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弁護
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弁護の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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推理力も直感力も弱く何を読んでも素直に驚ける読者である私だが、今回は早い段階で結末がわかってしまった。 というより (1)非常に大きな興味の中心としてクローズアップされる謎の (2)回答として考えられる選択肢がどう考えても一つしかなく まさかと思っていると、それがそのまま解決だったのである。ある意味で驚いた。 少なくとも(1)を弱める(あまり興味がそっちに行かないようにする)のがプロの小説のような気がするが(ウール リッチの某名作のように)新人なので仕方ないのだろうか。 美点も多く、この小説のキモはそんなドンデン返しにあるのじゃない、と言われれば確かにそうなんんだろうが、 どうしても気になってしまった。 | ||||
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本書は、D・W・バッファのデビュー小説であると共に、オレゴン州ポートランドを舞台に、弁護士ジョーゼフ・アントネッリを主人公にしたリーガル・サスペンス三部作の第1作である。 ’98年、「このミステリーがすごい!」海外編第15位。 常勝の弁護士アントネッリは、恩師と仰ぐ判事からのたっての頼みで、妻の連れ子をレイプした義父が起訴された事件で弁護に立つ。天才的ともいうべき弁術で、圧倒的不利を跳ね返したアントネッリは、どう見ても有罪としか思えない男を無罪にしてしまう。 しかし歳月を経て、この事件は関係者の運命を狂わせはじめるのだ。その裁判のこともすっかり忘れられた頃、第1の事件が起こる。男が有罪になっていれば起こらなかったはずの事件が・・・。そして、くだんの判事をも巻き込む第2の事件が発生するに及んで、まるで機械のように弁護士活動を続けてきたアントネッリも、初めて、正義とは何か、弁護とは何かという問題に直面することになる。 アメリカのというわけでもないが、裁判という制度の不確実性を浮き彫りにする登場人物たちのディスカッションや、正義と自分の才能の間で揺れるアントネッリの思索など、本書の訴えかける問題は大きい。そして淡々とした時間の流れの果てに待ち受ける、意表をつく衝撃。 本書は、発表当時、「そろそろ出がらしだろうと思われたリーガル・フィクションの世界に思わぬ才能が現れた」といわれたが、なるほどと頷ける一作である。 | ||||
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勝つべき裁判に負けたことは一度もない。そして負けて当然の裁判のほとんどにも勝ってきた- 剛腕弁護士のアントネッリは、懇意の判事に促されて、12才の義理の娘をレイプしたとされる男を弁護する。そして当然のごとく無罪を勝ち取るが…。 人物造形が巧妙で、ストーリーを読ませます。勝利至上主義のビジネスライクな弁護士でありながらどこか魅力のある主人公、友人の検事、師と仰ぐ判事、そして一筋縄ではいかない依頼人。弁護士としての倫理とは何かという深淵なテーマを扱いながら、感情移入して読むこともできる、リーガルサスペンスです。 事件の展開も、前半はまあ予測されるところと思いきや、驚愕のクライマックスへ!映画化されそうなドラマチックなストーリーで、ページ数もさほど多くなく、読みやすいと思います。 | ||||
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