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氷壁
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【この小説が収録されている参考書籍】
氷壁の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 41~60 3/4ページ
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私と相性の良い山岳テーマの小説でした。主人公を違う視点から信じる3人の登場人物が共感持てました | ||||
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前から読みたいと思ってましたが、電子書籍で通勤に少しの時間でも読めるので、念願かないました。 | ||||
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若い頃から何度か読み、昔の映画も観ていますが、上高地かた徳沢、横尾、穂高の風景がよみがえってくる小説です。 文庫も持っているのですけど、どこにあるのか探すより手っ取り早くキンドルで購入して読みました。 青春の山旅を思い出す一冊、この先も何度か読み返すことでしょう。 | ||||
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休日、山にも行けないので、読みかけの井上靖作「氷壁」を読みました。Amazonのメールで誘惑されて購入 ^^ 昨年の春以来山を歩き始めてから山岳小説?なるものがあるのも知らなかったけど、既に幾つか代表的なものを読んでいます。井上靖氏の作品は高校生の頃、本を読むようになった時も今までも読んではいません。それは当時まだ生きてる人のものは何故か生々しく感じられて読むのを避けていたんですが、今も何故かその習慣が続いていたりする… さて、読んでみて久しぶりに文学作品に触れた感じでわりといい充実感を感じています。果たしてこれが山岳小説か否かは別にして良い作品だと思います。登場人物のの常盤支店長、痛快で良いです ^^ 長くなりましたが最後に、私だったら主人公の魚津の最後の場面では死なないルートを取るなぁと思ったりする。一途さが美しいんだけど、可愛い娘と待ち合わせしてて死んじゃいけません。 | ||||
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20年以上前の高校時代に読み、感銘を受けたこの本を久々に読みました。時代が変わっても色あせない美学がありますね、主人公の魚津には。挑戦する対象である山に対して限りなく真摯であろうとする姿勢に、痺れました。それが端的に表れているのが、最期の手記でしたね。あれはやはり、美しい。 ただ、高校時代は感じませんでしたが、2人の女性はやや、男目線から描かれた都合のいい人物像でしたね。特に小坂の妹はこれはさすがにおらんやろ、という心象でした。と、いうわけで、星一つ減じて4つという感想です。 | ||||
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文章力はさすがだ。読み始めてぐいぐい読める。 内容は最近テレビドラマに使われているネタ。 主人公は山でパートナーを亡くす。 パートナーが恋慕していた魅惑の人妻が、今度は主人公を翻弄する。 この辺りは恋愛小説といっても良い。 本が書かれた昭和30年代が丁寧に書かれていて、上高地に自動車が入っていくことに時代を感じた。 パートナーが亡くなった原因のザイルについて、警察もメーカーも検証しないことも今では考えられない。 この時代にはリコール制度などなく、ザイルが切れた原因について関心がないのは仕方がないのかもしれない。 主人公は会社員としては決して良い社員ではない。むしろ、良くこんな奴雇っているなぁと思った。 上司も懐が広い。こんな上司ならついていきたい。 上高地、穂高の自然が美しく描写され、都会の銀座、新橋あたりの雑踏と対比してストーリーを引き立てている。 登山に期待して読むと肩すかしされたようだが、50年前の小説として考慮すれば許せる。 | ||||
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実際に起こったナイロンザイル事件をベースに、成長していく日本の中で自分の立ち位置を探しながら生きていく人々を描いた名作です。もう少しナイロンザイル事件を描いて欲しいと思う人は「氷壁・ナイロンザイル事件の真実」をお読みいただくのがいいかと思います。これはあくまで小説なので表現に限界があったと思います。 井上靖の素晴らしい文章力で飽きることなく一気に読んでしまいました。これこそ文章力、表現力です。 | ||||
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夏に槍ケ岳へ登り、その下山途中に徳澤園に宿泊しました。「氷壁」という小説は以前から題名だけは知っていたのですが、館内に氷壁についてのあらすじが掲示されていて、結末だけは書いてありませんでした。この結末が知りたかったというのと、実際に自分が歩いた風景を背景に語られていく小説であるということで、帰り道にKINDLEで購入し読みながら帰ってきました。 小説自体が昭和の世相をよく著していて、なお且つ上高地・穂高の自分の中のイメージが登山で歩いた道とリンクし、懐かしくまたとても興味深く楽しむことが出来ました。特に後半は「コレどうなるんだ?早く教えてくれ'」という感じで一気に読むことができました。 結末は書きませんが、登場人物たちの心の葛藤や立ち居振る舞いが清々しく、凛としていてとても良かったです。また自分が実際に歩いた風景が随所に出てくるので、楽しめました。 登山をされる方はいずれ上高地・穂高を目指すことになると思います。その際には是非読んでおくと、今までとは違った登山の楽しみ方が出来るのではないかと思います。私自身今まで登るだけでしたが、これからはその山にまつわる小説等があれば目を通してから登っていこうと思いました。登山をされない方でも読みやすい小説だと思います。 | ||||
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私は若かりし頃映画も本も読みましたがもう一度読もうと思っています。 | ||||
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中古ですから汚れは覚悟していました。でも、読むには問題なく安価で手に入れることができて良かったです。 | ||||
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[...] 雪山の怖さを視覚的に捉えた王道作品で、原作は「井上靖」の新聞小説。 本のタイトルと北壁の表紙絵(今のものとは違う。)に釣られて、随分前に文庫版を読んだが、今ではディテールの記憶が無い。 ただ、リュックを背負って、穂高登山からの帰り道に酒場に寄るという幕開けは小説と同じ。 穂高の氷壁で切れ、主人公のひとりを死に追いやったナイロン・ザイルの性能問題と、男女の三角・四角・五角の関係とが絡み合う。 今ではそんなことは出来ないと思うけど、遺体はタキギを組んで、山で焼かれた。 土地の人も、エキストラで多く、撮影に参加しているものと思う。 最後には、もうひとりの主人公も、雪崩に遭って、雪山で死ぬ。 どうしてそんな所へ行くのかと思うが、雪山に登った人に言わせると、それは登った者にしか分からぬことだと言う。 映画では、大きな邸宅の前でさえ土ぼこりの立つ未舗装道路だし、バスには女性車掌が乗っている。 「菅原謙二」や「山本富士子」が出てくることで、安心して見ていられる秀作。 「山茶花究」が、いい味を出している。 映画館で見た。 | ||||
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捨ててはしばらくすると読みたくなってまた買ってしまう一冊です。 実際に穂高に行った時、感無量でした。 | ||||
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山岳ロマンと苦いがこの上なく美しい愛の詩を描いた作品.今の時代の人々には見つけることの難しい精神性を感じてしまい、身に抓まされてしまいます。ナイロンザイル事件はミステリー風で興味深く考えさせられます。ふた昔前の作品にも拘らず全く色褪せなくて,糸を噤むような丁寧で美しい日本の響きに静かな感動が伝わり、何ともいえない余韻を奏でる名作でお勧めです。 | ||||
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年代的な説明がなければ、現代の話とイメージしてしまうほど古さを感じさせない。 やや台詞や所作などで、現代では使われないだろうと思われる点はあるが、そこがまた美しい。 山岳小説的要素は専門的なのに、山登りをしない者にもわかりやすく、リアルに登山というものはこういうものかと想像させ、その描写だけ読んでも誰もが引き込まれてしまう。 そうかと言えば、恋愛の模様、都会的なセンスを感じさせるスマートさ、ザイルにまつわる謎を投げかける推理的要素なども全く薄くなく自然と描かれる。 最後に主人公の上司が放つ渾身の言葉がいつまでも心に残る。 今の時代にこんなに骨太な小説はあまりお目にかかれない。 読んだ後に、これを現在の撮影技術でぜひ実写化してほしいと思うほど。 過去に実写化、最近舞台や設定を変えて実写化されているが、ぜひ奥穂高を舞台に現在の技術で忠実に再現してほしいと心のどこかで願ってしまう。 | ||||
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暑い夏の今宵、たった今「氷壁」を読み終えました。 すばらしい本に出会えた感謝の気持ちと、もっと早く出会いたかったという2つの思いに捕らわれています。 山自身は意図的に美しくなろうと思ってはおらず、自然にたたずむ純粋さを人間が美しいと感じるのだと思います。 それぞれの登場人物の純粋な心理描写には、山のような美しさを感じます。 惜しむべきは本の裏表紙に書かれている、あらすじが完全なネタバレであること。 初めて読む人は、絶対読んではいけません。 (しかしそれを差し引いても、星5つです。) この本を読むまでは、ナイロンザイルが何なのか知りませんでした。 「ナイロンザイル事件」で検索すれば、その詳細を知ることができますので、 一読をお勧めします。 この小説のさらに深い部分をのぞくことが出来ます。 | ||||
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父親が井上靖の作品の中で一番好きだと言っていたのを思い出して、5年前に購入したものの、山登りをしたことのない女性である私にとっては、あまり理解できないのではないかと思い込み、本棚に飾ったままにしておきました。 しかしながら、読み始めてみると、自然描写だけでなく、ストーリー展開や人物描写も素晴らしい小説だということが分かりました。昭和30年代の日本の社会の様子もよく描かれています。敢えてこの作品を山岳小説という先入観を持たれずに読まれてもいいのではないでしょうか。 井上靖の自叙伝的小説や歴史小説を先に読まれた方、この小説も是非読んで下さい。 | ||||
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とても綺麗な文章です。 物語は昭和30年の日本が舞台です。 主人公の魚津や、彼を取り巻く人たちの、それぞれの思いが 活き活きと書かれています。 この作品に書かれている当時の人たちの描写を見ると、妙に 大人ぶっていたり、また逆に子供じみていたりと、どこか遠い 外国を舞台にしているようにも思えます。 切れないはずのナイロン製ザイルが、登山の途中で切れた。 企業の品質問題など、今日に通じるテーマでもあります。 ただ、ミステリーファンの立場で見ると、ザイルの切断面は 滑落した小阪側と、魚津側の二つがあったのに、何故最初から 魚津側のザイルの切断面を調べなかったのかと言う疑問が 残りました。 また、物語の重要な謎になっている、何故ザイルが切れたか という問題が、うやむやのうちに終わってしまったのと、読後の 後味が少し悪いのが気になりました。 | ||||
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乾いた文体と厳冬の山岳が調和した、素晴らしい作品。とりわけ「遺言」から終末に至る流れは、ひたすらに美しい。 | ||||
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昔ザイルは麻でできていました ごわごわして使いにくい それで戦後はナイロン・ザイルが登場します 強くてしなやかです 麻のように凍結しません 理想のザイルと思われましたが事故が起こりました ナイロンはせん断応力に弱い 岩の角で簡単に切れてしまいました 実話を基にして出来たのが「氷壁」です 主人公が穂高滝谷D沢で死んでしまうところがかわいそうでした 山岳小説の最高傑作のひとつです | ||||
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小説中盤の緊迫感はさすがで、ぐんぐん引き込まれましたが、 読み終わってみると、結局作者は何を書きたかったのかなあ、という印象です。 私の感性が乏しいだけなのかもしれませんがその点だけが少し残念です。 | ||||
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