■スポンサードリンク
君の名残を
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
君の名残をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これまで実用書と、名作(小説)しかよんだことがなく、 いわゆるミステリーには挑戦したことがありませんでした。 人にミステリー小説でおすすめはないかとたずねたら、 この本をご紹介いただきました。 紹介者が言っていたように、先が読みたくて一気に読んでしまいました。 自分の得意分野に偏らずに、人から紹介された本に挑戦してみると 新しい世界との出会いがありますね。 源平合戦の歴史も分かり、とてもためになりましたし、 とても面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は、この物語を歴史小説だと言っていいと思う。 そのくらい細かに出来事や時代のことを調べて書かれている。 しかし、四日間の奇跡と同様で、ファンタジーさが拭いきれず 木曾義仲と源義経の話だと思って読んでいると ところどころで引いた目で見てしまう瞬間があるので、歴史小説好きや ファンタジー嫌いは苦手かもしれない。 私は個人では、そこまで抵抗もなく読めたし、引いてしまう所もあれば対照的に ファンタジーの部分が活かされているところもあり、大変おもしろく読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一般的に流布されている木曾義仲と源義経の像を、まったく別な形で描いていたところが新鮮でした。 野卑、軽率、傍若無人、浅はか、荒くれ者と言われている彼らですが、この物語ではまったく別の姿で描かれています。 歴史上の人物を描く場合、そのほとんどが想像でしかないと考えると、この本にあるような義仲や義経であった可能性もあるわけで、そういう読み方もできる小説と思いました。 いわゆるタイムスリップ物ですが、物語としては歴史小説に近い印象があります。 どうしようもない歴史の流れに押し流されている主人公たちの姿は、あまりにもせつない。 現代人である主人公たちの目から見た源平の合戦、鎌倉幕府の台頭など、読み応えがありました。 SFとかファンタジーとか言われていたので読む気にならなかったのですが、歴史好きな人がこれをWEBで薦めているのを見て読みました。 読んでよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クライマックスに向けてグっとくるものはありました。 男を愛し、守る為『巴』となり歴史をなんとか変えようとした少女。 『弁慶の立ち往生』というあまりにも有名な最期を知りつつも、主人の為、自らの為、戦った少年。 人の力が及ばぬモノに選ばれ、翻弄され、そして迎える結末。 歴史小説であり、タイムスリップものなだけにSFというくくりも当てはまるかもしれませんが、 全編に死生観がちりばめられていて、なんだかすこしばかりスピリチュアルな内容でもありました。 そして、見てくれの糖度は低いものの確かにロマンス小説でもあります。 やさしくて柔らかいのに、ほろ苦く、哀しい、そんなお話です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「四日間の奇跡」の作者が描いた歴史SF。 歴史モノでポイントになってくるのは、 時代背景や史実をどこまでからめるか、というよりも、 どこまで説明するかなのかもしれないなと思う。 全く書かなければ舞台をその時代にした理由がなくなってしまうし、 歴史の「主役」たちの心理描写は避けて通れなくても 書きすぎれば間延びする。 登場人物の交錯する想いが、 筆者独特のさらっとした臭みのない文体で描き出されており、 気持ちよく読み進むことができた。 歴史のビッグネームを扱う割には大げさで扇情的な表現をせず、 淡々と主人公たちの生き様が書かれていて好感が持てた。 後半の、権力に執着して狂う清盛のくだりあたりは ちょっとダレてしまった。 設定した舞台の中で特殊な運命におかれた人物の半生を際立たせるなら、 このあたりはいらなかったのでは? 作者はこの時代に対するひとつのイメージを形にしたかったのかも しれないけれど、ちょっとクドかったかな。 でも全体的にさわやかなので、分量はあるけれど軽快に読める。 個人的には巴と義仲カップルをもっと書いてほしかったかな。ラブラブっぷりを。 って、この作家さんの方向性じゃないだろうけど ・・・この次は恋愛モノでも読むかなあ。 その前に下巻読んできます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
心の琴線に触れる本でした。構想の大胆さと全編を通じて感じる切なさ、物語の完成度どれをとっても最高でした。 ストーリーは多くの方が書評されていますのであえて言うまでもありません。 物語の映像が鮮明に浮かび、それに伴い自分の好きな曲が何度もだぶって涙を誘いました。 友恵、つまり巴が義仲を想う気持ち、義仲と巴が一緒になって吹雪のなかを義経に追われるシーン、 そこで馬に乗って先導する義仲が巴を思い振り返る、 義仲が絶命し馬から落ちるシーン、 矢ぶすまとなって果てる武蔵、巴が天に召されるシーン・・・ それらがまるで映画のように鮮明にイメージとなってきます。 感動は個人のもので、受け止め方も皆それぞれですが読むうちに 心のなかの映像にメロディが浮かんできました。 これらのシーンに無意識にオーバーラップした曲をご紹介します。 ひとつはS.E.N.S.勝木ゆかりさんのMoonLightというアルバムです。同じ曲を歌、ピアノ、バッキングトラックとあって、巴の切ない想い、武蔵が巴を想う気持ちが現われるところで重なって仕方がありませんでした。 もうひとつは倉本裕基さんのピアノ小曲、In An Old Castleで、「時」が淡々と進む感じと、巴が静かに息を引き取っていくシーンなど、「時」に立ち向かい流れていくトーンが、何とも原曲の古城を回顧する 雰囲気とマッチして知らず感情が高ぶってしまいました。 とにかく老若男女、皆さんに読んで欲しい。 いつもは読み終わると売ってしまうことが多いのですが、これはずっと手元に置いておきたい。思い出すだけで目頭が熱くなるのは私だけでしょうか・・・こんなに深い、こんなに切ない物語。浅倉さんの著書のなかで私はダントツ一押しです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本当に感動しました。四日間の奇跡を読んで、浅倉さんはとても好きな作家さんになり、その2作目ということで大変期待していました。歴史物はあまり得意ではないわたしでも、もっと読んでいたいと思える作品で、完璧にはまってしまいましたね・・・。あれがこれとつながってたんだ!とか、あの時の!とか、この本すごいって思える部分がたくさんあって、色んなところで感動していました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読まないほうがいいかも。特に後半、切なくてたまらなかった。歴史が、時が、どこに向かって流れていこうとしているのか、わかっているのにそれをどうすることもできないもどかしさ悔しさ。精一杯今を生きることしか道は残されていない。電車の中で読んでいて何度も泣きそうになって困りました。ただのタイムスリップものとは違って、歴史小説としてもたっぷり楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下巻とも読みましたがこちらに上下通しで。 2004年に単行本として出た物の文庫化のようです。 現代の高校生・友恵と武蔵が平安時代末期へとタイムスリップさせられ、それぞれが木曾義仲の妻巴御前、武蔵坊弁慶として生きることになります。 主にこの二人の生涯を核に、二人にかかわる人々や平安末期の世が描かれています。(とはいえ創作の部分も多いようですが) 最初はタイムスリップといい二人の順応性の高さに少し「ありえないだろ」と思いもしました。しかし次第にそんなことはどうでもよくなっていきます。 友恵や武蔵が知っていたように義仲や弁慶の最期は比較的有名で、私も知ってました。 抗おうとも、歴史や国語の授業で知った最期へと、気がつけば歴史通り進んでいる自分達の生。その不安。 しかしそこには喜びもまたあったのでした。 上下巻で割と長いです。読んだ方の中にはイマイチでした、という方も結構いらっしゃいます。しかし気になった方はぜひ読んでみてください。 私にとっては巴と共に人生を旅したような、そんな力のある作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
雷に打たれて、気がついたら・・・。タイムスリップした時代の中で自らの運命(さだめ)を受け入れひたむきに生きる主人公3人の姿に、切なさと涙をこらえながら読み進みました。次第にフィクションと言うより歴史小説を読んでいる様な感覚になります。上巻ではまだまだ結末が予想できず、とにかく先が気になる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分と同じ女性ということもあってか友恵の物語には感情移入して何度も涙しました。 歴史が得意でもないわたしがこの本を読めたのも彼女がどうなるのかが気になったおかげです。 他の男子2人ですが、武蔵の場合は彼の意思が分かりにくくてうまく話に入り込めませんでした。 志郎は主人公の一人ではなくむしろ他の登場人物の一人としての役目を果たしているように感じました。 突然過去に飛ばされて、しかもバラバラになってしまい、右も左も分からない3人が それぞれこの時代でどのように生き、絡み合っていくかがこの物語の見所だと思うのですが、 思ったほど直接関わらないので友恵と関わりの無い部分は退屈で読み進めるのに苦労したのも事実です。 あまりに壮大なスケールは、作者が巻末に書いているように手塚治虫氏の「火の鳥」の影響が濃く現れています。 序盤のとっかかりと設定があまりに素敵なだけに、もう少し全体として完成度が高いものができたのでは、と 惜しい気もしますが、わたし個人は話の先が気になって(どんなラストなのか気になって) 読むのを止めれないほど楽しめた作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず感じたのはスケールの大きさ。 そして奥深さと感動。 読んでいるうちに「これは本当の歴史なんじゃないか」と思わされるくらいだった。いや、実際にそうであってほしいと思ったくらい。量が莫大なだけに読むのには苦労しましたが、決して飽きないし、進むにつれストーリーにも引き込まれていきます。 この本に出会えてよかったと思える一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「4日間の奇跡」に感動し、浅倉さんは気になる作家でしたが、 その浅倉さんが巴御前、義仲を取り上げていたとは。 義仲ファンでもある私にとって至福の時を過ごすことが できました。今でも「本当にこれが真実だったのでは」 とふと思うこともあります。 冷静に評価できずすみません。 私にとっては最高の1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
平家物語に新しい視点を物語として取り込み、浅倉さんの独創性が 組み込まれ久しぶりに一気に読ませられました。義経ブームの中での平家物語だけに、あまり期待も していなかったのですが、歴史ものと現代の視点との融合が 緻密にくみこまれており、緊張感や、心理描写がうまく 書かれていると思いました。歴史ものは著者の視点が多く反映されることが多く この作品も浅倉さんの視点がよくわかるものとなっていました。義経主体ではなく、俯瞰的な語り口も自分的には好きでした。 難を言えば、世間一般的な義経と弁慶のつながりを期待していた のでそのあたりの結び付けを強くするエピソードが入っても いいのかなと思いました。弁慶の死を賭けての忠誠心に尊さを感じるのであの流れでは少し納得がいきません。 一番最後の場面の義経への対応も。 話の流れ的に故意にされたのでしょうが。にしても、巴御前と弁慶の出会いの場面はすごい。 スピード感と心理描写が大好きです。 歴史を下敷きとして描写される様と知識に基いた プロットは、芥川龍之介をなんとなく彷彿させました。よい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めは戦乱の時代にタイムスリップした幼馴染が織り成す恋愛だと思っていました。そして、いざ読み進めていくと、そんな軽い話ではなかった。戦国という特異な時代の中で、大切な人のために必死に生きていく姿が書かれ、とても印象に残った。腹が立つとすぐに人を刺してしまうような今、この小説を通して命とは何か、また、人を愛するという意味について考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
愛する人の為に時の流れに抗い、歴史を変えようと奮闘する友恵の内面がとても丁寧に描かれていて、 その決意にも行動にも共感できる。その想いの強さには涙すらした。対して武蔵は、その時々の感情こそあれ、諦観とも達観とも思える態度で歴史を受け入れ、 役割を果たそうとするのだが、その説得力がイマイチ弱い。 武蔵にもっと確固たる意思を持たせて歴史と向き合わせれば、 友恵に偏りがちな主人公二人のバランスがもっとよくなったと思う。それと志郎を含めた三人がタイムスリップした理由、 「当時の日本には存在しえなかった二人の英雄と政治概念を生じさせるため」 みたいに書かれているけど、これは不要。歴史の好きな人は眉をひそめるかも(わたしはひそめた)。 だってそれらは実際に、その時代にあるべくしてあったモノなのだから…。 タイムスリップという非現実的な現象に現実的っぽい理由をこじつけるよりも 神秘的なままにしておいたほうがよかったと思う。ちょっぴり辛口になってしまったが、物語(特に友恵の物語)は秀逸で、読んでいる時間は楽しく有意義なものだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何よりもこの長さに辟易してしまいました。ですが、素晴らしい話の仕組みだったと思わず感嘆してしまいました。平家物語が下地にあるということだったのですが、平家物語はまだ一度も読んだことがないので、こういう物語だったのかと新鮮な気持ちでページをくくりながら読み進めていました。最後の付記の欄で、具体的にどこどこの下りは創作ですと注記してあったのですが、創作にしろ素晴らしい発想だったと思います。話の締めでは平家物語の下地にあうように見事に完結してあるんだなと最後まで読者を裏切らない内容だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
源平の時代に若者をタイムスリップさせる着想はどこから生まれたのだろう。常識を打ち破る為に必要なことは異界から持ち込む。なるほど、40歳まで際だったエピソードのない北条義時が、資本主義や象徴天皇思想を知る現代の若者だったら・・・後の承久の乱も頷ける。実に良く練り上げられたプロットだ。遠藤盛遠の逸話を巧く取り入れている所も納得であり、義経と弁慶の冷めた友情、義仲と巴の行はもう涙涙。古典文学の最高峰である平家物語を良くぞ此処まで解釈したものだと感服させられました。歴史小説だけどファンタジー、必読の一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
行けども悲しや行きやらぬ 君の名残をいかにせん 何が悪かったわけでもない。未来を知る友恵は、必死に守ろうとした。だが大いなる時の流れは、その思いをあざ笑うかの様に飲み込んだ 著者の処女作「四日間の奇跡」がとても好かったのでこの作品を読んでみた。 定められた結末を知りながらも、賢明に生きる未来からきた友恵と武蔵。この物語の中では木曽義仲、源頼朝、義経、平清盛などといった歴史上の偉大な人物たちがみな脇役だった。手塚治虫の名作「火の鳥」に似た人間の力、思いの弱さ、儚さといったものが物語を通して流れていた。 平家物語を下地に綴られたこの物語。綺麗だがとても悲しい物語だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんとなく本屋に寄って購入したのがこの本です。 読み始めてから一気に読み終えてしまいました。 私自身クラシックとか殆どわからないのですが 話に出てくるベートヴェンの月光第3楽章が気になって 聞いてみました。 聞きながら再びあの感動がふつふつと・・・・(涙) 本を読んだだけでは感動の半分しか味わえないと思います主人公の葛藤と苦悩。それが目の前に浮かんでくるようです。 ネット上でもベートヴェンの月光第3楽章は聞けるので 是非本を読みながら聞いてほしいと思います | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!