(短編集)

満願

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評判

満願の評価:

3.81/5点 レビュー 339件。 A ランク

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平均点3.81pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全517件 481〜500 25/26ページ
No.37
(4pt)

話の骨組みが良く練られている。

巧みに読み手をミスリードさせつつ予想外の真相に落としている。
話の骨組みも良く練られている。
人間心理の複雑さをえぐり出し、意外な結末に導いている。
人生の深淵のどす黒さをうまく描き出している
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.36
(5pt)

夜警と関守

冒頭の「夜警」に心揺さぶられました。
若者がなぜその行為に及んだのか、読み進むうちに彼の性質が明るみになってきます。
それは多かれ少なかれ誰もが持つもので、表に出すか出さないかの違いだけ。
だからこそ若者を憐れむ気持ちが湧くのでしょう。

「関守」はもう、ぜひお読みくださいと言うしかありません。
あんな人には関わりたくないものです。
知らなかったとはいえ、自ら関わってしまった彼は気の毒でした。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.35
(3pt)

ミステリーの短篇集としては可もなく不可もなく

ミステリーの短篇集としては「作法通り」である。表現力は申し分ないし、最後のオチも昔からあるこの分野の本としての王道をたどっている。
 ただ、筆者なりのオリジナリーという点ではやや物足りない気がした。もちろん各々面白い小説ではあるのだが。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.34
(5pt)

薫り高い文章と意外性-非常に優れた短編集-

短編ミステリを読む醍醐味を十分堪能させてもらいました。
多くのレビュアーが書いておられるとおり、「戻り川心中」の頃の
連城三紀彦さんを彷彿とさせる薫り高い文章や意外性のあるオチが素晴らしい。
中には、伏線がはっきりしすぎて、すぐに結末が分かる作品もありますが、
それでも不満なく読めてしまうのは、作者の小説作りの上手さによるものでしょう。

表題作の「満願」は、連城調の叙情とひねりが特に強く感じられ、
読後に深い余韻が残る佳品ですが、
ミステリとしては肝心のトリックの非現実性が強すぎるように思います。
巻頭の「夜警」は、古典的なトリック(ネタばれになるので書きません)を上手く加工した
優れたミステリです。こちらを表題作にしてもよかったかもしれません。
「柘榴」は、母と娘、姉と妹という最も近い関係の女性同士の間に横たわる、深く黒い闇の存在に
恐ろしさを禁じ得なくなる、インパクトのある作品です。
このほかの作品も、一つ一つタイプが異なりますが、どれも優れた短編です。

作者は多彩な作品を上梓しておられますが、
今後も本書収録作品のような高い水準の短編を書き続けて欲しいと思います。
ミステリファンはもちろん、日頃ミステリを読まれない方もお勧めできる、
非常に優れた短編集です。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.33
(5pt)

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満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.32
(5pt)

タイトル『満願』

凄いの一言。
初めの「夜警」が素晴らしすぎて、
短編集だが、なんらかのつながりのあるお話なのかと期待させらてしまう。
実際は全く関係ない6編。
でも、タイトル『満願』に違いにないストーリーがすべてのお話に埋め込まれていた!
久々に小説の醍醐味、味わせてもらいました。
最高です。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.31
(4pt)

私は善人?それとも悪人?

読み始めは極平均的な自分とはかけ離れた人々の日々に起きた非日常的出来事だと思ってよみすすみました。
ところが誰にでも起こり得る事件だと気ずかされました。
文章は切り口がするどく自分が悪人?にでもなった様な気持ちで読み終えました。
しばらく本から遠ざかっていましたが,又読書にはまりそうです
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.30
(5pt)

読み応えのある小説

久々に楽しみ有り、読み応え有りの小説に出会え、
一気に読み終えました。
人間の暗い面に焦点を当てていますが、十分説得力があるお話の展開で、
読み終えたら人間の本性に関して色々と思うようになりました。
最近読んだ本の中ではお勧めです。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.29
(4pt)

米澤氏久々の傑作

久々に米澤氏でキレのあるミステリを読ませていただいた。
「儚い羊たちの祝宴」で一気に惚れ込み、そのあとも追い続けてきたが、どれもぱっとしなかった。
今回で一気に息を吹き返したように思う、特に「夜警」は素晴らしい。2転、3転と裏切られる展開。陰鬱な口調。丁寧だがくどくない人物描写。どれも職業作家としての彼の実力を存分に見せつけている。
そのほかの5作もどれも粒ぞろいであるが、「夜警」の完成度には及ばないように思う。
できれば、本作を後回しにして読んでいただきたい。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.28
(5pt)

大好きな作家さんです

雰囲気がいいの、でも「夜警」最初はちょっとつまないですけど…
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.27
(5pt)

素晴らしい

しばらく米澤さんの作品とは距離をおいていました。理由の1つに「ここが伏線だったんですよ」といちいち解説するところに興ざめした経験があったからです(ごく一部の作品でしたが、どうにも鼻について仕方がなかった)。
『満願』はここでの高評価を見て、もう一度だけ…と思い購入。それぞれ驚きと戦慄の結末が用意されている粒揃いのミステリー短編集でした。キーパーソンである人物が魅力的(怖い?)だった為、びっくりエンディングに説得力があり非常に満足出来ました。
どなたかのレビューにもある通り、私も連城三世彦『戻り川心中』を思い出しました。米澤さん、楽しい読者の時間をありがとうございます。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.26
(5pt)

最高の状態でした。

大変面白く、一気に読んでしまいました。今後ともよろしくお願いいたします。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.25
(5pt)

満足の一冊

全6篇の短編集。
どの作品も共通しているのは、そこはかとない薄気味の悪さ。

じわりじわりと真綿で喉元を締め付けられているかのような怖さがあるけれど、
米澤さんの文章力のおかげでページをめくる手が止まらない。

どの作品が一番かといわれると悩むけれど、
舞台移動もなく、ただじわりじわりと恐怖が押し寄せてくる「関守」が一番恐ろしくて、
だけど抜群におもしろかった。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.24
(5pt)

描写力と伏線が素晴らしい、世にも奇妙な物語

地位や人や物に執着しすぎて、誤った道に踏み出す人々に待ち受ける、ゾッとする結末。
他の方も書かれているように、この作品はテレビの『世にも奇妙な物語』に似ています。

しかし特に私の印象に残ったのは、作者の描写力と伏線のうまさです。

現代の日常光景に、ひと昔前の風景。
日本の田舎のお年寄りに、異国の村の長老。
男性目線に、女性心理。
作家によって、それぞれ分野の得意・不得意があり、短編集ではその特徴がはっきりでてしまうものですが、この作者はどんな風景でも人物でも、いきいきと目に浮かぶように描いています。
その分だけ、ラストにより臨場感があり、恐ろしく感じられました。

また私が一番素晴らしいと思った「万灯」は、伏線の張り方が見事です。
文章中に唐突に異質な表現があると伏線だとばれてしまうし、逆に印象が薄すぎると気づいてもらえず伏線として機能しない。
伏線というのは難しいものだと常々感じていますが、この作品では、伏線が物語の必要な要素として溶け込んでいるので、「確かに読んだし覚えているが、伏線だとは気づかなかった」という理想の形をなしています。
ラストでそれらが1本の糸で繋がる爽快感、本当に素晴らしいです。

物語自体も謎解きもどんでん返しも楽しめる、完成度の高いお勧めの1冊です。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.23
(4pt)

多種多様な味わいを堪能出来る秀作

表題作の他、「夜警」、「死人宿」、「柘榴」、「万灯」及び「関守」の全6つの作品から構成される短篇集。各編全てがミステリという訳ではないが、ミステリ的趣向が巧みに織り込まれている。驚くべきは各編の作風の幅広さで、横山秀夫氏風の警察小説である「夜警」から、連城三紀彦氏風の心理(抒情)的トリックを用いた表題作まで多種多様な味わいを堪能出来る。また、一人でこの様な多彩な短編集を構築する事が作者の意匠であったと思われる。

勿論、各編の構想はオリジナルであって、各編毎に作品に合せて文体や風景描写の濃淡を変えている辺りに作者の充実度が窺える。各編に対する好みは勿論読む方によって異なるとは思うが、企業人の端くれだった私にとっては、熱に浮かされた様な文体で、破滅への一直線の道を下って行く海外駐在員の悪夢を描いた「万灯」が一番印象に残った。

各編を執筆するに当って、作者が用意周到な事前取材をした事も良く窺える。幅広い読者にとって読み応え充分の秀作だと思った。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.22
(5pt)

驚異的な完成度

まず、今作は儚い羊たちの祝宴のような連作短編ではない。
一つ一つが独立していて別のお話でありながら、なおバランスを崩さずに絶妙な加減で配置された短編集。
ホワイダニットを中心としていて、フーダニットやハウダニットのような分かりやすい派手さはない。
しかし、長年日常の謎を手掛けてきた米澤先生だからこそできたであろう、見事なまでの人間の心情と謎の組み合わせ。
どの事件も人間の狂気的な部分を描きながらも、身近に起こっても不思議ではないと思わせ、そこにまたぞっとする。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.21
(5pt)

「読みごたえがある」の一言。

「夜警」 警官になるべきではなかった若者の殉職の真実。
「死人宿」 元カノを追って山中の自殺用温泉宿に来た男。
「柘榴」 類まれなる美貌を持った母とその娘姉妹の輪廻。
「万灯」 在外商社マンがやむなく犯す殺人の意外な綻び。
「関守」 都市伝説を解明すべく訪れたドライブインの話好きなおばあちゃん。
「満願」 下宿先の薄倖な夫人の驚愕の殺人動機。

いやぁ、久しぶりに読者を唸らせる傑作に巡り会えた。
周五郎賞を取ったことで直木賞は残念だったが、文句なしで直木賞モノ!

ストーリー構築の緻密度、なにげない伏線とその完ぺきな回収、
読者を飽きさせない各ストーリーの簡潔さ、人間心理の深淵表現、
そして驚愕の結末、意外な真実・・・。

凡庸なミステリーを読まされて、時間の無駄だったなとお嘆きばかりの
そこの方、読み応えと読後の満足度は保障するので是非一読を。
ストーリーそのものもすごいのだけど、作者への敬服に尽きます。

どれか一つを選べと言われれば、「柘榴」
最後の科白、「けれどもいまは、それほどでもない・・・。」
人間の心根って・・・。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.20
(5pt)

お話どおりでした!

朝の情報番組で蔦屋書店のブックコンシェルジュがおススメしていた作者の作品でおもわず購入してしまいました!大好きな連城三紀彦さんの作風をほうふつさせるというのでますます気に入っていますし、その通りかも!
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.19
(4pt)

元弁護士としての気持ち。長文すみません。

珠玉の短編集であり、素晴らしい読書の時間を過ごせたのは他のレビュアーと同意見なのですが、最後の満願だけは、元弁護士として看過できない部分がありましたので、星を一つ下げさせて頂きました。
以下、表題作『満願』のネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

1 検察官について
『返済を逃れるために殺人を犯した』というのは、強盗殺人(二項)の動機です。自ら殺人罪で起訴しておきながら、このような動機を主張する検察官は、あまりにも愚かです。また、検察官が被告人質問で述べた異議も、実際の裁判ではありえないと思います。主人公を有能に見せるために検察官を愚かにしたのでしょうが、こんな人は修習で検察志望しても落とされるんじゃないかなあ。そもそも司法試験に受かるんだろうか。

2 主人公について
 主人公も本番ぶっつけで、被告人質問をしているようですが、これは相当駄目な弁護人です。
 弁護人は、起訴後、訴訟に関する書証や証拠物を閲覧、謄写することができます。
 また、冒頭陳述の時点で検察官が証拠によって証明しようとする事実は分かります。ですので、仮に裁判前に証拠の閲覧謄写をしないダメダメ弁護人であったとしても、冒頭陳述の時点で、検察が犯行現場を特定するための証拠として掛け軸を出すことは分かりますから、それに基づいて、被告人質問を組み、事前に被告人に手渡し、リハーサルを行わなければいけません(本件は殺人罪であり、動機に争いもありますので、冒頭陳述から被告人質問に至るまでは、かなりの期間があったはずです。主人公は何回接見したんだだろう?)。

3 弁護士について
 なにより許せないのが、312頁『検察の見解に真っ向から意を唱える。これは勇気のいることであり〜』の部分です。
 犯行が計画的であったか、偶発的であったか、という点で、検察側の弁護側が争うのは日常茶飯事です(新人だろうと、初めての殺人罪であろうとそれは変わりません)。
 被告人が、襲われたからやむをえず殺したと、偶発的犯行を主張しているのに、それを黙殺し、検察側の計画的犯行説を認める弁護人は懲戒ものです。
 ありえません。
 にもかかわらず、『複数の同業者から「藤井君、若いうちはもう少しおとなしく出た方がいいよ」と忠告を受けた。』とあるのは、ちょっとひどすぎるんじゃないのか、と思いました。
 これも主人公の頑張りぶりを際立たせるための、記述だとは思われますが、本作は小説としては素晴らしいだけに、感銘を受けた読者の方が、誤った弁護士像を抱く恐れがあるため、大いに危惧を抱きました。
 弁護人とは被告人の味方なのです。
 仮に心の中では「こいつ有罪だな」と思っていても、被告人が無罪主張するならば、弁護人も無罪主張しなければなりません。もちろん検察と戦わなければいけません。
 それが弁護人の使命です。
 もちろん世の中には、普通の弁護士なら弁護人に絶対なりたくないような凶悪犯人がいますが、それでも誰かは弁護人になります。
 なぜなら、一方的な裁判では、無辜の者を罰する恐れがあることを歴史が証明しているからです。
 まるで一般的な弁護士が検察をおそれ、迎合しているような、『満願』の描写には、不満を憶えました。
 検察に迎合しているのは裁判官であって、弁護人ではありません。
満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741
No.18
(3pt)

山本周五郎賞受賞、直木賞候補だからではなく

下記にある「連城三紀彦の再来(か)」という(驚愕の)レビューを読んで購入。

確かに綾辻行人が言うところの作中「偽の絵」で巧みに読み手をミスリードさせつつ
予想外の真相に落とすスタイルは昨年惜しまれつつこの世を去った氏を彷彿させる
(表題作は連城氏の某長編を思わせる。柘榴は乙一風の世界観だが)。
反面ネタの落とし所が割合見当がつきやすいため衝撃に乏しく、柔道でいえば有効か技ありどまりで
生前、連城氏が幾度も見せた試合会場ごとひっくり返すようなどんでん返しの凄みには欠ける。

また、「古典部」シリーズや「小市民」シリーズなど、作者の出自であるライトノベル的世界観が
ベースである作品群ではさほど気にならないものの、「追想五断章」などリアリズムベースの
作品になると、途端に人物造形の甘さが目立ち、殊に色気のある人物が描けないという弱点が顕著になる。

話の骨組みは良く練られ、完成度の高さは疑いようがないが、山本周五郎賞という年二回ある直木賞と比して、
年間ベストワンを決める賞で満場一致で受賞したとなると、もっと他にめぼしい作品はなかったのかという気にもなる。

四月から増税となり、書籍も値上がりし、(アマゾンレビューを信用し)本書を購入する際、やや躊躇したのも事実だ。
読後、前述した理由からおそらく再読はしないだろう。
希望を言えば、粒ぞろいの作品集より、今年刊行された連城氏の最後の新作「小さな異邦人」の表題作のような
一作だけで読み手を満足させてくれるような切れ味の作品を作者には書いてもらいたい。

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満願 Amazon書評・レビュー: 満願より
4103014741