評判を目にし、古本を探して読み始めた。 冒頭から回想部分に入ったところで以前読んだことがあるかもしれないことに気付き、 途中斜め読みし最後まで一応目を通したが、確かに再読だと確認した。 ここまで記憶に残っていない本というのは私には珍しく、そんな自分自身にびっくりした。 たぶん私にとって心に残る本ではなかったのだろう。 私はこの本に出てくるような恋愛に依存できるタイプを羨ましくすら思う人間で、 弱い自分を隠すことなく、男性に頼り、可愛がられるということが無意識にできてしまうタイプの女性が時に妬ましく、 それは天賦の才能だから自分にそれがないのは仕方ないとあきらめてもいる。 他のレビューを読み、共感できる方のほうが多いのだなと、 やはりこんな自分は一生こういう恋愛感はわからないんだろうなと少し悲しく思いながらも、 平凡で落ち着いた結婚生活はまあまあ幸せで、こういうのが自分なのだと思った。 主人公のように痛いのは勘弁だけど、自分を見失うような体験、一度してみたいような気もします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
山本文緒さんの作品を読むのは初めてでしたが 読みやすい文章で一気に読んでしまいました。 男性目線で物語が始まるのに、ただボーッと字面を追いかけていると いつのまにか女性目線で物語が進んでいることに気づき驚きました。 どこか大切な部分を読み飛ばしたようで戻って読み返そうと思いましたが 結構なページ数なのでとりあえずそのまま読んでいきました。 このいつの間にか語り手が変わっていくところや 物語の繋がりがページを超えてたりする構成のうまさに つい読み終えた後すぐに読み返してしまいました。 描かれているのは女性の狂気。 水無月の気持ちがわかる男性とは距離を置いてつきあいたいですねw 女性なら誰でも共感できるわけではないと思うんですが 共感できない方に入りたかったけど 自分のことを言われてるようで それが怖くて気を重くさせた作品でした。 ただ、自分の中にあるそれが こうして小説のテーマになり、共感してる女性がたくさんいるということに 少し安心させられました。 物語の終盤で一気にいろんなことが繋がって 水無月の置かれている状況がわかって そうきたか!と興奮させられました。 岡嶋二人のクラインの壺を読み終えた後のような 読後はそんな気分になりました。 できれば壺の外でい続けたい。 でもいつ水無月モードに入ってしまうか 夫が浮気をしたら・・・ 私が恋をしてしまったら・・・ あり得ないと否定できないことが相当コワイです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ずーっと気になってた本だったので、夢中で読みました。 思っていたとおり、ひりひりと疼きました。 女性のネガティブな部分がこれでもか、これでもかと描かれています。 恋愛って決して美しいものでも、ステキなものでもないんだと思い知ります。 なのに中毒になるってのは、いかがなものなの!? まだ続いてるってどういうこと!? と、いろいろ感じてるうちに、不思議な世界に迷い込んだみたいでした。 ほかの登場人物に場面が移ることもなく、ただひたすら主人公水無月が出っぱなし。 映画を観ているかのような臨場感あふれる作品です。 気分が滅入ったときに是非読んでください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凄いです。物語が目の前を通り過ぎてゆくような錯覚に陥る・・・俺が男だからかなぁ〜。何処が凄いのかは一読されて判断してほしいと思います。『恋愛中毒』という題名は、ちと頂けないのだけれども。。。山本文緒さんの最高傑作だと思うよ。男の俺が読んでゾクゾクするんだよ。この小説は一生忘れられないね、、、というか何度も読んでしまう(^^)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説は最初、井口という編集プロダクションに勤める青年の一人語り から始まる、彼は前の恋人とうまく別れることができなく、彼女が彼の会社 に押しかけてくる、せっかく移った今度の会社もまた同じことになるのか ということで辞表を書き社長と事務員のおばさんと飲むことになる。そして 社長が帰ったあと、そのおばさんから長い身の上話を聞く。実はこの本の 主人公は水無月というこのおばさんである。水無月は離婚の痛手によりもう 他人を愛しすぎないようにと神に祈るのだが、小説家創路の出現により、 このだらしない男に惹かれ愛人として付き合い、苦悩の日々を過ごす。 後半水無月が重症のストーカーだとわかってくる不気味さはあるが、構成、 主人公の心理描写、登場人物のキャラクターの描きかたが巧みであり恋愛 小説として読み応えのある1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
山本文緒さんの本は短編集を読むことが多くて、長編は初めて。 いやいや〜恐れ入りました。 「恋愛中毒」とは深いタイトルをつけたものです。 他人との関わりをできるだけ避け、心を閉ざして生きてきた水無月。 結婚してやっとささやかな幸せを手に入れたものの、離婚を余儀なくされ この先の人生は他人を愛しすぎないようにと、祈るように生きてる。 水無月が働いている弁当屋に突然現れる、小説家の創路。 妻がありながら何人もの愛人を抱え、自分の欲望のまま生きてる男。 水無月の心に創路が入りこんでくる様子は怒濤のようで、 こういう時の女性の「抗えない感」みたいなものが細かく表現されてます。 途中まではこの2人の恋の行方に、ハッピーエンドもしくは 泥沼の破滅的なラスト以外のどんな落としどころがあるんだろう… って思いながら読んでいたのですが、 読めば読むほど、水無月が「恋愛中毒」になった背景がどんどん明らかになり、 少し予想外なラストへと進んでいきます。 創路の「過去に“もしも”を持ち込むな」というひと言が印象的。 過去に生きる水無月と、現在を生きる創路、真逆の2人。 奔放に好き勝手生きることも、それはそれで難しいと思うんだけど、 “もしも”を持ち込まない潔さがあるからこそ、 創路は自分に正直に生きられるんだろうなと思った。 山本作品ならではの繊細な心のひだが描かれていることはもちろん、 決して甘くはなく、恋愛小説としてはかなり読み応えのある1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やられました。何の気なしに恋愛小説が読みたいと思ってオススメされて読んだのですが、最後の衝撃な事実に恐怖で鳥肌が立ちました。 やめよう、やめなくてはいけない、と頭ではわかっているのにやめられない。アルコールやドラッグのように恋愛も人を狂わせる。 尽くし、尽くされ、執着し、見放され、気が狂う、恋愛の狂気をこれほどまでに女性の立場から描いた小説はないのではないでしょうか。 甘い恋愛小説ではありません。ぞくぞくするような恋愛中毒の恐怖を体験したい方にはオススメ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に人物描写が上手く、リアリティを感じました。 リアリティがある分訴えかけられるメッセージに説得力があり、読後には恥ずかしながら自分の身の起き方を考え直してみようと感じました。 自分を客観的に見ているようで見えていない、これと決めた人を信じ続け、必死でその人の為に尽くしても、知らぬ間にその人に全体重を預けてしまう幼稚さ。 こういった主人公の姿に自分を照らし合わせられる人は非常に楽しめる作品だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前友人から借りて読みました。 何年かして読み返したくなり、今回購入しました。 出てくるフレーズや情景にもう一度会いたくなり というか引き寄せられた感があります。 ものすごく怖くておもしろくて美しい作品です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつもは短編の物を読んでいて長編の物はあまり得意ではないのですがタイトルが気になり購入しました。読み始めると面白くあっという間に読んでしまいました。著者の他の作品も読みたくなりました☆ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
愛しすぎないように。恋は盲目。 オトナになれば学習するんだろう、と二十歳の頃の自分は考えていた。 でも自分は水無月ほど計算のできるズル賢いタイプの女ではなかった。もしもそうだったら自分も危なかったかもしれない。自分が恐くなると同じように考える人はどれくらいいるのだろう。 もう溺れないように、自分を戒める為のバイブル的存在に。 オトナになった水無月はかつての自分を重ねて「余計嫌われるだけだからやめなさい」と別れた彼を会社まで押しかけてきた女を諭す。 静かに穏やかに暮らしたいと願い、封印したはずの感情をやはり捨て去る事はできなかった。 最後の最後で40を過ぎても水無月は自分をまだ持て余していることが判明する。 水無月、美代子、陽子、千花、それとも のばら? 結局、創路が寵愛したのは誰が一番だったのだろう。 娘の奈々? それとも、一番とかくだらないことなんだろうか? 水無月は藤谷の身代わりにに創路を求め続けたんだろうか? 最後まで水無月を見捨てない萩原はどうしてそんなことが出来るんだろう? そして、女は死ぬまで女であり続けることは見難いことなんだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ぐんぐん本に引っ張られあっという間に終了。 残りページが少なくなるにつれ、もう物語が終わってしまうという悲しさと 早く先を読みきりたいという気持ち。 終盤の 『おおーそうきたか!!』という場面では鳥肌が立ちました。 美雨の何が(おいたちか)そうさせるのか不幸なお話です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
山本文緒氏による吉川英治文学新人賞受賞作。 離婚歴と、なにやらそれ以外にも過去を持っていそうなヒロイン水無月。 彼女の語りで物語は進行するが、その過程で彼女はところどころに「ひっかかり」を読者に残してくれる。 「指が勝手に覚えている番号を押していく」 「似ていると思った。私が大嫌いだった、あの女に似ている」 何気なく残されたこれらの「ひっかかり」は、読み進めるにつれ、ちゃんとタネが明かされる。 ほんの短い文章なのに、きっちりとひっかかって残り続けたのがミステリアスで印象的だった。 私は個人的にこういう小細工(?)が大好きだ。 また、「恋愛中毒」とはうまく言ったものである。 私は最初それを「恋愛の甘美さの極み」と勝手に解釈し、それを期待して本書を手に取った。 しかし本書の場合、アルコール中毒、ニコチン中毒など、一般的によく知られた中毒と同様に「恋愛」を「中毒=病気」として描き、本書のヒロイン水無月はその禁断症状を味わわせる。 なるほど、いい意味で裏切られた。 甘くない恋愛小説を読みたい方に是非おすすめしたい一作。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!