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首都崩壊
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首都崩壊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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「首都移転作戦」をいかに成功させるか、という政策シミュレーションの話。 読み終えた後にものすごいフラストレーションが残る作品。 首都機能と官僚と政治家などは生き残るのだろうけど、残されたその他の人々がどうなるのかには一切触れないんだよ、この小説は。 高嶋哲夫のものとしては最悪。 | ||||
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エンターテインメント作品を期待して読むと評価は厳しくなるとおもいます。 首都が崩壊する様をシミュレートしたパニック物では無いですし、ストーリーに起伏があったり、M8のようにキャラクター達にドラマがあるわけでは無いからです。 そういった小説を期待して読むと評価は星1か2あたりになるのも肯けます。 この本は首都を移転しなければならない必要性、世界の中での日本のポジション、首都移転を実務として行う官僚達の考え方、実務プロセスを淡々と描いた物語です。 タイトルの『首都崩壊』は内容を反映していません。正しいタイトルは『首都移転計画』だと思います。 血湧き肉躍るようなワクワクドキドキはこの小説にありません。 しかし、小説としてつまらないかというと、そういうことも無いです。 作者の日本の将来、防災への考え方が反映された話なので、そこが楽しめれば決して悪い小説ではないと思います。 | ||||
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タイトルと本の帯を見る限り、東京直下型巨大地震のシミュレーション小説と思うのだが、日本経済の破綻をテーマにした小説だった。 研究者がはじき出した首都直下型の巨大地震の発生確率に端を発し、一千兆円を超える日本の債務、国債の暴落、有効な経済対策を打てない日本政府に対し、アメリカの格付会社が動き出し、さらにはファンド会社が暗躍を始め、サイバーテロが相次ぐ… 現在の日本社会が抱える課題や不安な要素を山盛りにしているが、それらが全て解決され、バラ色の未来が見えるわけでもなく、小説としては消化不良に終わった感がある。 | ||||
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まだ読み終えていませんが、大事に読んで、将来の参考にと考えています。 | ||||
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首都移転について真面目に議論されている。 天変地異のスペクタクルは期待しないほうがいい。 | ||||
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迫り来る危機に対して無策であれば、あるいは既におきてしまったことに対して十分な後始末ができなければ(=これも無策ということになる)、海外の投資家はそこに眼を付けて「攻撃」してくるだろう。 この国は危機対策が十分かというと、どうもそうではない。 官僚や政治家の対応能力の低さ、行動力のなさ、反応の鈍さは、図らずも『3.11』において露呈されている。 日本の行動を突き動かすのは、外国からの”圧力”という構図は、今も昔も変わらないようだ。 小説の中では、外国からの”圧力”という形で災害の危機管理(=首都の巨大地震に対する脆弱性) についての具体的な対応策を求められ、そこに某国の資金を背景にした投資ファンド勢力の「攻撃」 がからみ、世界に向けて日本はこのように危機管理をしているという安心感を与える策として(この対応策が示されなければ、日本は投資ファンドグループに攻撃されて滅ぶ危険性があるし、実際に首都直下型巨大地震で滅亡する危険性がある)、あるプロジェクトが立ち上がる。 そのプロジェクトは過去にも検討されたが、この「外圧」によって現実味を帯びたものになる。 そして、最後に政府が出した案によって、、、。 読んでいて(別の書籍も含めて)、このままでは日本は本当に厳しい状況になる恐れがあると思う反面、これまでもそういうことがあったように、日本人の持つ能力(能力だけでなく、この小説の言葉を借りれば、日本人が持つ数字で表せない何か)で、必ず将来起きるであろう困難も(もしかしたら起死回生で)克服できるのではないか(して欲しい)だという思いが自分の中で交錯する。 | ||||
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面白いし読み始めると止まらない楽しさがあったので星4つを。 他のレビューにもあるとおり小説としては稚拙な部類に入る表現が散見されるのが残念ですし、パターン化された登場人物間でのコミュニケーション方法などが、ところどころテレビドラマの長い「あらすじ」を読まされているような気がしましたが、ダン・ブラウンだってこの手法で「つなぎ」をたっぷり入れているのだから娯楽小説としてはOKかと。 『5時に夢中!』木曜日でネコとベルを活用されている作家さんのファンとして衝撃のラストでしたが、確かに自然災害が多かった昨年でもあの県の話はなかったので妙に説得力がありました。 物理的に首都(東京)が崩壊するまでは描かれていませんが、だからこそ背筋が寒くなるような恐怖感が残ってもいいと思うのですが、なぜか首都移転先が政治的に決着するほうに流れているような気がしたのは残念でした。 本題とはあまりにかけ離れたサイドストーリーになるからか、筆者の都合なのかは分かりませんが、主人公やメインキャラクターのセクシュアリティにあまりに無頓着なのは肩すかし。最初のほうでは、それとなくほのめかしておいて。 エピソードやタイムラインを再構成・コンパクト化して、もっとヒューマンな部分を浮かび上がるような一冊の本としての書き直しを求めたい。 | ||||
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首都崩壊としかないのに、完全に地震の話だと思って読み始めたので、経済や政治がやたら出てきて読むのに時間がかかった。まあ、でも考えてみれば、M8があるから地震メインでは書かないか。納得できる筋でした。主人公の官僚が読みが甘いのには辟易したが。主人公に感情移入するか、なにかしらの思い入れが生まれないと読み進めるの気が乗らない。 | ||||
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いかにも起こりそうな現実。実際の備えはできているのか?逆に不安になります。 | ||||
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首都直下型の巨大地震が引き起こす、パニックや大都市東京の問題点が浮き彫りになる内容か?と思っておりましたが、違いました。 期待はずれで、つまらない作品でした。 | ||||
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ひと言で言うと自身の話ではなく、首都機能移転の話です。 自分としては今東京に関東大震災クラスの大地震が来たらどうなるのか、といったシュミレーション小説、もしくはパニック小説を期待して読みました。まったく当てが外れました。 アマゾンの内容紹介は何なんですか。どう読んでも地震が来る話でしょうが。騙されました。 確かに地震はちょこっと起きます。ほんのチョコっとです。でもそれがなくても話の内容は大きく変わらないでしょう。この本は最初から最後までずっと首都機能移転のはなしが続くだけです。主人公の若手官僚や総理大臣が将来の地震を理由に首都機能移転をすすめるだけの、言ってみれば政治小説と言った具合でしょうか。ハゲタカファンド見たいのが絡んでくることからすると経済小説とも言えるかもしれません。どのみちあまりこの作者は政治にも経済にも詳しくないみたいで、へぇ、とか、ほう、とか政治や世界経済とはそういうものなんだと感心させられることもなかったです。 話の中で「一週間以内にほぼ百%の確率で地震が来る」というデマがネット上に流れて日本中がパニックになり株価や国債価格が暴落、取り付け騒ぎがおこる事になってますがさすがにありえない設定でしょう。そもそも地震対策(景気対策の一面も兼ねているようですが)として首都機能移転という時点で説得力がなく、読んでいてのめりこめませんでした。全体的に無理な設定に作者ひとりが興奮して書き進めているなあという印象が拭えませんでした。この作者はきっと首都機能移転に強い思い入れがあるのでしょうね。 | ||||
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毎日の生活をおろそかにできないと思います。地球全体のコレからをしっかりと捉えることが肝要です。 | ||||
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東京に地震が・・・ 東北地方に地震があると その9年後以内に 首都圏に 地震があるという 歴史的な事実があるようです・・ そんなことを聞かされて この本を読むと身につまされます。。 首都移転の話、国債の話、地震の話 良く出来ています。 色んな人が良いタイミングで出てきたりして、面白く読めます。 エリ-ト官僚の仕事ぶりは・・良く頑張ります・・ 実際に地震が起きた時に、どう対処すべきか 考えさせられる 一冊です。。 | ||||
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本書は、数年内にマグニチュード8級の大地震が東京直撃との科学者との予測と、そうしたキッカケで日本さらには世界経済が崩壊するとの米国秘密報告書という2つの情報から、首都移転に取り組む日本を描いた作品。 著者らしく既存のデータを使って描く震災時の首都東京のダメージや世界経済崩壊の展開は、一冊の小説の骨格とはなっている。 ただし、そうしたデータを背景にしたエンタテイメントやサスペンスとしての盛り上がりは顕著に足りない。ヘーとかフーンという気持ちにはなっても、一気読みとか手に汗握るとか誰かに話したくなるといった高い評価につながる要素は皆無。 他レビューでも指摘があるが、文章力という以前の日本語のレベルでの拙さが、その根本にある。 登場人物のキャラややりとりも実に平坦で、会話が描こうとする大きな展開や世界が全く伝わらない。例えば、登場人物の多くがキャリア官僚なのだが、財務省の優美子のバカっぷりに代表されるように、実にレベルが低く、緊張感がない。 その上、場面の多くが会議室での会話か携帯通話の繰り返しなのも、臨場感を欠く。 ホラ話の域を出ないネタ(例えば、大地震の科学的根拠は殆ど示されない)を、読者にリアリティを以て伝えるためには、小説としての完成度の高さが不可欠なのだが、本書はその正反対で、小説としてのレベルの低さがネタも含めた全体のリアリティ自体を下げてしまっている。この手の内容は、週刊誌での10頁以内の記事なら読めるが、本書はその域を全く脱せずに約400頁あるので苦痛だ。 ラストで、主人公たちが「ラッキーにも」と言い合うくだりがあるが、その通りのご都合主義の顛末には唖然とさせられる。首都移転構想だけで、金融危機も国民のパニックも解決するなら、総理など野田(本書では能田、そう、この人物の野田っぽさだけは面白かった)のままでよいだろう(苦笑)。 ちなみに、ずっと素通りしていたと思ったら、右翼やおそらくは中国に扇動された民衆が首都移転に猛反対の大規模デモを打つのだが、その根拠の一つが「皇居のある場所が首都だ!」という点。アホかと!日本の首都は東京という法的根拠がないことが再三書かれているが、明治帝が江戸を東の京として移動したことが実質的な遷都の決め手となった史実はどこいった?敦賀半島の原発群のリスクはあるが、震災に見舞われる東京から京都御所に遷座するのが当然だろう(それも新たな首都の場所の合理性になっているのか(笑))但し、国民を案ぜられる皇室が我先に東京を動くとは仰られないとは思うが、「日本沈没」でも確かスイスに遷座されたはず。 | ||||
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東京に暮らす者として、避けては通れない地震と富士山噴火。想定外をどれだけ想定出来るかをテーマに、読んで見ました。 地震は単なる自然災害の一つで終わらない。 500兆円のGDPを誇り、名だたるメーカーの工場が発展途上国へ進出し、アジアを代表する金融市場を持った日本で大地震が起こると、世界へ波及する影響は計り知れない。 その波及するに対して、警告を鳴らし、さらに対策を取り、踏み台にする諸外国。 ギリシャ危機や、韓国の財政危機、そしてリーマンショックなど、ICT技術の発展によりこれまで以上に内外と繋がった環境を持った現代で、対岸の火事では済まされない状況にどう対処するか。 未曾有の東日本大震災の災害を経験しながら、次に来る南海トラフと首都直下型地震への対策は本当に盤石なのか、富士山の噴火は誘発されるのか、日本の首都東京にあるべき姿は? 三権分立の立法、行政、司法の次の勢力である、金融とマスメディアのプレイヤーが各々の立場から、日本を直視するノンフィクションに似た、フィクション。 必ず来る地震、準備は出来たか? | ||||
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高嶋さんの本はずっと読んできていますが、今回はついに首都移転。 以前の『M8』でも東京に大地震を起こしていましたが、その後、東日本大震災という形で巨大津波+原発事故を「予言」してしまった『TSUNAMI』を経て、どうやら考えが変わったようです。それは阪神・淡路にしても東北にしても、首都機能が無傷でいられたから復興可能ということ。じゃあ首都直下型地震が起きてしまったらどうなる?というのが本作の肝なのかなと感じました。 これまでは理系作家らしく緻密にデータを積み上げていくスタイルで、『M8』にしても『TSUNAMI』にしても小説というより防災減災のためのシミュレーションを読んでいるような気にさせられたものですが、本作はデータよりも作者の思想が前面に出ている感じ。おかげで読みやすいです。 失われる首都機能、あまりに巨大な損失、そしてそれすら食い物にしようとする世界経済の魑魅魍魎たち。それらは全て可能性としてリアリティがあります。現実の日本政府はそんな未来のリスクをちゃんと考えてるのかなと心配になってきました。 何かやれば、かならず文句やイチャモンをつけてくる人はいます。でも大事なことは、ビジョンを示すこと。難しいことを難しく書かずに、それでいて大事なメッセージが感じられる良作でした。 | ||||
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著者の名前はこの本で初めて知った。過去に賞をいくつか受賞しているので楽しみに読み始めたが次第に作家としての技量に疑問符がついた。 1文1文が短く読みやすいが、ページ数を増やすためか読点のたびに改行されており違和感を覚えた。 また、全体的に表現力が非常に乏しい。例えば『冬枯れた裏庭』という言葉が出てくるがそれから1ページもたたないうちに『冬枯れた畑』と全く同じ表現が出てくる。別の表現はできないのだろうか? 人物描写も数々のイベント描写も稚拙で、これがプロアマ問わず作家デビュー作であるなら納得するが既に多数を世に出している作家とは思えない。 更に、会話。誰が発言しているのかがその場でわからない。その段落を読み終わったときなんとなくこの文はAでこっちがBかな?と推測するしかない部分が多い。更に、他者に聞いている発言であるにもかかわらず『?』の記載がないもんだから「飲まないの」と"飲まない"意思表示をしているのか、相手に対して「飲まないの?」と詰問しているのかさっぱりわからないので感情変化がくみ取りにくい。 また、文章で表現できない力量のために人物の座標移動がワープすることもある。季節の指定は前述のように若干あるが西暦のいつ、何月何日なのかの記載がないので緊迫感は感じられない。現場検証やデータを蓄積して緻密に書きあげるタイプではないですね。おかげで巨大地震がくる、とデータを提供する科学者が登場するが地震メカニズムに関する説明も中学生が知っている範囲のレベルで全く説得力がない。 日本国債、CDS、信用格付け会社、ヘッジファンド等の用語は登場するが、簡単に言えばこれらの単語を聞きかじっただけの程度でしかなく、これをアイデアに本を書いてみよう!と筆を走らせたといった印象を受けた。 のっけから地震の話で始まるので小松左京氏の「日本沈没」が思い浮かぶが、読み終わってみれば地震は単に日本に訪れるマイナス要因の1つとしての位置づけであり、メインは遷都の物語です。 興味を持ったら中古で探すのがいいかと思います。 | ||||
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