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(短編集)
シアター!
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シアター!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全83件 41~60 3/5ページ
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弟・巧が主宰する劇団「シアターフラッグ」は、お金がなく経営危機に陥っていた。兄の司は、 泣きついてきた巧に条件付きでお金を貸す。それは、「貸した300万を2年間で返せないのなら、 劇団を解散すること。」という厳しいものだった。はたして、「シアターフラッグ」は立ち直れる のか? 夢や理想を追い続ける巧。超現実主義の司。そんなふたりの狭間で、いったい劇団はどうなって しまうのか?お金を貸した司は、劇団を解散した方が巧のためになると考えている。だが、いつしか 「シアターフラッグ」の一員になってしまっている自分に気づく・・・。小劇団の内面を分かりやすく ていねいに描写していて、面白かった。普段自分が知らない世界を垣間見るのは、楽しい。小さい 劇団には小さい劇団の良さがある。しかし、厳しい面も多々ある。理想と運営のバランスを保つのは、 かなり大変なことだと思う。けれど、夢を追い続ける巧たち劇団員の表情は明るい。心の底から打ち 込める何かを持っている人を、うらやましいとも思う。さて、「シアターフラッグ」の行く末は・・・? 司・巧、最強のコンビがいれば、大丈夫!・・・かな? さわやかな印象の作品だった。 | ||||
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演劇が好きなので演劇に関する小説を探していて、この本に出会いました。 実際の劇団さんに取材して書かれているだけあって、演劇の制作事情にリアリティーがありますね。 声優さんが舞台をやってるというシチュエーションもあるある!って思いました。 そこに家庭の話や恋愛の話などが上手に盛り込まれていて最後までおもしろく読めました。 | ||||
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有川浩の江戸っ子読み。 勝手ながらそう名付けました。 宵越しにならないってことで、お粗末! あまりに大好きなので、どんなに疲れていても一気読みできるからです。はいすいません! 本作ももう、瞬きせずに一気に読了。 いつもの有川ラノベパターンはやや押さえ気味で、 でも個人的には本当にためになった。 売れない劇団の資金繰りのくだり。 「金は正義だ!」 「百万人がスタンディングオベーションしようが儲からなければ意味がない」 あー、耳が痛い。 マーケとかやっているとときどき迷う。 ブランド認知、なんて言われるとROI度外視したくもなる。 でも、そうなんだ、結果を出さないと意味ないよね。 売り上げに貢献できずにお金使うだけなんてやっぱしできん! いろいろ考えました。 あー司にーちゃん、あたしの上司になってほしい。 | ||||
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恥ずかしながら普段小説はほとんど読まないのですが 有川浩さんの作品はどれもとてもわかりやすくて、楽しくて、 入り込んでしまって無我夢中で一気に読んでしまいます。 そんな中でも、この作品ほど続編が読みたくなったものはありません! どちらかというと「序章」という感じがして、 のめりこんだところで終わってしまった感じです。 これはもうぜひとも続編を書いていただかなくては! たとえ超長編になっても絶対読みます! 寝ずに読みきります! それくらい、続編を期待してしまう作品でした。 一話簡潔が好きな方には向いてないかもしれませんが、 私にとってはそれだけ面白かったです。 | ||||
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小劇団を舞台にしたお話で、私には全く縁のない世界が舞台ですが、 最初から最後まで楽しく読めました。 続編が待ち遠しいなぁと期待しまくってるのですが、 出ないのかな。出して欲しいなぁ。 | ||||
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大好きな有川氏の作品なのですが、私にはちょっと軽すぎたようです。 もの足りない印象でした。 図書館シリーズや自衛隊3部作など、長編を読み続けてきたせいかもしれませんが・・・。 | ||||
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新創刊のメディアワークス文庫の目玉の一つとして出版された有川浩の文庫書き下ろしの小説。 いつものラブコメっぷりが影を潜めてるのは、ちょっと残念だけど、劇団の内幕、特にお金に関わるところがよく描かれていて、面白かった。 実在の劇団への取材がしっかりしていたということだろう、なかなかリアリティのある設定だった。 特に一つの公演を成功させるためには、ただ単に質の高い舞台を創り上げるのではなく、まさに舞台裏での活動が必要だってことが、素人の私にもわかった。また、それが一つのプロジェクトとして描かれていて主人公の一人である「鉄血宰相」の奮闘ぶりがとても、心に残った。 できれば、続編を期待したい。なにやら、登場人物の間の恋愛もいろいろありそうだし、ネタは尽きないと思うんだけど... | ||||
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面白くて一気に読みました。 演劇では食えない、という話は知っていましたが、 こういうことなんだ、とナットクしました。 中堅マイナー劇団の現実を紹介しつつ、前向きハッピーなのがいいですね。 いつもどおりの、わかりやすく軽快な有川ワールド。 ただ、この作品は「守る人々」ではなく「創る人々」の物語なので、 各キャラのノリは、いささか過去の有川作品のキャラたちとかぶるものの 「考え方」がぜんぜん違っていいなと思いました。 というか、今までになく最後まで幼稚なキャラが多いような。 (スミマセン、自衛隊三部作と自衛隊短編集と図書館戦争シリーズしか読んでません) 主人公の「鉄血宰相」春川司の味わう「作り手」と「傍観者」の間の 埋めがたい疎外感のほうに共感しました。 ちょっとだけ「読者」と「作家」の間の溝なんてことも考えました。 また、 分かりやすいエンターテインメントを目指す劇団はどこもなかなか評価されない カジュアルなエンタメで万単位の集客を誇る劇団もあるが、 そこも未だにメインストリームからは無視されている 分かりやすいものを軽視する風潮には、 商業的に成立するために不可欠な一般客への侮蔑がある なんていう春川司の憤りは、そのまんまライトノベル軽視・蔑視への抗議とも受け取れます。 そう考えてしまうと、好きというだけでやっている演劇の話は 文章書きさんにもそっくり当てはまりそうになってきます。 演劇は集団で、文章書きは基本的に一人という違いはありますが。 あと、舞台演出のシーンで 作者が各キャラクターを際立たせるためにやっていること、 というのが垣間見られた気がしました。 有川作品のキャラたちは皆それぞれ愛されてますよね。 | ||||
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さすがは有川氏、読み始めたら最後、ぐんぐん有川ワールドに引き込まれます。エンタメを提供してくれる。このあたりに有川氏の小説に対する姿勢が見えるような気がする。 物語は小劇団「シアターフラッグ」をめぐるもの。この劇団は御多分に漏れず金に困っている。劇団員の夢や想いは素晴らしく熱いものがあるが、経済性に難がある。皆が演じる側の夢や理想を追っているので、観客からの視点がやや甘くなってしまったり赤字を出してしまったりする。多くの人に公演を知ってもらい、チケットを買ってくれた観客が心底楽しめて、しかも劇団として収益を上げる、劇団を維持していくためにはそうしたことが必須であるのに、そのことよりも個々の想いを優先させてしまう。要するにプロになりきれないのだ。そうした劇団を主宰する弟・巧から泣きつかれて兄・司が劇団運営に乗り出す。そして劇団の甘さを次々に改めさせていくというストーリーである。 有川氏の小説を読んでいていつも感じることは、小説の奥底にある氏の想いは気高くしかも深いものがあるにもかかわらず、あくまで小説としては軽く読みやすいものに仕上げているのではないかということ。そして文学性よりも読者を楽しませることを優先しているのではないかということ。読者を自分の作品世界に引き込み、楽しませ、充分に満足させること、それがプロの小説家なのだと有川氏は言っているような気がする。 | ||||
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おもしろくて、あっと言う間に読み終えて、そして、あとをひかない娯楽小説です。 本嫌いの若いのに読ませるといいです。 | ||||
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鉄血宰相がかなりいい味出してる! 現実主義のできる社会人(兄・鉄血宰相)と劇団の主催者のいい人気の弱い弟との借金からその返済の為に劇団員と盛り上げていく話。(かなり大雑把) 兄と弟、社会では、劇団を通じてそして・・・ 人間関係や葉池繁華はあっさり書かれていて読みやすかった。 人物の言い回し方なんかはかなり好き。 「帰れ。そしてほとぼりが冷めるまで俺の前に現れるな」、 「吊るすぞ!」、 「金って一番裏切らない価値観なんだよ。ギリや任用で物の値段は決まらない。(省略)卑下しようと増長しようと自分についている値段はかわらない。」 | ||||
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声優になりたいと中学生がよくいうけど 大人としては「食べるの大変」といいがち。 著者が現実の出来事をもとに書き上げたとのこと。 著者は決して人間関係を「きれいごと」で表現しない。 どこかのご近所さんにありがちな・・・ どこかの学校でありががちな・・・ どこかのクラスでありがちな・・・ そんな人間関係の背景をそのまま小説の背景に。 男女のお互いの印象。登場人物の特性など個性がすてき。 しかし、なんで事務所の隅でみていたような場面が書けるのか? そこが小説家のそこ力なんざんしょね〜 | ||||
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とある小劇場の現実を描いた、 リアルな小説。 具体的なモデルがあり、 かなり、特化したリアルさが面白い。 同じ業界にいて、 多少ジャンルは違えど、 わかる、わかる、という場面が多く、 楽しめた。 よりリアルさを出すために、 いろいろ仕掛けが施されてもいるが、、 狙いすぎているために、 登場人物らの印象が薄い。 それに、 最も大切な“芝居をやること”が、 動機として見えてこない。 とくに、 すべてに説明付きにしようとしているのが、 かえって、 説明的になりすぎて、 リアルな部分から遠ざかってしまう。 とてもライトな小説で、 おもしろい。 が、この業界を知らない人は、 どう思うのかは、わかりません。 | ||||
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鉄血宰相の愛の鞭が唸る! 赤字の弱小劇団が再起を賭けて立ち上がる! 一部に人気はあるのに金欠で解散目前だった弱小劇団を立ち直らせる為喝をいれ檄をとばしと活躍を見せる司がかっこいい。演劇が好き!舞台が好き!という情熱と意欲は十分あるけど致命的な見通しの甘さ故に空中分解しかけてた劇団を纏め上げる手腕はさすが、ずるい大人の知恵と人脈をフル活用して改革を行っていく様は痛快。 自分に厳しく人に厳しい司ですが、弟・巧の事を大事に思っているのがちょっとしたやりとりが伝わってきてほのぼのする。いいお兄ちゃんだなあ……とっくに成人してるんですが甘え上手でほっとけない巧も可愛い。 劇団員も個性派ぞろいで癖のある連中ばかり。 巧と司と千歳の三角関係(まだ未満か)も気になるんですが、劇団内で発生する恋愛模様も気になるところ。個人的にわんこな石丸に報われてほしい……。 借金返済という目的のため手を貸すうちに演劇にのめりこんでいく司、すれ違いやぶつかりあいを乗り越えて一致団結舞台に立つ団員たちの姿にはエールを送りたくなる。皆でワイワイやりながらひとつの劇をつくりあげていく過程が本当に青春してて楽しそうで充実感があります。 これ一冊で終わるのはもったいない話なのでシリーズ化希望です! | ||||
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新聞広告で見つけて 一気に読み切りました。 期待通りの有川作品だった。 ただ後半ちょっと尻切れトンボに終わった気がするんやけど こんなもんでいいのかな? だらだらしてないところがいいってことも言えるんだけど 最後の山場のところがちょっと物足りなかったかな・・・ でも、ある意味それが有川さんの信念なのかもしれない。 続編があるなら、また読みたい。 | ||||
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有川浩さんの本は「フリーター、家を買う」の次に2冊目で読みました。 でも、また全然違う内容で、とても楽しく読めました。 兄弟。しっかり者の兄と感受性の強い弟。 すごく活き活きと描かれていました。 300万円の負債を背負った劇団を立て直すという内容や、色んなキャラクターがそれぞれのトラウマを抱えてがんばっていく様とかキラキラ描かれていました。 エピソードなんかも楽しくて熱中してサクッと読めました。 続きがあるといいなぁーと思える本です。 読みやすく、読んだ後に、がんばろう!って思える本でした。 | ||||
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芸術肌の台本書きと役者が揃った赤字続きの劇団に、商売根性のある 経理、もとい「鉄血宰相」が加わるとどうなるか、とくとご覧あれ。 有川浩の恋愛小説にしては恋愛成分を補給できませんが(苦笑 社会人にとっても、コスト意識を高めるコミュニケーションなど ビジネスで役に立つヒントが満載です。 赤字続きの劇団関係者には必読・マストリードな一冊。 社会人にも広くお勧めできる小説です。 | ||||
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カンヌ国際映画祭とアカデミー賞、カンヌは芸術的・格上で、 アカデミー賞は画一的な娯楽作品で、見る価値ないと思ってる人は、 この本を読まない方がいいかもしれない。 「分かりやすいエンターテインメントを目指す劇団はどこでもなかなか評価されない」 「分かりやすいものを軽視する風潮には、商業的に成立するために不可欠な 一般客への侮蔑がある」 主人公の司が感じる苛立ち。 お客さんを楽しませるために目指す分かりやすさが、劇団の評価を下げる。 これって、哀しいかも。 弟巧も「おもしろかった。でも軽いから減点」という観客の評価に落ち込んでる。 このくだりを読んだときに、作者が自分自身をライトノベル作家だと断言してるには、 強い決意があるのだな、となんだか感心してしまった。 同時に、こんだけ決意書かれたら批判もしにくいよな、と苦笑。 「分かりやすくて面白いエンターテイメント」、作者が目指してる(であろう)ものが きちんと書けてると思った。楽しかった。 そんな風な感じで気楽に楽しく読んでいい本なんだと思う。 | ||||
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弟が主宰する赤字劇団の借金返済支援のカタに、2年で黒字化する条件を突きつけるしっかり者の兄。劇団所属の女性たちが少しからみはするものの、(有川浩らしい)恋愛要素はほとんどないと言っていいだろう。 物語の構造は子供の集団に大人をひとり投げ込んだらどうなるか、という「ドラえもん」スタイルだ。「大人役」の兄の弱点がゴキブリというところも、弟の性格がのび太っぽいところも含めてそっくり。TV版のように教訓話では終わらないので、「劇場版ドラえもん」だと思って読めば間違いない。 そんなわかりやすい筋書きだから良くないというわけじゃなくて、まさに作中で叫ばれている「マニア受けはしないが間口の広い作品」を狙ってのものだろう。読書離れを食い止められるのはこういう作品だという作者のメッセージだと思う。だから、深みがないとか酷評してる人は、逆に自分の読解力のなさを恥じた方がいいんじゃないかな。 もっとも、そういう狙いなら(デビュー当時から相変わらずの)三人称の地の文に、とつぜん一人称が混じる変なクセを直した方がいいと思う。というか、こういうのは編集者が指摘してあげればいいのに。 | ||||
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司にいちゃんが、いい。 実は演劇の話なんだけど、司はぜんぜん演じないのに、司の話になってて、そこがいい。 有川さんの小説は、どれもがキャラ読みしちゃう。 出てくる人たちがみんな魅力的でこんな人と友達になりたい、恋人にほしい、ダンナにほしい、とか思っちゃう。 や、読書のキホンでしょ。「想像の余地(赤毛のアンより?)」って。 で、金銭感覚0(ゼロ)の劇団を立て直す司の活躍がいいですね〜。課題ができなかったら劇団を「つぶす」と脅かしていても、実は続けさせてやりたい、というやさしさが本人以外には「見え見え」で、ほっこり温かくなる読後でした。 ぜひ続きみたいな〜。 それと、こんな人材、うちの職場にもほしいな〜。(切実) | ||||
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