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(短編集)
泣き童子 三島屋変調百物語参之続
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泣き童子 三島屋変調百物語参之続の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 21~40 2/4ページ
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このシリーズは「おそろし」から読んでいるが、やはり期待通りで面白かったです。目に見えないものへの恐怖をはじめ、人の内面に宿る怨念を日本人特有の観点から掘り出してゆく手法は まさに宮部ワールド健在で安心して読める。が、主人公の生き方の変化が進展しないのが少しマンネリ気味に感じる。 | ||||
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どこか哀しくて怖い、そんないつものおちかの百物語ですが、特に表題の「泣き童子」の恐ろしいこと! その他の作品もさすがは宮部みゆきさん、すっかり夢中で読んでしまいました。 | ||||
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怖い!怖すぎる!さすが表題になるだけのことはある。身の毛もよだつ頭の中をリフレインする言葉。2、3日は眠れません。 | ||||
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どこかほんわかとした序盤2作を読み終えて、そろそろ恐いお話が来るかな?と思っていたら 3つ目でそんなお話がやって来ました。待ってました!やはりこのシリーズは、背筋がぞぞっと する感覚も醍醐味。表紙の可愛らしい二人が・・・ 新しい出会いもあり、主人公おちかの見聞は広がっていきます。いつか出会ったあの男に対する印象も 少し変わり始めたり。100話まで続くのでしょうか、わかりませんが、お江戸での暮らしを感じながら これからも楽しみたいシリーズです。 | ||||
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やっぱり宮部みゆきの時代物はいいね。どのお話も引き込まれます。 | ||||
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短編集です。表題の「泣き童し」は背中がぞくっ!!としました。 | ||||
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いつもの百物語です。 筋はそれほどでもないと思いますが、そこここにちりばめられた言葉がウーン納得と思います。 宮部作品としては80点かな。 | ||||
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宮部みゆきさんの三島屋シリーズは今の三鬼まで全て読みましたが…質量ともにこの巻が一番ですね~泣きわらしは久々に背筋がゾッとする話でした! | ||||
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この本のタイトルにもなっている泣き童子ってお話は挿絵のかわいさもあってかわいらしい物語かと思ったがとんでもない。何人も人が死んでいく、最後は小さい子供まで絞め殺す凄惨な物語。 吉本伊信が完成させた内観は懺悔する人、自分の罪を調べる人の話を面接者がただ只管聞く。話すことで自分の罪を自覚しそれによって癒されていく。また聞く側も心の清浄さを取り戻す。幽玄能のワキとシテは自分の妄執で化け物になったものや幽霊として迷っているものが、聞いてくれるシテのおかげで成仏していく。これは日本の伝統的な精神の回復状況である。宮部みゆきの三島屋変調百物語シリーズはまさにこのような構造を持っている。この道具立てがこなれてきてストーリーが生き生きしてくるシリーズ三作目。 「この物語は聞いて聞き捨て。語って語り捨て」「闇の物語を聞くと普段動かない心の深いところが動く」など3シリーズに共通でかつなかなかかっこいいセリフがこの物語を象徴する。 3作目となるこの巻きは化け物が出てきたり。女の子やきもちの物語だったり、凄惨な殺人事件だったり、外部の怪談話に参加するおちかだったり、ストーリーの変化が縦横無尽。宮部さんがこの道具立てに慣れてきて自由自在に動いているのが感じられる。 またこの世とあの世をつなぐ商人のような男が出てて、これが他の巻の鍵のお化けが出てきて屋敷を仕切っていた男と同一人物と思われたりじわじわと話が広がっていく感じがなんとも楽しみ。 | ||||
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文庫本と思って購入してしまいましたが、配送されたのは単行本でした。 こちらの思い違いのようでしたが、たいへん綺麗なものでそれにしては 価格も安く、満足しています。ありがとうございました。 | ||||
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普段、感情を揺さぶられることがほとんどないけど、 1編だけ、怖いと思いました(笑) | ||||
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袋物屋・三島屋の黒白の間で語って語り捨て、聞いて聞き捨てされる様々な話が 綴られています。 シリーズものですが、前二作と比べるとやや失速感がありました。 かと言って惹き込まれないわけではなく、どれも不思議な話でありながら江戸の 市井に暮らす人々から発せられるそれらからは人間のもの哀しさや憎悪などが 滲み出ていて、空恐ろしく感じました。 この先、おちかに待ち受けているものは何なのかわかりませんが、見届けたいです。 | ||||
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三島屋伊兵衛の姪・おちかが聞き役となって様々な人が語る連作形式の怪奇譚の3冊目。今回本書で語られる話はなにやらおどろおどろしいものが多く、後味あまりよくない話が多いようです。一方でおちかの周辺自体は単調に日々の生活が流れていて、今回はほとんど変化や進展は無し。なんとなく百物語の主旨としている「聞き捨て」ることにおちかも慣れてきてしまったみたいで、どんな話でも後に引きずらない体制が固まったように感じます。うぅむこれ、ひょっとして百まで続けるの? | ||||
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三島屋変調百物語シリーズ、三作目が出版されていたこと知りませんでした。 文庫本で知りました。 もっと早く読みたかった! 本作、どの話も熟練の面白さ。 あっという間に読み切りました。 エンターテイメントとして抜群に完成度が高いと感じます。 文庫本なのであとがきがあります。 「百物語なので100話までこの連絡は続くのでは」という解説が。。。 嬉しいやら著者の苦労を想像するやら。 そうだったのか。。。 | ||||
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不思議な話もさることながら、聞きながらおちかが前向きになっていくのが楽しみです。 | ||||
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登場人物の心理描写が相変わらずお上手な宮部 みゆき先生。 少々重い話もある短編集のような作品ですが、すらっと読めます。 | ||||
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「聞いて聞き捨て、語って語り捨て」という通り、ここで語られる話には寄席で語られる怪談噺のような「落ち」は無い。 素人が語る「怖い話」が往々にしてそうであるように、どんな怪異にも不思議にも明瞭明白な説明はつかない。 聞かされた方は「そりゃあ妙だねえ」と言うほかはない。 正直、解答編の無いミステリを読まされたような、中途半端に放り出されたような心持ちが何とも心許なくまさに「落ち着かない」のだが、かの『遠野物語』もそういうものだったと思い当たる。 淡々と、「これこれこういうことがあった」という語り手にとっての事実のみが語られ、聞き手は自分自身で何とか消化不良を起こさぬように折り合いをつけるほかないのだ。 つまり、聞き手(あるいは読者の)力量が試されているのである。 そういう意味でも「怖い話」なのである。 | ||||
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なんで、そんなにいけずをするんや。 なんで、わてだけまた仲間外れにするんや。 長次郎は両手を挙げて顔を覆った。呻くような声が、指の隙間から漏れて出た。 お陸には語れなかったこと。 長次郎が胸に想いを秘めてきたこと。 それが今、溢れ出てくる。 「わてかて、わかっているんや。わて1人だけ残ってしもうて、生き延びてしもうて、どんなにかみんなに済まんと思ってきたんや」 みんなに恨まれても、仕方ないと思ってきたんや。 「謝るから、なんぼでも謝るから、もういけずはやめて連れていっておくれよと」 泣いても叫んでも、応える声は聞こえない。ただもう一度、そっと背中に触れる小さくて柔らかい掌の感覚を覚えたと思ったら、長次郎は息を吹き返し、お陸や倅や嫁たちに取り囲まれて横たわっていたという。(98p第二話「くりから御殿」より) 第二話は2011年7月号の雑誌に掲載された。一日中震災の報道がされていた頃に着想を得たのだと想像される。あの頃は、津波で流された家族への想いを「淡々と」語る人々が、何度も何度も報道された。宮部みゆきは、当然「遠野物語」を読んでいるはずだ。そこには、津波被害に遭った妻の話や、あの世から引き戻された男の話が載っているだろう。そんなこんなが混じあわさって、山津波で1人生き残った少年の話が生まれてもおかしくはない。いや、むしろ宮部みゆきの「変調百物語」の役割でさえあっただろう。国民的体験である大震災のトラウマを、少しでも和らげる役割を、怪談話は持ち合わせている。 その他の怪談話もなかなか快調でした。また、語り手も第二話のように関西訛りもあれば、かなり高度な東北訛りもあり。当時世界有数の人口密集地であった江戸の町の特徴も良く出ていた。 2016年7月16日読了 | ||||
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厚い本はふやさないようにしていますが このシリーズものは単行本でありとびつきました ありがとうございました 帯までしっかりピカピカです いやらしいけど嬉しくてニンマリしています!ありがとうございました | ||||
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もうこのシリーズは宮部みゆきの代表的存在です。是非99話になるまで読み続けたいと思います。面白いか面白くないかの領域を超えて全て素晴らしい作品に仕上がっております。 最近、ファンタジー物にアマゾンレビューの評価が低いのですがそれはそれで読み応えがあり、十分楽しめます。 | ||||
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