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(短編集)

その日のまえに



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【この小説が収録されている参考書籍】
その日のまえに (文春文庫)

その日のまえにの評価: 4.34/5点 レビュー 309件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.34pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全258件 241~258 13/13ページ
No.18:
(5pt)

やられました!

前評判、帯のコピー、それだけ見てもうるうる来ていた私です。私自身が中学生と小学生の二人の子を持つ母であり、家族の今が永遠のような気がしていたので、この小説はかなり堪えました。家族を残して死ぬということ、残されるということ、考えたくないことですが、いつか必ず来る「その日」のために、何ができるのか。「その日」を宣告されたらどうなるのか。それまで、未来ばかりを語っていた夫婦が、思い出を語り、若き日、二人が暮した町に降り立つ。ここから始まったんだ。でももう、再び始めることはできない。それらをどう受け入れていくのか。答えは見つからない。それでも私はここに登場する「和美」のようでありたい、そして主人にもこの「夫」のようでいて欲しい、子供たちも、、。と思いました。絶対泣くもんか!と心に決めて読み始めましたが、無駄でした。中盤以降は号泣でした。
私としては、例え明日死ぬとしても、「いい人生だった」といえる日々を送っていこうと、強く思いました。そろそろ、子供に手が離れ始めた結婚10年~20年の夫婦の皆さん、是非一読をお勧めします。不倫に走っている場合ではありません!
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No.17:
(4pt)

ずるいよ、重松さん

死が身近に迫ったことを知らされた者が思うことやとる行動など、特別なことをとてもこまやかに表現し、読み手に素直な感情移入を強いる力はみごととしか言いようがなく、重松清の本領発揮といったところ。確かに泣けます。
しかし、病で思いを残しての死という、いやでも涙を誘うテーマで全編を通すというのは禁じ手の感もあり。読後にずるいの印象が浮かんだ。
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No.16:
(5pt)

立派な単行本だ!

去り行く昭和の残像を舞台に、淡々と語る妻の死と残された子供の有様。同世代の・同姓として、自分は次第に主人公と同一化してしまった。 家庭内の話・心の内面の話・思い出という、今は実態のない話が多く、読み始めは「女々しい語り口」であると感じました。 7つの短編を上手く組み合わせた本書は、立派な単行本に仕立てられている。縦軸に「命の話」・横軸に「時間の経過」と言う風に、変えない著者のスタンスは、見事でした。 終盤、「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」と組立てた件には、一気に著者に寄り切られた思いでした。共感した私は、「女々しい…」のでしょうか?いや、今いる自分を支えてくれた人への感謝は、亡くすことで気がつくのでしょうか? 別件。それにしても、衝撃的な事故死よりも、宣告を受けた死を淡々と迎えるのは、実に辛いね!
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No.15:
(5pt)

すごいと思いました

昨年 父を亡くしました。闘病生活をおくっていたそのときにすごした1日1日がここに書かれているようでどうしてこんなに正確に描写できるんだろうと感動すらしました。きれいごとではないです。きっと身近な人との別れを経験したことがない人にはぴんとこないと思います。
世界観がかわってしまうほどつらく尊い日々でした。でも読み終えたあとにすーっとするんです。こんな本は初めてでした。本当にまいりました・・
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No.14:
(4pt)

評判どおりでした。

残念ながら、涙するほどではなかった。しかし、感心したのは、各章の関連性が無理がなく、物語に重厚感を持たせるなどなかなかなものだ。
一言で評すれば、何度も読み返したくなる本である。
ただ難と言えば、感傷的な表現が強すぎて気になった。もっと、サラッと流すことにより、さらに重みを持つ、読者に鑑賞させることで、十分、それ以上の効果をもたらす場合があるから。
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No.13:
(5pt)

心を揺さぶられっぱなしの300ページ弱

愛する人が、明日「末期ガン」だって告知されたらどうする?
自分自身がどうだったらどうする?自分の愛する人、子供たちのことを考えたらどういう気持ちになる?心を揺さぶられっぱなしの300ページ弱でした。帯には涙!涙!涙!なんて書いてあったけど「死」がテーマの小説って可哀相すぎるだけじゃないか、買うのよそうかなと何度も丸善の平積みの前で悩んだ一冊でした。買って良かった。一昨日に引き続き、通勤電車で涙しました。それも朝のラッシュ時から。ああ恥ずかし!でも、涙が止まらなくなってしまったのです。全て自分に置き換えて読んでゆくと、どうしようもないほど涙があふれてくる。あたりまえの明日があたりまえでなくなる愛する人の死を直面したらなんて思うとどうしようもなくなってくる。今日はきちんと早帰りして家族みんなに暖かいスマイルを贈りました
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No.12:
(4pt)

重松さんにやられました。

「涙 涙 涙」と帯にあったけれど、母をがんで亡くした経験のある私はこんなものでは泣けないわと思いつつ読み進めていました。ところが、半分を少し過ぎた時、急にきました。ばらばらだと思っていた短編が見事につながっていて、ひとりひとりの人物がくっきりと浮かび上がってきました。涙が止まりませんでした。
感動というよりも、重松清というプロフェッショナルにやられてしまったという感じです。
秋というこの季節にこの本に出会えてよかった!
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No.11:
(4pt)

永遠と死

今回の連作短篇集は、死に直面した人たちの物語である。人生とは永遠に続いて謳歌できるようなものと思いがちだけれど、「死」は何の前触れもなく突然やってくる。たしかに時間は永遠に流れる大河のようなものなのかも知れない。だが「死」を受け入れなくてはならなくなった瞬間、自分を流れる時間は有限であったことを突きつけられる。そこで生じる葛藤が丁寧に綴られている。また「死」とは当事者だけの問題ではない。夫婦、家族、友人、知人・・・周りの人々にも究極の苦悩、哀しみをもたらす。永遠の別れとなる「その日」の前にできることとは何か。「その日」をどのように迎えられるのだろうか。そして「その日」を乗り越えた後に続く連続的な日常を過ごすには? 深く深く「永遠と死」について考えさせられる作品集だ。
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No.10:
(5pt)

これって、小説何ですか?これが作り話なんてとても思えない。

祖母が亡くなってしばらくの間、祖母宛のDMがよく送られてきた。父が亡くなった後も、いろいろな郵便物が送れられてきた。何もかも変わらないのに、日常の中から、当たり前のように存在していた大切な人達がいなくなってしまう。悲しくて寂しくて、でも何年かするとその悲しさも日々の雑踏の中に埋もれてしまう。忘れてしまった事を今まで悔いた娘に重松さんは、忘れてしまうものだ、でも思い出す事はあると優しく伝えてくれる。小さな子供をおいて、先に行かなければならない親の気持ちと、でもそこからも強く生きていかなくてはいけない人生の重みと、この本を読んで泣かない人はよほど幸せに生きてきたか、大切な人を亡くした事がない人だと思います。今年のNo.1.
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No.9:
(4pt)

マスメディアに・・・

「王様のブランチ」で大絶賛!
こんな帯いらないって!
おかげで本屋さんは在庫ゼロ。取り寄せ3週間などとのたまう。
(アマゾンさんは3日で届きました。感謝)
気負いすぎて読み始めないように。
(そうなると、泣き所をハズしちゃった)
重松 清・・なぜこんなに上手なんでしょう?
 今度は「定年ゴジラ」につぐ「熟女ガメラ」など書いてみて欲しいナ。
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No.8:
(5pt)

お勧めの一冊!

最後までいっきに読みきりました。全て映画を見ているように頭の中にその情景が浮かびました。
ひとつひとつの物語はせつなくも爽やかに見事に融合されており、愛する人との別れの形にただただ涙でした。
読む人全てが必ずこの物語のどれかを実感することがあるでしょう。とにかくお勧めの一冊!
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No.7:
(5pt)

逝く側送る側の心の持ち方

最も近い存在を失う時の、逝く側の心の持ち方、送る側の準備のあり方を、考えさせられます。友を送る小学生、遭難した息子を送る母、友を送る友、母を送る息子、母を送る夫と息子たち、そして、夫と息子たちに送られる母、それぞれの視点で、何をどう伝えていけばよいのか、深い悔恨と諦念とが交錯します。山田太一「異人たちとの夏」、東野圭吾「秘密」をはじめ、亡き者への強い思いを描いた作品は数ありますが、送り送られる過程を描き切った数少ない傑作だと思います。泣けるかと問われれば、「鉄道員(ぽっぽや)」と並ぶ、トップ2に入る泣ける作品です。
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No.6:
(4pt)

答えは無いのだが…

「なぜ人を殺してはいけないのか」に対する情緒的な回答なら、自分の娘にも話せる。個人的なHPにも50枚ほどの文章を載せ、何度かお褒めの言葉も戴いている。しかしながら、「人の死をどう受け止めるか」、特に「身近な人間の理不尽な死をどう受け入れるか」に対する答えは、おそらく用意できない。いや、今までも無意識のうちに考えることを避けてきたのかもしれない。15年ほど前、70を超える齢であったが、父が胃癌で死んだ。肺から脳まで転移し、次第に呼びかけに対する応答も鈍くなっていった。逝く間際の数時間、目は開いていても見えてはいなかったのだろう。生後9ヶ月になる我が長女の顔を、輪郭を確かめるようにゆっくりとなでていた。そして、それが自らの意志で触れた最後のものになった。今でもそのことには感謝しているし、誇りにも思っている。しかしながら、父の死の意味を咀嚼できたのかと問われたら、肯定はできない。自分が為したことといえば、当初は慟哭と悔恨の情に苛まれることだけだったし、その後の15年も、ただ風化を待っていただけだったのだから。だが、この作品ははっきりと答えを出してはいないものの、少なくとも永遠の命題に向かい合おうとしている。さらには、「風化を待つことは悪いことではない」と教えてくれているような気もする。肉親の死の15年後にこの本に出会って、ほんのわずかだが肩の荷が軽くなった……などと書いたら、いくらなんでも重松氏の文章に感化され過ぎ、と笑われるだろうか…。
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No.5:
(5pt)

さよならの前に、そして、この世に在るうちに

ご存知、実力派の重松清さんが描く、家族愛、人間愛、親子愛、家庭愛の物語。
この人間愛の本質を感じられる、あなたはすでに本質を感じ取る感性を究めている。
愛する人との別れは、誰にも訪れる、きっと本書が、その時あなたを救うだろう
読み応え十分の名作である
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No.4:
(5pt)

人が避けては通れない事・・

人の死や別れは、ドラマや物語でかっこよく描かれている事がたびたびありますが、この本はちょっと違います。少なくとも、私の周りにおきた人の死・・父の死や友の死のその時のかっこよくはない、「その時」に似ていました。こんな時にどーよっと思うような発想や準備、非常識だけどこれが現実。あの大切な人を失った時の事がよみがえって、悲しくもあり、私だけじゃない!という気持ちになりました。最後までの物語の流れにも、うなずいてしまいました。タオルを持って・・・。
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No.3:
(4pt)

その日

生きることの尊さと同時に生きることの悲しさを描いたものです。
今までの短編でもここにつながる仕掛けがあり、大変入り込みやすい世界でした。
重松氏独特の喉に突っかかるモノもありますが、命と家族を描いたものでは逸脱のでき。
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No.2:
(5pt)

初重松清

初めて重松清作品を読みました。
『死』をテーマに短編が続いて、「うーん、ちょっとヘヴィーかも」
と思いましたが、途中でこのヘヴィーさに立ち向かわなければいけない。
と1日半で完読。
最後はしゃくりあげて泣きましたよ。
外で読むのはやめた方がいいです。
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No.1:
(5pt)

日々是好日

またヤラレマシタ、重松ワールド深すぎます。現代作家で家族モノを書かせたら右に出る者いないんじゃないかな?
新書のコーナーで本の帯に見入って迷わず即買いでした。重松さんの著作は大抵読んでいますが、これはちと涙を流してしまいましたよ。「その日のまえに~その日~その日のあとで」、に繋がるここまでの構成が素晴らしい。前出の短編集の味がここで遺憾無く発揮されております。是非自分で読んでいい涙を流してください。
生きることの尊さ、生まれてから現在生きていることの素晴らしさを深く深く感じさせられました。読み手にそれぞれの感じ方がありますが、この本は間違いないです。下手くそなレビューですいません、この本を読んだ者として何か発信しないと気が済みませんでした。明日からの生き方変わりますよ?
その日のまえに (文春文庫)Amazon書評・レビュー:その日のまえに (文春文庫)より
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