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君の名残を
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【この小説が収録されている参考書籍】
君の名残をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 41~46 3/3ページ
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まず初めに「君の名残を」このタイトルに心引かれ読み始めました。タイトルを見たときは感動の恋愛小説かなぁ~位に思っていました。それに実際この著者知りませんでした。だから暇つぶし程度に…と思って読み始めました。でも序章を読んでいくうちにこの本の世界に引きずり込まれていきました。あえてここでは内容には触れませんが人の生存理由や今自分はどう在るべきかと考えさせられる作品でもありました。もう1つは変わらぬ愛。だから内容のキーワードとしては【命】【愛】この二つが私の中ではキーワードとなって物語が進行していきました。ぜひ読んでください。心の中で何かが変わるそんな作品になると思います。 | ||||
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非常に期待して待っていた新作。 前作「四日間の奇跡」は様々な問題点を抱えながらも情感溢れる筆力で 感動を描ききった。批判を感動に変える 先が見たい。読んだひとにそう思わせるだけのチカラが存在した。だが本作は。 歴史をなぞったことにより物語は自由度を失い。 着地点までの道のりが、ひどくキツイものとなっている。導入では魅力を感じていたキャラクター達が、どんだん色あせていくさま。 それは、とても哀しいものだった。 作者なりのいろ。情感の溢れる展開を見せてほしかった。残念。歴史物として楽しむには良いかもしれない。大好きな作家なので次作に期待します。 | ||||
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デビュー作の筆致が気に入ったので読みました。第2作目というのはたいていがっかりさせられるものですが、筆力があるので問題なくクリア。ベースになっている「力」や歴史に関する記述など、資料記載にとどまらず、影響を受けたとして、正直に既存の作家の名前を挙げているのは好ましいことでした。この人の場合ジャンルは関係ないんじゃないかなと言う思いを更に深めました。文章の肌触りとストーリーテリングの巧さは格別で、SFだとかファンタジーだとかミステリだとかの複線とおちを必要とするジャンルでなくてもフィクションというくくりさえあれば私自身はこの人の文章を楽しめます。この本の場合、読んでいるうちに歴史小説を読んでいる錯覚を覚えました。北条政子や義経、静御前に関しては脇役でもあり、(多分)既存の描かれ方とは一線を画しているのでコアな義経ファンとかには気に入らないかもしれません。しかしながら、頼朝の老獪さを説得力をもってわかりやすく表現しています。宮本武蔵とか千葉周作とか沖田総司とか歴史上剣豪と言われる人々の実力と現代の剣道上級者とを対決させた場合、時代が進んで論理的にも技術的にもスポーツ生理学的にも洗練された現代人の方が、気力はともかく実力的には優るかもしれないとはぼんやり思っていましたが、3人がとばされた時代に「現代の剣の技術」を持ち込んで名のある武将を育てるほどであったとすると「?」ですね。「政治感覚」の方は何となく説得力あるんですけど。このヒロインが現代で過ごした部分は相当割愛されているようで実際現代においてどの程度の実力か分からないこと、及びタイムスリップ前の書き込みが少なすぎるのは多少不満です。武蔵がヒロインを恋う思いの現代での「歴史」が抜け落ちてしまっているので。私自身は面白ければそれでいいのですが、もし、説得力にこだわれば主人公3人がやけに簡単に状況を受け入れすぎていないか?とかヒロインが義仲を思う気持ちの強さがあまり理解できないとか、合戦場面が多い割に戦闘シーンの描写が薄いのは気になります。ときにこの作家は本作といい前作といい、何か生死感というか命の流れのような物にこだわりがあるのでしょうか。 | ||||
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前作が良かったでけに嫌でも期待が高まるデビュー2作目。 どんなお話かというと、現代に生きる高校生にして幼馴染の武蔵と友恵(剣道が凄く強い)、そして友恵の友達である由紀の弟の3人が突如平安末期にタイムスリップ! 平清盛だとか後白河上皇だとかが生きてる世界を必死に生き抜くっていうわけなんです。平家物語なんて大まかな内容くらいしか知らないし、ましてやきちんと読んだことなんかないわけで…。 だいたいあの手の本は実に堅く難解で、歴史小説慣れしていてもなかなか読めたものではないですからね。 でも、この小説を読むことによって、恋愛小説を読むように感動し、ついでに平家物語を解できるという実に美味しい話なのであります。だからといって、どこかで手を抜いているわけでもなく、恋愛小説としても歴史小説としても優れた作品だといえます。だからこそお勧めしたい一冊なのですけども。 是非多くの方に読んでみて頂きたい。 | ||||
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時は、平安時代末期。平氏と源氏の戦いが繰り広げられようとしていた前夜。平清盛がいて、木曾義仲がいて、源義経、武蔵坊弁慶、源頼朝といった人物がいる。本書は、歴史が大きく動いたその時代に、ある日突然、現代から放り込まれた男女の生きる姿を描いていった物語です。「わたしは(俺は)、どうしてこの時代にタイムスリップさせられたのか?」「歴史は、もはや変えられないものなのか。なんとか出来ないものなのか」との思いを抱えながら、やがてこの時代に生きる人間として、決死の覚悟で行動していく友恵と武蔵。時の大河がうねり、逆巻く激動の平安時代の末にあって、滅びることが定められた人のために、それぞれが必死になって生きていく姿に、強く心を揺さぶられました。作者のデビュー作『四日間の奇蹟』もいい味わいの小説でしたが、それとはまた趣の異なる本書には、前作以上に物語の中に引っ張り込まれる力がありました。平安末期の時代が立ち上がってきて、登場人物たちと行動をともにしているような気持ちにさせられました。 | ||||
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久々にすごい大作を読んだという気分です。おもしろかったというか、それ以上にすごかった。単なるミステリーにとどまらず、戦国絵巻を追体験しているようなすばらしい作品でした。かつてこれほど平安時代や鎌倉時代をリアルに感じたことはなかったし、自分自身がタイムスリップしてしまった感じで、時間や運命について考えさせられました。また愛する人への思いがこみ上げてきて、どうにも止まらない感動を覚えました。 | ||||
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