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犯罪者 クリミナル
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犯罪者 クリミナルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全169件 81~100 5/9ページ
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面白かったです | ||||
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通り魔殺人、毒ベビーフード、企業と政治家の癒着、高知での殺人事件、犯人滝川を追い込む作戦、などなど 読み応えがあり、後半は特に最後まで早く読み切りたくなるくらい入り込んだ。 先の展開を色々と予想しながら読むが、ほぼ予想外だった。 あくまでも娯楽小説なので、心に染みるようなものはない。 全体的に冗長気味で、入れ込み過ぎで散漫な印象が残った。 | ||||
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冒頭からスピーディーな展開で早くその先を読ませてくれ!という感じ。 ただ、太田愛作品の特徴なのか、悪いやつをとことん懲らしめた感が薄く。 なんだかもやもやしたままなのは残念。それが現実社会の限界と言いたいのかも。 | ||||
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ややもすると「冗長」な部分が気になった「上巻」に比べると、「下巻」は、一気加勢な展開で、読者を飽きさせる事がありません。 主人公3人の「タメ口」には、最後迄、違和感を感じましたが・・・。 上巻の「無駄」を省けば、1冊で済んだのではないか、とは思いつつ、全体を通しての評価は、「お勧め」です。 | ||||
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グイグイ引き込まれて、一気読みしました。 面白いので、言うことありません。 この作者が「相棒」の脚本家だとは知りませんでしたし、 「相棒」を見たことはありませんが、 作家として素晴らしい力量だと思います。 | ||||
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裏の裏のそのまた裏をつく応酬の連続で、作品2本分を読み終えたような読後感があります。 カタルシスとの点から見ると少し肩透かしな感じがしないでもありませんが、現実的な落としどころとしては、リアルといえるのかもしれません。 自分がなぜ殺されなければならないのか分からないまま殺されてしまった人たち。 そんな彼らの無念を晴らすべく、かつ生きのびた人間として生きるため、巨悪との対決に向かう繁藤修司、はみ出し者の刑事相馬亮介、同じくはみ出し者の元テレビマン鑓水七雄。 そんな本書では、ネット社会における、信じやすく臆病で妬み深い我々人間の性質が描かれています。 国や企業に長い間守られて生きてきた我々は、一生懸命働いてさえいれば他のことは考えなくていい、それが当たり前と思って生きてきた結果、企業がすでに庇護するのを放棄したことに気づいていない。 そんな社会にはびこる間違った正義感により、何の罪のない人たちがある日突然攻撃の対象となる怖さ。 そんな今を舞台とした作品だと感じました。 本書序盤で「メルトフェイス症候群」の描写があり「こんな恐ろしい病があったのか、知らなかった」と慌ててネットで調べた結果、本書における架空の病だと知り(もちろん読み進めていけば結構早い段階でもわかるのですが)、実にリアルな描写であったことに二度驚かされました。 そのほか産廃の不法投棄について、最終処分所が圧倒的に足りないという状況から、不法投棄が産業廃棄物処理市場の中に組み込まれてしまっているという現実を取り上げています。 巨大企業のモラル、企業と一蓮托生の政治家、テレビをはじめとするマスメディアと国民、産廃問題、未知の病といった様々なテーマを盛り込みながら、ミステリーとしても完成度が高い本作は、繁藤修司、相馬亮介、鑓水七雄が登場する三部作の第一部だということで、次回作「幻夏」も楽しみに、さっそく読んでみたいと思います。 | ||||
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さして期待せずに読みました。最初はつまらないと思えた内容でした。しかし段々と一つ一つの出来事が、手に汗握る展開で降参です。笑える、泣ける。 実体験と交錯し鬼気迫る作品だ。 こんな凄い小説を初めて読みました。凄い作家が現れた。 | ||||
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この著者さん脚本家なんですね。ドラマ「TRICK2」や「相棒」の通常のものも含めて元日スペシャルや映画脚本も担当したとのこと。どうりで息もつかせぬ展開というか、読者を引きつけて離さないすごい手腕でした。脚本家さんでも文章もしっかりしてて読みやすかったです。脚本もいいけど小説の方もこのままどんどん書き続けて欲しいです。 | ||||
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圧巻の上巻の読後で下巻を読んだ時点での感想。冒頭の真崎を中心とした感傷的な二~三章は"後追い"説明の様で弱く上巻程の迫力がない上に、三億円の脅迫金強奪にしては偶発性が高過ぎて計画が杜撰。時系列順を敢えて変更するのは技巧ではあるが、この場合上手く行っていない気がした。また、「天上の葦」の後半では瀬戸内海の島が舞台、本作の一部も高知が舞台、そして作者の出身地が香川県では作家として料簡が狭いのではないか。ここまでは、上巻の骨太路線から人情路線へと変化した印象を受けた。<missing link>の謎も、<time limit>の謎も解け、レギュラーの修司の身は安泰となれば、後は企業と殺し屋の犯罪を立証するだけ。こういう時にアイデアを出すのは鑓水と役回りが決まっている。しかし、上巻にさりげなく登場した「***」が計画のキー・マンとは用意周到である。 鑓水の計画は巧妙と言えば巧妙(元TVマンという怪しい経歴も利用している)、綱渡りと言えば綱渡り(権力・殺し屋相手に命懸けの勝負を挑んでいるのだから当然だが)。ここで両者が互いに相手の意図を瞬間的に察知し、出し抜き合う展開はジェフリー・ディーヴァー「コフィン・ダンサー」の瞬発力合戦を想起させて感心した一方、本作の登場人物はそこまで洞察力・知性が高くはないだろうとの愚見も持った。また、途中、車中で時間稼ぎのために元厚労大臣が庶民を見下した長広舌を振るうシーンがあるが、この言説への反感・反駁が本作執筆の原動力であろう。中迫の良心及び真崎の友情との対比によって巨悪を浮かび上がらせる手法は上巻と同様だが、上巻と比べて人間ドラマに比重を置いている印象を受けた。 「三人組+中迫」にとっては充分とは言えない結末だが、<生きる事の大切さ>を優しく訴えているのは作者の人柄だろう。上巻に続き、やはり秀作である。 | ||||
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上巻を読んだ時点での感想。私は「天上の葦→幻夏→本作」と発表順とは逆順に読んでしまった(本作を最初に読んでいれば鑓水、修司、相馬の関係が直ぐに分かったのだが...)。既読の二作は何れも上記三名を中心とした権力に対する正義感・反骨心に富んだ骨太の秀作だった。作者はTVドラマ「相棒」の脚本も書いていた由で、反権力を貫いたストーリー展開、読者の気を逸らさないシーン・チェンジ、キャラクター造形の巧みさは本作でも活きている。 冒頭のシーンで、相馬の所轄内でいきなり修司が通り魔"風"の殺人鬼に襲われるが、周辺の記述を読むと、どうやら、あと10日の間ある秘密を守らないと元厚労大臣が失脚するという趣向らしい(メルトフェイス症候群という奇病との絡みがあるらしい)。修司は何時の間にかその秘密の鍵になっていたという魅力的な出だしであり、生き残った修司の生い立ちや三名の関係がテンポ良く語られ、読者をグイグイ惹き付ける。殺し屋に殺害された四名と修司の<missing link>の行先はメルトフェイス症候群だろうが、具体的な連鎖は謎であると同時に、10日間という<time limit>もの、修司の逃走劇といった多彩なミステリ趣向を凝らしている点にも作者の手腕を感じた。物語の進行に伴い、鎖は繋がるが、日本の農業問題、企業体質、政官民癒着、環境問題といった諸問題にまで話が遡及して相変わらずスケールが大きい。 一方で、鎖を繋ぐための三名の捜査は地道であり、企業の中には良心を持った課長の中迫が居る点にも筆を割き、こうした人物達に光を当てる事によって対照的に巨悪を浮かび上がらせる手法にも感心した。中迫の友人の真崎の行為は果たして裏切りなのか ? 反権力を貫いている上に、スケールの大きい卓抜した全体構成の傑作で、下巻を読むのが待ち遠しい。 | ||||
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大変読み応えがありました。人物造形も丁寧で、さすが相棒の脚本家だと思いました。長編ですが、一気に読めてしまう、というか、そうするしかない社会的エンタメです。読後、心地良い疲労に包まれます。 | ||||
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状況が、細かく書き込んであってリアルに感じ取れました。症状も実際に有るように思えて、検索しました(^^; | ||||
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始まると1行たりとも見逃せない息もつかせぬ緊迫感で進む事件に、身体中からゾワゾワします。 主人公3人のキャラが最高なので、アニメ漫画的な要素もありながら、緻密に組まれた伏線がパズルのようにハマっていく快感はサスペンスの醍醐味。 小さく謎な事件が、大きな事件の一部とわかる瞬間の快感。 是非映像化してほしいけど、してほしくない、そんな完璧なサスペンスです。 | ||||
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はじめてこの作家の作品を読んだが、一気に虜になった。無駄な表現はなく、さらりと伏線を盛り込み、結末に向かってすべてさらっていく。読後感も上々。この作家の他の作品をもっと読みたいと思わせられた久しぶりの作家です。 | ||||
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複雑な構成 それが理にかなって絡む 終始飽きない。 人間の心情描写も上手い よくこんな胸くそ悪いものを作れるなと感心する。 胃が痛くなった。しかし読んでしまう。 | ||||
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大塚愛の作品を初めて読みましたがとても面白く長編にも関わらず一気読みしてしまいました。幻夏も一緒に購入しましたのでこれから楽しみに読みたいと思います。 | ||||
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太田愛の作品を初めて読みましたがとても面白く長編作品にも関わらず一気読みしてしまいました。 | ||||
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太田愛は先に幻夏を読んでしまったんだけど あまりに濃厚なミステリで驚かされた。 この本を読んでしまえば他のミステリ本が陳腐に思えてしまうのではないかという危惧さえ感じる | ||||
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この作家の面白いところは殺される人間の背景を緻密に描くことによって 殺される人間を単に被害者というガジェットで終わらせないという点。 裏を返せば「こんな人生を歩んできた人間がこんな殺され方をされるなんて…」 という風に話が映えるんだけど、それにしても女性作家ならではの 残酷な露悪趣味的なものを感じた。 そのような視点からみると、真崎がレースを回想するシーンなどは その典型的ともいえるもので、その後の展開と合わせてみれば、 感情に強烈な波風を立たせる効果はかなりあったと思う。 1点合点がいかないのは、真崎が手袋を盗まれて…というところ。 息子が真崎の人生そのものだったというのは十分わかるけど、 あれだけ慎重だった彼が取って返す動機としてはちょっと弱いような気がした。 あるいは、真崎は、息子の手袋をなくした影響で動揺し、 正常な判断が出来なかった、感情が理性を吹き飛ばした、 と考えれば納得はいくけど、おそらくそうだったのかも? 甲板の上で一人の人間に憐みをかけた事がドミノ倒し的に波及し、 結局は高知の二人組のラストに繋がるわけだけど、あれは唯一喜劇的、 ドリフのような展開で思わず吹き出してしまった。 物語の最後は通り魔に殺された何の罪もない4人に対する作者なりのレクイエムなんだろうけど、 「自分で殺しておいて何を言う!」というツッコミはさておき、作家なりの落とし前 のつけかたなのかなと、そんなメタ的な感慨に捉われてしまった…と、 こんなにのめり込める作品もあまりない。 服部の国家観がない、という設定も秀逸、 というのを最後に付け足して終わりにしたいと思う。 滝川に関しては長くなりそうなので割愛。 | ||||
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久しぶりに唸った小説です。 緻密な構成と適度なエンタメ性、時には残虐な描写も入り、 しかも読みやすく、そして目まぐるしく展開する ストーリーで読者を飽きさせない、 おそらくは日本の犯罪小説史上に残る傑作。 高村薫の構成力と楡周平のスピード感とエンタメ要素に エルロイの暗い情念をちょっと足して3で割った感じ。 上巻を読んだ限りにおいてはエルロイノ最高傑作(と個人的に思っている) 「ビッグノーウェア」に匹敵する仕上がり。 扱っている内容故におそらくそのままでは 映画化不可能だと思うけど、絶対目をつけている人はいると思う。 レディジョーカーをドラマ化した WOWOWあたりならなんとか映像化できるかも? とまあ、そんな内容。 寝る前に睡眠薬代わりに…と思って読まないように。 | ||||
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