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疾風ガール



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疾風ガールの評価: 3.84/5点 レビュー 31件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 21~31 2/2ページ
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No.11:
(3pt)

女性向け小説

ある少女とバンドの物語。
少女がバンドを始め(正確には加入)そこから旅立つかがメインだがボーカルの自殺とその理由が哀しい。
少女は大人になる事ができたが、ボーカルの少年はなれなかった。永遠に片思いのまま。
かなり青い小説だがとても切ない女性向け。
疾風ガールAmazon書評・レビュー:疾風ガールより
4104652024
No.10:
(4pt)

人生をよりよくしていくのは自分次第

面白いことはもちろんだが、それ以上に、読んでいる最中、読み終わったあといろいろと考えさせられる作品だった。
 一番感じたのは、「『出会い』をどう活かすか、どう受け止めるかによって人生は大きく変わっていくんじゃないか」ということ。

 主人公・柏木夏美はアマチュアロックバンド「ペルソナ・パラノイア」で活動するギターリスト。
 ある日彼女の元に刑事が訪れ、「ボーカルの城戸薫が自殺した」という衝撃の報告を受ける。
 「なぜ、薫は自殺したのか?」その原因を知るために、彼女をスカウトしようとしていた芸能マネージャーの宮原祐司とともに走り出した。

 メンバーも知らなかった薫の過去、そして自殺の経緯、動機を知るに連れ、『出会い』の皮肉さ、残酷さを感じた。
 そして、真実を知った失意の夏美を救ったある人物からの言葉、そして冒頭では頼りなさしか感じられなかった宮原の終盤での変わりようを見たとき、『仲間』の大切さを知った。

 『出会い』にしろ『仲間』にしろ、それをどう生かすかは自分次第。
 それを強く思わされた一冊だった。


疾風ガールAmazon書評・レビュー:疾風ガールより
4104652024
No.9:
(5pt)

風のように弾き、走り、跳ぶ夏美!

ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト柏木夏美のギターは、ギブソン・レスポール・ジュニア、ダブルカッタウェイモデル、チェリーレッド。エフェクターの切替など、ペルソナのライブの様子はなかなかリアル。音楽小説を期待していたんだけど、全体の3分の1ほどのところで城戸薫が自殺。一時ふさぎ込んだ夏美が突然走り出したのです。薫の実家はもちろん、本名もわからないところからひとつずつ手がかりを辿っていく夏美とフェイス・プロモーションの宮原祐二。途中、薫と同棲していた塔子と出会い、薫の父親と会って、薫のつらい過去が明らかになります。

結局、薫が自殺した本当の理由は(遺書がないので)わからず仕舞いですが、夏美は薫を知ることができて納得。このあたりがミステリーではなく、青春小説といわれる所以でしょう。「天辺」を目指す夏美を応援してます!
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4104652024
No.8:
(5pt)

青春+ミステリー+爽快感

どっぷり青春ではなく・・・
どっぷりミステリーではなく・・・
どっぷりロックではなく・・・

これらがちょうどいい具合に合わさっていて、爽快感たっぷりの作品となっています。
ほんとに、読み出したら、止まらないので一息つく間もなく一気に読めます。

この本の見どころは主人公「夏美」のキャラクターです。カリスマギタリスト、整った顔、誰をも一瞬にして虜にしてしまう才能、決して誰にも媚びず、どこまでもまっすぐな夏美。その一方で、まっすぐな故に周りが見えないところ、一途な故にもろいところ、単純なところ全てがなんとも愛しく憧れてしまいます。読めば読むほど、彼女の魅力に惹きつけられてしまいます。
そして、勝手に夏美の像になったアーティストって誰だろうなぁとか想像してみたりして・・・。夏美を自分のイメージする人を当てはめて読み進めるのも楽しいです。

何度読んでも飽きないと思う本なので、買って後悔はないと思いますよ。
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4104652024
No.7:
(5pt)

女性主人公のうまい作者だ

誉田哲也は、女性主人公がうまい。ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)の二人の女性巡査、ストロベリーナイト (光文社文庫)の敏腕刑事姫川玲子。。。
今回は謎解きの趣向も踏まえながら、主人公は女性ギタリスト夏美。
この個性が強烈で実に魅力的。大沢在昌の新宿鮫 (光文社文庫)シリーズの、主人公の彼女であるロックバンド“Who's Honey"のヴォーカル青木 晶(あおきしょう)にちょっとかぶるところがある。
伸びやかで、野性的、更に音楽的な才能がみずみずしい。

警察小説の得意な誉田哲也だから、バンドのボーカルの死が、謎解き風で緊張感がある。
もう一人の主人公、元バンド志向の祐司。彼は、現在二流の芸能プロダクションのスカウトマンだが、その成長期の側面も持っており、エンターテインメントとしても一流と思った。
お薦めの作品です。
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4104652024
No.6:
(4pt)

ライブシーンにドキドキした。

夏美のいきいきしたキャラクターや、読むだけでワクワクするライブシーンの描写は、サイコウでした。

ドラムのカウントが始まる前の緊張からステージライトが弾ける興奮のライブまで、夏実の目線を共有しながら、いっしょに駆けぬけるような読みごたえでした。
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No.5:
(4pt)

サクセスストーリーの序章

帯のコピーや表紙などからロック少女のサクセスストーリーかと思いきや
ページのほとんどは謎の死をとげた主人公のバンド仲間のバックグラウンドを
探るミステリー。
ただミステリーというほど大きな謎や凶悪な犯罪が絡むわけでもないので
正直読後感は物足りなかった。
サクセスストーリーの序章という感じの物語で終わってしまったので、
この魅力的な主人公の活躍をもっと書いてほしかったと思ってたら続編があると知って、納得。

主人公の少女の天真爛漫な性格で語られる一人称のパートは常に軽いタッチで、
もう一人の主人公のオーソドックスな文体のパートとの対比が面白い。
少女のパートのみだと癖があり過ぎて正直読んでて飽きそうだが、
オーソドックスなパートと交互に出てくるあたりが絶妙のバランス。

またロックのステージの描写が素晴らしい。
バンドの演奏シーンを文体で表現するのはなかなか難しいと思うのだが、
まるで歓声やドラムが聞こえてきそうな見事な躍動感だった。

ぜひ続編も読んでみようと思う。
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4104652024
No.4:
(4pt)

才能が周りを輝かせる

「ガール・ミーツ・ガール」の前編。ガール・ミーツ・ガールの方を先に読んでしまってこっちを後から読んだ。本来逆なんだが仕方ない。続編だけでも独立した作品として読めたので順番が逆になっても特に違和感はなかった。登場人物やキャラ設定などの細かいところはこっちを読んでからのほうが当然わかりやすいけどね。
 音楽シーンや芸能界などの描写はけっこうおもしろい。後半で夏美が所属するバンド「ペルソナ パラノイア」のボーカリストの自殺などを挟んで少しミステリー風に進むのかな?と思ったがそうでもなかった。基本的にエンタテイメントなポジティブ青春小説。読むとなんか元気付けられた。これは続編にも続くこのシリーズのコンセプトか。
 夏美が以前属した女の子バンド「ピンクノイズ」のメンバーが「才能ある人間は周りの人間を潰す。その屍の上に才能ある人間の舞台がある。だから振り返って立ち止まることは許されない。」と夏美に告げるのは真実だと思う。
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4104652024
No.3:
(4pt)

ロックが飛び出す文章力に圧倒される。

映像を見ている様な文章力には圧巻。
夏美の魅力が迫ってくる。
物語としては他の「ジウ」とか「ストロベリーナイト」とは全く違うんだけど、同じ様な物のつもりで読み始めると最初はちょっとマッタリしてるけど、後半一気に惹き込まれるなー。
もともとミステリー作家なので薫が死んで「おっと、実は薫の死の謎を解くミステリーなのか??」と思ったけど、違いました。
正に青春小説と表現するに相応しい物語。
ぜひドラマ化なり映画化なりして欲しい。

続きの「ガール・ミーツ・ガール」も早く読みたい(文庫で)

■読んで欲しい人
・ロックな人
・ロックをやってる女の人
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4104652024
No.2:
(2pt)

武士道シリーズに比べると…

音楽的才能を文章で表すってこと自体が難しいとは思うのですが、夏美のギターの凄さも、メンバーの音楽も伝わりにくい。
だから、夏美がエキセントリックな女の子というだけに感じられてしまう。
そのため、薫が自殺した真相に首を傾げたくなる。
夏美ちゃん自身は、魅力的な女の子だと思うんだけどね。
才能に溢れた者を目の当たりにしたとき、己の限界を知り絶望する。
武士道シリーズの女の子達の方が、生き生きしていたように感じます。

さて続編は、どうなるのでしょうか?
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4104652024
No.1:
(3pt)

単なるバンドの話でなく・・・

宮原祐司がバンドに見切りをつけて,今の芸能事務所に入社したのは27歳の時だった。事務所の路線は『ロリ顔・巨乳』しかし,たまたま目にしたバンドのギタリスト:夏美に釘付けになる・・・「この娘,いける!」

夏美の所属するバンドのボーカリストが自殺をめぐる事件を中心とした物語。確かに主人公の夏美は魅力的な娘でカリスマ性があるように描かれているのであるが,あまりにもその性格が破天荒すぎて,ちょっと辟易してしまう場面があったと感じる。また,ただのバンド,芸能界の話のサクセスストーリーと思い読むと傾向が違うと感じてしまう。ただし,作者のその他の作品と同様に一気に読ませるはなしであり,その後の夏美の話も想像するとワクワクする気持ちもあり楽しませてもらった。
疾風ガールAmazon書評・レビュー:疾風ガールより
4104652024

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