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恋愛中毒
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恋愛中毒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全147件 21~40 2/8ページ
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ずっと怖い まったく自分とは 関係がナイ話とは 思えないところが また怖いところ | ||||
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タイトルから敬遠していたが、この機会に読んでみた。 ごてごての恋愛小説とは一線を画す、ミステリー的な要素もありとても面白かった。 妙齢の一般的な女性が、なんの因果か著名作家と接点をもち愛人のような関係を結んでいく。 なぜか、この作家に草刈正雄をイメージして読み進めていたが、実際はどうなのだろうか。 とドラマ版の配役をみてみたら、鹿賀丈史とのこと。 当たらずとも遠からずである。 徐々に普通の女性と思っていた主人公が、なんか怖いぞと感じさせられるところが、絶妙で一気読みしてしまった。 少し古い作品だが、今読んでも色褪せない。 情愛の心というのは平安時代くらいから変わらないのかもしれない。 | ||||
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『恋愛中毒』(山本文緒著、角川文庫)では、32歳の女性が自らの過去から現在に至るまでの恋愛経験を、いや、恋愛経験というよりも性愛体験と呼ぶべきものを縷々、綿々と語り続けます。これほど、性愛への意識が日常生活のほとんどを占めてしまうというのは、私には、驚きです。普通ならば、このような話が際限なく続くと、途中で本を投げ出すところだが、この後どうなるのだろうかという好奇心に唆されて、一気に読み終えてしまいました。 水無月美雨(みなづき・みう)は、大学の同期生との結婚、離婚を経験後、50歳が近い有名小説家の愛人、それも、本妻、愛人1号、2号、3号に続く愛人4号に収まります。愛人1号にのし上がろうと策略を弄する一方で、かつての夫への思いは断ち切れていません。 「俺を見るな、と彼(=別れた夫)は言った。夫は顔をそらしたまま確かにそう言った。水無月といると見張られているような気がしてたまらないと。もう俺のことを見ないでくれと。どうすればよかったのだろう。そして、これからどうしていけばいいのだろう。先生(=愛人関係の小説家)は過去にもしもを持ち込むなと言った。けれど私は後ろを振り返らずにはいられない。どういうふうに人を愛すればうまくいくのか私には分からなかった。常にベストをつくしてきたつもりだった。なのに何故、私はこんなうらぶれた店で安いウィスキーなんかを飲んでいなくちゃならないのだろう。鳴らない携帯(=小説家からの)を見つめ、入ってくるはずのない人(=別れた夫)を待って」。 「ある日突然、夫が私に冷たくなった。夫が言うには、突然ではなく、長い時間をかけてだんだんと私に対する愛情がすり減っていったということだったが、私にはどうしてもそれが突然の出来事に感じられて仕方なかった。夫がある日、笑わなくなった。私の目を見なくなった。話しかけても返事をしなくなった。食事を外で済ませてきて、帰ってきたらすぐテレビも見ずに布団に入って眠ってしまうようになった。休みの日は黙ってどこかへ出掛けてしまうか、家にいてもまるでバリアでも張るかのように本ばかり読んで、話しかけても必要最低限の返事しかしなくなった。私はそれだけのことでパニックに陥った。何しろ身に覚えがなかったからだ。小さな喧嘩はいくつかあっても、そこまで拒絶されるような大喧嘩をした覚えはなかった。何をきっかけに夫がシャッターを閉めてしまったのか分からなかった。もちろん本人に尋ねてみたが『別に』という冷たい返事が返ってくるだけだった。それでも半年ぐらいは我慢した。気分の移り変わりの激しい神経質な人だから、原因は分からずとも、放っておけばそのうちまた機嫌がよくなるだろうと自分に言い聞かせた。けれど同じ家に住んでいる限り、どうしても毎日夫の不機嫌な顔を見なければならない。もともと無口な人だったが、さらにもっと口をきかなくなった。そんな夫と同じ屋根の下にいるのが苦痛でたまらなかった。どうしたら以前の穏やかな暮らしに戻れるのか、その方法がいくら考えても分からなかった。結婚生活も長くなると、お互い必要以上は口なんかきかなくなって家庭内離婚状態になると本や雑誌で読んで知ってはいたが、よく世間の人達はこんな不穏な雰囲気の中で平気で暮らしているなと私は改めて驚いた。気が狂いそうだった。いや、狂いそうではなく私はその時既に狂いはじめていたに違いない。どうにも我慢できなくて、かといって泣きわめいて夫の態度を責めたらもっと事態が悪くなりそうで、何とか冷静になろうと、私は一晩だけ家をあけることを思いついた。入籍してから六年余り、一晩たりとも夫のそばを離れたことがなかったので、それは一大決心だった」。 「先生のまわりの女を全て首尾よく追い払ったつもりでいたが、それは馬鹿な私の思い込みだったのだろう。・・・何もかも無駄だったような気がして、私は大きな無力感に箸を置いた」。 最後の最後に至って、美雨自身の口から驚くべき事実が語られます。 山本文緒の本は今回初めて手にしたのだが、山本作品をもっともっと読みたくなりました。 | ||||
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引き込まれてしまい,停まりませんでした。 | ||||
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評価の低いレビューの多くに「共感できなかった」とありますが、共感して読むものじゃないでしょw 主要人物たちがヤベェ奴らだらけで、主観で語られる女主人公は相対的に正当に見えてしまいますが、 一番ヤベェやつですw だからこれは主人公の主観でありながら、自分は客観して読む必要がある。 傲慢の域に達した卑屈さを持つ女。 金持ちの愛人になっておきながら過去の男に無言電話をかけているあたり、 結局は自己中心性の愛情しかない。 どうしようもない女がどうしようもない環境に放り込まれ、どうしようもない結果になった。 | ||||
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こんなに劇的な人生経験はないのに、主人公の陰鬱さ、鬱屈さにああ自分もこうだったなとついつい思わされてしまいます。自分自身を俯瞰して見る能力があるのに、一方で制御することのできない描写がほどよくリアルで共感めいたものを覚えます。私のような理屈っぽい人間にはちょうどよい文体でした。 | ||||
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奈々は結局どうなったのだろう 人生の中で最も重要なキャストはやはり異性なんだろうか | ||||
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内面にジクジク傷をつける様な、恐ろしい本。 でも読み続けて、最後の顛末がとても気持ちの悪いほど人間らしかった。 プロの作家は恐ろしい。 | ||||
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はじめは、井口とかいう青年の話だったのになぁ、と思いながら、水無月さんの話を夢中になって読んでいる私がいた。水無月さんの心理描写も行動も、とても興味をひいた。いや、同化しているとも言っていいくらいだった。次から次へと繰り出されるストーリーを、純粋に楽しんでいた。ただ一点、水無月さんの別れた夫への執着と、その夫の別れ際の態度がとても気になったまま、ストーリーは展開していく。 そして、終盤「恋愛中毒」というタイトルが頷ける展開を見せたとき、自身の身の上に降りかかったら、そんな悠長なことは言っていられないのだろうが、水無月さんを愛おしいと思う私がいた。 | ||||
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天才の傑作です。 ご冥福をお祈りいたします。 | ||||
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著者の山本文緒さんが2021年10月13日に亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。 私にとって山本文緒といえば、やはりこの「恋愛中毒」です。普段、恋愛小説はあまり読まないし好きではないですが、この作品は例外です。というより、私は恋愛小説というより、サスペンス・スリラーと認識しています。私の頭の中の本棚では、アン・ライスの「夜明けのヴァンパイア」(インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア)の隣くらいにあるイメージ。人によっては全然違うと思われるかもしれないけれど、主人公の独白で綴られる物語の様式や、衝撃的な展開、最後の結末なんかが私としてはそっくりだなって。登場人物に共感することはないけど、怖いもの見たさで物語に引き込まれていく感じ。読みながらドン引きしつつも、人にとことん執着するその情熱に、なぜか惹かれる。どちらも好きな作品です。 | ||||
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自分への戒めになりました。今は刺激がなくても今の彼じゃないとダメと再確認できました。過去に大好きだったひとに私も自分が何をしてるのか分からなくなり、冷静に今考えたら水無月さんと同じストーカーです。水無月さんにのめりこみましたが、最後にあ!!!となりもう一度読み返しました。2回読むと面白いですよ | ||||
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怖かった…でもなんだか少し共感している自分にも怖かった…誰しもがこんな感情を心の片隅に持っているのではないのかと思った。 | ||||
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読書が苦手な自分でも後半はスラスラ読めましたが読後感のなんとも言えない悪さ。 水無月は完全アダルトチルドレンだし、親の態度が自分の両親と似てるし抱いてる想いは程度はあるけどほぼ自分と一緒。 私は最近、回避依存症と回避性愛着障害を自覚したのですが人との距離の取り方も似てる気がする。 夫がただの浮気か回避脱走型はわからないけどこんなにも人を狂わせるのかと思うと自分はこれから絶対不誠実なことをしてはいけないとせめてこれから出会う人には改めて贖罪していこうと思いました。 | ||||
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電車の中で読んでますが、夢中になり過ぎて乗り過ごしてしまいました…。 最後まで楽しめる本です。 他のシリーズも全部読みたいと思っています。 | ||||
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別に悪い人でもないけど、どこかミステリアスで、距離を置きたくなる女性。 一緒にいて疲れる女性っているよなぁ。 なんて思いながら見てました。 | ||||
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初めて山本文緒さんの作品を読みました。携帯電話がまだなくて、固定電話にお約束の留守電やすれちがいなど時代を感じましたが、ストーリーが面白いので気にせず世界に入り込めました。 読み始めてからずっと「この女性は一体どういう人なんだ」と謎解きするみたいな感じで、徐々に「ああ、こういうイタイ女の人なんだろうな」とイメージが固まってきたのを、最後の最後で「えええ!この女、やばい!」とイメージを一新されました。 この主人公みたいになりたくない、ならなくてよかったと思いつつも、過去のことを思い出すとかなり近いことをしてたり苦しい気持ちを思い出して自分も一歩間違えばこうなってたのかもと思いました。恋って恐ろしい。((((;゜Д゜))) | ||||
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まるで自分と重なって救いがなくなります。 彼と煮詰まって別れようとしていた私は今、救いがない状態で読み終えました。 | ||||
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予想外の展開もある、ひねりのある物語です。 | ||||
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頭がおかしくなるような恋をしたことがある人、痴情のもつれで人生に疲れたことがある人、火遊びをして痛い目を見たことがある人、など、酸いも甘いも苦いも少しは知ってる大人でないと、この小説は確かに毒だ。終盤で明かされる主人公の過去を知った後だと、元夫や両親との関係性が腑に落ちた。 以下内容に触れます。 プロローグが平和だったから丸く収まるんだろうと安心してたら最後まで金髪オヤジとオープンカーかい。そして飲酒運転かい。水無月、あんた今度こそ人生壊れるよ(笑) | ||||
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